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bakemono bl
人外とのエッチありコミック8作品。人外攻め5:受け3でやや人外攻めが多めです。
全体的に人外は攻めの場合は強引で、受けの場合は小悪魔のような魅力があります。
人外は河童、人魚、鬼、悪魔、新種のバケモノ、蜂の妖怪と多種多様でした。
霧間もっこり先生の「蟲惑」が虫の幼虫が出てくると聞いて、虫が苦手なので二の足踏んでいたのですが、うん…まぁ私は許容範囲でした。ただ、イモムシ系統が本当に苦手な人はその場面のページは飛ばした方が良いかもしれません。どこらへんかといいますと、コミック横から見たときに中央部分が白いのですが(さり先生はきっちり線引きされて描かれているので。)、そのすぐ後の辺りです。私はあまり深く考えず「そう来るかエロいなぁ」と思ったのですが。
私の目当ては楽田トリノ先生の「碧の腕」で、相手の人外具合とそれに懐く人間の関係が良い感じでした。わかちこ先生の「置き去りの花嫁」の切なさも良かったですし、恋煩シビト先生の「鬼はそと、福はうち」でキスの後に鬼の牙で人間の口が傷ついているのが素敵だと感じました。
琥狗ハヤテ先生の表紙絵が素晴らしい!(しかし琥狗先生の作品は収録されていません。)
以下、収録順にざっと。(作者様敬称略)
「碧の腕」楽田トリノ
小さい頃、川で溺れた時に「何か」に助けられた記憶がある瞬。現在少年(15才位?)の瞬は母親の交際相手から暴力を振るわれて、何かあると町の診療所の医師・河の所に行っていたが…
ページをめくると河先生がいきなり瞬にエッチな事をしていて、エ〜って。短編だからしょうがないのかもだけど、さすがに唐突だし子供に手を出してる所がポイント低いです。
「密約」唯野
好意を抱いていた転校生の秘密を知ってしまった高校生。Hな事がしたくてちょっと脅すけど逆に…
ケモミミだけでなく触手もありで盛りすぎ。絵柄は可愛い。
「ランデヴュー」七菱ヒロ
スキューバで魚の撮影をしていた湊也は足を怪我して流され、男に助けられるが…
哀しみや切なさもある話で、きれいにまとまっていると思います。
「置き去りの花嫁」わかちこ
これが一番「バケモノBL」のテーマに沿った1編だと思いました。
ある秘密の研究所で生み出されたバケモノが所内の人間たちを皆殺しにしたが…
1人の投げやりな男だけがバケモノを怖がらない。だがバケモノは男の弱点を突いてくる。
バッドエンド的展開でちょっと怖かったです。
「寝ても覚めても」さり
一転可愛らしい話。主人公は「バク」。夢を食べるアレです。ツノのある可愛い男の子で描かれています。
エッチな夢を食べる?食べない?現実にHしちゃう?みたいなお話。
「蠱惑」霧間もっこり
これは地雷の人もいそうです。というのも虫系。イモムシ描写あり。
私もイモムシ系は苦手ですが、この話が本アンソロジー内で一番印象的でした。
心霊スポットの近くの誰もいない旅館に泊まったライターの遭遇する恐怖。
旅館の美しい主人の正体は…
ライターさんは結局どうなるのでしょうね……
「鬼はそと、福はうち」恋煩シビト
のちに「俺とセックスしてください」に収録された短編。
人間に疎まれて、何もしていないのに石を投げられる鬼と、人から離れて陶芸創作をしている男。
鬼の寂しさに同調する男だが、やはり人間たちに追いやられる…誰も知らない場所で、2人は幸せになれたかな?
「悪魔の策略」柊みずか
小悪魔?インキュバス?
夜な夜なやってきてHをするうちに、悪魔の「ユウ」をどんどん好きになる聡志。だけどユウを呼び出してたのは…
可愛いんだけど女の子みたい。「男の子感」が薄くてちょっと残念。
全体的に、「バケモノ」と、単なる人外との違いが薄かった気がしました。そういう意味では、わかちこさん作品が良かった。