M+M
ashita no yakusoku
エロなしです。
作者様のあとがきによりますと、表紙にR18表示を忘れたため、ネームを切り直したそうです。ボツにされたネタが、どこで使われるのか楽しみです!
それと、「古河」を「古賀」と誤字されているのが複数ありますが、作中は名前が4名(康介・古河・成宮・木崎)しか出ないので、なんとなく分かります。
表紙と裏表紙は、背中合わせの二人でつながっているイラストです。表紙をめくると、雨音かと思わせる擬音語で始まります。
主人公・康介は、恋愛が面倒臭くて、複数の相手と身体だけの関係をしています。そんな中でも成宮とは一番長い付き合いで1年ちょい続きましたが、彼女ができたのをきっかけに、最後にエッチをしてあっさり別れます。それから、約束していた古河の家に行くと、おでんが出ていたので一緒に食事をします。「他のヤツとも切れたらいいのに」と言う古河に、「ムリ」と康介はにべもなくて…。
康介は、激しい感情で人を想ったことがなく、「共有でいいじゃん」と言うのですが、それにはんぺんとちくわぶで説明をする古河が面白いです。
康介もそれなりに考えるのですが、古河の気持ちがどうにも理解できないのがちょっと寂しくもありました。しかし、翌朝に起きた出来事で康介の気持ちが緩やかながら変化したのが微笑ましかったです。
もうちょっと長く読んでみたい気もしますが、ショートならではの余韻も感じる作品でした。