特典付き
dasaku rhetoric
天然タラシ×ゲイ小説家
ツンデレ、ゲイ、ベストセラー小説家・支倉椿
漢字が苦手なイケメン、年下、図書館横のカフェ店員・鈴木直哉
楽しめる作品だと思ったけれど、どうしてレビューが少ないのかな?
地味な件を扱っている作品だけど、絵は丁寧、心理描写も丁寧。
二人が交わすやり取りの台詞が面白くて、挿絵付の小説のような作品。台詞がいい。
人気があったから、単行本三巻まで連載が続いたので、支持された魅力があるはず。
強いてマイナス点を探すなら、
ノンケのはずの直哉が、椿にぞっこんになる、という過程が唐突。
いきなりなので、取って付けたような変化、無理やりっぽい。
・・と、二人が接近する切っ掛けの設定に違和感を感じました。
そのほかは、特に浮いたところなく、二人は親密になっていく流れ。
台詞を楽しむ作品だと思う。面白かった。
--
レトリック rhetoric
:修辞学、美辞学 説得力、美辞麗句、巧言
古茶先生の作品は初めて読みました。
ストーリーはあらすじを見てわかる通り、小説家と某店員のお話。展開としては、まあ、ありがちというか、その分すっと入ってきやすいのですが、もう少し落とすとこまで落としてもいいかなといった感じです。これが唯一の欠点。
絵のタッチは最高です。人の好みもあるとは思いますが、歪みねえタッチです。なかなかタッチでその人物のイメージを吹き込むって難しいんですが、しっかりできています。にしても直哉が天然たらしすぎるぅ。こんな奴が身近にいたらだれだってヤられますわ。直哉のバカさも、恋の成長とともにマシになっていっていて、一途さが感じられてこれまたいい。攻めが一途ってのもいいですよねー。
椿(支倉)のほうも、逐一のセリフがいかにも小説家っぽい感じで、よかったです。ただ、椿があまりにも積極的過ぎて、逆にそれで「小説家としての椿」が薄れているような気がします。もう少し計算で行動する風にしてもいいかなぁっと・・・直哉が告白した時も、少し展開の尺が短すぎるような気がします。やってる時の尺は十分だと思います。
何度も言いますが、タッチは最高です。もはやそれだけでも読む価値はあるかと。まぁ、好みもありますけどね・・・君の名は的なタッチが好きな人にはおすすめできる作品です。