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ningyo no high heels
安西先生の本を読むのは三冊目です。
すっと入り込みやすい文章でサクサク読めます。キャラクターの心理描写もさすがだなあと。
その文章力もあり、今回の話は受けの瀬戸に感情移入して苦しかった…。
女装姿を見られたことがきっかけで距離が縮まる二人。
瀬戸は本当は女装なんて趣味じゃないのに、攻めの加賀谷が喜んでくれるのが嬉しくて、女装した姿でデートを重ねます。
瀬戸がほんとにいじらしくて可愛い人なんです。
ある時、仕事終わりに加賀谷に飲みに誘われて、普通のスーツ姿で飲みに行くチャンスが出来たかと思っていると、悪気なく女装してから来いよと言われて落ち込む瀬戸。
これだからノンケは…!と若干デリカシーのない口ぶりにハラハラさせられました。
加賀谷が女装した瀬戸を「瀬戸子」と呼ぶのも「俺の女」とか言うのも、瀬戸がそれでも良くても見てるこっちは辛い。
ずっと受けの瀬戸視点なので、加賀谷が何を考えてるのか分からなくて心臓に悪かったです…笑
瀬戸が健気で可愛くて、彼を泣かせるストレートの男じゃなくて、スパダリのゲイの彼氏とか出来たらいいんじゃないかと思ってしまいました。
最後の告白のシーンまでは。
優秀な瀬戸に追いつきたくて、瀬戸に似合う男になりたくて、それを原動力に加賀谷が努力していたのを知ると、二人がくっついて良かったのかもと納得できました。
ただ、二人とも女装エッチにはまって、男同士の姿でイチャラブが少なかったのが残念…。
女装しなくても好きだよ、と加賀谷にはもっと伝えてほしかったです。
飲み会の出し物で全力女装したゲイの瀬戸と、同期の加賀屋。ホントは女装癖があるわけじゃないのに、ひょんなことから加賀屋に見られてしまった言い訳にしちゃった。
そこから二人のややこしい関係が始まるんですが、女装してとびきりの美人さんになっちゃう人ってのが(しかも本人の面影がない?)イメージ出来ず。だから神にはならなかったんですよね~。
そこを除けば、両片思い状態から思いが通じるところとか、加賀谷が必死で欧州駐在を勝ち取るとか、面白く読めました。
「超長距離恋愛なんて無理!」
ってシーンは良かったなぁ。
駐在が始まってからのお話も良かった。加賀谷の元カノが来て復縁を迫る所へふたたび女装した瀬戸が現れて…誰も気づかなかったのか。
そこはさておき、加賀谷の瀬戸の女装をもっかい見たい!の願望と妄想が叶って良かったよ~。
「舞台裏のシンデレラ」を読んで、加賀谷と瀬戸カップルに興味を持ったのでこちらを電子で購入してみました。
でも「王子様のタキシード」を読んでて既視感を感じたので、たぶん既読だと思います。
女装趣味は無いはずなのに瀬戸子がどうして誕生して、ノンケである加賀谷がどうして瀬戸子一筋になったのかこれで謎が解けました。
それと「舞台裏のシンデレラ」のカレンちゃんはちょっとしか出てこないんですね。
加賀谷と仲良くなるに従って欲が出てきて、そして自分に正直で前向きな瀬戸が一気に好きになりました。加賀谷が健気でいじらしい瀬戸が可愛くなって、夢中になるのが分かるような気がしました。
今まで付き合って来たのが元カノみたいなタイプばかりだったら、瀬戸のようなタイプが魅力的に映るのも納得でした。
2人の赴任先でのモテモテの加賀谷にハラハラして、でも瀬戸に夢中なのでその辺は凄く安心で、瀬戸子の登場で加賀谷にコナをかける女たちがみな敗北感を味わった事にとてもワクワクしました。
男である瀬戸を全身全霊で愛する加賀谷が格好良く見えてしょうがなかったです。
どんだけ瀬戸が可愛いんだろうと思いました。
瀬戸も加賀谷も前向きな性格なので、こちらのカップルの方が楽しそうで好きでした。
個人的には加賀谷の元カノを懲らしめてやりたかったですね。女性に嫌われるタイプって納得でした。
秘密の共有、二人の時間、喜んで貰うために健気に健気に努力して女装する瀬戸が愛おしい!悩んだりもするけど、うじうじせずポジティブなのが好感持てます。
すれ違ってしまうのは切なすぎたけど、女装が良い塩梅に2人の気持ちを表してて、かえって男らしさも感じられました。
一番ドキドキしたのは女装するための、特殊な下着なんですけどね!!
女装姿が好みでメイクをして自分の手で変えていくのが楽しくて好きになった?それって??と、うーーーんという印象だったけど、読み進めていくと、そこも含めて真面目な人柄を好きになり、女装姿も好きだけど瀬戸を思って我慢する姿も良かったです。
女装モノは嫌煙してたけど、こういう使われ方なら他も読んでみたくなりました。
私、スピンオフの『舞台裏のシンデレラ』の方を先に読んでしまいまして。そちらが大層素敵だったものですから、翻ってあとからこちらを読んだ訳なんですけれども。スピンオフとはちょっと違ってこちらは本当に『直球ど真ん中勝負』のお話でした。
高評価なのが良く解ります!
レビューも大変多いので、グッと来た所だけ書きます。
瀬戸が加賀谷の愛を得る為に一生懸命頑張る姿は私も可愛いと思います。
何と言ってもウジウジしていないのが気持ちいい。
彼は迷った時、いつもポジティブ方面に決断するのよね。
そこがね、とても素敵だと思いました。
でも、最初から中盤にかけての加賀谷に、ちょっとだけ嫌な部分がありまして。
自分が連れている『美しい女』を人に見せびらかしたがっている事なんです。
恋人(加賀谷と瀬戸の場合は恋人ではないけれどもね)の自慢をしちゃう人は好きです。「能天気だなぁ」と思うことはあっても、微笑ましい。
でもね『自慢する人』ではなくて『見せびらかしたがる人』ってその行為の陰に『こんなにいい女(あるいは男)を連れて歩いている俺』っていう感じが見え隠しちゃうんですよ。「その人を自慢したいんじゃなくて『俺』を自慢したいんかい?」って思っちゃうのよね。
そんな加賀谷が、瀬戸には女装癖なんかないって気づいてからどんどん変わって行くのが面白かったの。
自分の趣味に瀬戸を当てはめようとしなくなるのです。
特に、同時収録の『王子様のタキシード』は胸がすく展開!
非常にスッキリしました。
あとね、もうひとつだけ。
どうしても気になったのは小道具が『ルブタンの靴』であることなんです。
あれをプレゼントされるってかなり重いと思うのですよね。
お値段もさることながら、靴そのものが非常にエロティックでしょう?
あれをプレゼントするっていう行為って、かなりきわどいメッセージも同時に送ってしまうような気がするのですよね。恋人でない2人の間でどういう受け渡しがされたのか、気になって仕方がなかったです。
いや、単に私が庶民だっていう所為かもしれませんけれども。
四社合同のフェアで「不憫受け特集」で推されていたので手にしましたが、そこまでド不憫(涙)って感じでもなかったけど、健気な受けで良かったです。
好きな人と仲良くなりたくて、女装が趣味でもないのにあれこれ研究して女装を一生懸命頑張る健気さが可愛らしかった。
全力で取り組まないと気が済まない性分を発揮して、ルブタンのピンヒールを優雅に履きこなすために夜な夜な練習をしちゃうような前向きな健気さ、好き。
「和製バーグマン」と評されるほどの圧倒的美女に変身しながらも、周囲にバレないかと緊張してつい伏し目がちになってしまうところもかわいい。
それにしても女装趣味の同僚にルブタンを贈るなんて、ふとっぱらだー。
読む前はタイトルがピンとこなかっただけに、途中で血の滲んだ親指を見つめて人魚姫を思い出すシーンに、タイトルの意味はここに繋がっているのかぁ!と感嘆しました。
だけど、どうしても攻めがいまいち信用ならない……と思ってしまいました。
受けの女装姿に未練残りまくりでしょ……。
甘ったるいシャンプーの香りが引き金となって受けの女装姿を思い出してムラっとしてるところなど、「女」を感じさせるものにオスのセンサーが反応しちゃってる感が否めなくて、あぁこの人はやっぱりノンケだわと再認識させられるというか……。
今はツルツルのゆで卵な受けを心の底から愛でているのは判るんだけど、年老いて受けが「ただのおっさん」になり絶世の美女に変身できなくなっちゃったときでも、今のように愛してくれるのかなぁ?
そしてやたら女にモテる姿が描かれていたこともあり、年取ってもこの攻めは女からモテそうなので、いつか女に戻ってしまうのでは?という一抹の不安が残ってしまいました。
個人的な好みでいえば、「そのままのお前が好き」「だから、こんなものはもう必要ないんだ!!」と言って、自ら女装グッズを捨ててくれるような攻めが好きです。
女装物ですがいまいち萌えませんでした。
ゲイの受が片思いしているノンケ攻の気を引くために、女装が趣味だと嘘をついてしまったことから、それをきっかけにして仲良くなっていく、というような展開です。
受の性格がとても努力家で健気で控えめ、という好感が持てるタイプでした。
攻のために綺麗でいたい、攻を喜ばせるために興味もない女装だって上手に出来るように努力する、と健気を絵に描いたような性格です。
対する攻はとにかく女性にモテるチャラい肉食系。受の女装に見事にハマり、女の子大好きだったはずが気がつけば男であるはずの受を好きになっちゃったという感じですが、あまり物事を深く考えるタイプではなく、あっけらかんとしてて妙な包容力があります。
大きな事件があるわけでもなく展開が読めるのでワクワク感はありません。
受の一生懸命な姿を楽しむ話だな、と思いながら読んだのでその辺りは楽しめましたが、いまいち萌えない。
攻が結局の所【受が女装した姿が好き】というのが捨てきれないのが引っかかり、私の求める攻とは真逆の位置にいました。
あと本文の描写とイラストが噛み合ってなかったせいかな、と思いました。
受の女装に興奮してる攻の表情が生々しくて本気で気持ちが悪く、BLはファンタジーというのは大切だな、と思い知りました。
女装物ですがオネエとかではなく、なりゆきで女装を頑張ってしまう健気な女装子のお話でした。
女装子=瀬戸が可愛いんです。
好きな男・加賀谷にたまたま女装をしているところを見られてしまう。
瀬戸に女装趣味は無かったが、加賀谷が瀬戸の女装を気に入りその手伝いをする事になったから、瀬戸もその気持ちに応えるよう女装を頑張る。
加賀谷と一緒に居たいがため、無様にならないため、ヒールで歩く練習をしたりする瀬戸の健気さったら…(;ω;)
女装の見た目は好みドンピシャだわ、頑張り屋で性格は良いわ、で加賀谷が瀬戸に惹かれていきます。
好きになっていくのも分からなくもないんですが、完全ノンケだったわりに男の体を見ても萎えない加賀谷にビックリです。
でもルブタンのハイヒールをプレゼントするくらいだもん…加賀谷の本気度が伺えますね(^^;;
『王子様のタキシード』は加賀谷視点なんですが、瀬戸に対し「可愛い」連呼でラブッラブ!
男の体云々は全く関係ない様子にニマニマしてしまいました(笑)
想いが通じあった時に、瀬戸に無理して女装しないでよいと言った加賀谷。
でも女装の瀬戸はかなり好み。
また女装姿を見てみたいが、それを言うと瀬戸が傷つくかもしれない…と葛藤する加賀谷が良いです!!
最終的にはまた時には女装する事になるんですが、お互いを思いあえる二人は素敵なCPだわ…(´∀`*)
女装物はどうだろう…と期待せずに読んだんだけど、瀬戸子が可愛くて予想外に萌えたので萌2評価で。
久しぶりに読んだ女装モノ。面白かったです。読んでいくと「人魚姫のハイヒール」というタイトルが秀逸だなと思いました。
本編は瀬戸視点、後日談は加賀谷視点で描かれています。この後日談で、加賀谷が瀬戸のことを「ゆでたてのむきたまごにささっと筆でかいたような顔(が愛しくてたまらない)」と表現していてすごく面白かったのですが、その印象とイラストがマッチしていない点がちょっと残念といえば残念だったかな…。
女装で大変身!ということからも、女形に向いているとされる薄味の瓜実顔を想像しながら読みました。
安西リカ先生の作品は、どの作品も読み応え抜群で、今まで買って後悔ということがない大好きな先生で。
このお話も本当にあっという間に読み終えるほどに嵌ってしまいました。
現実的に有り得そうなお話というのも、想像しやすく親近感の持てるポイントなのかもです。
表題作は受けさん視点で、ショートストーリーが攻めさん視点で綴られていたのですが、このお話はどちらの視点も読めることで、2人の気持ちが改めて伝わってくるので、そこが1番のおすすめポイントかなあ?と思います。
受けさんの瀬戸くん視点で進められる表題作。
こちらは瀬戸くんの、好きな人の為に綺麗になりたい!
でも、女装した姿じゃなく自分を見て欲しい!
という葛藤を抱えつつも、結局は好きな人に嫌われたくない一心で流されていく瀬戸くんが可愛らしくもいじらしくて…。
健気なうえに努力家で男前な気質も持ち合わせていながらの女子力の高さには脱帽ものです。
そりゃあ、ノンケの攻めさんでもコロッと落とされるよなあ…と納得してしまうほどの、魅力たっぷりな瀬戸くんが、読み終えた今大好きです。
攻めさんの加賀谷視点で進められるその後の2人。
こちらはもう、バカップルさを当てつけられた感満載のお話で。
加賀谷がどれだけ瀬戸くんを大好きなのか、を永遠と語られた気分です笑。
ノンケだった人がこうまでベタ惚れしちゃうほどなんだ、と感心と安心感でいっぱいで、幸せほっこりさせられる、短いのにしっかりまとまったショートストーリーでした。
この2人はずっとこんな感じで、お互いを高め合い想い合う幸せバカップルで過ごしていきそうだなあ…と想像でき、読み手としても幸せになれる1冊でした( *´︶`*)
安西先生4作目。先生と相性がいいのか、すんごくきゅんきゅんします。
読み終わって とっても幸せーぽかぽかぴんく色 な気分♡
女装ものなんて割合地雷なんだけど、ぶっ飛ばして 神!
(本人が 最初から女装好き という訳ではないから平気だったのかも)
攻めさんが肉食獣なため、女子が絡んでくるところありますので
地雷な方はご注意を。
構成は、ディアプラスに掲載した表題作 で くっつくまで。
書下ろしの「王子様のタキシード」で くっついてからのお話。
6:4ぐらいで240pぐらい。
絵師様は初めまして な方でした。
表紙がどうもなあ(受けさんが少々のぺっとした感じに思えた)
と思っていたのですが中は慣れたせいか大丈夫でした。
各お話のモノクロ表紙 に挿絵があり、その2枚が個人的には好きー
(1枚は、受けさんにメイクしようとしているところの図。
二人ともカッコいい。
もう1枚は、二人でウィンドウショッピング中?ショーケース内にある
ハイヒールを うわ、いいなあ と眺めている。攻めさんの表情が好きー)
あと最後のイタしているシーンが、「この変態!!!」と後ろから
はったおしたくなるような表情で笑えましたー
お話の方。
受けさんが頑張り屋さんなところが好き!負けず嫌いなところもあるのかな。
そもそも会社の宴会のために女装でラインダンスを真面目に踊るって
どんだけ頑張り屋さんなんだか(笑)
また攻めさんからもらったハイヒールをきちんと履きこなそうって
トレーニングするなんて・・・凄すぎるー
(私は6センチまでしか履けません だって痛いじゃん)
攻めさんも、手に入れたいものについては非常に真摯に
頑張るところが好き!入れ食い式に女子を受け入れてたのに
受けさんを手に入れるべく 必死に営業成績を上げるところが
いいわ!男前!
後半は、攻めさん視点なお話。
あまんあまんな感じが多いところも 嬉しいー
受けさんのことを「殻をむいたばかりのゆで卵にちょいちょいと
筆で目鼻をつけたような簡単な顔」といい、でも「それがすごく可愛い」
って もう でろでろでろーって感じです(笑)
前半はせつなくてきゅんきゅんな所もありましたが、
後半は 幸せ はぴはぴ ぽやぽや気分 になる箇所が
あちこちにあったように思いますので
これから読む方がいらっしゃいましたらお楽しみに~
あー楽しかった!
瀬戸が読む前の印象ではもっと内気でおとなしい人かと思ったら、会社のイベントのかくし芸で上司の発案とはいえ率先して女装して踊っちゃうようなはっちゃけちゃう人というのが想像と違ってましたが、ウジウジ系の性格じゃないところが気に入りました。
メイク&女装の姿に「惚れそうになった」と言われた言葉を大事に心にしまって何度も思い出しては繰り返している姿が可愛かったです。
瀬戸はいたずら心で女装したところを加々谷に見られてしまい焦ったけれど、その後むしろ加々谷の方がノリノリでメイクや女装を手伝うところでなんか違う方向へいきそうな予感が…。
けど、元プラモ好き少年がフィギアに着色する感覚でメイクに夢中になる加々谷の姿に突拍子もない事というよりそんなこともあるかもと思わせる流れでした。
瀬戸の誕生日に加賀谷が女連れで現れた時、わーって逃げ出した瀬戸の気持ちが痛いほど伝わってきて胸が締めつけられました。
全体的にこうなったらいいのにとか、こうだったら面白いと思う展開で私の萌えポイントをことごとく突いてくれました。
後半の『王子様のタキシード』では頑張る瀬戸の美女ぶりが見られたし、最後すごくやる気が出るエンディングでした。
元気になりたい時や新しく何かを始めたい時にその気にさせてくれる作品だなと思ったので、そんな時にきっとこれからもなんども再読するだろうなと思います。
安西さんの作品を全て読んでいるわけではないけど、登場人物の描かれ方に毎回ツボをつかれます。
登場人物のベースにあっけらかんとした明るさがあるんですよね。
そこが微笑ましかったり笑えたり心地良かったりするのですが、今回も主人公の瀬戸(受け)がとても好印象でした。
よりによってノンケの女好きモテ男に恋をしてしまったのに、悲壮感なく「せめて友達になりたい」と努力する受けです。
望みがなさ過ぎて逆に開き直れたのかもしれませんが、友達になる努力も空回り気味で可愛くて冒頭から心掴まれました。
攻めの加賀谷は、あっけらかんとした明るさというか能天気っぷりにヤキモキさせられました。
だらしないというわけではないけど女性から寄ってくるような隙のある男性です。
瀬戸の趣味に付き合ってる体で実は自分の欲望に忠実なだけだったり、誕生日のサプライズ失敗など絶妙な抜け作感がありました(笑)
どちらかというと受け身な生き方だけど、
瀬戸への恋情に気づいてからは努力して欲しい者をつかみにいくというカタルシスがあった気がします。
今作は女装がテーマです。
試しにしてみた女装が攻めに見つかって「瀬戸は女装趣味」と勘違いされてしまいます。
加賀谷の「誰にも言わないから安心しろ」という勘違いで寛大な心とか、瀬戸の女装を加賀谷が一番楽しんでる所が面白かったです。
その分、瀬戸の恋心と本心を隠すための嘘も大きくなりますよね。
苦しさを伴った切なさがありました。
女装物特有の自分の性を否定してしまう切なさが今作もありましが、
読み終わった後は、女装がお互いの仲を深めていくツールとして役にたったなという印象が残りました。
女装した瀬戸を好きになったのではなくて、女装が瀬戸の魅力の一つとして働いたからだと思います。
あげくに加賀谷の性的嗜好まで変わってしまったのですから人生何が起こるか分かりません。
何より、女装を武器にした瀬戸のたくましさがとても良い読後感になりました。
挿絵もとてもお上手で説得力がありました。
受けはノンケの攻めと友達でもいいからお近づきになりたいと思い積極的に行動して合コンにまで行きます!表紙の印象からおとなしい性格をイメージしていましたが、意外と男らしく努力家で良い意味で期待を裏切られました(*^_^*)
そんな彼が女装をすると絶世の美女に!!
挿絵もとても綺麗だし二人が女装を通して近づいていく姿も細かく書かれています。そしてなにより!!攻めのために興味のない女装にも努力を惜しまない受けが健気です。
ただ、やっていることはかなりぶっ飛んでいるのに妙に現実感がありイマイチ萌えきれませんでした...
私が女装ものが地雷だったというだけですが(笑)
とにもかくにも、健気で努力家でやれることは全部やる、という頑張り屋さんな受け様の瀬戸さんがとてもかわいく、愛おしかった作品でした。
相手のことを思って身を引くって設定ならけっこう読んできたと思うんですけど、瀬戸さんみたいに相手を失わないよう頑張っちゃう、相手が喜んでくれるのなら頑張れちゃう、なんてポジティブな受け様、かわいくて私より全然女子力たけぇ。
くっつくまでの本編もいいけど、欧州に転勤した後の2人のらぶらぶ続編がまたいい。
私の好きな攻め様視点だったんですもの。
加賀谷は現地の女性からももててたし、モトカノとかも出てきたけど、瀬戸さん以外には目に入ってないし、自分の為に頑張ってくれちゃう瀬戸さんがスゲー愛しいってオス感出しまくってたしね。
最後のエロは、ちょっと変態入ってた加賀谷だったけど、めっちゃエロくてそれもまたよし。
パンスト買いに行ったようだし、また瀬戸さんの美しい勝負姿を拝める日があるんでしょうね。
この二人、いつまでも好き好きオーラ出しまくっていちゃいちゃしてるんだろうなぁ、と微笑ましく思いました。
安西先生の本は、2冊目です。そういえばこの本、ちるちるのランキングで見たなーと思って買いました。
健気に同期のノンケのチャラ男である加賀谷を想う瀬戸。ひょんなことで女装男子だと勘違いされたことから、2人の交流が始まります。瀬戸は女装に全く興味がなく、加賀谷のためだけに努力します。
一方の加賀谷は、自分のために綺麗にしてくれている瀬戸に好意を抱き始めます。 そしてついに加賀谷は瀬戸のことを襲ってしまいます。
天然な瀬戸は加賀谷に好かれてることも知らずに、気持ち悪く思われたと勘違いします。彼の天然ネガティヴ思考には呆れます。自分の可愛さにも微塵も気づいていない。加賀谷はそんな彼に惚れたんでしょうね。
加賀谷の肉食ぶりのおかげで割と早い段階でくっつく2人。一冊の半分きたくらいで結ばれるって結構珍しい気もします。
個人的には、この2人のイチャラブが見たかったので嬉しいです。
瀬戸が女装したまま抱かれるシーンにはかなりグッときました。エロ倍増と言う感じで。加賀谷の攻めっぷりを見ると、かなりSですね。肉食でSって....瀬戸大変や...
天然な瀬戸がどこまでも可愛いです。ぜひいつまでも仲良くイチャコラしてて欲しいです。
サラリーマン同僚の片思いすれ違いもの。
ノンケを落とすには女装から?
同期の加賀谷は、評判の据え膳は食う肉食系リア充男。
そんな加賀谷に入社以来片思いしていた瀬戸は、初めて一緒に参加した合コンで、加賀谷が女の子と二人で帰っていくのを見て、自分も女だったらと夢想しながら、酔った勢いで部屋で女装してみます。
翌朝、加賀谷に、うっかり女装姿を見られて、女装趣味だと誤解されてしまいます。
ここまでの導入部でもちらちら片鱗を覗かせていますが、この瀬戸が、片思いでウジウジしているおぼこかと思いきや、意外と何に対しても積極的な努力家さん。
自分は女装趣味じゃなくても、加賀谷が喜ぶならと、ハイヒールでの歩き方の練習にもがんばって取り組みます。
この瀬戸の、欲しい物のために積極的に努力するところと、恋愛に対して自信が無くて臆病なところのギャップが見所。
女装エチも色っぽいし、楽しく読めました。
セルフツッコミ
瀬戸の女装姿のイラストはホントに美人。
だけど、素の瀬戸のイラストは、私の脳内イメージとちょっと違っていて、そこがちょっと残念。
表題作と続編の中編2作品です。
どちらの作品でもハイヒールが重要な小道具に使われているので、読後はタイトルを読んで内容がぱっと浮かぶので嬉しいなと思いました。
表題作は瀬戸(受け)が主人公。二人が恋人同士になるまでの話。
続編は加賀谷(攻め)が主人公。恋人になって異動後の話。
とバランスが良い1冊です。
瀬戸が加賀谷の前で女装する羽目になるのもスムーズな展開でしたし、続編終盤での密かな対抗心も可愛いかったです。女装の仕方も興味深かったです。
伊東先生のイラストは素敵で、特に「王子様のタキシード」扉絵はお気に入りです。カレンちゃんのイラストも欲しかったです!
ただ、皆さまがレビューされているように、加賀谷が瀬戸を好きになったポイントがよく分からなかったのがハマれなかった理由だと思います。それで後半の二人のラブっぷりの流れについていけなかった感じです。
そんな部分をスルーできる方、健気な女装受け、社会人カップルがお好きな方にはお勧めです。ちょっぴりは切なさもありますが、シリアスチックじゃないですし悪い人がいないので安心して読める作品です!
ゲイのサラリーマン・瀬戸(受け)は、同期の加賀谷(攻め)に片想いしている。何とか言葉を交わしたくて加賀谷の参加する合コンに参加したが、加賀谷は女子を連れて早々に離脱してしまう。しょんぼり帰宅し、ふと出来心で以前かくし芸で披露した女装をしていたら、所用で訪れた加賀谷にその姿を見られてしまった。焦る瀬戸だったが、瀬戸に女装趣味があると勘違いした加賀谷は「女装を手伝う」と言い出して…。
ひたすらハイレベルな女装の受けと、イケメンでやたらモテモテのノンケ攻めの話です。
とにかく攻めがイケメンかつリア充で、この攻めが割と早い段階で受けに惹かれるのにちょっと納得いかない面はありましたが、基本的にすごく可愛くて微笑ましい話でした。
受けのキャラが個性的で面白かった。最初は好きな人に何もアクションを起こせない引っ込み思案系かと思っていたのですが、全然そんな感じじゃなく、妙なところでアグレッシブ。攻めの参加する合コンに参加するときのいきおいも面白いし、攻めの隣の席をキープするために密かに闘志を燃やしてるのもおかしい。基本的には真面目な努力家なのに、すごく天然。真剣に天然。
攻めが早めに受けに惹かれるのが納得いかないとは言いましたが、もっと時間があれば惹かれるのに不満はなかったです。女装の美しさが惹かれる最重要要素みたいだったけど、天然で可愛いところをもっとじっくり描写してくれたらよかったなと思います。読者だけにわかる形ではなく、攻めにわかる形で。
エッチシーンの攻めの興奮っぷりには大いに萌えました。くっついてからの話もあったんですが、そちらのエッチも萌え萌えでした。
くっついてからといえば、受けのサプライズ女装のシーンにはドキドキワクワクしました。めっちゃ盛り上がって、そのシーンだけ10回くらい読み返してしまいました。どんだけレベル高いんだ受けの女装。なのに本人は自信なくてオドオドなのがまたいいんですよね。
萌えもエンターテイメント性もバッチリな、とても楽しめる作品でした。あとがきで作者さんが「大きな波乱もなくこれからずっとラブラブな2人」って書かれていて、それがとてもほんわかじんわりしました。
今回のテーマのひとつは「女装」
それも、特別女装好きというわけではなかった主人公の友哉が
なりゆきの勘違いから始まってしまった加賀谷との関係。
はじめは「え~女装・・?」とあんまり期待していなかった
今回のお話ですが、読み始めると
なるほどそういうことね・・・という展開に。
毎回のことながら安西先生の言葉の選び方と
表現の仕方にただただ感心して
「ん~やっぱり好きだわ」と思ってしまいました。
好きなシーンはいろいろあるのですが
中でも一番好きなのは、書き下ろしの
2人が海外赴任先で一緒に暮らしはじめてからのHシーン。
加賀谷が「出していいか?中に」と聞いて
「出して」というやり取りのあと
加賀谷が友哉の中に射精するまでと、し終わってからの様子が
安西先生らしい言葉で綴られており、ため息が出ました。
特に終わった後
「単純な快感と、恋人が欲望を受け入れてくれた精神的な満足感で
加賀谷は大きく息を吐きだした」という一節。
「精神的な満足感」すごくよくわかります。
読みながら「うんうん」とうなずいてしまい
加賀谷の心の内がそのまま出ている文章に感動しました。
言葉だけで読み手がここまで想像できるなんて、やっぱりすごい。
女装というジャンルは正直好きではありませんが
やっぱり安西先生の文章は好きなので
ちょっと甘めに神評価付けさせていただきました。
小説は読み始めたばかりでまだまだお気に入りの本が少ない状況ですが、そんな中、美しいことに続く大好きな本の仲間入りです。
CD「好きで、好きで」が気に入ったので原作の小説を読んで、安西先生の文章に違和感を感じなかったので積んであった山から掘り起こして読んでみました。
あらすじで読みたくなることってあんまりないんですが、「たまたました女装を好きな人に見られて、気に入られて…」というあらすじにすごく惹かれて購入、期待を裏切らない切なくて甘いお話でした。
序盤の、同僚の女装にすごく積極的な攻めに違和感を感じないでもなかったですが、受けの女装姿がものすごい美人さんらしいので、彼女ができたみたいで楽しかったのかな~と。メイクしてあげたり、ヒールをプレゼントしたり。
しかしその女性扱いに不安を感じずにはいられない受けでしたが、それでも好きな人だから嬉しくて頑張る…。受け健気すぎる…。
幸せを感じつつやっぱり不安や切なさを抱えていたとき海外に行くことになり、想いを断とうとします。
そこから紆余曲折(攻めからのアタックとか)あり、2人で海外に行くことに。
書き下ろしの「王子様のタキシード」では、その海外に行ってからの2人が攻め目線で書かれています。
受けがすごく健気で、かっこよくて、攻めも受け一筋なので、とても幸せな気持ちになりました。
女装モノは、特に好きなシチュではないですが、嫌いではないです。
今回はある誤解から、「受けは女装好き!」と
攻めが思い込むところから始まるのですが、
途中、物語が急展開するまでは非常に萌えさせてもらいました。
◆◆◆
≪CP≫
優秀な会社員・加賀谷 × 女装して誤解された会社員・瀬戸
とある事情から、女装好きだと加賀谷(攻め)に
誤解されてしまった瀬戸(受け)。
しかし、加賀谷は莫迦にするでも周囲に吹聴するわけでもなく、
積極的に瀬戸の女装に協力します。
その内に、ゲイである瀬戸は加賀谷に惹かれていきます。
完璧に美しい女性に化ける瀬戸は、女装をするときだけにしか
興味を持ってもらえない加賀谷に悲しい片想いを始めて…?
物語は2章に分かれており、前半の章は瀬戸視点。
後半の章は加賀谷視点となります。
前半の章がメインのストーリーです。
冒頭、まず加賀谷の意図が分かりませんでした。
何故、瀬戸の女装に積極的に協力したのか?
その謎が解けないままではありますが、
美しい瀬戸に惹かれていく加賀谷は見ていて優越感を
覚えてしまいます。
ストレートである加賀谷。
その加賀谷が瀬戸の美しい女装姿に見とれてしまうさまは、
胸がすく思いがすると同時に複雑にも思えます。
問題は、「素の瀬戸の事は好きではないのか?」ということです。
加賀谷に食事を誘われたら、「嬉しい!」と思う瀬戸に
畳み掛けるように「女装して来いよ」との意味合いの事を
悪気もなく言う加賀谷。
対する瀬戸は、
「女装しないと、加賀谷にとって自分は意味はない」と思い始めます。
悲しい片想いですね。
自分に興味を持ってもらえるのに、「女装した自分」しか
価値がないなんて…。
しかし、この展開は非常に萌えさせてもらいました。
女装した自分に見とれる加賀谷への優越感、それと同時に
素の自分に興味を持ってもらえない片想い。
それらが相まって、絶妙なバランスを保っていると感じました。
そんな時、加賀谷に結婚を考えている彼女がいるという噂が広がります。
そして、その彼女と思しき女性を紹介されようとしたとき、
瀬戸は哀しい想いと恥ずかしい想いと片想いと…
色々な思いを抱いて、その場から走って逃げだします。
そしてその誤解が取り去られた時、加賀谷の告白で両想いに。
一冊まるまるかけて、悲しい片想いが悶々と続くと思われた
私にとって、これは急展開!!
えええっ!? と、ビックリでした。
しかも、そのまま女装をしたままエッチ!
展開、はやっ!
「女装をしたままエッチしたい」というのが加賀谷の願望
だったのにも、萌えが一気に萎えてしまいました。
何故!?
素の瀬戸は好きじゃないの?
やっぱり、女装した瀬戸の事しか、愛せないんじゃないの?と
思ってしまいました。
そりゃあ、全裸になれば嫌でも男であることが分かるけどさ…。
うーむ…。
複雑なところです。
第2章は、海外赴任した瀬戸(受け)と加賀谷(攻め)のイチャラブ話。
ここは加賀谷視点なので、瀬戸の事がどれだけ好きで、
他の人にどれだけ興味を持たないかが存分に描かれていて、
序盤~中盤ごろにかけては、とても幸せな気分を味わえると思います。
しかし!
加賀谷にイラッとする場面も出てきます。
加賀谷は、「素の瀬戸の事が好き」ということで
2人のうちで納得の事実となっていました。
もう女装をしなくなっていた瀬戸と同棲をしていた2人は
勿論、エッチしてましたしね。
しかし…
加賀谷は実は心のうちで「瀬戸にもう一度女装してほしい」と
思っていたのです。
ですが、そんなことを言うと瀬戸が傷つくと思い、その想いは
封印していました。
この加賀谷の想いは、悲しかったですね…。
未練がましいっ!!
やっぱり、女装した瀬戸の方が好きだったの!?と
思ってしまいました。
そんなとき、とある出来事から瀬戸が自ら女装。
加賀谷は自分の夢が実現し、目を見張ります。
そして、「着替えないで、そのままでいて」ときつく言って、
女装の瀬戸とエッチ。
結局、女装の瀬戸が好きなんじゃないかぁー!!!
と、思ってしまったラストでした。
◆◆◆
女装モノは嫌いではないですが、やっぱり最後には、
「素の君が好き」と心から言って欲しいです。
この本の場合、「女装した君が好き」という願望が、
攻めの心からにじみ出ていたので、かなり残念でした。
しかし、途中までは非常に萌えさせてもらったので、評価は「萌」で。
安西さんの今までの作品の、
甘くキュンと切ない感じが好きだったのだが、
この作品は正直好きになれなかった。
甘くキュンの持ち味はあり、受けのキャラは好みなのだけれど
女装を巡る展開に無理があるのと、
攻めのキャラに好感が持てないのが、理由だと思う。
仕事は優秀、努力家で、美形で性格もよい、スーパー受けの
健気な恋物語。
密かに同期のモテ男加賀谷を思っているゲイの瀬戸。
人にはバレないようにしながらも、同じ社宅に住んだり
偶然出会うように計算したり、隠れた積極性が面白いのだが、
ある日、うっかり女装趣味と勘違いされてしまう。
加賀谷はプラモデルの彩色を楽しむノリで瀬戸の女装を応援し
応援されている瀬戸はがんばって女装を繰り返す。
そのうちに作り出される美女・瀬戸子にふらりとくる加賀谷……
本当は女装趣味などないのに、加賀谷の為に女装を繰り返す瀬戸は
可愛かったけれど、加賀谷の心情は一体なんなのだろう?
単におもしろがっているだけ?それも好感が持てないが
それにしては、高いハイヒールをプレゼントしたり、
女装姿の美女を連れ回したいとかって、
何がしたいの君!?と感じてしまった。
後半は、まとまって、二人共が東欧に赴任してからの話。
同じアパートメントで暮らすハネムーン期なのだが
そこに、かつての彼女がやってくる。
決して浮気はしないという加賀谷なのだが、
相変わらず瀬戸の女装姿を思い浮かべていたりする……
文章は読みやすいし、受けのキャラは愛おしいし
面白いといえば面白いのだけれど、
もともと女装ネタにそれほど萌えがないせいか
この女装の使い方にも攻めにも好感が持てず、
お好きな方はいらっしゃるだろうなと思いながら
個人的には評価は「中立」です。
安西さん初読みなのですが、うーん、ちょっとノリが自分とは違うかなあという感じがしました。
受け視点なのですが、なんというかテンションが高いというか…
他の作品も読んでみないとわかりませんが、ちょっと軽いタッチで書かれる方なのかなあ。
**********************
受けの瀬戸は商事会社のエリート社員。
ゲイで、密かに加賀谷へ想いを寄せています。
攻めは瀬戸の同期で営業部の加賀谷。
女の子大好きな、軽いノリのモテ男。
**********************
加賀谷の参加するコンパに彼目当てで参加した瀬戸は、今まであまり親しくなれなかった加賀谷と急接近。
しかし加賀谷の早とちりで瀬戸=女装好きと認識されてしまい、なぜかそれを思いの外面白がった加賀谷に否定できないまま二人で瀬戸の変身を楽しむ仲となっていきます。
まず、加賀谷がなぜ瀬戸へ惹かれたかが良くわからない…
生粋の女好きの加賀谷なのに、綺麗というだけで瀬戸を好きになるってあるのかなあ。
ただたんに、お気に入りのオモチャを人に取られたくないってだけのように感じてしまいました。
プラモの色塗り好きだから、メイクを瀬戸へ施すのも楽しいとかね。
もちろん雑誌掲載ゆえのページ数制限の厳しさはあるでしょうが、かなりのモヤモヤさです。
そして受けの瀬戸の魅力も、わたしには伝わってきませんでした。
外見や努力家なところを作中で誉められていますが、それがイコール魅力に繋がっていなかったというか、完全にわたしは置いてけぼりくらっていました。
もちろんドカンと伝わった方もおられるでしょうから、これは好みや感じ方の違いで、わたしには合わなかったということだと思います。
安西リカさんのお話はどれも好みでいつも新刊が出る度、読むのをワクワクしています。
ただ、今回は女装がキーアイテムみたいで(事前のあらすじを読んで…)
個人的に、ガチな女装には少々萌下がりするので、どうだかな〜感があったのですが、
瀬戸(受)は加賀谷(攻)に受け入れられたい一心の行動で、女装が自らの性癖というわけではないのでまだマシでしたが、
加賀谷がどうも違和感ありで、あれだけ肉食系であったにもかかわらず、いくら女装姿の瀬戸が美女だったとしても自慢したいが為に連れ立って飲みに行ったり、ルブタンの10センチヒールを買って男にプレゼント?
ありえない…
面白がって瀬戸に化粧したり、までは理解出来ても、8万円以上もするヒールを同僚の、しかも男にプレゼントとなったら現実的ではなくなってしまいました。
そもそも男の人サイズのルブタンがあるのか…
できれば特定のブランドを名指しにせずに、ヒールの描写だけの方がよかったかな…
いくら瀬戸の真面目さで練習したといっても、ルブタンの10センチヒールを本当に履いて外出できるのだろうかとか、余計な事ばかりに気になりいつものように物語に入り込むのが難しい…
しかも女装した瀬戸の事を瀬戸子と呼んだり、女装した瀬戸とのHに異常に興奮したりと、加賀谷のキャラクターが残念で…
後半の「王子様のタキシード」では加賀谷目線で、瀬戸の心情を思い遣った行動や、本当は瀬戸の女装姿が忘れられなくても瀬戸自身が好きで、誤解させたくないし、傷つけたくない。
いくらモテても浮気心は少しも起きないという点はいいのですが、やっぱり何かにつけ瀬戸の女装姿を思い出したり、興奮していたりと、とにかく結局最後まで女装姿の瀬戸が好きな加賀谷の事が好きになれなかったです(笑)
それと余計な事ですが、口絵はルブタンのヒールらしき絵なのに、表紙はなぜサンダルのヒールなのでしょうか?(笑)
結構最後まで、黒でソールが赤の10センチヒールにこだわっていたのに…
瀬戸が健気すぎて…。
同じ会社にいながら、あまり接する機会のない加賀谷に想いを寄せる瀬戸は、自宅で女装した姿を彼に見られてしまう。
瀬戸が女装をしたのは趣味だからじゃなく、女になれば加賀谷に惚れてもらえるかもしれない、と思った為だった。
だが女装趣味がある、と勘違いした加賀谷はノリノリで瀬戸に化粧を施す。元カノの化粧品や服、挙句の果て瀬戸にルブタンの靴までプレゼントする。
加賀谷はゲイではないし、女性にモテるのを嫌という程分かっている瀬戸は、それでも加賀谷と一緒にいたいという思いから女装を続ける。
マンションのエレベーターで、加賀谷にキスされたのをきっかけに二人の関係が変わってくる。
私が女装モノにあまり萌えないせいかもしれませんが、加賀谷が瀬戸に惹かれ始めたきっかけが“女装”というのに引っかかりました。
化粧をしていない姿の方が好き、と言いながら女装してからのHの方が盛り上がってるし、“同性とのセックスがこんなにいいものと思わなかった”って加賀谷が言っているのにモヤっとしました。
穿った見方をしてしまえば、加賀谷が瀬戸に惹かれたのは、『人間性<エロ』に見えなくはない気がします。
完全に私の勝手な思い込みですが。