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愛や恋じゃなくても 結ばれなくても 繋がっていられるならそれでいい
friend line
『若葉寮で、君と』に続いて読んだ佐久本あゆ先生の作品です。
佐久本先生は絵が綺麗で、コマ割りがスッキリしているので読みやすいです。
会社員の深水 幸生くん(ノンケ)と同僚の宮森 慎くん(ゲイ)のお話。
ある夜、深水くんと宮森くんは会社の帰りに飲みに行きます。
その帰り道、2人で歩いていると、若い男が現れて、宮森くんを連れて行ってしまいました。
週明け 深水くんが会社に出勤すると、顔に怪我をした宮森くんがいました。
「転んでぶつけただけ」と言う宮森くんですが、今までも何度も怪我をしていることを不審に思う深水くん。
肩を痛がる宮森くんのシャツを開くと痣だらけで…。
この作品の設定は、ノンケとゲイの恋愛では王道なのかも知れませんが、それだけではないリアリティさがあると思います。
ゲイであるため、DVな恋人でも妥協してお付き合いをしたり、宮森くんが「俺だけ別の生き物みたい」と考えてしまうなど、このお話の中には、現実にありえることが多く描かれているように感じました。
宮森くんは入社の時から深水くんがタイプでしたが、ノンケ相手にその先はないと思い、よき同僚、よき友人として繋がっていようと考えていました。
そんな時、彼氏の暴行の痕を深水くんに見つかり、ゲイであることをカムアウトします。
深水くんは宮森くんがゲイであることを理解し、DVを受けていることに
「おまえがゲイだとか関係ねぇだろうが」と怒ってくれました。
さらに、自分の部屋に同居までさせてくれます。
今まで読んだ作品では、友人同士で同居すると何かしらのきっかけがあって、Hなことをすることが多かったのですが、この作品はお付き合いするまで健全な友人関係です(笑)
宮森くんが深水くんとの関係を大切にしていることが感じられて、とても良かったです。
「ノンケだろ 無理じゃん」
宮森くんの彼 英治くんの言葉は、現実でも大きな問題でしょう。
終始、宮森くんはこの問題に悩み続けます。
ノンケとゲイの関係を含めて、恋愛は何が正解で何が不正解なのかは誰にもわかりません。
ただ、相手のことが本当に好きで、大切にしたくて、守りたいと思う気持ちがあれば、乗り越えられることもあると思います。
この作品は、そんな2人の純愛のお話です。
最後は、両想いになった2人が玄関先でキスをして、宮森くんが「あること」をしてあげるのですが、出来ればベッドかソファでお願いしたかった。
そこだけが、もったいなかったかな(涙)
宮森くんの過去を垣間見てしまったようで、ショックを受ける深水くん。
うーん、わかる気がする。宮森くんって純粋そうだもんね(笑)
描き下ろし『-after-』
深水くんと宮森くんの初Hシーンがあります。
嬉しさで泣いちゃう宮森くんにこちらもウルウルしました。
深水くんは、外見も中身も男前なので、宮森くんをずっと大切にしてくれるだろうなと感じます。
宮森くんが幸せになってくれて嬉しい。
最後の一緒にお料理を作っているコマが良かったな~。
ゲイである故の苦しみや葛藤、恋人からのDVなど、重くなるエピソードも佐久本先生が上手に描かれているので、最後まで暗い気持ちにならずに読めます。
たくさんの方におすすめしたい素敵な作品です。
いつか、深水くんと宮森くんの同棲中のイチャイチャが見られたらいいな ( *´ω`* )♡
ノンケの深水とゲイ受けの宮森のお話。
同僚だった2人が、宮森の付き合っていた男のDVによる怪我をきっかけに関係性が変わって行くわけです。
深水は、人間的に魅力的。真っ直ぐに宮森の事を心配して、どうにか良い方に向いて欲しいと願って宮森の問題に踏み込んで行きます。
やっぱり、DVは駄目。最初はプレイからの流れだったようですが、どんどん肉体的にも精神的にも支配されてしまいます。
本当に好きで付き合っていた訳じゃなくても、恋愛じゃなくて、それは「共依存」のように変化していったものだと思います。
DVから宮森を守るため、深水の家で同居を始めるんです。そこから、互いが同僚としては知らない事を知って行くのが良かったです。
宮森がゲイの自分と、さんざん向き合って、引け目を感じながら生きてきた事も重い事実。
ただ、性嗜好と分けて宮森自身を知って理解していく深水は、すごいなと思うわけですよ。
同居してから、気持ちが変化していく深水。もともと宮森には深水に対する好意があったからこその、深水の変化でも有るのでしょう。
嫌悪がなくて、友人としてみていた同僚がゲイ。恋愛対象になるんだ、みたいな心境変化があるのかな?
同僚から、恋人への変化。恋愛要素が入って、2人の生活は確実に変わるでしょうし。
深水が、感じて来なかった同性同士の恋愛の壁なども直面することもありそう。
2人が尊重しあって生きていけると良いなと思いました!
うん、まあ予想通りですね。王道というのでしょうか。
受けが健気で。友達なら一生そばにいられると本気で好きになって友達でいられなくなるくらいなら離れようと。気持ちを知られたら友達でいてくれないだろうと。
ゲイで相手に不自由して妥協で付き合って長続きしなくてDVでというのはありそうですよね。
攻めも男前で懐が深くて空手やってて長男でってスパダリですね。
同期で最初は攻めが受けをライバル視してましたが、いつのまにかお互い認め会う戦友みたいで。
しかしノンケがあっさり男を抱けてちょっと違和感。まあ受けの行動にモヤったり嫉妬したりはいいですね。
数ヶ月後とか数年後も1ページでもいいから見たかったな。
深水 × 宮森 (同じ会社に勤めるサラリーマン)
王道の詰め合わせ過ぎて、どうしても萌えられなかった。絵は綺麗で丁寧なのですが、自分が最初で躓いてしまった感じ。
1話で宮森の腕を取った時点で、BL展開の定番が続くだけで刺激的な展開はないんだろうな〜と思ったら、やはり無かった。深水が終盤で事故に遭うのもここまでテンプレを詰め込まなくても!と思ってしまう。
ノンケ攻めに冷めていた時に読んだので、この評価で申し訳ないのですが、読み返したら変わるかも知れないです。
タイトルそのままをテーマにした、普遍的なストーリー展開。
ゲイである事に引け目を感じて、付き合ってくれるなら誰でも、な宮森は依存体質。
DVをする彼氏にも我慢して付き合っている。それが恋では無いかもしれなくても。独りになるのが怖いのだ。
会社の同僚の深水は、怪我をしてくる宮森を心配している。
兄弟がいる深水は兄貴肌で、実に誠実ないい男なのだ。
宮森は、見た目も好みで、親切に接してくれる深水に最初から魅かれていたが、
友達でいる為にその気持ちをひた隠しにしている。友達でいさえすれば、恋の様に終わる事が無いのだと。
宮森の想いが切なくて、胸がぎゅっと締め付けられます。
そんな宮森をどうにも放って置けなくて。それだけの気持ちから、宮森の引いたラインを軽々と越えて来てしまう深水。ノンケとゲイの間には、いつだって深い溝がある…筈なんだけど。
それを物ともしないから、深水は男前なんだと思います。
まぁ、リアル感には欠けちゃうかもしれないけれども。
宮森視点、深水視点と交互に描かれていくので、特に宮森の気持ちが素直になっていくところは丁寧に描かれていると思います。自分の望むままに気持ちを出せる様になっていく。
そう、自分をも大事に出来ない人に誰かを大切にはきっと出来ない筈だから。
想い繋がって、アッサリ抵抗無くサカれる深水にはビックリさせられますが、
それは宮森にとって、とても幸せな事だった筈。心から祝福したいと思いました。
宮森が精液をゴックンした事に、「こういう事に慣れている」感を感じて、早くも嫉妬を感じる深水が可愛い。この二人は大丈夫と思わせてくれます♡
恋の成就までを丁寧に描いているので、その後の二人をもっと見たかったな。
忘れそうになるけど、同じ会社に勤めている二人。その後はすごーく気になります。
少し前に表紙買いしました。私的には結構リアルだなぁと思いました。あらすじは割愛します。宮森(受け・ゲイ)のDVを受けても「相手がいるだけでありがたい」というセリフや、タイプの人が同じ職場にいれば、やっぱり気になるし、優しくされれば(ノンケとゲイなので)報われないと分かっていても好きになってしまう気持ちが切なかったです。
ただ、深水(攻め・ノンケ)の方が宮森を恋愛感情として好きになっていくのが、分りにくかったです。妹の「ただの幼馴染じゃ止められない」っていう言葉がきっかけになって告白していますが、ストーリーの展開と行間が読めれば理解できるのでしょうが、私には説明不足でした…。
また、DVは絶対にダメですが、受けの彼氏・英治(ゲイ)が嫌いになれませんでした。英治のセリフの「ノンケだろ、無理じゃん」など彼のセリフは結構正論をついていると思いますし、こじらせてるとは言え、宮森に対する愛情も感じられました。英治の出番を増やして三角関係の要素が強くなれば、私のストライクゾーンど真ん中でした。作家さんの裏設定(?)の英治と宮森の出会いや、英治のその後がすごく気になります。
とにかく、めちゃくちゃ男前の深水と、宮森や英治のゲイとしてのネガティブな部分が読めて、とても満足です。
一冊まるごと、ノンケ×ゲイのお話です。
体育会系ほがらかまっすぐな深水と、清楚で仕事ができる宮森は、同期の友人同士。
宮森はケガばかりしていて、深水が心配すると、宮森からゲイをカミングアウトされる!しかも相手はDV男!
なのに宮森は「ゲイだから相手がいるだけありがたい」って…そりゃ恋愛対象が同性って少ないかもしれないけど、ゲイを理由に妥協するのって悲しい…
そんな宮森に深水は、「ゲイだからって友達やめるわけないだろ」って変わらない友達宣言と、「ダチが大事にされてないってわかったら腹立って当然だろ」と怒る!
この時点で深水に恋愛感情はないけど、深水になら話しても大丈夫って予想した通りで、ゲイとわかっても大事だって言ってくれたこと、宮森はどんなに嬉しかっただろう。
深水が王子様みたいにかっこいい!
そして深水はDV男から宮森を奪取して、宮森との同居を始める。
宮森はキッチリしてそうなのに、依存体質で男の元を転々としてる引越貧乏で行き先がないとか、今まで深水に隠していたダメなところを見せるのがなんかかわいい。
最初から好みど真ん中だった深水に優しくされて、宮森は気持ちがどんどん深水に傾いてしまって…
深水も宮森が大事だから、DV男の元に帰したくない、でもただの友達にそんなこと言う権利はないとグルグルして…
こうゆうノンケだから踏みこんじゃいけないっ、ゲイだから引かなきゃっていう、想いがあるからこその葛藤ってすごく萌える!
そして「深水とは終わる関係になりたくない」って宮森の言葉!
告白断ってるくせに、それって最大級の”好き”って表現じゃないか!
宮森が健気でほんとかわいい♪
ノンケの王子様が、幸せをあきらめてたゲイを救ってあげる、リーマンものを舞台にしたおとぎ話みたいなストーリーでキュンと萌えがいっぱい詰まってました!
佐久本先生のスッキリした絵も好きです。
一話だけ試し読みしてずっと気になっていた作品です。 電子書籍でキャンペーンをしていて、この機会にとやっと読めました!
受けの宮森は今まで好きな人と付き合う事を諦め、それなりに好きな人としか付き合った事がない…そのせいか誰とも続かない、ちゃんとしたお付き合いをした事がない、今の同棲相手からは暴力までふるわれているんです。 傷跡があるからわかるのですが、直接的な暴力シーンはありませんでした。
ずっと攻めに片思いをしつつ、報われるわけはないからと他の男性と付き合ってしまう。 ゲイだから自分を受け入れられるだけでもいいんだと妥協して付き合う事ばかりみたいですが、ちょっとわかる気もします。 でも今まで宮森に対して本気だった人はいないのかな?とちょっと考えてしまいました。
攻めの深水が男前で世話焼きお兄ちゃんタイプで、イケメンだし本当にイイ男です!
DV彼氏から宮森を守るシーンは特にカッコよかったです。 これはますます好きになっちゃいますよね。
友情から恋愛へと変わっていく過程がとても丁寧に描かれていました。 そのせいか最後の最後までエッチはなしでした。
しかし描き下ろしの二人がとても良かったです。
お礼を言っちゃう宮森が可哀想で可愛い!
これからもっと愛されて、幸せになってほしいものです。
ノンケとお付き合いをする事で今後ツライ事も出てくるだろうけど、二人で乗り越えていってほしいなと思いました。
この作者さんの本を買うのは初めてで表紙に惹かれて買いました!表紙買い成功です!!!!
以下ネタバレ注意です…(長文)
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宮本慎と深水幸生は職場の同僚同士
モテて仕事もできる宮本にはじめは嫉妬していた深水も仕事をしていくうちによき友達に
そんな中、宮本が殴られていることを知った深水は相談にのることにした
2人で居酒屋に向かうと宮本が自分はゲイだとカミングアウト
殴られたのも彼氏にだという宮本に深水は暴力はおかしいと怒り、彼氏・英治に宮本とつきあうからと言い放ち逃げた
英治と同居していた宮本を家に連れてきた深水
依存体質の宮本は友達の線を越えないことで今の関係を守ろうとした
英治からの電話で荒れて公園で酔ってるところを迎えに来てくれた深水に、はじめて自分の過去を話す
公園の件以来、深水への気持ちを再確認した宮本は出ていくことした
それをきいた深水の様子がおかしい
英治からの電話に勝手にでた深水は「俺のほうがわかってる」と言われ落ち込んでいたのだった
決心が着いた宮本は英治に別れを告げに会いに行くと部屋に連れ込まれた
帰ってきた身体のアザをみて俺の方が大切にできると感じ宮本に告白した深水
終わる関係になりたくないと宮本は部屋を出ていった上に会社ではよそよそしかった
考え事をしてると目の前でトラックに轢かれそうな子供が…
助けに入る深水
深水が事故に遭ったと聞き、大急ぎで病院に走った宮本が病室でみたのは元気そうな深水だった
おたがいこのまま後悔したくないと告白して付き合うことに!!
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男同士の友情にときめく私にはとてもすばらしい本だった!!!!
男前で面倒見がよく、人がいい深水カッコよかった!
宮本は最初完璧だと思ってたけど朝が弱かったり意外としっかりしてなくてギャップが可愛かった
つまり!!登場人物がとても魅力的!!!!
元彼、英治くんは幸薄感あるので幸せになってください…もちろん更生してから!
同棲したときにわかる2人の体格差に萌えた
ふぉー!深水のブカブカな服を着て照れる宮本かわいいよー!
最後の方にしっかりあるエロは玄関で…というシチュエーションがよかった!最後まではいかなかったけど…
好きな相手とのはじめての行為に夢中になって感じちゃう宮本エロい
買って友達関係から…というのが好きな方は絶対に損しない作品です!!
佐久本先生の作品は「若葉寮で、君と」がとても良かったので、興味を持っている作家さんのお一人です。
ただ、私は受け様がピュアでないと萌えない確率が高いので、実はあらすじを見た時に正直最初は「大丈夫かなぁ・・・」と一瞬躊躇もしたのです。何故なら、受け様は既に同棲中の恋人がいてDVを受けているとの設定があらすじに記載されていたからです。
でも、同僚モノというのは大好きなので、思い切って購入!
これが大正解でした。
確かに受け様は、身持ちが緩いというか、恋人が次々代わるし、その度に相手の男の人の所に転がり込んだり・・・と自身もだらしない・・・と言っている通りなのですが、でも自身はは意外とすれていなくてどこか危なっかしくって、ある意味ピュアな面があったりします。なによりも嫌な感じを受けませんでした。むしろ、徹底的に受け様を応援したくなりました。
攻め様がまた面倒見が良くて、素敵です!!!
この2人が徐々に近づいていく過程がきちんと描かれていて、ストーリー自体も楽しむ事ができて、とても満足できる一冊でした。
2人、末永く幸せになってね!!!とても初々しくて幸せで温かい素敵なカップル誕生です。