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sayonara real
大好きな朝丘先生の新刊です。
日常系が多い朝丘先生ですが、今回は半獣の獣人と人間が共存する世界の現代ファンタジーでした。
「人外」は本来「人でなし、人の道に外れること、人並みの扱いを受けられない者」という意味があり、差別用語とされている世界。
「自分と違う者」への偏見や嫉妬や賛美が描かれていて、非常にリアルです。ファンタジーが苦手でもすんなり入り込めるのでご安心下さい。
1章 恋する鳥は空を飛べない
美術科の高校教師・高岡×羽が生えた生徒・真白
2章 毒蛇は涙をこぼさない
毒蛇の毒牙を持つ先輩・矢浪×後輩・正
3章 モノクロ世界でうたう猫
学級委員長・諏訪×猫耳を持つ転入生・円
4章 鳥は太陽にくちづける
高岡と真白、真白の卒業から3年後の再会
以上4章の物語で構成されており、高岡と真白をメインにしながらも、真白を通じて縁を繋ぎ、1つの物語に集約していきます。
1章では幼く視野の狭い真白と、教師という立場を貫く高岡が描かれていてなんとも切ない。
2人が結ばれる事なく卒業と共に別れていくまで。
苦しいんだけど、教師と生徒が結ばれない現実的な流れが大変好ましかったです。修学旅行の夜は涙がホロリ。
2章では1章で真白をサポートした矢浪の過去が描かれています。
矢浪の生い立ちと、正の秘密が苦しく、私が最も泣いたのがこの2人の物語。若いのに様々な経験をした人間らしい2人に胸が詰まります。
3章では真白の担任教師だった諏訪先生の過去が描かれます。
猫耳は人間の10倍の聴力があり、猫耳持ちの円は陰口が聞こえてしまう。しかし非常にポジティブで、どちらかというと諏訪が円に救われる同級生青春モノ。
諏訪の偏屈っぷりと、最後の猫耳の円だけに聞こえる告白に萌えすぎて悶絶しました………。
そして4章で、成長して視野の広くなった真白と、教師を辞めた高岡先生の再会に繋がります。
1章での真白の幼さは4章の為にあるのが分かります。
高岡先生が生徒の真白に言わず我慢し続けていた想いも明かされるのですが、それも人間味があってよかった。
高岡先生の大人の色気と、バスローブの周到な使用方法にこれまた悶絶でした……。
あとがきの後には6CP全員が出てくる掌編もあって、大変満足度が高い1冊でした。
まだまだこの6人の未来が知りたいから書いて欲しい!と思える温もりと幸せに溢れた作品でした。
朝丘先生の作品が好きで色々と読んでるんですが
今回の作品もとても素晴らしかったです!!
相変わらず表現が綺麗!!読んでいて心地よくなる感じがたまりませんでした!!
今回はお話が3つ入っているという事で、それぞれ単独のものかと思っていたらキャラ同士の意外な繋がりがあって読み終わったあとにもう一回読まねば!!と思いました。
あと「美術準備室に長時間いると窒息死するという噂」の真相を知った時は笑ってしまいましたね(^ω^)
人間と獣人のお話ですが抵抗無くすんなりと読めますしそれぞれが抱える苦悩なども丁寧に書かれています。もちろん最後は皆んなハッピーエンドです!
可愛らしい登場人物達に心が温まりました!それにウルッとくるシーンもありBL小説初心者様&愛好家様どちらにもオススメできます!!
人と獣人が一緒に生きる世界の、教師を好きになった高校生のお話です。すごく綺麗で、透明で、じわじわとあったまるお話でした。この2人のお話に関わる人達のストーリーがオムニバス形式で読めます。どの登場人物も、純粋で、可愛くて、癒されました。
大人な先生にドキドキする真白も、高校生の時の人を信じられない真白も、わかるなぁと思いながら読んでました。苦しくて息が詰まりそうな感覚も、鮮明に伝わってきて、素敵な文章だと感じました。
あと、先生が大人の余裕がある男すぎて……!反則だよ真白じゃなくてもドキドキするよ!そんな先生に一生懸命真っ直ぐに想いを寄せる真白も、不器用で愛おしいです。
綺麗なものを読みたい時、おすすめです。きゅん、とあったかい、幸せな気分になれます。
ちょっと変わった世界の設定です。
人間の中に少数の獣人と呼ばれる身体能力や体の一部の形状が獣の『半獣』が存在する世界です。
何故そうなのか、近未来の話なのかファンタジーの異世界の話なのかは全く説明がありません。
ただマイノリティーで時に差別され奇異の目で見られたり忌避されたりする存在であること、獣の種族によっては嫌悪されたりバカにされたりあるいは賛美されたりします。
樋口さんの虫シリーズのように人類の存亡の為にあえて交配したとか意味も理由もありません。
獣人が存在する以外は普通の現代社会です。
そういった世界観や何でどうして?といったことに疑問を持ったり説明を求めたくなるとこのお話は楽しめません。
『恋する鳥は空を飛べない』
そんな世界で生きている背中に羽の生えた鳥の獣人 真白が主人公の作品です。
真白は背中に白い羽を持つ以外はごく普通の高校生です。
飛ぶこともできないし特異な能力もありません。
ただ、両親共人間なのに隔世遺伝で鳥の羽を持って生まれてきたことで生きにくいと思っている。
獣人である自分を疎んではいないが羽のせいで着替えや入浴が面倒だと思う程度で特に嫌がってはいないようです。
けれど天使のようだと褒めそやされたり美しさを賛美されたりペットか装飾品のように所有し顕示したいと考える他人が近づいてくることに嫌気がさし、作り笑いと人を寄せ付けない壁を作って当たり障りのない会話で身を守っています。
そんな中で特殊であることを感じさせない一人の友人や教師への恋心によって一人で閉じこもっていた狭い世界から壁を超えて外の世界へ羽ばたいて行く勇気を持てるようになるお話です。
同性の生徒から恋情を向けられる教師の困惑と喜び、そして教師としての倫理観という重い判断の狭間で揺れ動いていた先生の気持ちが全く分かりませんでした。
最後の最後に語られるまで先生視点の場面はないので、読み手も真白と同じく受け入れられるはずがないという悲しい予感に胸が震えました。
美術室で「5年たっても同じ想いがあったらここに来い」という先生に向かって、「今ここで振って、そして5年後にまた振って」と苦しい胸の内を吐き出すような場面がすごく悲しいけれど真白の感情を表すいいシーンだと思います。
5年後に振ってもらってようやく区切りをつけて新しい恋に歩き出せる、だからもう少しこの恋を支えにして生きていたいという切ない想いにきゅんきゅんしました。
『毒ヘビは涙をこぼさない』
施設で育ち養父母に引き取られ育てられた毒蛇獣人の功貴。
主役が変わって別の話でオムニバスなのかと思ったら、続き(過去編?)のようでもあると思いながら読みました。
真白の同じ学校の13年前のOB。
功貴は人に嫌われたり恐れられたりすることからあえて孤高を貫いて生真面目に生きている高校生。
そんな功貴に好きだと言ってまとわりつく1年下のゲイの正。
過去の因縁やお互いの孤独を埋める存在であることで徐々に近づいてやがて功貴が思いを自覚して向き合うようになっていくお話です。
短い中にいろんなものがギュッと詰まった掌編でした。
『モノクロ世界で歌う猫』
毒蛇〜と同じ時系列の話です。
真白の2年の担任の教師(高岡の同僚で友人)とその同級生との出会い編。
毒蛇〜の功貴の1年後輩で正の同級生で真白の2年の担任で真白を持導くことになる諏訪の話です。
諏訪は家族の中で自分の居場所をなくし人を信じられない秀才。
季節外れの転校生 里田は猫耳を持つ獣人。
全部読んでからもう一回初めから読むとあちこちに散りばめられていた会話や事件がその場では引っかかったままだったことが、いろいろわかって繋がっていきパズルのピースが全て埋まったようなすっきり感がありました。
それで真白が救われたり先生の気持ちが近づいてきたり二人が再会してハッピーなエンドを迎えることになるんだなあと理解できました。
なので、ぜひ続けて2回読むことをお勧めしたいです。
評価もレビューも見ずに、読み始めました。
獣人。人間社会の中に獣の特徴を持つ人が混在する世界のお話。
ファンタジーだけれど、リアリティがあり、獣人だからある悩みや生きにくさが、少しずつ伝わるように描かれています。
背中に羽を持つ高校生の吉沢は、美術部顧問の高岡に惹かれ、美術部に入るが高岡先生は全く相手にせず。。。
『美術準備室にいると窒息死する』という噂を調査し、高岡先生を守ろうとする吉沢。。。
高岡先生と吉沢のお話。
そして、この噂の元になった矢浪と正。
高校教師の諏訪と円。
3つの物語がそれぞれ単独で描かれていますが、少し繋がっており、読んでいるともしかして!と思う場面があります。
一冊になっているのも、読みやすく良かったです。
私的には、諏訪と円の話が男子高校生らしさと、友情から恋に発展していきそうな感じが凄く好きです。
猫耳を想像するだけで、きゅんきゅんしました。
獣人なので、綺麗や可愛いだけではなく、醜さ、辛さもあり、獣人の集団自殺というニュースにもなるくらい重い設定でもあります。でも、成長した吉沢を見ると生きるぬくことの素晴らしさが感じられます。
高岡に、「初めて全身で溺れる恋をした相手」と言われた時には、私も浮かれました!
何ていい言葉なんだろ!
色々な面で、神評価作品です。
一人称視点。一人称だけど砕けすぎていないから、とても読みやすい。
●一つ目は28歳教師(高岡)x翼の生えた生徒(真白)
やっぱり教師x生徒は良いな。
年上に恋をする受けは可愛い。
幼少期から羽だけでちやほやされ辟易していたところに、先生の対応が沁みて惚れた流れ。
表紙の次にあるイラストや序盤の会話から、悲恋切甘メリバなのかと構えて、何となしの会話にすら胸がぎゅっとする。
雰囲気が神聖。
●二つ目の話は毒蛇先輩(功貴/いさき)x後輩(正/せい)
窒息死の噂の発端となった二人。
一つ目の話ででてきた、矢浪のパートナーの獣人カウンセラーはこの後輩のこと。保健医じゃないから安心してください。
●三つ目は同級生カップル。人間(敏公/としひろ)x猫耳獣人(円/えん)
これも一つ目の話で出てきた、諏訪先生と歌手? の若い頃の話。
窒息死の噂の現場を聞いてしまった二人。
こう考えると、一つ目の話で「美術準備室で窒息死する」って噂で神妙になってたのが面白い。
諏訪が円に告白したセリフがイケメンすぎる。
●一つ目の話の三年後の話……32の高岡と21の真白。
卒業してからも諏訪や矢浪とその恋人たちと交流を続けている真白。諏訪が奢るからとx時にレストランで待ち合わせを約束し、当日を迎えてレストランに行き「待ち合わせで〜」と言って見渡したらそこに高岡が手を挙げて待ってたシーンでぐっときた。
真白の言葉一つ一つに意味深な返事する高岡にギュンッ……。
観覧車の「誰と結ばれないって?」のシーン。今までかかってたBGMが止んで、ドゥンッ…エンダァァァァァァァァァァァァァイヤァァァァァァァァって流れるくらいのクライマックス。
教師の頃と打って変わって、溺愛独占欲丸出し攻めです。真白は変わらず健気純粋受け。
ナツイロ・リアルは、3カップルが集合したキャンプ話。
特典番外編は、また先生になった高岡と真白の、過去振り返り話。
最後に。結ばれてから、真白は高岡のことを翔さん翔さん呼ぶようになります。某哀川の顔が浮かんできます。
朝丘さんの新刊ということで楽しみに待っていました。
一つの高校が舞台。その高校を舞台に、関連する3つのCPのお話が収録されていました。
動物の特徴が身体に顕著に表れる『獣人』と、普通の『人間』が共存する世界。朝丘さんらしい人外(この表現は朝丘さん自身作中で否定的な見解でしたが)が出てくるファンタジー要素が詰まった作品でした。
表題作『サヨナラ・リアル』は高校教師の高岡×羽を持つ高校生・真白のお話。
2つ目のお話『毒蛇は涙をこぼさない』はかつてこの高校に在学していた矢浪×正。
3作目『モノクロ世界でうたう猫』は、高岡先生の同僚の諏訪先生と彼の後輩の円のお話。
全て彼らが高校在学中の時の話。全く関連がないように見えて、さすが朝丘先生というべきか、すべての話が無理なくつながっていてすんなり話に入り込めます。
正直、表題作『サヨナラ・リアル』は全然ツボに入らなかった。いや、ごめんなさい。
高岡先生に恋する真白と、真白の先輩の手塚くんがあまりにお子さま的な思考で読んでいてげんなりしてしまった。自分の感情ばかりを優先させる彼らがどうにも好きになれなかった。
そして、真白の友達の板橋くんが彼らが通う高校の先生(女性)とそういう関係になったのがすんごい不愉快で。修学旅行で板橋くんと先生がキスをするというシーンがあるのですが、そこで先生が板橋くんは他の子とキスしたことがあると聞いてすねちゃった、という件があるのですが、なんだ、それ…、というか。ごめんなさい、先生×生徒(もしくは生徒×先生)って、先生のほうに「生徒とこういう関係になるのは…」という葛藤があるのは別にいいのですが、そういう葛藤もなくすんなり恋人になる先生、が個人的な地雷なんです。ちょっと気持ち悪い、というか…。つい保護者目線で読んでしまうからかもしれません。
そして一方の高岡先生のほうも真白に対する想いはダダ漏れなのに、どうしてそういう想いを真白に持つようになったのか、という過程もわからず、なんとも理解しがたいキャラに感じました。
なので途中で読むのを放棄しようかなと思ったほど。
が、その続きの矢浪×正はすごく良かった。
毒蛇の特徴を持つ矢浪の孤独と、彼の孤独を理解し、矢浪を支える正くん。
『サヨナラ・リアル』からこの二人の話に移行する過程も無理がない展開なので話に入り込みやすかったし、矢浪と正くんの繋がりにも思わずウルっとしました。
3つ目のお話の諏訪先生と円くんの話もよかった。
『サヨナラ・リアル』で人を食ったような態度を取りつつナイスアシストぶりも発揮する諏訪先生の高校生時代のお話。
なんだかんだ言いつつ、円一筋の諏訪先生がかっこよかったです。
終盤の高岡先生と真白の後日談もよかった。
高岡先生が、真白をどれだけ愛し、大切に想っていたのか。
そして、それぞれの話に出てくる3CPのその後の幸せそうな『今』を垣間見ることができて。
トラウマを抱える健気な受けに、こちらもやはり胸に何かを抱えている攻め。
どんな障害も、二人なら乗り越えていける、乗り越えていこう、という想いを持つキャラたち。
ストーリー全体を通して優しく、そしてたくましい雰囲気にあふれ、なんとも朝丘さんらしい1冊だったなという感じ。
『サヨナラ・リアル』だけだったら「趣味じゃない」なのですが、そのあとの話が非常にツボだったので萌え×2で。
人間と獣人が混在して現代社会で普通に生活をしているという突飛な設定なのに、戸惑うことも無くとても自然に読ませてくれます。読んでいるうちに、いつの間にかグイグイ引き込まれちゃいます。
初読みの作家さんなんですが、文章がとても静かで綺麗なんです。透明感があるとでも言うんでしょうか?
私の表現力では上手く伝える事が出来なくて申し訳ないのですが、読まれた事がある方は、この独特な空気感が分かってもらえると思います。
そしてイラストが、これまた透明感のある美しい物で、これ以上無い程ピッタリ来ます!
特に表紙のイラストが、心が通じ合った二人の穏やかで幸せな感じを堪能させてくれて、ウットリと眺めていたくなります(*´ω`*)
全部で4編、3組のカップルが出てきます。
この3カップルがリンクしながら話が進みますが、美術準備室の噂という設定が上手く生かされています。
噂の真相が分かった時は「なるほどね」とニヤッとしました。
それぞれのカップルが魅力的なのですが、私が一番惹かれたのが表題作の高岡と真白のカップルです。
分別のある大人であるがゆえに、惹かれていても耐えるしかない攻めと、子どもだからひたすら真っ直ぐ向かって行く受けというのは、非常にもどかしくて切ないです。
卒業して3年がたち、少し大人になった真白と、教師を辞め自分の夢に進んでいる高岡が再び向かい合いますが、あのもどかしい3年がやっと報われたんだなあと感慨深いものがあります。
Hは最近では珍しくかなり控え目なんですが、この作品の雰囲気にあっていてとても素敵でした。
愛し合う二人の神聖な行為って感じで。バスローブの使い方にキュン死にです。
それと、最後のボーナストラックでは3カップルのその後が読めて、幸せな気持ちになれます。
あとがきの後にあるので見逃さないで下さいね。
人間と獣人が混在する世界での恋愛。
本作でのこの設定のおもしろいところって、獣人の発現が全くの偶然で、多少なりとも遺伝が関係しないとは言えないけど、いつ、どんな獣化した子が生まれるかは、誰にもわからない。
獣化は人種に左右される訳でも、住んでいる地域に関係する訳でもない。
そんな世界なので、獣人と人間が共存する世界の、背中に羽根があったり、毒蛇の牙があったりするファンタジックな登場キャラクター達の存在は自然で、悩みや葛藤や恋愛の物語もファンタジーをそれほど意識させずに読めます。
真白と高岡の物語から始まり、時間を行き来しつつ紡がれる三つのカップルの物語。
コミックだったら全4巻6年がかりの長期連載になりそうなラブストーリーを、小説なればこその一気読みでどうぞ。
朝丘さんのご本は最近は購入していなかったのですが、教師×生徒に惹かれて読みました。
カプはメインを合わせて3組。
舞台は同じ男子校ですが時間軸が違うので、ちょっとわかりにくい部分もありますが、それを把握していれば大丈夫かと思います。
どのカプのお話も一人称ですので、その辺りは好き好きありそうですね。
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メインカプは、高校の美術教師の高岡(28歳)×鳥の獣人で高校二年生の真白。
そして、蛇の獣人で高校二年の矢浪×後輩の正。3組目は学級委員長の敏公×猫の獣人で転入生の円となっています。
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時間軸は高岡×真白が一番最近で現在。
他の2組は現在もう大人になっていて、真白だけが高校生。
サブカプのお話は、4人の高校時代となっています。
なので順番的には、矢浪×正→敏公×円→高岡×真白が正しいのかな。
現在は真白の担任が敏公で、敏公から紹介されるのが矢浪です。
高岡と真白の話にこの二人はキーパーソンとしてかなり登場(特に敏公)していて、ちょうど彼らのことが気になった頃にそちらも読めるのはなかなか親切な構成。
読み終えて思ったのは、真白面倒くさい!ということです。
一人称なのでよけい感じるんですよね。
それでも高校時代の後半辺りは涙を誘います。
真白は健気だし。
訪れる別れも、いっそそのままでも良かったのかなとも思いました。
というのは最後のショートで大学生になった真白の鈍さがかなり際立っていて、読んでいて頭の中にハテナマークが…
そしてそこでは前半かなり男前で個人的に好感度の高かった高岡もアプローチがグイグイで、まるで別人のようでした。
アンハッピーなら読めないと思い大丈夫なのを確認して読んだのですが、かえってなんだか腑に落ちなくなってしまいました。