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hinagikubiyori
シェアハウスに住む住人のそれぞれの恋物語が短編という形で展開され、よく見かけるお話だなあ‥と思いながら読み始めました。
主人公2人の話。
マスターに恋してしまった高校生の圭太くんは戸惑うことも迷う事もあまりなく、最初から最後まで押せ押せの攻め攻めで、だからと言って自分主義ではなくマスターの気持ちを考えてマスターに合わせてじっくり育んでいくあたりが、見ていて気持ちのいいばかっこいい攻めさんでした。
対するマスターは天然なのかわざとなのか笑顔で今までにも何人も諦めさせてきた人誑しで、物語の後半まで進展のない2人に最後までにはくっついてくれるのかな?と、こっちが不安になりましました。
最終的にはくっつきましたが、マスターが圭太くんに対してちゃんと気持ちを言ってないのが、読み終えた今気になるところです。
好きなんだろうけどはっきり伝えてない(あんなに圭太くんは頑張っていたので、好きだったのかも‥だけじゃ納得できないだけですが(^ω^;))し、そこは言葉で聞きたい!と思ってしまいましたが、ほのぼのと仲良くやっていきそうなので余計な心配だったかも‥。
そんな主人公達に負けない濃い印象を残したのがアキラくん。
まさかの大人になったアキラくんまで見た時は、かっこ可愛く育った彼に一目惚れするところでした。
小学生の頃からしっかりしていて大人の、しかも父親に恋するジョージから恋愛相談をされたり表と裏の顔を使い分けたりと、数年後にはすごい大人になりそう‥とは思っていましたが、しっかり父親のDNAを受け継いでいました笑。
かっこよく攻め落とすあの1ページだけのカバー裏が本当に本当に好きなシーンです。
しんみりするシーンもなくはないですが、基本ほのぼのと展開されるので穏やかに一途な恋のお話を何パターンも読めるこの本は、読み始めのよくある‥という期待感が薄かったのが嘘だったくらい、好きな本になりました。
大好きな峰島さん作品、この度もじわーっと沁みましたです。
ノンケDKが偶然訪れた喫茶店のマスターへ
予想だにしなかった恋心をいだくとか、
世界的に有名なコンダクターが
やもめの子持ちラーメン屋店主にぞっこんだとか、
自分では常識人のつもりでいたけれど
世間一般(職場の同僚)のどうでもいい冷やかしよりも
シェアハウスしている住民の想いを汲める男だとか。
改めて、恋って自分の気持ちを押し付けていいものかどうかって
考えさせられました。
例え誰にも渡したくないくらい好きでも、
相手にだって誰にも譲れないポリシーや気持ちがあって
それを無視して押し通して良いものではないのです。
大好きだから、大切にしたいから、
いっときも離れず側にいたくて体温を感じていたくて……。
もしそれが相手に負担になるなんて事になったら
自分の感情を殺して引くだけしかないのか。
…そこまでめっちゃシリアスな展開ではなく
コメディタッチもまじえて進められるお話ですが
やっぱり峰島さんの作品は愛が溢れています!!
愛することの難しさと
想いを通じ合わせられた時の幸福を
さらっと表現していらっしゃる印象です。
(さらっと、っていうのは失礼かもしれませんが
無理なく読ませていただけたという意味で…。すみません!)
恋はもしかしたら一人でも出来るもの、
愛は確実に一人じゃ成り立たないもの。
性別も年齢も立場も越えて想い合うひなぎくの住民たち、
個人的にアキラとスギーの恋の続編が非常に読みたいです!!!
1階がカフェという1軒のシェアハウスを舞台にした、
オムニバス形式の1冊です。
一応、3CPのお話が載っています。
メインCPは、
ノンケ高校生(表紙右)× カフェのマスターの癒し系おやじ(表紙左)
ヒゲもはえてて、格好いいとかキレイとかじゃ全然ないけど、
人あたりがよくて、ふんわりと包んでくれるような受けのマスターに、
攻めの高校生くんが虜になっちゃって、押して押して~~という、
若者らしい恋の情熱や真っ直ぐさがステキなお話。
もうひとCPは、
世界的に有名な指揮者 × 奥さんと死別した子持ちラーメン屋
オヤジ同士のCPですが、こちらも攻めが押せ押せですごく積極的。
小学生の受けの息子くんのクールさと、
攻めがその子と対等な感じで接しているのが微笑ましくていいな。
この本で特に、よかったなぁ!と思ったところは、
単に3CPのお話が載っている…という描き方じゃないところ。
このシェアハウスに住んでいるメガネの真面目~なノンケリーマンは、
カフェのマスター(メインの受け)の妹に片想い中。
そして、シェアハウスで次々とホモCPができているのを嘆いていて、
マスターの妹に協力して、メインCPの恋を邪魔することに☆
だけど、彼らを見ているうちに、
本当の恋とはなんだろう…と考えるようになっていって……
このノンケリーマンの視点とお話があることで、
1冊の本としてのまとまりとが出て、
ぐんと素敵になっているなぁと感じました。
(※ 片想いの相手のマスターの妹とくっついたりはしません)
彼が将来、リーマンを辞めてこのカフェの新マスターに…とか、
小学生だったラーメン屋の息子くんに口説かれ続けて…とか、
時の経過を感じると共に、
また新たな恋が育まれていきそうな様子に心がほっこりしました。
きっとこちらの新マスターも、
若い子の情熱に結局ほだされちゃうんでしょう~~
その様子や、カバー下に書いてあったその後の展開も読みたかったな♪
萌え×2寄りです☆
サボり中に一軒のカフェを見つけた高校生の圭太(攻め)。そこにはシェアハウスの大家兼カフェマスターの柏木(受け)がいた。失恋直後で傷心の圭太だったが、シェアハウス住人たちのにぎやかさや、天然かつ穏やかなマスターの優しさに癒されていく。そして常連としてカフェに通ううち、マスターに惹かれ始め…。
個人的に、シェアハウスや下宿で大人数がわちゃわちゃしてるとか、その中でカップルが何組も成立とかいう設定がそう好きではないのですが、作家買いの峰島さん作品だったので購入しました。
うん、まぁなかなか可愛くて、楽しくは読めました。
メインは高校生×カフェのマスターというオヤジ受け。ほんわか癒し系で、天然魔性なマスターにコロッとハマっちゃったリア充イケメンのDKというカプです。
マスターが計算なのか天然なのかギリギリの鈍さです。攻めに対する恋愛感情が全然見えないので、かなり後まで好きなのか、ちょっと特別なお客程度にしか思っていないのかわからなかった。DKは、ちょっと子供じみたところと、じっくり落とそうとする大人びたところ、両方があって、なかなかいいキャラでした。大人になればすごくいい男になりそうです。
本編ではエッチはなかったけど、書き下ろしだという後日譚で本懐。萌えるエッチシーンでした。
シェアハウスの他の住人にもカップルがいます。
子持ちのラーメン屋の店主と、それを口説く世界的な指揮者のカプは結構好きでした。オヤジ同士で、何となくこちらがメインだったほうが峰島さんっぽかったかなと思います。
そしてラーメン屋店主の子供(12歳)が、やはりシェアハウスの住人のサラリーマンといい雰囲気に。この2人は、カバー下のおまけマンガにて、大学生になってまだ口説いてるというその後の話が描かれてました。これもメインになっても面白そうなカプですね。
全体的に面白かったのですが、それぞれのカプに割かれたページ数が少なくて、ちょっと物足りない気がしました。シェアハウスとカフェが舞台で、人数多いしドタバタ的な書き込みが多いので、相対的にラブ方面の書き込みが少ないかんじ。その点はちょっと残念でした。
峰島なわこさんの作品は初めて読みました。
タイトルで癒し系BLかなぁと思って購入したのですが、意外と骨太さを感じました。
特にそれを感じたのは2組目のCP、世界的指揮者xラーメン屋さん(奥さんと死別の子持ち)のあれこれ。
メインCPは高校生xカフェマスターなのですが、私が好きだったのはこのラーメン屋さんの話でした。
お相手は世界中を飛び回る有名な指揮者の譲司さん。とても情熱的な人で日本人離れしてて、フツーの日本人の彦坂はタジタジ。
このジョージの口説き文句が良かった。『僕と、そしてアキラといる時の君が一番お前らしくて幸せそうだ!だから僕は諦めないと決めている!』
すごくポジティブでストロング!
そして、3話目がなんとノンケさんがマスターの妹に恋をしているというNL話。
しかも妹はホモ嫌いで、ノンケの杉山さんに高校生xマスターの仲を邪魔しろと言う。元々杉山もこのカフェ&シェアハウスを「ホモの巣窟」なんて言ってて…
こんなBLファンに嫌われそうな1話をぶっこんできて、しかも何故かサラリと読める。峰島なわこさんって只者じゃないですね。
メインCPはほのぼのおじさん(でも全然40代に見えない。それは欠点かも)にがっつく高校生ですが、描き下ろしにて最後までHあります。おじさんの恥じらいがなんかちょっと……でした。
峰島なわ子先生のコミック、久しぶりに買いました。
カフェ好きなので、美味しい珈琲(インスタントですが)を飲みながら読んだ一冊。
カフェ兼シェアハウスのお話です。
住宅街にポツンと現れる、一見大きめのお家。
1階がカフェで、2階がシェアハウスになっています。
外観から3階らしき屋根裏部屋が見えるんですが。
お話には出てこないので、物置なのかな?
1話毎に常連客や各部屋の人物(達)が主人公になります。
1話:高校生・斉藤圭太の場合
圭太は失恋を切欠に、学校をサボっていた時カフェを見つけます。
マスターの笑顔と癒しオーラに導かれ、開店前の朝と学校後の夕方は入り浸りに。
ある日、元カノがこのカフェに入るところを見た圭太は…?
2話:ラーメン屋・彦坂芳郎の場合
彦さんは、息子のアキラ(12才)とシェアハウスに住んでいます。
友人の星出譲司ことジョージは、海外も飛び回る有名なコンダクター。
彦さんの部屋の隣に住み込んだジョージは、海外から戻る度に彦さんにラブラブ光線発して大騒ぎですが…?
3話:サラリーマン・杉山尚哉の場合
マスターと圭太、彦さんとジョージ、アキラが毎日々々騒がしい事に悩む杉さん。
時々顔を見せるマスターの妹(強度のブラコン)柏木リサに、淡い恋心を抱いています。
彼女に頼まれて、マスターに接近する圭太を阻止しますが…?
4話:"Cafe Daisy"マスター・柏木総の場合
マスターは、シェアハウス大屋さん。
シェアハウスの一室は、十数年開かずの間。
マスターの個人的な拘りがあるようです。
そこは、このシェアハウスの元大屋さんが住んでいた部屋で…?
描き下ろし:
その後のひなぎくびより・圭太とマスターの場合
圭太の高校卒業式直後のエピソード。
描き下ろし:
その後のひなぎくびより・そのほか
4コマが2ページ
カバー裏:
その後のひなぎくびより・10年後のカフェデイジー
さらにその後のひなぎくびより・シェアハウスの新たな部屋割りと、それぞれのその後の解説
後書き
何となく、このお話は朝チュンで良いような気がしていましたが。
最後にガッツリとエロ有りでした。
ここまで読んで、ようやく「あ、これBLだった」と思い出すくらい、ラブ以上にドタバタすったもんだが楽しいお話でした。
私のお気に入りはやはりマスターかなぁ?
あの癒し笑顔でお話されたら、私も惚れてまいそう?
でもやっぱみんな好きです♪
しかしちょっと気になったのは、マスターの開かずの間の理由のお話。
何となく、わかるよ~なわからないよ~な理由と言いますか。
マスターのキャラならではな感じなのかな?
私には、?が飛んだまま終わってしまいました。
一番好きなお話は2話目の彦さん達かなぁ?
3話目の杉さんのお話もかなり良かった。
各お話の間にある、それぞれのキャラが好きな珈琲紹介も楽しかったです。
あ~、珈琲が飲みたくなってきた!
タイトルにも書きましたが、カバー裏は必ず読み終わってから開いてくださいね!
ちょっぴり未来の、とっても楽しいエピソードが描かれていますよ。
未来なので、あるキャラに変化があります♪
ほのぼの優しいお話で、萌×2よりの萌でした。
食べ物が出てきそうな気配を感じて購入したのですが、ほとんど出て来ませんでした。
初読みの作者さんだと思っていたのですが、「キミイロフェロモン」の作者さんだったんですね。
一階がカフェのシェアハウスを舞台に、常連客、住人、マスターの恋模様が描かれているのですが…、うーむ。誰にも共感も感情移入もできませんでした。
1話ごとに主役が入れ替わるオムニバス形式で、高校生×マスター、子持ちのやもめラーメン店主×有名な指揮者、リーマン×マスターの妹、マスター×元の大家という構成(組み合わせ表記は攻×受ではありません)。
みんなすぐ大きい声で叫びがちなので気持ちがついていけませんでした。ふつうに話してたのに急に「わっ!」ってなる度に思いの強さが伝わってくるというより「だ、大丈夫?情緒不安定?」と引いてしまって、怒鳴った人との心の距離がどんどん開く結果に…。
モノローグがない分、説明的で長い台詞が多いものの、肝心な情報が足りていなくて共感しにくい話もありました。指揮者がラーメン店主にべた惚れなのは分かるし、ラーメン店主が奥さんを亡くしていることやその時期に指揮者に支えてもらったことも分かるのです。でもいつからの知り合い?少なくとも奥さんご存命のときからの知り合いのようですが、「出会ったときから好きだった」と言われても出会ったのいつ?と気になってしまって…。
あとマスターのことも「え?」と思うことが多々。前の大家から買い取ってカフェとシェアハウスで生計を立てているのに、大学進学で他県に行く妹に「一緒に来て」と誘われる、「誘われたのに離れられないんだ…」と自嘲している、この辺りが全く理解できませんでした。
仕事をしている人間に辞めてついて来い!と言えるのは自分の稼ぎで養えるひとだけじゃないのかなあ。大学進学について行って、カフェ経営以外の職歴のないおじさんがどうやって生活するのだろう。親からの妹への仕送り?妹の感覚が分かりませんでした。
「離れられないんだ…」と自嘲してるマスターも、むしろ仕事なんだから誇りを持って続けるのは当たり前だし、この辺り、感動的な展開になっていましたがついていけませんでした。
感情面の描写も状況説明も登場人物の思考もついていけず、分かり合えず、描き下ろしでは「姦通」が誤用されていて、わたしには響いてくるものがない作品でした。
表紙の雰囲気で期待度が高かっただけに、厳しいことばかり書いてごめんなさい。