社長……っ、せ、正常位がいいです……!

いかがわしくも愛おしい

ikagawashikkumo itooshii

いかがわしくも愛おしい
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神24
  • 萌×229
  • 萌13
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
19
得点
277
評価数
69
平均
4.1 / 5
神率
34.8%
著者
海野幸 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
篠崎マイ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784576161457

あらすじ

箱入り新卒の譲が就職したのはゲイビデオ制作会社!?
初めてづくしの現場で、社長の新開の真摯な仕事ぶりに抱いた尊敬の念はいつしか…。

すでに卒業式も終えた三月、譲が滑り込みで採用されたのはなんとゲイビデオ制作会社!
スタッフたちに暖かく迎え入れられるも、商品を視聴してヌイた形跡もない譲は早々にEDの烙印を押されることに。
そんな中、社長の新開の仕事に対する真摯な姿勢を垣間見た譲は、役に立ちたい一心で演者としてSM作品に出演することを決心する。
しかしその決意を試すような新開の演技指導が始まって…。AV制作現場で芽生えた箱入り新卒の甘酸っぱい恋の行方は!?

表題作いかがわしくも愛おしい

新開,34歳,ゲイ向けアダルトビデオ制作会社社長
桐ヶ谷譲 新卒の新入社員

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数19

No Title

すごく好きな話だった!あまりにも知らなさすぎる譲が可愛らしいんだけど、そのうち新開さんを好きになっちゃって気持ちがバレないようにするのが可愛いやら切ないやらでギュンギュンとしたわ!!バレバレかと思いきや…?な展開で新開さんもかなり我慢させられてたね笑 2人の気持ちが噛み合わなくてヤキモキしちゃうんだけどその過程もよい!気持ちが伝わった瞬間の多幸感がすごかった

0

いじらしくて愛おしい(*´ω`*)

生真面目で純真培養な受け様がめっちゃかわいい(≧∇≦)

受け様の桐ヶ谷は、遮二無二に就活していてやっと採用してもらい、どんな仕事の会社なのかと確認してみればゲイビの制作会社だったのか!と驚きつつ、気を取り直して頑張る気満々の真面目な頑張り屋さん。

攻め様は、ゲイビ制作会社の社長である新開。

いいとこの坊ちゃん坊ちゃんした風の天然ながら、真面目に仕事と向き合おうとする桐ヶ谷が、とても好印象(*^^*)
新開の「嫁にしたい」発言に動揺する桐ヶ谷。
「冗談だ!真に受けるな」と新開に言われ、「すみません!間に受けました」の返しには、正直で素直で天然で、可愛くって笑っちゃました(*´艸`)

もうね~一生懸命で健気でいじらしくて(*ˊ▿ˋ*)
でも、真摯に仕事に取り組み、自分の仕事に誇りをもっていて、本当にいい子。

また、新開も社員思いで大事にしていて、信頼出来るいい男でした。

すれ違ったままお話が進み、最後の最後でやーーっと気持ちが通じて、心からほっとしましたよ(*´∀`*)


イラストは篠崎マイ先生。
桐ヶ谷は可愛いし、新開はオスの魅力にあふれてました(*^^*)

0

 登場キャラが男しかいないのがまず安心(一瞬受けの母が出るくらい)。
 譲(受け)と新開(攻め)のアンジャッシュ状態にドキドキでした。満足のいく一冊。

0

ゲイビの世界

どこまでリアルなのかはさておき、ゲイビ業界のお話で、それそのものも興味深く読めました。

そんなところに就職しちゃった受け。
なんと、桐箱入り!の桐ヶ谷。
面接の前に普通は企業チェックするでしょう…だから、全滅だったのかもね、と納得。

でも、入社したからには頑張ろうという前向きな桐ヶ谷は器量よし、料理よし、気も使える良妻タイプ(笑)まんまと攻めの新開は手中に落ちちゃいます。ノンケのはずなのに、、、

このお話、桐ヶ谷が自分の想いに気付くのと、新開がそう思うのと、そしてちょっとした誤解てぐるぐるするのがメインです。
しかし、社長(新開)のためにゲイビに出てもいいや、って思う受けは凄い!!!

ただ、想いが通じ合ってからの二人のお話がほぼ無いので、続編とかあるといいのになって思いました。
桐ヶ谷の両親に挨拶に行ったあと、のシーンで終わりとは勿体ない…
とは言え、十分楽しめるお話になっていたので、読んで損はありませんでした。

0

楽しかった

桐箱入りのお坊ちゃん譲!

スラスラ一気読みでした。
海野さんの人情物に入るのかな?(勝手に分類してすみません)

社長の新開がステキで。社員を守る姿勢とかお人好しさとか。
他の3人のメンバーもキャラ立ちしててすぐに覚えられました。

最初は譲の天然生真面目さと、まさかのAV業界でのお仕事にどうなっちゃうの?大丈夫?とハラハラしました。

やがて譲の向上心や熱意にワクワクしてこちらまで胸が熱く応援したくなり。

そして新開への恋心とすれ違いと切なさもあり。
すれ違いが上手いことハマってしまって、誤解を甘んじて受けるしかなくなるところ上手いですね!

もう健気で若くて可愛いお嫁さんだよ!
こんな子に尊敬と恋慕の目で見つめられ、社長のためにビデオに出ますって必死にしがみつかれたら…。

最後はAVネタで閃いちゃう、すっかり馴染んだ譲でした。

こんなに可能性を持った譲が就活で全滅だったなんて。でもそのおかげでご縁があって良かったね!

0

愛おしいいかがわしいひとたち

ううう…なんでもっと早く読まなかったんだろう…可愛くてものすごく萌えた1冊。
読んで笑って楽しい海野先生のラブコメが好き。
誤解と思い込みを萌えたっぷりかつコミカルに描く天才だと思う。
ゲイ向けAV制作会社が舞台と、お仕事のジャンル的には"いかがわしい"に分類されてしまいそうですが、至極真面目で誠実にお仕事に向き合う人々とメイン2人が"いかがわしくも愛おしい"お話でした。

箱入りならぬ桐箱入りな受け・桐ヶ谷の言動や行動に、天然っぽさとお坊ちゃんっぽさを感じて、これは苦手なタイプの受けなのか?と思いつつ恐る恐る読んでみると、あらまあ〜〜やだ可愛い。
考えなしの未熟さだとか、確かにそういうものも感じられるんですよ。
でも、真面目で前向きな性格と正直さ、天然っぷりと行動力が良い塩梅でくるくるっと交わっていて、個人的には好きな受け。生真面目で可愛いのにどこかズレていて笑ってしまうし、少しずつ新開への恋心が育っていく様子が微笑ましくて。

そして、攻めである新開が社員思いの良い社長。
お人好しで義理堅い人。好感度が高かったです。
受け視点から見ると余裕がありそうな大人な攻めのはずが、少しずつ受けにやられて余裕がなくなっていく姿があちこちに見え隠れしていて、思わずふふっと笑ってしまいそうになる。
色事どころか恋愛に不慣れな天然記念物受けに「他意はないんだよな?」なんて、何回も確認する攻めが可愛くて萌えた。

BLの両片想いものって、こんなの好きに決まってるじゃん…と、読者だけは両者の気持ちが手に取るように分かっていて、すれ違う2人のもどかしさにムズムズする感じがたまらないんですよね。
その、もどかしさからの怒涛の萌えの嵐ったら。これが読みたかった。
サイダーの炭酸のようにぷちぷちとはじける気持ちのくだりと、惚気る新開にどうしようもなく萌えた。
なんだろうなあ、初読時に2人の恋愛がすごく可愛くて読んでいて胸がときめいたんですよね。いやあ、可愛かった。

面接前に調べないのか…とか、スタッフのAV出演のあれこれだとか、気になる突っ込みどころも何箇所かあるのです。
けれど、それ以上に笑いと萌えが自分のツボにざっくりと刺さったので今回はこちらの評価で。
サブキャラクターでは桐ヶ谷のお父上がぶっ飛んでいて味のあるキャラクター。
AV男優の昴流も魅力的でしたね。桐ヶ谷と昴流はもっと仲良くなれそうな気がする。
AV制作会社設定ならではの裏話や豆知識も興味深かったです。
擬似的なアレの作り方だとか、そうやって作るんだ!と、人には言えない知識がまたひとつ増えました。
ホワイトボード会議も社員の仲の良さが垣間見れて好き。

雰囲気も明るくほのぼのとしていて読みやすく、そして恋愛はピュアで可愛らしく、なんとも微笑ましい作品でした。
それにしても、ここまで受けにギョッとした顔の攻めの挿絵ってなかなか見られないと思う。

1

桐箱入り

海野先生の過去作品あさり中。こちらは2016年刊で、あらびっくり、ゲイビ作っている会社のお話でした。くすっと笑えるところがあったのと、受けさんのインパクトが少しあったので、萌にしました。本編250P弱+あとがき。懐深い攻めさんや、まっすぐ純粋培養された受けが好きな方には良いかも。

もうすぐ4月だというのにまだ就職先が決まっていない譲。イベントコンサルタント会社の社長自ら面接にお出ましいただいていて、かちんこちんになりながらも懸命に自己アピール中。無事、来週から来い、採用だと言われたものの、その会社、ゲイビデオを制作している会社とわかり・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
会社のアク強い先輩方、ゲイビデオに出演される男優さん、受けの両親ぐらいかな。

**攻め受けについて

受けさんが箱入り息子、しかも桐箱の箱入り息子。まっすぐさんで一生懸命でええ子やねえと思います。ご両親の育て方がよろしかったんでしょうねえ。料理できるし、しかもただの料理じゃなくて、先付、お吸い物、焼き物、お造り、揚げ物・・・と会席一式・・・器まで持ち込んでの大イベント楽しんじゃうと思ったら、宅配ピザを頼んだことがないらしく目をキラキラさせて喜んでいるという。

しかし入社した会社はゲイビ制作会社、最初は失神してましたが、ある時、ダミーの精液が顔にかかったのを見られると、「こいつだ!こいつAVに出したい!!!!」と絶賛される、そそられ顔らしいです。

攻めさんは懐ふかーーーーーーーーーい社長さん。いい男だわと思いますし、五月蠅くなく、責任感強そうで、好きなタイプ!受けさんがゲイビ制作会社に勤めていることが、親にバレたと勘違いした時には、菓子折りもって挨拶に行っちゃう方。

そんな二人の恋話で、くすっと笑えるとこもありましたが、うーん・・・なぜか残らなかったです。理由が今一つ自分でもよく分からないです。設定的には面白いのですが、さらっと読んでしまった一冊でした。ちょっと残念。

0

非常に微妙

社長と新入社員との恋の話です。
桐ケ谷は面接の時点で会社の内容も知らずに新開社長に惚れこんでしまったようです。
最初は恋ではなかったんでしょうけど。
で、そんな桐ケ谷に向けられる一途な想いに新開は目覚めてしまったようです。
ゲイビ作ってるんだから素質は充分あったでしょうけど。

ダメだったのは熊田でした。こいつがもう嫌でたまらなかった。無神経でうっとうしい。
新入社員をゲイビの看板にしようとするとかアホか?
それがなきゃこの二人を進展させられなかったのかもしれませんけどね。

AV業界って大変なんですね。
生ものは見ないんでよくわからないけど。
あとがきで作者様もAV業界についてお調べになられるのにご苦労なさったようですもんね。
これを言うと身も蓋もなくなるんですけど、ゲイビ制作会社じゃなかった方が良かったんじゃないかな。と思いながら読みました。

1

受けが無理だったし、攻めもまさかの…

かなりの辛口で申し訳ないです。
初っ端で挫折、それからも何度も挫折しそうになりました。

面接で専攻した社会学について10分近く説明してるんだけど、読んでるだけでイライラしてくる要領の得なさ・「専門分野」の事を「ディプリシン」と言って相手に通じると思い込んでる気の効かなさ、この子確かに一生懸命なんだけどそれだけに厄介としか思えなくて、卒業しても内定決まらないのに激しく納得。

何と言っても腹がたったのが、面接受ける会社のHPを見た事がなくて、受かってから初めてググってゲイビ制作会社だった……と知るとか100%ありえない。

購入前にチェックしたあらすじで「すでに卒業式も終えた三月、譲が滑り込みで採用されたのはなんとゲイビデオ制作会社!」とあったので、当然、会社内容を知ってるうえで採用面接受けてると思ってた…。

コミカルでほのぼのしたのが読みたくて、「コミカル」「ほのぼの」にチェック入れて調べた作品だけにショックがでかくて……。
こんなのコミカルでもなんでもない。
ただ怠慢としか思えない……。

そして入社日にAVの企画持ってきて、と言われて提出したやつが、A4用紙の分厚い束……。
誰が読むんだ……。
中身はびっちり、純文学みたいなやつで、おまけに死ネタエンドもの。
誰が見るんだ…そんなAV。

一生懸命ならいいってもんじゃない。

AVを見た事がなくて知らないなら、入社日までに日があるんだからどんなもんか見てみるという発想はないの??
「箱入り」を強調してたけど、箱入りじゃなくて最低限のことすら調べようとしないだけですよね。

私はこういう一生懸命さを履き違えているような子は、本人は真面目にやってるのが分かるだけにイライラする私が大人気ない…みたいな感情を持て余してしまうので関わりたくないんですよね……
頑張ってるだけに一番厄介なタイプだとせっかちな私は思ってしまう。

あと攻め宅で、先輩たちとお泊り会やった時、みんなが引いてしまうような会席料理を作るシーンも料理の腕凄い!と感動するよりも、自己満足の極みというか空気の読めなさにドン引きした……。

ダメ出ししまくりで本当に申し訳ないけど、とにかく受けが苦手過ぎてイライラしてしまい読むのが苦痛でした。
私には、あたたかい目で見守ってあげられる度量がないのです……。

途中からは、その一生懸命さもなかなかいい方向に向いてきたので、読み通せるかと思いきや、何も知らない新人の受けにソフトSM出演をやたら勧める先輩にモヤる…
しかし、この会社はスタッフが代役になる事もザラらしく、社長である攻めも例外ではない。
攻めは社長兼ゲイビ男優である事が途中で判明……

えーっ……。
てっきり着衣でのカメラテスト程度かと思ってたら、ノンケだけどタチ男優の代役こなしているらしい。

実際、タチ男優にブッチされてピンチヒッターとして、攻めが男優になる展開があるんです。
しかもスタッフのなかで圧倒的に見栄えがいいのが攻めという理由で代役に決定してた……っていうことは、きっと「ザラにある」という過去にも、モブ企画でない限り見栄えの良さから攻めが代役になることが圧倒的に多かったんだろうなぁ……と余計なことまで頭に浮かぶ……。

あまり読者を刺激しないようにか、6行程度の中に「日付が変わる頃に全ての撮影が終了した」程度の超サラリとした描写と、ネコ男優と「抱き合っている姿を受けは見て」という表現でお茶を濁してるのだけど、ゲイビなんだから抱き合ってる姿がただのハグなわけはなく、攻めは男優として朝から深夜までネコ役とあれこれヤってるわけで……。
それを仕事とはいえ目前で好きな男が他の男を抱いてるのを受けは見なくてはいけないとか辛すぎる。
めっちゃサラリと書かれているけど、これなかなかエグいと思うの……。

そしてその攻め出演ゲイビDVDを受け父に見られた挙句、三者会談しお褒めの言葉をいただくという超展開。

攻めはこれからもピンチヒッターとして、タチ男優する事もあるのかなぁ…とか考えちゃいます。

8

再読推奨

AV業界話が好きで手に取ったので、AVの撮影現場などのお仕事シーンは丁寧に描かれていてとても満足。
しかしずっと受け視点で話が進むので、攻めの心情がよくわからず、肝心要の攻めと受けの恋愛模様にいまいち乗り切れなかった。……初読の時は。
一度読み終わり、攻めの心情を理解してから読み直すと、書かれていない攻めの心情を深読みしながら読めてとても楽しかったです。
それと同時に受けの心情もとても切なく感じられたので、何度でも読み直せるお話だなと感じました。

そして他の方もレビューされてますが、篠崎先生のイラストの攻めが本当にかっこいい。イケメンです。
でも海野先生の描写だと、もう少しガタイが良さそうな?

2

登場人物みんな魅力的で、みんな幸せになーれって応援したくなる。

すごく楽しめました。キャラクターが立ってるのも良いのですが、伏線の張り方と回収の仕方が好きでしたね。あと、すれ違いというか、勘違いの重ね方も上手いんですが、キャラクターの立て方が上手いからここに繋がっているのかな?

しかし正直、帯が足を引っ張ってると言いたい…!!
「社長…っ、せ、正常位がいいです…!」
この帯が無ければもっとずーっと早く読んでいたはず。だって海野幸さんですし。表紙の篠崎マイさんもとても良い感じですし。こんな切ないキュン物だって伝わりませんよ!どっちかというと、攻めの「嫁にしたいぐらいだな」のセリフの方がこの作品を如実に表していると思うんですー!
…確かに目を引くのはどっちかと言われれば、そりゃそうなんですけど…。でも!

篠崎マイさんには挿絵1枚目でギュンとやられました!他の作品もチェックしてみます!

4

仕事面でも恋愛面でも楽しめるお話

帯に書かれていた「社長…っ、せ、正常位がいいです…!」という煽り文句とは裏腹に、両片思い特有のすれ違いにきゅんとするお話でした。

勘違いからゲイビの制作会社に就職してしまったものの、真摯に仕事に取り組む譲の実直さが愛おしいなと思いました。
社長である新開さんも譲と同じく仕事に対して真摯に向かい合う方です。
譲目線のお話ですが、はじめの面接の時すでに新開さんは譲に一目惚れをしていたのではないかと感じることができましたので、終始両片思いのじれったさを楽しむことができました。

不安を押し殺して会社と社長のためにネコ役としてゲイビに出演しますと言い出したり、
ドタキャンしたタチ役の代わりに新開さんがゲイビに出ることを阻止するべく自分が代わりに出たいと言い始めたり、
真面目すぎる譲がタイトル通りいじらしかったです。
天然で真面目で一途で、受けとしてのかわいい部分をぎゅっと詰め込んだような子だなと感じました。

新開さんとネコ役の方が抱き合う姿を見たくなかったという譲の思いを、新開さんは譲がネコ役の方と抱き合いたいから申し出ているのだと勘違いしていたり、
気持ちが伝わり合っていないからこその絶妙なすれ違い具合がとても良かったです。

「AV業界の仕事についての資料探しに苦労した」とあとがきに書かれていましたが、そのおかげで仕事面と恋愛面をバランスよく楽しめる1冊と出会えました。

3

おぼこくて、まっすぐ!!

篠崎マイさんのイラスト、ジャケだけでもメロメロですね…。
更にゲイビ会社の話ときたら手に取らずにいられませんでしたw

主人公の譲の真面目な様子は終始伝わってきて、
こんなに頑張れるコっていないよなぁ…と
ついしみじみしてしまいました。
頼り無さそうでいて、意外にもしっかり芯を持っていますし
前向きさとウブさに社長の新開が惹かれていくのも当然です!
その新開も若いわりにどっしり構えているような人物で
とても素敵でした…。
譲の長所を理解してくれるし、
職場での譲のピンチをさり気なく回避してくれたり!
エピソードのひとつひとつに
譲を大事に想ってくれているであろう欠片が見受けられ、
いくら恋愛も初心者の譲でも好きにならないわけがないですもの!

そして、AV自体観たことがないという譲、
イロモノから遠かったからこそ
新開の愛撫で感じる姿が……えっろい……。
歓迎会の時から何度も社長の唇を見つめていたから、
ちゃんとキスをした時の描写で私もドキドキしてしまいました!!
勘違いしてはいけないと、何度も念を押したがる新開も可愛かったです。

社員のみんなも個性的だけどいい人ばかりで
面接で落ちまくりだったのはここに入る為だったんだね、
なんて思わなくもなかったり。

譲の実家については「えっ、そんな感じでいいの!?」って
正直驚きを隠せなかったのですが
だから譲が素直に育ったんだね…と納得してしまいましたww

あれこれ言いたいシーンが沢山あるんですが
とにかく社長がかっこいい!!!!!です!!
萌ですが萌×2寄りで♪

4

桐箱の中身は素晴らしい!

エロエロではありません。

裏のあらすじに(?)あるように、「甘酸っぱい」ストーリですよσ(≧ω≦*)
受け君が、可愛いです♪♪
そして、主人公を取り巻く登場人物がとても個性的です。カラーがしっかりしていて最後までぶれない。
職業を恥じない譲くん凄いです。
意外と難しいものだから。

桐箱で大事に育て上げた、お父様もwww
こーきたか!どんな家庭だ!って、いえ羨ましいです♪
料理もプロなみ・・・忘年会も楽しそうです(^3^)/~☆

3

純真無垢で突拍子も無いことをする受けが楽しい

あらすじはほかの方が書かれているので感想だけ。

出演キャラがみんな立っていてとても楽しかったです。
譲(受け)は天然で世間知らずな箱入り息子だけど、偏見とかはあまりなく同窓会でも堂々とAV制作会社に就職しましたと言える、ある意味度胸のある子です。行けない社員旅行の代わりのお泊り会で、友達とのお泊り会も初めてで宅配ピザをとるのを楽しみにしていたり、かと思えば旅館の会席料理をコースで作ったり先の読めない行動が楽しい子です。でも、泊まり込み常習のこの会社ならこの能力だけで重宝されますよね。
最初の面接のときから社長の新開(攻め)のことが気になって仕方がないという感じでしたが、譲視点なのもあってどんどん新開のことを好きになっているのがわかります。最初にノンケだと聞いているので余計に無理だろうと思っていて、途中他の男優が新開の想い人と勘違いすることから無自覚前から片想いがずっと続いて切ないです。
切ないのはあんまり好きじゃないので、私としては、病気になった時に養生しようとしない新開へのキレっぷりとか、疑似精液を顔にぶっかけてしまってほかの人がどぎまぎするとか、役者への気遣いで気難しい役者も少し心を開いてくれたりとか、そういった恋愛に関係しないエピソードのほうが楽しく読めました。どちらかといえばこちらの話をたっ
ぷり読みたかったくらいです。特に知らない間にあて馬にされていた昴流と譲との親しくなったエピソードとかもっと読みたかったな。

譲視点なので、新開が譲のことを可愛く思っているのが恋愛なのかただの社員に対してなのかがよくわかりませんでした。後での告白でも、「健気だから」というだけなのでこの人が譲を好きになったのはそこだけ?と気になりました。

ほかの3人の社員、カメラマンの熊田、編集の根岸、制作の大場は大変良い味で、出番は新開のほうが圧倒的に多いはずなのに印象に残っているのは熊田が一番かも。あと年が近いからかよく一緒にいる大場ですね。
新開にはもっと頑張って自己主張して貰いたかったです。

話全体としては面白かったですが、恋愛としての萌はあんまり感じなかったです。1人で評価を下げてしまってすみません。
もう少し新開が無自覚な天然ちゃんの譲に振り回されてるところがあったら楽しかったのにな。

3

安心して読めます

作家買い。

毎度安定していて、楽しく読みました。

受の子の天然っぷりもいいですが、個人的には彼の家族、特にお父さんがいい味を出してましたね。家族が常識にとらわれず、偏見の目を持っていないところが、譲の性格を作ったのかなーと妙に納得しました。

心を揺さぶられる感じではないけれど、ただただ楽しく読みました。

2

純粋培養の受けが面白すぎます

ゲイビデオ制作会社が舞台のラブコメディです。笑えて、両片思いのジレジレ感やキュンキュン来る切なさを堪能出来るバランスのいい作品です。
受けの譲の視点で進みます。

譲が就職活動中で、そのゲイビデオ制作会社の面接を受けている所から始まります。攻めの新開がそこの社長です。ちなみにこの時点では、譲はただのイベント企画会社だと思っています。
この最初からとばしてくれます。天然で純粋培養な受けが、面接でトンチンカンな受け答えをやらかしてくれるんですね。プッと笑えるような面接が続きますが、おっとりしていて要領が悪いながらも真面目で一生懸命な受けに、最初からやられちゃいます。

その後、働き始めた譲が、その純粋さや天然ぶりで突飛な事をやらかしながらも、真摯に仕事に取り組んで行きます。そこで新開の仕事に対する姿勢や、自分をしっかり見守り、導いてくれる所に惹かれていくんですね。
譲の視点なので分かりにくいですが、新開もそんな譲に惹かれていってるのが、行動の端々に出ています。
そんなお互い惹かれ合っている二人が誤解や勘違いからすれ違い、素直に思いを告げる事が出来ない…という展開です。

とにかく、それぞれのキャラクターが魅力的です。譲はもちろんのこと、ゲイビデオ制作会社の社員達!
それぞれが、やたらと団地だったりSMだったり、近親相姦にこだわりを持っていて、企画会議は読んでいてかなり笑えます。そして落ち目のAV男優の昴流も、当て馬としていい仕事をしてくれます。
周りのアクがかなり強いので、地味になりがちでかわいそうな新開も包容力のある男前です。

気持ちが通じ合ってからの初エッチですが、天然の受けが無意識にやってしまったり、言ってしまった事で攻めを煽ってしまうという、個人的にかなり好きなパターンです。ここで攻めが余裕をなくしちゃうと、更に萌えます!! 今回は大人な攻めのため余裕で受け止めるというパターンでしたが、それもまた素敵でした。「箍を外したのはお前だからな?」の台詞には身悶えちゃいました( ´艸`)

お仕事物としても楽しめるお薦めの作品です!

9

真面目&コミカルなゲイビ業界BL

あらすじ:
ゲイビデオ制作会社に就職した譲(受け)は、恋愛経験なしの童貞。
社長の新開(攻め)の下、良いゲイビを作るため勉強の日々を送るが…

海野さんと言えば、カチッとしたお仕事モノを書かれる作家さんというイメージでしたが、その舞台がゲイビ制作会社というだけでここまで面白くなるとは!
企画から撮影までの仕事描写が大変詳細で、大真面目に仕事に取り組む男たちの姿がコミカルかつカッコよく描かれています。

譲は、勉強はできるけど自分を売り込むのは苦手なお坊っちゃんタイプで、就活もなかなかうまくいかず。
そんなとき、ゲイビ制作会社の採用面接を受けることに。
自分の話を真摯に聞いてくれ、その場で採用を出してくれた新開に感銘を受け、この会社で働くことを決意。
生まれて初めてゲイビデオを見て失神したり、企画として純文学顔負けのストーリーを練ってきたり…と天然なりに一生懸命仕事に向き合う姿が可愛いです。

大人しそうに見えて意外と押しが強く、ゲイビ男優が未成年と勘違いして新開に食って掛かったり、過労気味の新開を叱って無理やり休ませたりと、先の読めない行動が面白く、新開がハマるのも納得でした。

新開はワイルドな男前で、中身はわりと常識人でツッコミポジション的なキャラクター。
最初は譲に男同士のセックスのことを実地指導する立場だったのに、いつの間にか譲にハマり、彼の天然な言動に振り回されているのが可笑しかったです。

こんな二人の初Hはラストまでお預けですが、ゲイビ関連のお話なので全体としてエロい雰囲気は楽しめます。
初Hでは「正常位がいいです」との譲の直球発言を大人の余裕で受け止める新開がカッコよく、年上攻めの魅力たっぷりでした。

海野さんの作品はいつも手堅く面白いイメージですが、本書はその中でも舞台設定やキャラクターが魅力的で、いつもより楽しく読めた一冊でした。

6

ゲイビ監督×新卒天然DT

真面目でいい子なのに、面接でテンパるためなかなか就職先が決まらない受け。イベント制作会社と思ってある会社を受けて、ようやく内定をもらったところ、そこがゲイビデオ制作会社だった、というお話です。
ちなみに受けを面接した社長兼ゲイビ監督が攻め。

真面目な両親に育てられ、真面目に育った受けは、それまでAVを見たこともなく、それがいきなりゲイビデオ制作の現場に放り込まれて右往左往。でもとてもいい子で頑張り屋さんなので、ひたすら戦力になれるよう努力し、すぐに他のスタッフとも打ち解けます。
勉強しろと言って渡されたAVの感想をびっしりレポートに書いたり、初めての現場でぶっ倒れたり、色々仕出かすことが面白かったです。

その受けを採用した攻めは、30代半ば(と受けに推測されている)で新卒の受けとは少し歳の離れた社長。仕事がゲイビデオ制作だし、男優の手配がつかないときはビデオ出演したりもしますがノンケです。
でも頑張り屋さんの受けをいじらしく可愛く思っていて、受けの暴走を止めたり見守ったりする大人なキャラ。

最初はお互いノンケで何の恋愛感情もなかったのですが、だんだん惹かれ合って両片想い状態に。受けも攻めも、お互いが同じ男性(AV男優)を好きなのだと勘違いしているのが面白くも焦れ焦れします。
攻めが、会社の経営が危ないと思った受けがゲイビデオに出ようとしたり、仕事に追われすぎて疲れ切ったり風邪を引き込んだり、ちょっと甲斐性なしな気がしてしまいましたが、両片想いとくっつくときの怒涛の萌えがなかなかいい感じでした。

エッチは、ゲイビデオに出ると言い張る受けを懲らしめる未遂エッチなどがちょろちょろあったけど、本番はラストに1回だけ。でも天然で経験なしの受けが、無自覚に攻めを煽るスタイルで非常に楽しめました。
萌え的には神つけてもいいくらい萌えましたが、キャラ立ちまくりの受けに比べて少々攻めの影が薄かったので萌×2で。

4

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