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kanbi na doku ni tsunagarete
表紙のいかにも美人メガネが攻められてる感じに惹かれて読んでみました。
結果、攻めの方がいろいろ個性的でレビュー投稿に至っております。
美人✕美人のオフィスものかなーなんて思いながら読んだら、執着ストーカー素質もりもりの年下攻めじゃん君……(表紙、よく見りゃ制服だった……!)
いやね、年下攻めも大好物なので嬉しい誤算ですが!!笑
まさしく何でも揃った家に生まれたイケメンの攻め様、学校の調理実習で悔しい思いをしたのをきっかけにリッチな金持ち向けの料理教室に通います。そこで美人の年上の受け様に出会うわけなんですね。受け様は美人すぎて恋人と長続きせず、恋愛に対してだいぶ割り切った感情で過ごしてらっしゃいます(真意は違うかもだけど、表面的には)。「もう恋愛でそんなに過熱できない」と斜に構えている受け様に、水をいくら掛けても冷めないアッツアツの情熱を持ってアプローチを仕掛けてくる攻め様……ヤケドだ寸前だよ
年の差や社会的弊害が頭によぎりつつも惹かれる受け様、煮えきらない感じで相手をしていたら暴走した攻め様による事件が……!
このお話で良かったのが、恋愛の感性が未発達だっただろう攻め様がどんどん変態ストーカー風に開花していくとこですよね。
最初は普通に異性愛者自覚のあるイケメン高校生だったろうに……
まだまだ純粋な執着ゆえの行動なので微笑ましい(?)ものですが、なかなかな素質だよと思いながら読みました……
勝手に靴下持って帰ってくるなーーー!笑
イケメンスパダリ攻めに成長するのかなと思ってたので、ひんまがってて良かったです笑
「表では超イケメンのスパダリだけど実際は犯罪者寸前の執着攻め」みたいなやつ、あんまり読んだことないのですが、これ読んで執着攻めの息吹を感じましたね……
そうかこういうのが……笑
美人✕美人はあまりヒットしなかったですが攻めの変態さに一気に読んでしまいました……
攻めが傷害事件(事件化はせず)を起こしますが、最後まで二人の固き恋情でハピエンに走りきってくれました!よかった!
unlimi
2016/02発刊の犬飼先生の初期作品。小山田先生のイラストが素敵。
関連作は、『料理男子の愛情レシピ』と、
小山田先生挿絵の『 愛煉の檻 紫乃太夫の初恋』と、あとがき。
●住之江遥:25才 会員制の高級料理学校の講師兼アシスタント。
地味で面白みに欠けると8回恋愛に失敗
中肉中背の儚げ美貌・・本人は好きではないので伊達メガネで隠す
糖質制限の肉食。
●徳澤琉貴:15才、健康的で小柄な美少年。
病院の跡取り息子、料理教室オーナー徳澤 英二の甥。
家庭料理 基本 コースを受講。初恋が暴走。
先生には珍しい年下攻
ヤンデレと言うか犯罪の域まで行く今だと企画通ったかなと不安になる題材でしたが面白かったです
出会った時は攻の方が小さくてかなりのストーカー気質で狂犬君でしたが
待てができる狂犬君になるまでのお話でした
(待てができても狂犬なのにはきっと変わりがないだろう)
ただこのカップル苦労は続きそうな気もします
でもなぜ今まで積んでたんだろうと思う位闇攻めが好きな私には好きな要素が詰まった攻君でした
評価に悩む作品ですが、ページ数の割に萌えも切なさも葛藤も無くて、うーん私にはイマイチでした。
攻めのキャラは子供らしい短慮さと狡猾さがあってブレてないので良かったのですが、受けがブレブレで駄目でした。。。
25歳のわりに大人らしい落ち着きや思慮深さが無いですよね。
自分に好意を示す困った子を自室に誘っちゃうし、なんだかんだ簡単に付き合い始めるし、何のキッカケがあったのかいつの間にやら恋の炎がメラメラしてて、終始こっちが置いてけぼりでした。
あと、受けの言葉遣いが少し子供っぽいところもだめでした。
挿絵も攻めはイメージ通りなんだけど、受けに中性的な美しさ華奢さがなくて違うな〜と。
キャラの設定的には好みだっただけに残念です。
中学生の琉貴(攻め)が料理教室の先生の遥(受け)に恋してしまい暴走さてしまうお話
これはレビューが難しいです。
あらすじは他の方が書いておられるので、感想だけ。
私は一途な執着攻めが大好きで、愛があればちょっとくらい犯罪に走ってもOKなところがあるので(あくまでお話しの中だけですよ)全体的な内容は好みでした。
3年間の島流しの間、お互い一途に思い合ってよそ見しないところなんて最高です。
年下攻めは好きですが、中学生の攻めを読むのは初めてでちょっと新鮮でした。
ただ、感情がうまく制御できないところは中学生なんだろうけど、恋愛に関しての思い切りのよさというか激情にまかせて行動してしまうところは中学生というよりは高校生という感じがしました。自傷行為をすることは中学生でもありますが、嫉妬に駆られて下手すると殺人事件になってしまったかもしれない状況は、
私の想像の中では中学生が起こすにはちょっと無理があるように感じました。
そして、琉貴が何故遥を好きになったかというのもきっかけが薄いと思いました。あそこまでの執着をするならもう少し何かあってもよさそうなんだけど。
遥はどうみても流された感じがあるんだけど、いつ好きになったんだろう?全然わからなかった。自傷するような行為は自分の好みと違うって言ってたのに、どの辺が良かったのかな?自分がかつて欲しかったものをたくさん持っているのがよかったんだろうか?
それに当て馬の叔父さんは琉貴に甘すぎ。ちょっと同情しちゃいました。穏やかな人生を送りたかったら絶対叔父さん推しなんだけどな。
あと、二人が再会した直後になだれ込んだ濡れ場がお風呂場だけなんて寂しい。
中学生の時からずっとお預けでやっとやっとだったのに、え?それだけ?って感じでした。
後日談ともう一回くらい絡みがあったらよかったのに。
イラストにもちょっと違和感が。小山田先生のイラストは美麗で艶があって裸体とか大好きなんです。が、どちらかというとイケメン長身な男性のイメージが強いので、女性と見まごう中性的で綺麗で美人な遥と挿絵は文中からのイメージと違う気がしました。
好きなところより、気になったところばかり書いてしまいましたが、話の流れ自体は私にはとても好みだったので私は好きです。細かいところを気にしないで二人の(特に攻め)強烈な愛を堪能するには良い作品だと思います。
犬飼先生の小説でもファンタジーのないもの。いや、BL自体ファンタジーなんですけど。
中学生の攻め、10歳年上の美貌の受け。
中学生が受けの先生を想って悶々とするさま、妄想を繰り広げるさま、よっくわかります。
15年間、いつも優位な立場にいる優勢DNAを持ち、家庭環境にも恵まれた坊ちゃんの
一途な気持ち。
彼の行動すべてが受けのクッキングスクールの先生である遥に繋がっている。
家族の描き方もいかにもいそうな感じでよく描かれていると思います。
遥のコンプレックスから中学生男子の理想形と思われるルキ君に魅かれる心情表現も丁寧。
でもやっぱり押しに弱いのかなあ。非常に常識的な行動には好感持てましたが
相当のフェロモン体質でちょっとイイコちゃんぶりのところがあったのが気になりました。
題名と人物の嗜好、生活設定の絡みがウマい。
そういう嗜好の人は本当に肌がきれいなんでしょうか…ちょっと試したくなるな。
オーナーの英二さんのその後がとても気になります。ぜひスピンオフを!
この小説ほど登場人物を実在の俳優に当てはめて想像したことはなかった。
それほどリアルだったということでしょうか。
遥のように性別の見分けのつかない麗人っているのか、お目にかかりたい。
ルキ君のようなスーパー中学生~高校生ってけっこういます。
それがもしかしたらこんなことになっていたら…おいしい。
初めての投稿でつたないレビュー失礼しました。
作家買いの先生の1人なので料理教室が舞台であることから
同作家さんの「料理男子の愛情レシピ」と
レーベルが一緒だしスピンオフか何かかなぁ~♪レベルの認識で
(※ちなみにスピンオフではなかったので、ご安心を)
ポチっていたのですが、到着をした本を手にとってビックリ!!!
あらすじに踊る15歳攻め、そしてまさかの自傷という文字\(^o^)/
え?え?攻めが15歳ってのにも驚愕だけど、攻めが自傷するの?
どういうことだよ…と、基本的に雑食でなんでもいける私も
何が起こるかわからない未知数っぷりに
震えながら読み進めていったのですが
なるほど!コレはヤンデレ攻めですね。
しかもマジであらすじ通り自傷していた。
いや、リストカット…まではいかないんですけど
受けの気を引きたくて
料理教室必須アイテム包丁を利用してやっているんですよね。
こりゃまたすごい攻めが爆誕したなぁとも思ったのですが
全部読み終えた後、すごい爽やかな読了感で驚きました。
ストーカーに自傷しておいて爽やかな空気感?
しかも終盤、親や叔父を巻き込んで
昼ドラ真っ青な騒動を起こすことになる攻めなのに
一体どういうことなんだ?と皆さん思われるかもしれませんが
攻めが15歳という思春期の多感な年頃であること。
そんな彼がはじめて人を好きになったけど、相手は男だった。
それは裕福な暮らしを送り、優等生でもあり、勉強も運動もできた
攻めの人生設計の中で想定外の出来事であった。
これらの条件が重なると
攻めの病んでる部分が子供の一生懸命な拙い愛情表現として
作中で読者にしっかり、アプローチされているんですよね。
犬飼先生うまいなぁとしみじみさせられました。
個人的にヤンデレ攻めも受けも好きなので
ヤンデレだよ!と言われる
作品には大概食いつくタイプなのですが
年下攻めならではのなりふり構わない……というか、構えないというか
理性ではこんなことをしたら受けに嫌われるとわかっていながらも
自制出来ない若さという切り口や、彼の境遇ゆえの動揺を軸に
描かれるヤンデレっぷりには、新鮮さを感じ面白かったです!
初めて手にした犬飼先生作品。
小山田先生のイラストに惹かれてというのがあったんですが、想像していたのとちょっと違う……
猟奇的なのもストーカー的なのも変質的なのもばっちこいなんでいけると思ったのに、途中からこれじゃない感が半端なかったのです。
攻めの琉貴がどうも苦手で好きになれず……
子供ならではの行動に頷けるものはあるんですが、その真っ直ぐさを純粋と思うことができないのは大人としての自分の目が澄んでいないからなのかなあ。
いろいろあって留学させられた琉貴と遥は三年後に再開。
いきなりやるか?と思いつつもそこはエロさを堪能させていただきました~。
琉貴はきっとスーパー攻め様になりますね!
全体的に残念感があるのは、たぶんやっぱりショタが苦手だからなのかなと思いました。
これは犬飼先生は全く悪くないです。100%自分が悪いです。
初めて読んだ犬飼先生の作品で「?」はあったものの、書かれる文章は大好きでした!
なので、他の作品を読んでみようと思います。
現代ものは自分はだめでしたけれど、ファンタジー色たっぷりのものだったらいけるかも。
酷いレビューにビックリして思わず書きたくなりました。
これ、粗削りなんかじゃないですよ。
恋愛模様がきちんと丁寧に綴られた良作です。
犬飼さんの人気シリーズみたいな超絶設定物とは違いますけど、パンチも癒しもある純愛ストーリーでした。
スーパー攻め様の卵が恋して、真っ当で誰もが羨ましがる人生よりも受け先生が居る人生がいいって熱く激しーく迫るけど、大人になるまでプラトニックを貫く二人。
ビックリ事件もあるんですが、基本は純愛です。
お一人様の靴下プレイとか太股舐めとか、挿入しないエロスとラストの本番ガツガツエロの対比も良かったし、当て馬の叔父がスピンで読みたいくらい良質な当て馬だった。かわいそうで、いい人で!!!
二人を取り巻く人達も基本まともで安心できたのも良かったと思う。
犬飼さんが書く親は、時々とんでもないのか居るからな。
中学生の恋は打ち上げ花火、大人の恋は線香の表現や
(線香花火じゃなく線香なのがいい!!!)料理の先生だけに食べ物に絡めた感情表現にもグッと来た。
オススメですよ。
電子書籍版を購入。
丸ごと1つの話です。
読み終わっての感想。
これ、本当に犬飼のの先生の作品よね?
思わず、確認してしまいました。
次に、
すごい昔のデビュー前の作品?
思わず、あとがきを確認してしまいました。
うーん、信じられない。
すごい粗削りな気がします。
確認したところ、私、犬飼のの先生の作品を今まで11冊読んでいました。
結構、好きな作家様で、神作品も数知れず。
でも……本作はなんと言うか……同じ人が書いたとは思えない。
単なる設定の問題だけじゃなく、話の展開が全く趣味じゃないというか、納得出来ないというか。
とにかく、受けに感情移入できなくて、その行動も、はて?なぜそうなる?と首をかしげてしまうものばかりでした。
追記
あまりにも、辛口なレビューだったと反省したので、フォローの追記を……。
粗削りと表現したのは、伏線の回収というか、設定の取り扱いが雑に感じたのです。
いつもの犬飼のの先生らしからぬ雰囲気にビックリしてしまって。
ネタバレありで、その根拠を列挙しようと思ったのですがそれこそ、粗探しになってしまうのでやめておきます。
攻めの尋常じゃない執着、中学生ならではの真っ直ぐさは、萌え要素ありです。
オーナーのキャラもなかなか好印象。
それだけに……。
あれ、あまりフォローになってない……。
以上、あくまでも、主観に基づいた私の感想です。
年の差10歳で、当初攻めは中学生!という冒険作?でした。
攻めが受けのことを好きになったきっかけであまりに些細過ぎて、それでここまで偏執的に好きになるものなのか疑問でした。
思春期の若さゆえの暴走気味の攻めの行動にカナリハラハラドキドキしました。。
犬飼さんは以前の作品でもベジタリアンのキャラがいましたが、食事制限に美のこだわりがあるのでしょうか??
ところどころ鼻に付くような表現があり、受けにあまり好感をもてませんでした。
にしても、受けのことだけを考えて海外にいた高校3年間貞操を守り続けた童貞攻めが凄すぎる!!
あの風貌であり得ないでしょう。
これぞまさにファンタジーと思いました。。
大好きな犬飼ののさんの作品でお気に入りの小山田さんの挿絵も見られる♪とウキウキと新作を手に取りました。
でもホワイトハートとはあまり相性が良くないのでちょっぴり嫌な予感がしつつも読み始めましたが、読み進めるごとに好みじゃない感が積み重なって萌えが見つけられないまま終わってしまいました。
思えばショタ系も年下攻めも好みじゃないのに、作家買いしてしまったのですから自業自得ですけどね。
病的な執着も狂気じみたストーキングもどうもね…
地雷とまでは言わずとも避けたいと思っている方にはお勧めしない作品かもしれません。
私の好みからいったらクッキングスクールのオーナーさんのほうが素敵そうなのになと思ってしまったせいか、強引でひたすら執着してくる10も下の中学生に惹かれる気持ちが読み取れなくて物語に入り込めませんでした。
受けの持つ心の傷とそれを癒す新たな出会いと恋の訪れというストーリーが面白そうだと思ったのですが、登場人物の魅力が感じられず展開も唐突すぎもやもやしたまま終わってしまいました。
セレブ御用達のクッキングスクールで講師を務めている遥(受け)は、オーナーの甥である琉貴(攻め)を生徒として迎え入れることになる。琉貴は15歳の中学生で、遥よりも身長の低い清潔感のある美少年だったが、怪我をした彼の傷口を反射的に舐めてしまったことから、熱烈な想いを寄せられるようになってしまう。少年の熱情からくる犯罪まがいのアプローチを受けるうちに、自分も好意を抱くようになるが、その付き合いが琉貴の両親の知るところになり…。
15歳×25歳の年の差カップルです。個人的にショタ攻めはあまり好きではないのですが、中学生のうちはプラトニックな関係だったので、その点は問題なかったです。
中学生攻めの幼い情熱はなかなか新鮮でした。ただストーキングや、受けの気を引くための故意の怪我や、ちょっと変態的な行為など、どれもなんか中途半端な気がしました。受けは大人ぶってそれを諭したり、突き放したりするものの、結局あっさり交際をOKするのでそちらも中途半端。
ついでに言えば、受けに想いを寄せてるきらびやかな同僚も、受けが「執拗に迫ってくるから食事の誘いにも応じたくないタイプ」って述懐してるのであとでやらかすんだろうなーと思ってたら全然だし、レッスン中に受けに嫌味を言ったりする女生徒も、きっと後々役目があるはずと思ったのにフェードアウト。クッキングスクールのゲイのオーナーは逆に、受けとまるっきりお互い興味ないみたいに描写されてたのに「実は…」な展開で、伏線があまりに意味を成していない状態でした。
受けが攻めのことを好きなのかどうかがわからなくて、それもちょっとイライラしました。受けの視点なのに、「攻めを好きになってしまった」と明確にわかるシーンがないんですよね。攻めが困ったちゃんなことを仕出かして、「じゃあ付き合おうか」みたいな。最初は、付き合うって言っても口だけで、攻めをごまかしてるだけなのかと思っていたくらいです。だからそのあと2人の仲に障害が発生した途端に受けの気持ちが燃え上がってるのがすごく違和感がありました。どうしてこんな急に燃え上がってるの…?
エッチは攻めが成長してから1回だけ。回数はともかく、ページ数が少なくて不満でした。受け攻めも何年もお預け食ってたんだし、読者としても焦らされたし、もっとこってり描写して欲しかった。
作家買いです。
犬飼ののさんは大好きです。
しかし今作は、現実世界に無理やりファンタジックな耽美さを
持ち込もうとした気がしてしまいました。
中身のスカスカ感、狂気のストーカー攻めなど
現実味の無さがかなり気になりました。
◆◆ ◆◆ ◆◆
《CP》
中学3年生・琉貴 × 料理教室講師・遥
物語の主人公は遥で、遥視点が殆どですが、稀に琉貴視点にもなります。
琉貴はおそらく遥に一目惚れでしょう。
そこから一途すぎる琉貴の恋と狂気が、始まります。
ひたむきに愛を伝える琉貴に対し、
最初は中学生と恋愛なんてとんでもない、と考えていた遥。
しかし、遥が拒絶すればするほど、琉貴の狂気の行動はエスカレート。
遥が教える料理教室に入会したのはいいものの、
遥の気を引くために、2度も授業中に包丁で自傷行為をする琉貴。
遥の料理教室の授業があるときは、いつも外からじっと遥を見つめ続け、
挙句、遥の家の前で待ち伏せしたりと、まさしくストーカーです。
愛されるのは嬉しいことですが、ここまでいくと怖いですね…。
まさしく「狂気」を感じます。
そんな狂気のストーカーまがいの行為を繰り返しているのに、
遥が何故、琉貴に惹かれていったのかが、一番の謎。
ここが一番、現実味がないと思ってしまうんです。
ストーリー上、無理やり2人をくっつけようとしているとしか
思えませんでした。
遥は何故、琉貴にだんだんと惹かれていき、そしてついには
付き合うようになったのでしょう?
あまりに一直線な若い情熱にほだされたんでしょうかね……?
ラスト付近では、遥が当て馬である男に
無理矢理キスされているところを琉貴が見かけてしまい、
当て馬をカッターで刺し殺そうとして重症を負わせるなど、
琉貴の直情には、読んでいて恐怖を感じます。
嫉妬や執着という言葉だけでは、済まされないと思いました。
琉貴は当て馬に重症を負わせた罰として、留学し、
3年間、遥と離ればなれになることに。
なんか、ここはあまりにあっさり琉貴が留学を認めたところに
嘘っぽい軽さが感じられ、逆に白けてしまいました。
ここから更に、白ける場面が出てきます。
3年が経過し、琉貴が留学から帰ってきて、遥と再会するやいなや
いきなり間髪入れずにエッチするのは、どうかと思います……!><
「ちゃんと俺のこと、まだ好き?」とか、
「他の人と浮気したり、寝たりしてないよね?」とか
「まだ童貞のままだよね」とか
確認するところから入るのが、本来の筋だと思うのですが、
遥は何も確認することなく、目があった途端に琉貴の胸に飛び込み、
そのままエッチ。
うーん…、うーん…、無理矢理感がありすぎる気がします…。
エッチシーンは濃厚でしたが、いろいろと納得がいかず、
モヤモヤしながら、読み終えました。
◆◆ ◆◆ ◆◆
今回は、どうしても物語に入り込めませんでした…。
現実感がなく、かといって狂気のストーカー攻めなのでフワフワ感が
あるわけでもなく、
「ここの舞台は現代日本??」と頭がハテナになってしまいました。
犬飼さんは現代日本が舞台でも、しっかりとストーリーが
書ける方だと思うので、次作を期待します!
犬飼さんに小山田さんの挿絵。あらすじ云々関係なく速攻で購入しました。内容はすでに書いてくださっているので感想を。
中性的で美しいビジュアルを持ち、けれど中身は凡庸だと自負しているため見た目と中身の違いにコンプレックスを持つ遥(受け)。
親に愛されていないわけではないけれど、多忙なため、そして本人がしっかりしているため放任主義の家庭で育ってきた琉貴(攻め)。
常に完璧でありたいと努力もする琉貴は、学校の調理実習でうまくいかなかったことに納得がいかず遥が働くクッキングスクールに通うことになり二人は出会うのですが。
なんていうのかな、お互い、恋愛感情を持つに至る過程がしっくりこない、というか。
美しいビジュアルの遥に、まだ中学生の琉貴が惚れてしまうのは分からなくもない。まだ中学生で子どもの琉貴が感情の赴くままストーカーまがいの行為にまで走ってしまうのも理解できる。けれど、ゲイでもない琉貴が、あそこまで遥に固執する理由がよくわからなかった。
そしてもっとわからなかったのは遥の気持ち。
勤務先のオーナーで、琉貴の叔父でもある英二といい雰囲気だったのに、まだ子どもである琉貴に言い寄られてそちらへ気持ちが行ってしまうのが何とも理解しがたい。
というか、中学生に恋い焦がられて、それで恋愛の対象になるかな。
遥自身、「琉貴はまだ子どもだし」という葛藤もあったりする。
ビジュアルの華やかさと異なり地味な中身に幻滅されて恋人に別れを告げられる、という過去を持つため、深入りしたくない、というネガティブな感情も持ち合わせている。
なのに、それでも琉貴に惹かれた、その理由というか過程が全然わからなかった。
琉貴が遥のことを好きすぎてストーカーまがいの行為をするとか、琉貴の両親に遥との関係がばれたり、英二との関係(といってもオーナーと部下、という関係以上のものは何もない)を琉貴が嫉妬して刃物沙汰になるとか、修羅場らしい場面はそれなりにあるのですが、どこでどうやってお互い好きになったのかちょっと分かりづらいせいか、なんというか、白々しく感じてしまう。
二人が出会ったときは琉貴はまだ中学生ですが、遥が「18歳になるまで恋人のようなことはしないこと」というルールを作り、また琉貴もそれを守ったこと、そしてある出来事から物理的に二人が離れ離れになってしまったこと、などから二人がセックスをするのは琉貴が18歳になってからなのでその点ご安心を。
そして犬飼さんならではの緻密な描写と、小山田さんの美しすぎる挿絵の効果もあって二人が事を致すシーンはさすがのエロさでした。
琉貴の、遥に対する病的なまでの執着心は圧巻で、執着攻めがお好きな方にはお勧めの1冊なのですが、そこまで固執する気持ちの流れが読み取れなかったのが残念でした。
攻め15歳(中学生)、受け25歳(ゲイ)の、超年下攻めのお話です。
攻め受け両方の視点で描かれています。
セレブが集うまるで宮殿のようなクッキングスクールで講師を勤める遥は、ある日スクールのオーナーの甥、中学3年生の琉貴の担当をすることになります。
琉貴が料理中に怪我をしたときの出来事がきっかけで急速に惹かれ合います。しかし、遥は琉貴が未成年者ということと、過去の恋愛経験から突き放そうとします。
琉貴はストーカーまがいのことをし始めます。遥の担当の教室を何時間も見学していたり、遥の後をつけて部屋を突き止め訪ねたりします。そして部屋で盗んできた遥の靴下で自射をするのです。
あんな使い方するのね…(遠い目)
その挿絵がありますが、かなりのエロさです。
琉貴は進学校に通い、成績も良く、何をしてもトップである自分に自信を持っています。将来は病院を継ぎ、順風満帆な未来を確信しているのです。医者である両親は忙しいせいもあり放任主義ですが、しっかり愛されて育っています。
そんな琉貴が遥のことになると豹変してしまう。若さゆえの暴走だけでは済まされない怖さを感じました。
タイトルに甘美な毒とありますが、まさに言い得ていました。
犬飼先生流の純愛を堪能しました。
小山田あみ先生のイラストはとても素敵でした。ただ、攻め受けとも華奢で綺麗な美少年(美青年)設定でしたが、イラストはしっかりした体型をしていたので、そこが文章から得られるイメージと違い、ちょっと残念でした。