迷宮のリコリス
hyakujitsu no bara Luckenwalde
前作『百日の薔薇 Luckenwalde』の続きです。前作はR18ということで、濡れ場たっぷりで官能的な1冊でしたが、今回はエロシーンはほとんどありません。いやエロシーンがベッドやHシーンのことならば、一切ないと言えますね。ストーリーはタキが機甲学校に入学した日の出来事を、そこに来るまでのクラウスの回想とタキの回想を交互に挟んで進むのですが、大きな動きはありません。すべて『百日の薔薇』本編の前にあたる回想なので物足りない部分が多いです。それでもやっぱり買って良かったと思うのは、稲荷家先生の絵ですね。今回も素晴らしく綺麗です。表紙もとても素敵ですが、タキの帽子をかぶったスーツ姿や、戦闘服(ツナギ)姿、正装が楽しめます。シーツをすっぽりかぶってベッドに丸まる子供みたいなタキの姿も意外で楽しい。こんな姿、国では誰にも見せてないはずですよね。なぜかタキはクラウスにはカッコ悪い姿を最初から見せているように思います。
機甲学校での初めての夜に突然起こった「軍事夜間教練」に飛びだしていくところで続きになるのですが、この時の着替えが一番の見せ場でした!!タキのあまりの細さに驚くクラウスですが、細いだけじゃないんですよ!カッコよくて色っぽくて、儚げでありながらも凛々しくて…稲荷家先生の画力はやっぱりすごいや。このページばかり何度も見返してしまいました。必見です。
個人的「百日の薔薇」強化月間継続中。
百日の薔薇3巻収録予定だったお話の同人誌2冊目で、1冊目はR18だったけど、これは濡れ場なしなのでR18指定なし。色々情報ありすぎて百薔薇読むには重要すぎるだろと思ってしまって、萌2です。
ルッケンヴァルデ機甲学校へ転入する前の宮中(朝見シーン)や、ルッケンヴァルデ入学直後のエピソード(ハンス君とのなれそめ)や、クラウスがタキに会う直前のお話が描かれています。あと、クラウスの姉と「懐かしい友達」に関するほんの些細な情報。クラウスは先の大戦で飛行機乗りだったのか?2巻で登場したあの男との関係は????情報がまだまだ足りません・・・タキ様の妹たちが2年間の予定で出立するタキ様を見送るべく、登場していました。
そして始まるルッケンヴァルデでの夜間訓練。なにか仕掛けられるのが明らかなんだけど、何にも知らずにきりっと出かけていくタキ様が美しい・・・やっぱりタキ様は最高です。頑張れタキ様。