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20nen de yoru wa kawatteku kusareen wo koi ni sodateru houhou
大好きな村上キャンプ作品ですが・・・
正直、表紙のデザインとタイトルロゴに戸惑いました・・・
が!読んでみたら一番好きな村上キャンプ作品になりました!
受けの三角は呆れるくらいのナルシスト。
ナルシストが主人公のBLは数多くあれど、ギャグで気持ちよく笑わせてくれるのでどこか憎めないキャラクターになっています。
攻めの吉丸はキャンプ先生お得意の地味だけど愛情が深い人間味溢れる魅力的な男。後に年上仕込みのエロテクもしれっと炸裂させます。
出会って別れて再会してまた別れて・・・を繰り返す腐れ縁の二人が年をとっていくにつれ攻めは一度結婚して離婚したり、受けはもう可愛くもなんともない自分を認めたりと、大人になっていきます。
体だけの関係から、ずっとそばにいて欲しい人に変わっていく関係になるまで20年もかかった二人に、読んでいて自分も一緒に年をとっていったような感覚に陥りました。
「スクリーン」の歩の天性のエナメルデビルっぷりと違って、三角の”魔性”は「時代」なんですよね。
自分を可愛い可愛い言ってた三角が、うっとりと吉丸を見つめて「いい男になったな」「それに見合った自分でいよう」と成長したところなんて、三角もやっといい男になったな!って感動しました。
二人とも下の毛に白髪が混じるお年頃になっても仲良くエロく暮らしていってほしいと心から思えるようなお話でした。