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お前さん、かわいいな。
shuushu wakadanna
現代BLにありがちなドラマティックさは
ありませんが、
江戸時代の古き良き言葉遊びや恥じらい、
強がりなどがとても風情があって
凄く胸が高鳴りました
衆道という言葉で男性同士の恋を形容した時代
でも、ここがリアルな衆道ではなく、
夏目さんの描くBL衆道の巧さが描かれてると思います
一話目のだんなは世間ずれしてなくて、鷹揚
自分を狛犬だと騙り寝食にありつこうとしたみな月の嘘が
バレても咎めません
情は人の為にならず だからと
そんな無欲なだんなの願い「筆下ろし」を
自分が相手になると申し出るみな月
旦那の初めてを自分が受けたいと
男らしくて、色気あるみな月の申し出を
嬉しそうに受けるだんなもまた可愛い
僕はちゃんと出来てる?と尋ねるだんな
絶妙な下手糞加減がいいと息荒く答えるみな月
こうしたやりとりにも江戸ならではの
言葉のセンスが見えて素敵なんです
繋がった二人の荒い吐息
思いの外可愛い声をだすみな月に
絆されるだんな
この縁をきっかけに浪人のその日暮らしを
辞めて、真っ当に生きると誓うみな月
もう一度会える様にと煙管をプレゼントし
願うだんな
この甘くなくでも余韻を残す締めもいいんです!!
再開した時のリバを匂わせるやりとりも
キュンキュンしました
他二作も、ゆきちがい、可愛い意地っ張りと情緒溢れるお話でした
現代BLのあまーい作品とはまるで違いますが
恥じらいや逡巡、時折見せるはにかむ笑顔など
とても味わい深い作品でした
読み返す毎に深みが増すお話です
夏目さんの柔らかい線の絵がまたいいんです
若だんなシリーズがこんなに素敵だとは!
夏目さんに感謝したいです
既存のBLとは違うトキメキが盛り沢山な
若だんな達を多くの人に見て欲しいなと思いました
若だんなサイコー!!
今作では筆遣いが一寸柔らかくなった様に
感じますが、それはきっと描かれる世界観に
合わせての事なのでしょう。
それはそれでしっくり馴染んでいる所に
何とも老練さと言うか粋を感じます。
総題の通り若だんな尽くしとなったこの一冊、
こう言う視点で描かれる若だんなは結構珍しい
かも知れません。
大体が落語の与太郎の延長か鼻もちならない
小金持ちかそのどっちかの類型かと言う感じの
描かれ方ですんで、その辺りでこの一冊では
かなりほっとします。
まあ、浮世をちょいと覗いていかしゃんせ。
書店で見かけて表紙買いしてしまいました。
3つの短編入りで、どれも著者の萌が詰まってるのを感じとても良かったです(*^_^*)
個人的にはゆきちがひを1冊まるまる描いて欲しい……!!皐とかん太の距離感が微笑ましいというかなんというか。
タイトル通りの行き違いで、それが解消されたあとがとても気になりますね。
江戸ものをもっと買おうかな……って気分になりました(笑)
可愛いよ、江戸の若だんな。
それぞれ趣の違う若だんな3組のお話を収録。
でも、どの若だんなも可愛らしい。
華奢ななで肩に、ぞろっとした長着と黒紋付の羽織。
困り眉につり気味の糸目。
丁髷にほつれた後れ毛。
着衣のままの交合も色っぽい。
言葉遣いの、なよっとしたところも、江戸の若だんなだなぁって思う。
こんな風に、雰囲気たっぷりで可愛い絵の時代物コミックは、とっても珍しくて貴重。
カバーデザインも素敵、帯が水引かけた熨斗紙風なのも洒落ている。
おススメです。
コンセプトが面白いなぁと思ったのと、
表紙が素敵だったので購入して見ました。
江戸時代もののBLを多分初めて読んだのですが、着物姿に髷で、細めの目の若だんなが照れてると妙な色気があって良いですね…!
Hシーンがどの作品も着衣のままだったので、
いまいち何をしてるのか分からなかったのが大分もどかしかったですが、
何回か読んでる内に着たままってのも味があって良いなと感じてきました。
1作目「叶結び」の、神様の振りをして居候する事から始まるお話も
ちょっとファンタジーチックで好きですし、
2作目「酔ひ醒めやらず」は、受けが役者さんなのがちょっと華やかでしたし、
ずっと自分だけを見てほしくて難しい顔をしていた受けが
最後に打ち解けて優しい顔をしているのがたまらなかったです。
3作目「ゆきちがひ」のかん太は、ちょっと頼りない所と
皐さんの事を考える度に頭のなかでおろおろしたりもんもんしたりする所が
本当に可愛くて、皐さんがちょっと期待するような行動を取ると、こっちまで一緒に嬉しくなっちゃいましたね…(笑)
3作とも若だんなが出て来るのに、それぞれの若だんなに全然別の魅力があって、作者さんの若だんなに対するこだわりっぷりと愛を感じました。
3作品ともすべて良質なストーリーで、夏目先生の描き込みも丁寧かつ味があってとても素敵でした。着物の模様も印象的。自分はそれぞれもっと長い時間をかけて読んでみたいと思ったのでこの評価にしましたが、満足度は高かったです。
◆酔ひ醒めやらず
遊び人のやよいにつんけんした態度を貫こうとする卯之助が、逆にとても健気に思えました。情の籠もった手紙すら、火に入れて燃やしてしまう潔さ。他の男と体の関係を持ったことなどないという事実を、あえて言わないプライド。やよいに振り回されているようで、卯之助も相当やよいの心を揺らしたんじゃないでしょうか。どうにも軽そうな印象は抜けないやよいですが、中身は言葉通り案外一途なのだろうことは伝わってきました。
◆ゆきちがひ
かん太が一言でいえばいわゆるネガティブ思考受けなんですが、不思議と鼻につかなかったのは、皐の方もこれでは真意が伝わりきらないだろうと思うような言葉足らずな台詞が多かったので、悲観的になってしまうかん太の気持ちが自然に思えたんですよね。何でも恋の駆け引きだと思ってしまう皐と、何の計算もなくその場その場で衝動的に行動してしまうかん太の、互いに思い違う様が面白かったです。なんだかんだ皐は、好きな人に尽くすタイプなんじゃないかと思います。