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yukimonogatari
短編です。
冬になったので読み返してみました。
夜中に突然やってきた元カレの豊。2年前、自分の軽い気持ちの浮気が原因で別れてしまって以来の再会。
嫌いになって別れたわけではなく、ずっと謝りたいと思っていたこともあり肌を重ねる二人。
それから毎晩、カレはやってきます。まるで会えなかった2年間を埋めあわせるかのように…。
どこか寂しげで、そろそろ戻らないとダメかも…という豊に対して郷里に一緒に戻ろうか?と提案するのだけど、もう会えない…と豊は泣くばかり。そして朝、姿が消えていて…。
とても切ないです。
お互いが付き合って幸せだったころに交わした「約束」を果たしに必死でやってきた豊の気持ちと真相が。
泣けます。
そして攻めがふらっと浮気しちゃったのが別れる原因というのが宮本さんらしいなぁと思います。
宮本佳野先生らしい、静かで切なさが迫るような作品。
ある夜、突然自分の軽い浮気のせいで別れてしまった元カレ・広記が訪ねてくる。
不審に思いつつも、また会えたことに喜び、以前のように抱き合って…
朝になると仕事といって出かけるがまた夜になるとやってきて、しかし何日目になるのか、もう会えないと泣き出しその日を境にもう姿を現さなくなる。
そうなって初めて広記の携帯番号も会社も何も知らない事に気付き、慌てて地元の友人に連絡を取るが…
衝撃の事実が知らされます。
言ってみれば、ある種のファンタジーというか…なんとも切なく、想いの強さを思わせる超常現象というのか…
こういうこと、多分本当にあるんでしょうね。優しくて、哀しくて、切なくて、怖い話でした。