ビューティフル・ガーデン

beautiful garden

ビューティフル・ガーデン
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神82
  • 萌×257
  • 萌16
  • 中立3
  • しゅみじゃない11

--

レビュー数
27
得点
689
評価数
169
平均
4.2 / 5
神率
48.5%
著者
安西リカ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
夏乃あゆみ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784403523939

あらすじ

ゲイで新進プロダクトデザイナーの倫は、ゲイであることを頑なに隠す取引先の担当者・伊東に苛立ち、軽い気持ちで誘惑してみたところ・・・?年下攻ラブ。

表題作ビューティフル・ガーデン

伊東高広、家庭用品総合メーカー企画開発担当者24
中縞倫、友人と事務所を持つプロダクトデザイナー28

その他の収録作品

  • ビューティフル・ライフ
  • あとがき

レビュー投稿数27

No Title

オープンとクローズドで正反対の倫と伊東。取引先で出会って身体の関係になるけれど…。だんだん惹かれ合っていくけど、関係を隠したくない倫とそうでない伊東のお互いの葛藤と切なさが伝わってきて好きだった〜。自分が頑なに守ってきた価値観とその価値観を揺さぶる出会いがあった時人間はどう向き合うのかな…と考えたお話でした。安西リカ先生はずっと現代をテーマに書かれていて、毎回どんなお話なのかワクワクする大好きな先生です。私はやっぱり現代モノが好き

0

がっつく年下×余裕の年上

安西先生の現代もの、やっぱり面白くて一気読み!
前半が受けの倫視点、後半が攻め視点のお話です。攻め視点が読めるの、やっぱりいい…めちゃ、好きです。

…なんですけど、なんですけど、先生があとがきで書かれているように、年下攻めの「あんた」呼び。

これがなあ!これだけが!個人的に苦手だった…頭の硬い大人でごめんなさい。。

しかし、伊東。「あんた」呼びと最初の態度を除けば、いいヤツ、いい攻めでした。

高校時代に恋仲にあった先輩が、関係がバレた際に「迫られてしかたなかった」「舐めさせると結構いい」(←思い出しながら書いていても、ひどくて腹立つ!!!)と言い訳し、地元で噂になったことがトラウマとなっている、倫(受)。

後半の攻め視点のお話の中で、個展に訪れた高校時代のその先輩に一泡吹かせる伊東のセリフ、カッコ良かった。。
「これからはずっと、俺が大事にしますから」で締められた一連のセリフには、もー、痺れました。かっこいいじゃないかーーー!!!

あんなにもゲイバレすることを恐れていた伊東の後半にかけての変貌っぷりも、見事でした。それを違和感なく書き切れてしまう安西先生、やっぱりすごい……とあらためて尊敬の念が。

頑なにゲイバレを嫌がる伊東をからかい、ちょっかいをかけた倫が、実は複雑な背景・トラウマを抱えており、ふっと弱いところを見せるのも、たまらなかったです。

これからは伊東の宣言通り、大事に大事にしてもらい(そして倫も伊東を大事に大事にして)二人でいることが自然になり、周りにも受け入れられていくんだろうな…と、明るい希望の持てるエンディングに拍手したくなりました・:*+.

1

温かい気持ちであふれる

取引先のイケメン無自覚ゲイ×オープンゲイの綺麗系デザイナーのお話です。

はじめての安西リカ先生です。

私の大好きなリーマンモノで、文章から読み取る限りこの二人はどちらもスマートイケメンです。

攻の伊東はスタイル、お顔、所作の全てがイケメンなんですが受の倫の前では違う伊東を見せてくれます。

この違う伊東がたまらないです。
雄みのある攻スタイル、エロの熟練度、咬み癖、絶倫。
完璧な年下攻です。

本編は殆どが受目線でストーリーが進んでいくのですが、攻の伊東の可愛らしさを発見していき、お互いの条件を飲んで続けていく関係の中でどんどん変わっていく二人の心の距離感が絶妙に描かれていてキュンが多発します。

二人の想いとお互いの譲れない事が天秤にかけられて決断を下してからのもどかしさに涙腺が何度も緩みました。

想いあっているのに・・・ね。

そして文章から想像できる美しい景色がまたとても素敵でした。伊東の実家のシーンはとても素敵で何度読んでも一緒にワクワクしてしまいます。

ビューティフル・ライフでは
攻の伊東目線で二人のその後が描かれています。

こちらが本当に最高です。
最初に出会った頃からはとても想像できない甘い伊東が・・・倫を好きすぎてたまらない伊東が・・・たまらーん!!
さすがスパダリ系ハイソサエティ男子です。

受を好きすぎる攻が大好き病の私には最高の展開でした。

好き過ぎて名前を連呼するとか・・・最高です。

お互いの事を想いあって相手に寄り添う姿にとても心が温かくなりました。

爽やかで仕事の話もありエロも盛りだくさんで何度も美味しい作品でした。

エロは軽めの表現でとにかく甘いです。
でも、伊東が絶倫なのでとても楽しませてくれます。

2

生意気な年下の男!

後を引く年下攻めでした。めちゃくちゃ好きです。
読み終えて、後日譚の渇望感がおさまらないので萌2でw。

オープンゲイのプロダクトデザイナーと、ゲイであることを隠してきたリーマンの日常が楽しいお仕事ものラブでした。スタートは爛れているんですけどw、最終的に大人の純愛(真面目なお付き合い)に至る展開を自然な流れで読んじゃいます。安西先生の巧みで繊細な感情表現がキレッキレです!

んでもって、やっぱり今回は攻!!生意気、ヤりたがり、可愛い!年上受に対する「あんた」呼びは好き嫌い別れるかもしれませんが、私は大好きです。同性への欲望を認識しながら抑えていた攻が、好みすぎる受に出会って覚醒してしまい、百戦錬磨の美人なおにいさまに、、がっつくがっつく!!最高や。。。”せっ”のときの、直接的な色気のない会話もめちゃ好きでした。

前半は受視点、後半は攻視点です。
前半、攻の家族に会った受が、彼の性癖を自分がからかい半分にこじあけたと悔やむ描写が切なくてよかったです。後半、多忙を極める受とのすれ違いに、問い詰めたいがっつきたい気持ちをガマンしてる攻が年下っぽさ全開で、しょーもなくて可愛い。言語化が苦手な受との掛け合いも微笑ましすぎてニヤけました。

オープンにしたい、隠したい、それぞれのトラウマと事情も切なくて、説得力があって、それでもお互いに出会ったことで変化していく気持ちが尊くて、受にメロメロな攻の精力的なエロも素晴らしくて、何度か心がふるえました。
はぁ…続きが読みた過ぎて悶えますw

1

伊東がかわいい

もともと、理由があってゲイを公言している受けの倫と、ゲイ(というより男性に惹かれる)なのをひた隠しにしている攻めの伊東。

二人共、社会人として年相応の地位を築いていて、仕事(発注会社の伊東とデザイナーの倫)で出会います。倫は、ゲイであろうことを隠している伊東が気に入らず、接待の席で酔ったふりして伊東をその気にさせてしまいます。
なんと、伊東は男性が初めてとか言うんです!!
自分で律してたと。
いや、ある意味健気や…

そんな二人は付き合うのではなく都合の良い関係?を関わっている仕事が終わるまで、という条件で始めます。ところがお互いに恋愛感情と変化するに時間はかからず、、、、ゲイを公表し、付き合いもオープンにしない奴とは付き合わないという倫、ゲイをカムアウトすれば家族に迷惑を掛けると隠す伊東。折り合いがつかなければ、もう離れることになります。

あぁ、この切なくも強い思いに変化していくストーリーは安西リカさんの得意なところですね。すっかり引き込まれました。上質なラブストーリになってます。

後半、伊東がゲイバーに行ってゲイであることに慣れようとする(苦笑)とことか、かわいくて仕方無いです!年下攻めの醍醐味?!
高校時代にゲイバレしてから連絡をほとんど取っていない倫のお姉さんとの再会で、色々良い方向に向かっていく感じで終わります。
伊東、頑張れ!
きっと君の家族もいつかはわかってくれるよ、そして倫と仲良く末永くね、って言いたくなるCPでした。
安西さんの本はいつも後日譚を読みたくなるんですよね。終わりの余白、余韻が柔らかいからかな。


3

折り合いをつけていって。

とっても好きなお話なのに、レビューしてなかったのか、私。

受け様は、プロダクトデザイナーでゲイの倫。
仕事のオファーを受け、攻め様である伊東と出会う。

ゲイであることをオープンにし、本当に好きな人との関係を隠したくない倫と、ゲイよりのバイであることを隠してきて、これからも絶対に隠したい伊東。

頑なな態度の伊東に対し、からかうような気持ちで誘惑しちゃう倫なのだけど。
そんな倫に陥落して、がっつく絶倫な年下攻め様になる伊東が、なんとも可愛くてにまにま。

2人の、ゲイであることに対する態度の理由が、それぞれ納得できるものだから、一度は別れを選んだのも切なくて萌(/_;)

それから《折り合う》ということへの受け取り方が、妥協ではなく尊重だと気付く倫に、私もなるほどなぁ、と深く納得させられました。
一緒にいる方法を2人で探していこう、という伊東の誠実な告白が胸に響いて好きだなぁ。

期間限定のせフレの関係から、恋人となるまでの前半が倫視点。


書き下ろしの後半は伊東視点の大好物な攻め様視点。
出会った時から倫がドストライクで、今はすっかりメロメロで、いいねぇ(☆▽☆)

最後に、倫の高校時代の嫌な出来事の元凶となった先輩と伊東のやり取りに、伊東!よく言ってやった!とスッキリでした。


イラストは夏乃あゆみ先生。
緑が美しい表紙と口絵。
最初と最後のキスシーンのイラストが好きです(#^^#)

1

色気ムンムンなお兄さん受け

 誘惑受け最高です。
 攻めが、「全然女っぽくないのに綺麗な男に1番弱い。なのに色気で攻めてきやがって。誘惑すんなよ勝てるわけないだろ」と吐き捨てたシーン、とてもよかったです。
 わかる。
 自分の色気やら魅力を理解して、オスを誘惑する。という感じの受けが大好きなので、初っ端からどストライクでした。

1

攻受が逆転する展開

タイトルの「ビューティフル・ガーデン」は、倫と伊東が企画する「ガーデンシリーズ」と、伊東の実家の稼業の園芸ショップ、倫が描く絵に因むもの。

倫は、オープンゲイ。新進気鋭のデザイナー。伊東が勤務するメーカーで「ガーデンシリーズ」を企画する。
伊東は、隠れゲイ。倫の取引先の担当者。実家が大手園芸メーカー。倫に一目ぼれ。

ゲイであることを隠す伊東をそそのかして、本当の恋人同士になり、倫の過去のトラウマも癒し、仕事も成功を収める。
伊東との出会いで倫の人生は大きく変わっていく展開。

前半は、倫視点。
倫が、伊東をからかって自宅に誘い込む場面から始まったので、
てっきり攻めが倫で、受が伊東だと思ったのだけど、読み進むと、立場が逆転していく。
倫の対応がコメディ調で面白い。
でも実は、高校で初恋の先輩に裏切られ、カミングアウトした件で故郷に帰れない。笑顔の陰にトラウマの辛さを秘める倫が哀れで仕方なくなる。

後半は、伊東視点。
年下という負い目を持つ伊東が、忙しくてすれ違う倫の過去を知りたくて色々なことをする。
伊東の無茶は、倫を怒らせてしまうけれど、倫の心配を理解した後の伊東の思いやり深い行動に、読んでいて絆されてしまう。
一番最後の、倫のトラウマを作った故郷の人達との偏執が氷解して、倫の汚名が挽回される場面が凄く良い。
伊東の愛は、倫のトラウマを癒すほど深いものになっていた。

今ちょっと辛い人にお薦めしたい作品。
頑張って生きていれば、いつかきっと倫のように良い人との出会いがあると元気を貰える良作。

0

恋愛関係における「折り合いを付ける」とは

興味を惹かれる要素が何も無いにも関わらず、ぐいぐい読ませてくれるこの文章の魅力は何なんだろう?と毎度思う安西さん。もうあらすじも確認せず作家買い、おかげで表紙を見て双子の話かと思っていた。

受けの倫は自分ルールにこだわりすぎだが、理由付けがしっかりされているためスムーズに読める。攻めの伊東はあっさり落ちすぎてちょっと笑った。
外的要因でなく、一冊丸々二人の内面的な折り合いを付けるための話だった。家族絡みの感情的にややこしい話を持ち出してくるが、カムアウトまでは描かれず、二人の中の解決だけで終わる。
下手に受け入れられてもファンタジー度が加速するし、ゴタつくと作品の雰囲気がガラっと変わる、この場合は希望を持たせた終わり方が最良なのかもしれない。

なんとなく引っかかるのは、倫が語っていた折り合いを付けるということについて。妥協でなく尊重だ、と悟っていたが、個人的には譲歩の意味合いが強くあまりポジティブに捉えられる言葉だと思っていなかったため戸惑った。というか、恋愛関係でこの言葉を持ち出されると夢がないような……。何年も付き合った相手に使うならまだしも、付き合い始めからこんなことを考える関係はこの先が心配になってしまう。

終始がっつきまくり、後半は腹を括ってぐるぐるする伊東は微笑ましく面白かった。年下攻めの醍醐味は味わえなかったが、倫と出会って成長していく様子がとても良い。

挿絵は背景や構図が素晴らしく、人物だけがちょっと残念。
神寄りの萌2。

2

「折り合う」とは

てっきり未読本だと手を伸ばし、受けの部屋のインテリアの描写に既視感を覚え、家電のデザインや植物図鑑のあたりで、あぁこれ読んだことあったわ……!!!と。
三分の一読むまで気づかなかった……。
感じの良いインテリアやガーデンイベント、ボタニカルアートが素敵だなと思ったのでそこは記憶に残ってたのに、肝心の恋愛模様や着地点がさっぱり思い出せず……。
‥…ポンコツ脳。

超〜ざっくりまとめると、クローズドゲイとオープンリーゲイが出会って……というお話ですかね。
クローズドところか自分の性的指向すら認められなかった攻めと、本気の相手には自分との関係を隠してほしくない、隠したくないと思う受け。
これって同性愛者云々じゃなくても、夫婦同士、友人同士、つまり自分と相手が「価値観が違った場合どうするか」のお話だと思うんですね。

一度は折り合えず、離れることを選ぶ二人。
だけど受けは、それまで「折り合う=妥協」だと思っていたけれど、「相手を思い遣り尊重したいから折り合うんだ」と気づくところが好き。

後半は攻め視点。
二人の考え方に変化が生じたところにお互いの本気が感じられて好き。
せっせとゲイバー通いをして、恋人自慢をしてる攻め、かわいい。
(バーテン視点のおまけSSがあったら喜んで読む!)

「年下攻め」を謳ってるけど、年下感はほとんど感じなかったです。
(年下攻め好きでたくさん読んでて、いかにも年下攻めの見本!みたいなのを読みすぎてるせいで麻痺してるんだと思います)

表紙は雰囲気あって素敵なのに、中の挿絵はせいぜい高校生くらいにしか見えない丸っこい顔が残念……。

萌か萌萌かで迷いましたが、センスの良い人が好きで、インテリアなど細々した描写を読んでるだけで楽しいので、おまけして萌萌で。

3

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