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oasobi mo hodohodoni
野萩あきさんの3冊目のコミック。
表題作はあっけない感じでしたが、他二作は変態系とあまキュン系で、どちらも面白かったです。
■「おあそびもほどほどに」+ 描き下ろし
アナルセックスに興味を持つモテ男(受け・ノンケ)が、友人に紹介されたオーダースーツ店の従業員(攻め・ゲイ)を口説くも、全く相手にされず。
攻めを挑発し何とかベッドまで持ち込みますが、実は攻めはタチで…という結構ありがちな話。
見た目からして攻めがタチなことは予想できそうなものだし、
勝ち気な受けがやられっぱなしで終わるのもちょっと物足りなかったかも。
二人ともスーツの似合う良い男なだけに、その後のラブ展開をあと一話くらい見てみたかったです。
■「インタレスト」「僕は君のパブロフの犬」
大学生の主人公は、自分大好きなイケメンの友人に片想い中。
友人は自分の録音した喘ぎ声を聴かなければイケない性癖の持ち主で、
「俺の声じゃないと
イケないようにしてあげる」
と自身のオナニープレイに主人公も巻き込み…。
主人公を散々翻弄した挙句、最後には縛り上げ襲う友人のドSっぷりが素敵。
主人公×友人になりますが、騎乗位ということもありパッと見は完全に逆w
足コキや乳首責めに悶える主人公の表情がエロくて良かったです。
何だかんだ両想いで、良いSMカプになりそうな二人。
■「かおりかおる」「きみとなら」
高校生同士。
席替えで、チャラいクラスメイト(受け)と近くの席になった無口な主人公(攻め)。
受けと仲良くなるにつれ、ゲイの攻めは受けをオカズにするように。
そんなある日、受けの秘密を知ってしまい…。
男同士の関係をおおっぴらにできず、ひっそりと生きざるをえない現実。
高校生にしてそれを悟っている二人の言葉や表情に切なくなります。
だからこそ二人が人目を忍んでイチャつくシーンには格別な甘さがあり、互いに出会えた喜びも伝わってきて、終始キュンキュンし通しでした。
二人の過去をさりげなく見せる描写や、先行き不安でも希望の見えるラストなど、全体的に上手さを感じるお話。
絵柄も内容も、攻め受け共に男らしいタイプが多い点も非常に好みで、やっぱり野萩さんいいなぁと実感しました。
次回作も楽しみです♪
社会人・大学生・高校生、3カップルの短編集です。どのキャラもひとくせあっておもしろかった!
1カップルで1冊まるごと語られるほうが好みですが、短いページの中でキャラやストーリーに惹きつけられるものがあると、作者さんの力量を感じられて得した気分になります。
「おあそびもほどほどに」
社長の息子でイージーモードで生きてる谷花は、女遊びに飽きてアナルセックス(タチ希望)に興味津々で、友人にゲイの嶋川を紹介してもらう。
谷花は、嶋川のカラダ目当てで勤めるオーダーメイドスーツに通うけれど…
傲慢なヤリチン男がタチをするつもりがネコにされてしまうのが爽快!喘がされてるのもかわいく見えて、好きなシチュエーション♪
「インタレスト」「ぼくは君のパブロフの犬」
寡黙っぽい大学生・岸の攻め視点で語られる話です。
友達の染矢は美形で自分大好き、しかもトイレで抜いてるとか、抜きアイテムが自分の喘ぎ声とか、度を越したナルシスト!それを知った岸は…
染矢が仕掛けた罠に岸がからめとられていくのはワクワクしたし、罠をしかけるのは気持ちがあったからだろうなっていうのも垣間見えて、印象に残る話でした!
「かおりかおる」「きみとなら」
グループに群れない溝口と、友達たくさんで明るい澤原の、高校生同士の話です。
最初は席替えのクジを変わってもらって近くに来たとか、学生らしい淡い恋話なのかなと思ったら、ゲイである自分が社会(学校)とどう向き合えばいいのかって深みのある話でした。
人と関わらないことで自分を知られないようにしようとする溝口と、人と同じフリを装って紛れようとする澤原。二人の考えは大人びているように見えるけれど、社会人よりずっと閉塞感がある学校を舞台にしてるから、二人の悩みがリアルに感じられました。
そして二人とも自分の殻を割って出ていくラストが好きです。
野萩先生のコミックス表紙は、5冊中4冊がネクタイ姿の男たち。
スーツ姿の男の色気を描く作家さんってイメージだったので、高校生ものは新鮮でしたが、考えは大人びていて野萩先生らしい作品だなと思いました。
社長子息の谷花(受け)は、イケメンで相手には不自由していないが、一度バックに挿れてみたくて仕方がない。女の子には断られてしまったため、ゲイだという嶋川(攻め)を誘ってみたが、嶋川は「ノンケとは寝ない」とけんもほろろ。気長に口説いていたが、嶋川が不毛な片想いをしているのを知り、そこをつついてみると、押し倒すはずだったのに逆に押し倒されてしまい…。
なんか色々展開が不自然でした。
女の子に「後ろを使わせて」って言ったら殴られたから、とゲイを探していた受け。そのゲイに断られ、でも「俺、一度決めたらやり通す男だから」って言って攻めを気長に口説く。決めたらやり通す男なんだったら、女の子にいったん断られても諦めないと思うし、ノンケなのにゲイの男を気長に口説くくらいなら女の子を口説くでしょ。
やってることの筋が通っていなくて、やや無理やり感がありました。それなら単純に「男とやってみたくて」でよかったんじゃないかなぁ。
それに、ここからってところであっさり終わってるのもマイナス点でした。長期戦で口説いて、いざ押し倒そうとしたらヤられちゃった→エッチの途中で描写が途切れる→次のページでは「おまえのせいで女抱けなくなった」ってなじって終わり。どちらにもまったく愛が芽生えてない状態で終わりって…。
ページ数も短いし、なんでこれが表題作になったのかな、と思いました。同時収録作のほうがページ数多いし、読みごたえあったのに。
その同時収録作は、大学生同士の、ナルシストの友達が気になってハマっちゃう攻めの話と、ゲイの高校生同士の話の2本でした。
高校生が可愛かったな。でもあっさりカミングアウトしちゃったけど大丈夫なの? と少々心配にはなりました。
2016年発表作品。
大きく3作品収録の短編集です。
「おあそびもほどほどに」
後ろがいい、という事で興味本位に男に挿れてみたいという遊び人ノンケの竹花。
元大学の同期・嶋川を紹介され、彼の勤務するスーツ店に通い始めるが…
これ、竹花が嫌な奴で。
で、お決まり的に挿れるつもりが怒った嶋川に挿れられて…というザマァ展開で、まあまあスカッとはします。
「インタレスト」
「僕は君のパブロフの犬」
大学生もの。
自分大好き!な変人の友人・染矢。
トイレが長いね、と聞いてみたら「中で抜いてるんだ」と言われ、急に意識するようになってしまい…
だがこれは罠、のようなものだったのか?物語は次第に不穏な空気感を帯び始める。
結末は、岸は染矢に絡め取られてもう逃れられない?
染矢の人間性が薄暗いです。
「かおりかおる」
「きみとなら」
高校生もの。
主人公は人付き合いの悪い溝口。隠れゲイ。
席替えで人懐こいタクが前の席に来て距離を詰めてくる。嬉しいような居心地が悪いような。
実はタクも…
自分を偽って周囲に合わせようとしなければならない高校生2人のストレスと恋の喜びが描かれて巧いと思う。
ただ…私は学校内でヤるのしゅみじゃないんだよな〜…
近作よりは甘さもエロも控えめふう。
薄暗系もイケますね。
総合萌x2寄りの「萌」で。