兄弟ですが、他人です。

kyoudai desuga tanin desu

兄弟ですが、他人です。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神19
  • 萌×223
  • 萌25
  • 中立5
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
12
得点
267
評価数
73
平均
3.7 / 5
神率
26%
著者
倫敦巴里子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784199606571

あらすじ

官庁に勤めるエリートでイケメンな春輔。一見パーフェクトな男だが、
実は血の繋がらない兄・巧弥を溺愛する中二病の超ブラコン!!
親の離婚で離れ離れになっても、ずっと兄を想い続けていた。
ある日、貧乏な劇団員の兄と義母が、お金に困っていることを知った春輔は、
二人を家に呼び戻そうと画策するが――!?

表題作兄弟ですが、他人です。

中央官庁勤めのエリート,血の繋がらない弟
貧乏な劇団員,血の繋がらない兄

同時収録作品鍵のかからない檻 前編 / 後編

画廊の経営者,受の保護者,36歳
攻に引き取られた遠縁の子,美大学生,20歳

その他の収録作品

  • 三つ子の魂!(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)

レビュー投稿数12

兄弟ですが、他人です。

​弟とお父さんがめちゃめちゃ可愛い。お兄ちゃんとお母さんが好きすぎて、ただそれだけなのに人にはいろんな思いや思惑があって、それが複雑に絡まっているのにとてもシンプルに表現されていて読後のスッキリ感が心地よいお話でした。すごく好き。お兄ちゃんが可愛いなぁ。
同時収録のお話はとってもダークな印象。倫敦巴里子先生の可愛らしい絵柄とは相反する仄暗いストーリ展開がミスマッチでぞくぞくします。こちらもこちらで幸せの形に収まるので納得。ふり幅の広い作品が読めるのでお勧めです。

0

想像よりもずっとシリアス

◆兄弟ですが、他人です。(表題作)
 冒頭ではギャグ要素満載のほのぼの義兄弟物語といった雰囲気だったんですが、中盤以降、兄弟共に互いに抱える薄暗い想い、歩んできた人生が描き出され、シリアスな場面が多くなっていきます。のほほんとした愛されキャラの兄・巧弥が、母親のことでここまで鬱屈した一面を持っているのには驚きました。人は本当に見かけによらないですね。自分が春輔に道を誤らせたのではないかと不安に思う巧弥。選ぶことのできなかったもののせいで、そんな風にずっと自分を責める人生は悲しい。最後まで巧弥を追い続けた春輔に拍手したいです。

◆鍵のかからない檻
 表題作よりさらにシリアスなトーンの作品。こちらも設定が好みだったので、できればメインでもう少し長く読んでみたかったかも。この若さで芸術家のありのままの熱情を受け入れる覚悟を決めた、大介の想いの強さに痺れました。

1

二番目の「鍵のかからない檻」

「鍵のかからない檻」の内容、把握しにくかったのですが、先の方のレビューが参考になりました。ありがとう。

遥が描く、特殊な「情念がこもる赤」の秘密についての作品。

両親を亡くした美少年大介12才を引き取った画家の遥28才。
周囲の人達に「大介に優しくしなければ」と口癖のように言う遥。
遥は、何枚も大介をスケッチする。でも完成させない。
或日大介は、荷物を整理して遥が自分を描いたキャンパスを見つける。
沢山の絵は、色付けしない状態。
描かれていたのは、縛られて苦痛に泣く大介の姿を描いた絵だった。
実は、遥は苦しむ様子を観なければ、情念が湧かないSな人。
遥な異常な赤の秘密を知り、「興奮と罪悪感に苦しむ遥さんは最高」と大介は受け入れる。
でも、遥は、何時か大介を傷つけるかもしれないと、筆を折る。
大介も、遥からいつか自分は逃げ出すのではないかと、全寮制に行くことに。
大介は、全寮制の学校に行く前に気持ちが変らなければ、本気でおとすと告げる。
学校の窓から、赤く染まる夕焼けを見つめる大介。
時を経るにつれ、鍵の無い檻が恋しくなる大介

美大に進学した大介は、遥の斡旋で絵のモデルのバイトを務める。
展示会用に大介が描いた絵は赤い夕焼の空.

・・と解釈したらよいみたい。

この作品を読んで思い出したのは、
絵画モデルに纏わるあわやのりこさんの話;
「「霧島のぶ子」を名乗っていた時期、1928年(昭和3)秋のある日、アトリエでポーズをとる淡谷のり子に田口省吾は突然襲いかかり強姦してしまった。」
・・・みんな貧しくて苦しんでいた時代の逸話です。
絵画モデルは、リスク一杯のお仕事のよう。

0

よくわかりませんでした

なんとも後味のスカッとしないというか、疲れてるからかいまいちよくわからないお話でした。

「兄弟ですが、他人です」
弟はわかりやすいです。子供の頃から兄が好きで兄を手に入れる為の壮大な計画を着々と実行していく。素直じゃないけどはたから見れば超ブラコン。

兄が天然かと思いきや兄も弟に恋をしていたんですね。わざと痩せてシナリオって一体?母子で元父に引き取ってもらう計画?だけど内緒で田舎に引っ越したのは?そして両親が再婚。

うーん、自分と母が魔性だからと気にしていましたが父と弟に追いかけてほしかったの?
読解力がなくて理解できず。すみません。

「鍵のかからない檻」
誰かに優しくしたいから引き取った遠縁の子供。その子に好かれて。
でも主人公には悪癖があって。

結局好意は受け入れないの?こちらもよくわかりません。ごめんなさい。

0

コメディとシリアス

あぁ!面白かった!
表題作は、エリートイケメンの春輔(しゅんすけ)が、血のつながらない兄の巧弥(たくや)にブラコンな話。
かと思いきや~!
一筋縄ではいかない、思いがけない展開で、BLと言うことを忘れかけて、話にのめり込みました。
お互いの視点で描かれているので、「そんな事考えていたんだぁ」と、ちょっとショックにも似た気持ちにもなりました。
暗くなりかける内容も、春輔の愛がコメディになって中和され、とても読みやすいです。えっちの時も、春輔はエリートでした(笑)

もう一作品は、シリアスです。
絵描きを目指す大学生の大介と、画廊経営の遥のお話。
妖艶な大介くんの過去になにかあるのかなぁと思っていたら。。。そっちか!と言う展開に。私的には、裏切られたぁという感じでした。こちらの作品は、前作とは逆で、明るく見せかけて暗い!みたいな話の流れでした。おもしろいです!

両作品共に、えっちシーンはサラッとで、少なめですが、物語を重視して読みたい時には、2作品共にホント引き込まれる作品です。

1

二作目が最高でした!

もともと倫敦巴里子先生の作風は好きなのですが、執着やダークな作品も好きなので嬉しかったです。
pixivでいう「あなた様の○○が見れるなんて」状態でした〜
特に最初はほんわかしたのではじまっていつもの巴里子先生かな?って思った分驚きがあって良かったです。
絵がかわいいのでそんなにキツく見えないため、SM苦手な人も大丈夫だと思いますが、この発言がもうネタバレですね……笑
いつものラブコメももちろん大好きなのですが、これからもたまにこういうの書いてくださればいいなと思います。

2

作風の幅が広いです

系統の違う二つのお話が収録されていました。

まず、表題作は、兄弟もの。兄弟ものと言えば大抵ダークで一方的なものが多いなか、こちらはかなりのラブコメでした。表紙はそれほどではないのですが、中の絵は線もしっかりした少年誌にでも出てきそうなタッチのものだったので、尚更時折壊れる弟の春輔が可笑しさ倍増です。

もうひとつのお話、『鍵のかからない檻』の方は、同じようなテイストかなぁと途中まで読んでいて、あれ?なんか、いわくありげ…。ページをめくるごとにどんどんあれ?あれ?となっていき、最終的にはそっちかぁー!って感じでどんでん返し。

どちらも話の展開がお上手で、物語としてとても楽しめました。

2

中二病・・・

倫敦巴里子先生の作品は、小冊子などで目にする度に気になってはいたのですが、なかなか読むに至っていませんでした。今回「Charaフェア」を機に、読んでみることにしました。
「一見パーフェクトなエリートイケメンだけど、実際は血のつながらない弟を溺愛する中二病の超ブラコン・・・」という設定がもう個人的にはとっても大好きでツボな設定だっただけに読む前から期待値があがり、いざ読み始めたら期待を裏切らないどころか期待を上回るキャラ具合にもう終始笑い萌えしました。
もちろん途中、シリアスな展開になってしまう!?・・・と焦ったのですが、終始一貫して中二病前回の春輔のおかげで(そして春輔のお父上も相当面白いです。お父上もちょっとした中二病・・・)ハッピーで面白い展開で終わりました。
本当に面白かったです!!!

そして、同時収録作品。これも最初はキャラの感じからしても面白いのかな・・・なんて思ったのですが、実際には「兄弟ですが・・・」と違い、かなりシュールでサイコな世界観でした。(「兄弟・・・」も視点を変えればサイコといえばサイコなのかも・・・)でも、怖いというよりも、なんだか繰り返し読んでみたくなる作品でした。(ちなみに私は怖い作品は本来大の苦手です)。

どちらも興味深い作品で、コミックス買ってよかったな・・・と思える1冊でした。

5

この親子w

悶えた!面白かった!
倫敦作品はどれも好きですが、これまた一段と好きだ。
今回の構成としましてはド・コメディ×ド・シリアスの二本立て。
ある意味シリアス最初に読んだ方がとも思うのですが
ある意味前半戦が無駄にコミカルでにぎやかだっただけに
後半のシリアスが際立ったといえるのかなとも思うのです。

表題「兄弟ですが~」
血もつながらない、戸籍も別の兄と弟。
しかし、弟は兄を溺愛しているわけで。
毎日可愛くて仕方ないわけで。
でも素直にそれを表現するのは「ツンデレ」としては
いただけないわけでww
愛がダダ洩れているのは周囲にはいやってほどなわけですが
その愛はホントウの意味で報われるのか~がメインのお話。
お堅い職業についてエリートで。見目も悪くない。
だけどアホまるだしで兄を溺愛する姿がかわいい。
父がまた、母を溺愛している姿がまさに血のつながりを体現してると
いいますか、「この親子・・・」な展開が加えて面白かったです。
兄は兄でいろいろ葛藤していたようですが
簡単には逃げられないよね(苦笑)な展開が好きでした。
最終大団円でとても気持ちほっこりさせられました。
このくらいとびぬけて明るい話が増えても面白いなーと
気持ちが落ちてるときに再読する

後半は何やらシリアスというか、
バイオレンスと言いますか。
何故と思っていた部分と、実はな真実。
歪んではいても、愛は愛。
これはこれで面白いなと思いました。

4

義理の兄弟モノです

弟が中二病なのに官僚とか、お父さんもお義母さんに中二並みにすごいとか(笑)面白かったです!
親子とも官僚のエリート父と、水商売母の再婚により義理の家族となった四人のお話。
兄もお母さんも自分のせいでエリートの父・弟を不幸にさせまいと考えまくっちゃってる。
おもしろすぎました!コミカルなのとシリアスなところとの兼ね合いがまたよくて展開おもしろかったです!
これからこの四人はずっと幸せですね。長いことがんばりましたね!
お父さんのお兄さんについても納得。やっぱただの悪人なんていないですよね。


「鍵のかからない檻」 の方は、ちょっとわかりにくかったですね。
掲載雑誌の傾向として本格的縛りとかのSMとか「赤」に対する変質的執着をはっきり描かなかったのかな・・?はっきり描くようなダークなのを読んでみたいですね。
遥(攻:画廊経営・美大出身)が28歳の時に、両親を亡くした遠縁の受け(12歳)を引き取ったところから始まります。
↓超ネタバレ

遥は美大時代から、自分の描写・性癖に悩んで筆を折った。画廊を経営している。自分は異常ではない・人に優しくすることができる人間だ、と思いたくて大介をひきとった。
引き取って優しくしてくれた遥に大介は恋するが、実は遥は『縛ったり首を絞めたりして苦しそうな顔をする絵を真っ赤な絵』を描いていたこと、それを隠していたことを知り、一時の迷いでないことを確認するために大介は高校を全寮制に入り3年離れた。
気の迷いでないことを自覚し、遥の性癖を理解したうえで全力で落としにきた大介のお話です。
芸術家の性癖は怖そうだけど、3年かけて腹をくくった大介となら時間はかかっても幸せな一生を送ることができるんじゃないかな。

3

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