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sumi to yuki
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
かわい先生の新刊『喧騒を抱いて眠れ』がもう神としか言えないほど良くて、既刊のこちら、そういえば読んでなかったな…と思い、購入。
結果、読み出したら止まらなくなり深夜2時半…。
まさか、まさか!『甘い水』で神宮寺の恋敵役だった篠口が、こんな目に遭うなんて( ; ; )
彼が受ける暴行に涙が止まらず、泣きながら読みました。自分の体が痛めつけられたかのように、痛くて辛くてどうしようもない気持ちになりました。しかも、そんなところを救い出したのがあの恋敵、神宮寺っていうね……プライドの高い篠口には、本当に屈辱だったろうな、、と。
で、そんな篠口に敢えて軽口を向けてくる、黒澤の思いやり、愛の深さ…。
救い出され入院した病室で、意識朦朧としている篠口の額にキスして「王子のキスはしたぞ」(←すみません、感激したのにうろ覚え)って言うシーン、胸がいっぱいになりすぎてまた泣いた。
これ、続きも読まなきゃ全く寝られる気がしない。。ということで2巻も今から。
息つく間もなく読ませてくださるかわい先生、もう本当、さすがです。。ありがとうございます…!!
平河寮シリーズの一作。同シリーズの「甘い水」が大好きです。こちらは甘い水で当て馬だった篠口が主人公。談話室で度々紹介されていて、ずっと読もうと思っていた作品。
甘い水2巻から約2ヶ月後。
長らく想いを寄せていた後輩の遠藤が、同じく後輩の神宮寺の恋人となり、傷心の篠口。その一方で、公安のキャリア黒澤と十年来のセフレ関係。
甘い水では篠口の掴みどころのない雰囲気が苦手でしたが、本作では篠口の心情が詳しく語られるので、そんな感じは受けませんでした。黒澤に対してはツンツンしている猫ちゃんみたいで、可愛げすら感じますw
一方の黒澤は、登場は傲慢な感じでしたが、濡れ場ではとても優しいのがギャップ萌え!
その後も篠口への態度や行動から、口には出さなくても、黒澤が篠口を大切に想っていることが伝わってきてキュンとします。(篠口には全然伝わってないのが残念!)
そして篠口が拉致される!
拉致から監禁まで詳細に語られていて、そのサスペンス小説のような緊迫感と、犯人への恐怖感に、ハラハラドキドキしながら読み進みました。一体どうなってしまうんだろうと、ページをめくる手が止まりませんでした!
特にサイコパスな犯人の異常性が、非常にリアルに気持ち悪く描かれていて、ゾッとしました。
(具体的描写がされていないあるシーンが、一体何をされたのか気になってます…ブルブル)
甘い水でも思いましたが、本シリーズ、BLの部分と事件の部分、両方がバランス良く描かれていて、BL小説としても、警察小説としても、両方の側面が楽しめて好きです。
終盤は、黒澤の優しさがたくさん描かれて、何度もキュンとさせられます。
本編最後、篠口に優しく語りかけキスする黒澤。深い愛情が感じられて最高に素敵でした♡
短編「聖夜」では、黒澤の溺愛が感じられて大変萌えます♡ 篠口はまだちょっとツンツンですが、二人の気の置けない会話が心地いいです。
あまりの面白さに読むのが止まらず、一気読みして寝不足になりましたw
期待通りの神作でした!
2では甘々になると聞いたので、引き続き読むのが楽しみです♪
2023年のBLアワードで「墨と雪」が小説部門で入賞していたので、気になって
手に取りました。長く続いているシリーズ物のようで、シリーズ未読というハードルがありましたが、黒澤と篠口コンビについては初めてクローズアップされた本なので問題なく入れました。
10年くらい身体の関係だけだった2人が距離をつめていく過程に萌えました。
皮肉にも篠口にとって痛ましい事件によって2人の仲がグッと縮まったという事情はありますが…。
やはりあの本場のパブリックスクール出身仕込みのミステリアスな雰囲気が一定の層を惹きつけ、執着心を呼び起こしてしまうという篠口のキャラが印象的でしたね。
周りのエリート層男性の歪んだ支配欲に晒されがちな篠口にとって親鳥のような黒澤さんは安全牌なのでは。一見仲が悪いのかと思える2人のやり取りも微笑ましかったです。
篠口は特殊犯として色々な犯罪例を知っているだけに、自分が事件に巻き込まれた時に良い意味でも悪い意味でも想像を張り巡してしまうのも警察あるある…でハードな話だと思いました。立て篭もりや監禁などの場合、犯人への接し方により悲劇を生んでしまいかねず、大変な話だと思いました。被害者や警察には犯人の育った環境、どういった意図で行ったのか、何がNG行動なのか…全く読めない状況でのサバイバルになってしまうので、想像を絶します。
また最近の防犯カメラを生かした捜査の仕方などリアリティが有り、興味深く読めました。防犯カメラのお陰で完全犯罪が出来にくい世の中になりましたね。今の時代子供に教えるべきなのは、「お天道様が見てる」では無く、「防犯カメラが見ている」です。悪いことは出来ないな…。
警察組織は普通の人間では務まらない大変な職務だと思いますが、憧れてしまう面があるので、こういう嘘っぽくない硬派な小説で楽しめるのが嬉しいです。
この後の上・下巻も楽しみです!他の平河寮シリーズも遅まきながら追いかけたいと思います。
円陣闇丸先生のイラスト目的で購入。
こちらのレビューも電子書店のあらすじも何もかも全く目を通さずに読み始めて、ようやくシリーズもののスピンオフであると気付きました…←あほ
いざ読み始めると、達観した主人公やお相手になる攻め様?のサラリとした台詞や考え方に魅力を感じ、すいすい読み進めることができました。
監禁、陵辱も描写がマイルドでそこまでの精神的負担を感じずに済みました。
読了後、もっとこの二人の物語が欲しい…と自然に思いました。
もっと甘々が欲しい。
二人の時間をプリーズ。
続編上下が既に発刊されていて本当に幸せです。
また、シリーズをはじめからきちんと読もうと思いました。
平河寮シリーズで何度が登場してきた、警察庁公安の黒澤。警察関係に詳しくないけど、ドラマやもちろんこのシリーズでも嫌われ役なことが多い公安の人。顔で笑って物腰柔らかく見えるけど、裏で何を考えているか分からないと敬遠される人。それが黒澤(なんて酷い説明だ)。
甘い水で遠藤に思いを寄せていた、いわば当て馬だった篠口とは過去に公安で一緒に働いたことのある上下関係にあり、すぐに人の本質を見抜く黒澤とも体の関係を持った(おそらく警察関係では唯一の)男。
幼い頃から父親の仕事の関係でイギリスに住み、パブリックスクールを経てロンドン大学まで出たくせにノンキャリアという異例の経歴の持ち主の篠口は見た目の爽やかさ、滲み出る知性から男女問わず人気がある。真っ当な人間にだけ好かれるのなら良いのだが、篠口を狙っていたのは哲学者としてお茶の間でも人気を得ているサイコパスな袴田という男。
何気ない日常を送っていた篠口は突然家から近い路上で襲われ、拉致監禁される。篠口自身に執着があり拉致した袴田は当然身代金を要求する訳でもなく、拉致された事実を職場が知るのは遅れてしまう。監禁されていた間は地獄のようで…。救出からその後の入院期間までのお話。
天使のささやきから入りましたが、甘い水は未だ読めてません。。。
出来るならば、甘い水を読んでからの方が良いと思います。読んでなくても、遠藤との関係はなんとなく、回想として書かれているので大丈夫でしたが。
黒澤が掴みどころの無い完璧な公安エリートなので、私の大好物!
そんな黒澤が、篠口とはセフレ的な関係なのですが、実際はそうじゃ無いところが読んでるとわかるのがね、良いんです。
篠口は自覚が甘い惹きつけタイプ。妙な大学教授に狙われて拉致監禁強姦傷害…
黒澤は教授がストーカー的に粘着しているのを察知しながら直接的には何もしていませんでした。そんな中、まんまと拉致されてしまいます。
表立って動けませんが、持てる力を発揮してなんとか救出するんですが、体の傷と心の傷を負った篠口に寄り添い、支えます。
この巻のラストでは、甲斐甲斐しく面倒を見る黒澤と篠口が通じ合えるのか?!で終わります。まぁ、こういうラストもありなんですが。やはりこの先も読みたいと思う声が多かったからなのか、ちゃんと2が出ています。しかも上下!
続きを読むのが楽しみです。
「墨と雪2」の上下巻が発売されると知って全巻購入してみました。
なので誰が篠口を拉致監禁したのかを知っているので、黒澤の警告を本気にしない篠口にハラハラしながら読みました。
絶妙な距離感を取りつつ篠口を見守る黒澤に痺れました。自分が動けないので他者に篠口の救出を任せるしかないジレンマを思うと泣けて来ました。
「墨と雪2」の上下巻も読んでの感想なのですが、こちらの巻では篠口の救出までと篠口の病室での黒澤の細やかな心配りが描かれていました。
拉致監禁されてた篠口の絶望感とか暴力は痛々しかったですが、犯人に汚されるシーンは読者の想像に任せるような文章になってたのにホッとしました。
私のように未読の方には一気読みをお勧めします。
最近刊行された新刊が気になりすぎたので手に取りました。
新刊のほうの作品説明で、”受が拉致される”とあって、本作を読んだらこちらでも拉致されてたので、”ええ??何回拉致されるのよ!?”って心配になったのですが、違うんですね、、こちらの事件の続きという説明だったんですね。安心しました…。
本巻の頁数はほとんど拉致事件の顛末なので、”もっと攻受中心のドラマがみたいな~”という気分になったので、”2”がめちゃくちゃ楽しみになりました!
そして、”甘い水”読んでおいた方がいいんじゃね!?と激しく思いました。もはや電子しかなさそうなのですが、この二人の前日譚を知っておいたほうが萌える気がしてならないんです。攻受のキャラはめちゃくちゃ好きです。関係性に余白が多いから妄想が広がるんですけど、もうちょっと糖質欲しかったかも…。
変態紳士に拉致られた受さんの暴力シーンの痛々しさが…つかこのおっさんの狂気の描かれ方がすごいなと思いました。ちょっと物足りなかったのは、、凌辱エロも見たかったな…というところです。(本筋には不要なんですけど、性癖スミマセン。)
いまさら感否めないけど、シリーズ全部読みたくなってしまいました…。
続編が数年ぶりに、しかも上下巻で出る、という情報を聞き、それならばと1冊目を読んでみました。
主人公が事件に巻き込まれたり、精神的にやばい人から横恋慕されたり、という展開はよくあると思いますが、私はこの作品ほど主人公の生命の危険を感じたことはありません。
拉致られるまでは、まあ、あるあると言いますか、ストーキングされる展開も、その相手の人となりも、想定の範囲内でしたが、拉致られて以降、本気で目が離せなくてドキドキはらはらしながら読み進めました。
やばい人でした。暴力の描写が激しく、想像以上の凄惨さでした。
解決はあっさりではありましたが、本当に良かったです。腕は動かせるようになるのかな。メンタル面もとても心配です。
2巻を楽しみにしています。
平河寮シリーズのうち「甘い水」のみ読んで、こちらを読みました。
本作だけでも分かると聞いていたので、本作だけ読むつもりでしたが
「甘い水」から読んでおいて良かったです。
読んでいたからこそ、篠口さんと黒澤さんの大人の割り切った関係の複雑さや篠口さんの黒澤さんだけに見せる砕けた対応に可愛さ感じまくり、拉致された時の切迫感にヒリヒリハラハラできたと思います。
だって、「甘い水」ではクールで仕事ができ、
亡くした同僚と遠藤を重ねて密かに恋心をいだきながら、
居心地の良い特別な先輩として穏やかに過ごすも
恋のライバル神宮寺が現れたことで巧みに心理面を揺さぶってくる、
繊細さと仄暗さ、一筋縄ではいかないインテリ紳士の篠口さんが!!!
頭キレキレ、人を見る目に長けてる篠口さんが自分に無頓着すぎるがゆえに
さくっと拉致されて、身も心も追い詰められ疲労困憊になるなんて…
弱りながらもギリギリで保っている、強さと脆さのバランスが美し。
そんな難しい篠口さんに気ままな遊びと思わせながら10年も付き合い、
いざ篠口さんが拉致されたら、権力フル発揮で救い出す黒澤さん!
これまでの軽さも残しつつ、篠口さんに寄り添って心を癒していく。
「守ってやる」という言葉を常に実行し、
押せ押せで行かずに埋めてく様が大人の男のカッコよさと
なみなみならぬ静かな執着も見えて、ドキっとしました。
でも、二人の関係はまだまだ踏み出した?って程度なんですよね。
モブ姦も一文で終わったのが、え???書いてくれないの!
という肩透かし感と、描写されないからこその惨さも・・・、
圧倒的な暴力行為も怖くて痛くてきつくて。
発刊される時点で続編が出るなら、巻数表示しても良かったのでは?
「甘い水」も1巻表記なしだから、そういうもんなんですかね…謎BLあるある。
勝手に完結していると思い込んでた自分が悪いですが
「甘い水」に萌え悶え、あの篠口さんが誰とどんなラブを展開するのかなぁ~
幸せな姿楽しみだなぁ~と期待に期待していただけに、
微糖の状況に甘いの!甘いの早くください!!という苦しみハンパないです。