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gozen0ji no ookami koushi
藤河作品初読みです。
二面性のあるS系大学講師と翻弄される学生・・・という設定に魅かれて購入しました。
ちなみに表題作は全体の2/5で、残りは次期組長と弁護士の義兄弟ものになっています。
個人的には、次期組長と弁護士のお話が非常に萌えツボでした。
「午前0時のオオカミ講師」「意地悪なオオカミ講師」「オオカミの囁き」
イケメンで声も良くて温厚・・・な大学講師が実は結構Sな人だったというお話。
攻め様でもあるこの大学講師は、片づけや服装などきちんとできない残念イケメン・・・という設定のようですが、受け様の気を引こうとしてわざとやっているのかな??という印象も・・・(何故なら自宅は普通そうだったから・・・)真相は分かりません。ただ、攻めキャラとしての残念なイケメンが大好きなので、もう少し残念エピソードが欲しかったかな・・・
台所でおしおきHに至る雰囲気とか、S系っぷりが出ていて好きな場面です。
「唇にナイフ」「唇にドロップ」「唇に蜜」
前述したように非常に萌えた作品。
受けがストイック、美人、眼鏡、ツンツン、強気・・・というのがドストライクな萌えツボだったという事もあり、またそんな受け様が弁護士で、義兄が次期組長・・・と言う状況もスリリングで良かったです。
攻め様である義弟が強面ではなくて、ソフトで、のんびりな雰囲気ながらも、お仕置きと称して義弟を無理矢理抱いてしまう所とかもギャップ萌えしました。
ちなみに美人な受け様は、外でうっかり媚薬を盛られたりもします。
そんなお約束な展開もあって楽しめました。
大学講師の神奈木(攻め)のことが好きな大学生の諏訪(受け)。イケメンなのにだらしない神奈木の世話を焼く名目で研究室に入り浸っていたけれど、単位を取ってしまったため年度が変われば神奈木の生徒ではなくなる。しかし最終日の日付が変わると同時に「これで生徒じゃなくなった」と神奈木が態度を豹変させ…。
まずびっくりしたのが、画風が激変していたこと。一瞬「えっこれ藤河るりさんよね、名前似た別の人じゃないよね」と思いました。
どちらかといえば硬質な絵柄だったのが、雰囲気と色気のあるふんわりした絵柄になってました。以前の絵も苦手ではなかったですが、こちらのほうが断然好みです。
表題作は大学講師×学生というカプ。攻めは片付けができない、だらしない面があるんですが、本質はサド気質。基本は優しいけど、受けが逃げたりしたらお仕置きしちゃうようなタイプです。いい声だという設定なのですが、受けが自分の声を好きだというのを知っていて効果的に使っています。
受けは世話焼きなワンコタイプ。ややMっぽいような感じです。
キャラの設定や組み合わせとしては割とありきたりなんですが、絵が綺麗だし甘々で楽しく読めました。
同時収録はヤクザの義兄弟もの。こちらは以前の藤河さんとニュータイプ(?)藤河さんの中間くらいの絵柄でした。ちょうど過渡期なのかな。
義兄×義弟で、攻めが垂れ目でセクシーでした。受けは黒髪メガネの弁護士さん。昔引き取ってもらった恩を返そうと組みのために頑張っているのだけれど、結構ダメダメな感じです。今後は攻めにフォローしてもらうといいと思う。
個人的には大歓迎な絵柄の変化でしたが、以前の絵柄が好きだった方にはどうかなぁ…。
逆にこれまで、話はいいけど絵柄がネックだったという方がいらっしゃれば、一度チェックされるのもいいかなと思います。
作画もストーリーも両方好き!という作家さんに出会えるのって、素晴らしいですよね。
作画が好きで、すごく好きな作品もあるけど、苦手な作品の方が多いという作家さんが何人かいらっしゃいます。
大変恐縮ながら、藤河さんもそのひとり。
好き嫌いに関係なく、1冊読んだ作家さんの作品は可能な限り読破を目指す派なので、ある程度読んでいるものの、勝率は2割行くか行かないか。
だからこそ「これは萌える!」という作品に出会えると、全力で萌えを絞り出そうとしてしまうんだなあ。
2CP、収録されています。
【午前0時のオオカミ講師】【意地悪なオオカミ講師】【オオカミの囁き】 萌2
大学生の諏訪は、神奈木先生の研究室で手伝いをすること1年。
どんなに片付けても散らかる研究室に「また手伝ってくれる新入生がいるといいですね」と心にもない言葉を言ってはみたものの…。
講師に個別の研究室をくれる大学、勤めたかった!という私情は置いておいて、「寝ぐせの似合う攻め」を描きたかったという藤河さんの言葉通り、イケメンなのに無造作、構ってなさそうなのにいい体をした神奈木、カッコいい。
ぜひとも声を聞いてみたい…。
流れ的には卒業まで待つ高校教師と生徒の関係を、大学にシフトした感じです。
0時過ぎた瞬間の先生の行動が…、萌える!
告白の場面で部分的に敬語になるのも萌える!
ボサコン眼鏡もイケメンだと、おしゃれに見えます。
2話目は誤解からのすれ違いですが、先生にはすべてお見通し。
ちょっとSの入った先生が拝めます。
描き下ろしは「声」のエピソード。
こういう攻め側の「周りからも分かる」態度があると余計に萌えるんだよなあ。
【唇にナイフ】【唇にドロップ】【唇に蜜】 萌
893の父亡き後、組長の家に引き取られた偲と、組長の息子・仁の話。
高校卒業後、「偲とはいられない」と言ってアメリカへ渡った仁。
組長が病に倒れ、組が傾いたとき、いきなり帰ってきて…。
偲目線なので、ついつい偲寄りで読んでしまうと、仁がいなくなって「自分が組を支える!」と頑張ってきたのに、組長からも「お前は組に関わるな」と言われ、組員からの信頼も得られず、自分一人が蚊帳の外。
恩返しをしたいのに返せない歯痒さを必要以上に感じてしまったので、恋愛の方にうまく入り込めず…。仁義…。
仁の万能感や溺愛っぷりにスパダリを感じます。
スパダリ大好きなのに、仁がうまくやればやるほど、余計に偲が不憫に思えてしまう。
ツンツンしてた受けが赤面し始めると萎えるという、わたしのような天邪鬼な人間でなければ、もっと萌えるかと思います。
藤河さんの描く横顔の鼻のラインが好きなんですよねぇ。
「わたしも!」と言う方は、いっぱい出てくるので、ぜひご堪能ください。
CPのタイプも、絵柄もちょっと違う2つのお話が入っていました。
(作者さんが途中にご病気をされていたようです、
回復されてなにより!よかった!!)
表題作よりも、もう一方のヤクザのお話の方が長いです。
■表題作「午前0時のオオカミ講師」2話+描き下ろし
イケメンだけどおっとり & ちょっと天然な、
(だけど後にオオカミにもなる)大学講師(攻め・表紙右)と、
その先生の事が好きで、何かと世話を焼いている学生(受け・表紙左)
のお話です。
受けの気持ちは攻めにダダ漏れで、
ゆっくりと手の上で転がすように、ある夜の午前0時に、
オオカミ気質を出した攻めに食べられちゃって☆
(本物のオオカミになる話ではありません)
受けが片想いしていた攻めも、実は受けのことが…とか、
攻めが女性といるのを受けが見ちゃって…とか、
展開はすごくお決まり~~な感じなのですが、
攻めがおっとり天然系ながら、
大人の余裕を見せたり、実は策士っぽかったり、
エッチの時には捕食顔のS攻めになったり~の変化はよかったな。
でもオオカミと言うなら、もうちょっと凶暴でもよかったかも?
肩すかし~~と思う人もいるかも…
■「唇にナイフ」3話
ヤクザの組長の息子、次期組長の攻めと、
幼い頃にその家に引き取られ、攻めの弟のようにして育った受けとの、
義兄弟のお話です。
受けへ恋心を抱いてしまい、攻めはアメリカの大学へ。
お話はその攻めが6年ぶりに帰ってきたところから始まります。
強気で弁護士で切れ者っぽい受けは、
今まで散々放蕩していた人に組を任せられないと、
帰ってきた攻めに噛みつく態度を見せるけれど……
強気メガネの美人ツンツン受け☆いいな~と最初は思ったのですが、
組は自分が守る!!と意気込んでいたのに、
受けは肩透かしなくらい能力不足で、結局攻めに守られてばかり。
中身の伴わないじゃじゃ馬娘の様に見えてしまったのが、
すごく勿体なく感じてしまったな。
好みとしては、受けにはもっと有能な男でいてほしかったです。
表紙も本文も綺麗ですので、表紙が気になった方にはお勧め。
絵がとても綺麗でじっくり読みました。第1話で受がイくときの表情がとてもかわいい。
オオカミと言うくらいだから攻がある瞬間豹変してガツガツ攻めていくのかなと期待したのですが、期待したほどガツガツではなかったような。
でも、裏があるというか二面性のあるタイプの攻ですし、致してる時は受けを焦らして焦らして攻めてる辺りはオオカミなのかも。
ああいう焦らしは大好物です(笑)
攻めのちょっと裏がある感じは各所で垣間見れるので、その辺をもうすこし出してもらえたら★はもっと増えました。
何が言いたいかと言うと攻の設定がとてもいいのにいかし切れてないんじゃないでしょうか?勿体ない!ってことだと思います。
受もどういう点で攻が好きなのかとかが分かったらもっとストーリーに引き込まれたんではないでしょうか。
一度読んでド嵌りするというより、何度も読み返してじわじわ面白さが蓄積されて嵌っていくタイプの作品だと思いました。
読み終わったらカバー外してみてください。
再読してみて、ようやく気が付く。諏訪くんは先生の「腰にクる」低音ボイスにヤラレてたんですね! 先生の鍛えられた身体にも、ボッサボサの髪で分かりにくいけど、そのイケメンぶりにも。そして、お世話してあげずにいられない程の整頓が苦手そうなその無頓着ぶりにも。他のレビュアーさんが触れてらっしゃるように、コレわざとやってた方が面白かったですよね! タイトルがオオカミですし。先生の腹黒さを際立てた方が萌えたかも! 先生が諏訪くんを好きなのは、もう滲み出てるので。可愛くてしょうがないんだと思います。実際、美形ですし。諏訪くんが他の人にもモテて、先生がギリギリする、とかも見たかったな。だって、大人とは言え、先生、余裕かまし過ぎててムカつく。そして、あっ‼︎と言う間に物語は終わる。
中盤からは全然別の極道もの。義兄弟ものです。
子供の時に引き取られ、兄弟として育てられた偲に邪念を抱いた仁は単身アメリカで暮らしていたが。組長である親父が倒れたことで、帰国する。これ、再読するまで、弟攻めかと思い込んでました‼︎ ええ、仁が弟だと思ってたんです。義兄だったんですね…。だって、長男…。この放蕩息子めが‼︎ 兄がこんなだから、弟の偲がカタギなのに関わらず、組を継ごうと慣れない世界で苦労したんじゃないか‼︎ と、仁を叱りたい。仁が戻ってからのスパダリっぷり、偲をオンナ扱いするのには目も当てられません。舎弟たちにもバレッバレの溺愛攻めです。舎弟たち、どう思ってるんだろう…⁇ と、心配にはなりますが、仁が跡目を継ぐことで、組は安泰の模様…。マジか。
ボリューム的にはこちらの方が多く感じられますが、同じくらい。それなら表題作の方をもっと深掘りして欲しかったなぁ、と。ちょっとだけジレジレしてしまいました。
PROFILEに書かれていた「寝癖が似合う超攻め」にいいね!、あとがきに書かれていた「穏やかなのに優しいのに癒し系なのに超攻!」にいいね!だった表題作ともうひとつ、1年以上空きがあったらしい組ものが収録されています。
どちらも王道テイストで(攻めふたりは何となく中身似通っているかな…?)、受け。表題作は攻めの先生大好き!な分かり易い可愛げのあるタイプ、後半が黒髪眼鏡でツン!なタイプでした。
初見から少し経ちましたが表紙を見てぼんやり思い出すくらいしかできないので、あまり印象的なシーンはなかったように思えます。
あっさりした中編2本です。
ちょーっと物足りないかな……
大学講師・神奈木×大学生・諏訪
普段だらしなくダメダメな神奈木が、実はいい男……というギャップ。
メガネを外すというのが神奈木のスイッチなのかなぁ。
神奈木に片思いしている諏訪とは、あっさり恋人になります。
その後何かあるか?っていうと、取り立てて何もないという。
諏訪は可愛いし神奈木はかっこよかったけど、あっさりし過ぎていた印象。
同時収録作は、マイルドなヤクザもの。
義弟の偲の独りよがりな行動が目についたかな……
組のためにと思っているみたいだけど、裏目に出てたと思う。
一度は偲から離れた義兄の仁が、なぜか吹っ切ってアタックし始めたのは何故なのか?
ちょっと分からなかったです。
なんでそんなにお仕置きするの?
表題作
講師と学生いいですね。
1年生も今日で年度末、先生の講義ももう受けられないしお手伝いもおしまいなのかな?
ないつもの調子だったのに!?
0時が来るのを待ってたんですね〜!先生!
しかしこの日はキスと手コキまで。
ここまでは好きな感じだったんですけどね…。
先生のお家に遊びに行く約束の日にエントランスで先生とお似合いの女性が一緒にいるのを見かけて…落ち込んでその日は嘘をついてキャンセル。
嘘をついた理由を聞き出すのが、執着攻めだとしても!なぜそこまでお仕置きするの!?
うーん、沸点がわからん。
お仕置きってなんでエロいことばかりなんでしょうかね?
もう一作もお仕置きでお仕置きはしばらくお腹いっぱいです。
零時になると豹変するのかと思ったら、そうじゃなくて、零時に学年が変わって自分の生徒じゃなくなるから手が出せると言うことでした。
でも、そのあともオープンにはできない関係だから、手出したらダメだったんじゃない?とか思ってしまいました。
でも、そんな設定はさておき、たれ目のキャラが素敵で、わざと低くて甘い声で耳元で囁く先生があざといっ!でも、されたいっ!
表題作よりも、後半のやくざの話の方が分量が多かったです。兄の仁が留学する前はどんな武勇伝があったのか、背中の虎はどういうタイミングで入れたのか、などなど書かれていなかったのでそこが気になります。弟の偲も弁護士にまでなっていて組の財政が危ないからと言って麻薬取引に応じるとか、ちょっと頭が悪すぎる。
株で儲けてかつ組長にも就任したお兄さんの方が断然かっこいいですね。
やくざの話はキャラの見た目は好みだったのですがイチャイチャぶりは表題作のほうがよかったです。