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最高で忘れられない一冊です
切り絵のようなレトロな画風が好きでいまだにオンリーワン
キャラの見た目は攻めかっこいい系×受けかわいい系ですけど、
内面は攻めのかわいさや受けの一筋縄ではいかなさがあるのがバランス良くて好きです
全体的に素直で純粋なストーリーで気持ちがいい
「新世界」の切ないちょい病みハピエンが最高
「イエス・マスター」の口には出てない両思いが好きすぎて神
エロは生々しくないけどきゅんとくる〜!
ぜひ読んでほしい!
猫田さん二作目。
やっぱり好きです。コミカル系も切ない系もシリアスちょい病み系もどれも好き。粒揃い。
6つの短編&表題作の描き下ろしが収録されていますが、その中でも好きなものをいくつか。
【イエス・マスター】
若くして一族の当主となった青年と、彼のところに送り込まれてきた使用人とのお話。
「ハイ」と何でも言うことを聞いて完璧な仕事をする使用人と、彼がなんでも自分の言う事を聞くのは立場をわきまえているからでしかない…と思う青年。
「俺のこと好きか?」「ハイ」「ハイハイ…と言うな!!」「………ハイ…」というやりとりがお見事。
親族によって一文無しになってしまった青年が使用人を手放そうと別れを告げたとき「イヤだ!!」と初めて拒否するんです。
この感情が爆発したかのような使用人の様子、そして「ハイ!!」で終わる一連がとても好き。
【この胸にトキメキを頼むよ】
これが一番好き。憎まれ口を叩きつつ、実は受けにメロメロでめーっちゃ尽くしまくるツンデレヤンキー攻めが愛おしい。
【新世界】
シリアス路線で、これも好きです。
Sで痛めつけながら抱くのが好きなリーマンとそれを全て許す男娼の受け。
一見まともに見えるリーマンの闇の部分を知っているのは自分だけで、自分しかその闇を受け止められない、だから自分が存在すると思ってる受け。
今まで自分の知らない何かに気づいて男娼の前から消えてしまったリーマンの気づき、そしてタイトルが響きます。
猫田さん作品にはきっぷのいいおねえちゃんや、おませな少女が時々登場するのだけど、この作品にも「相手を傷つけたくなくなるなんてサドの風上にも置けぬ奴だわ。」と言ってのけるおねえさん、かっこいい。
この作者さんの紡ぐ世界の艶っぽさは、
瞬間と瞬間の隙間からにじみ出てきます。
この方の色々な作品を観て来て思うのは、
微塵も動かぬ止め絵の上手さ加減です。
一コマ一コマがスチール写真の様に構成され
そこには余分な動きが入り込む余地が
一切無い。
そう言う固まった断片を積み重ね、そして
その隙間からにじみ出る何かに補足の深みを
語らせる。
これも映画的な作り方なのでしょう。
昭和初期、日常に潜んでいたであろう理不尽を
描いた表題作。そこだけが別天地なのでは
ありません。
併録作総てに既視感のある懐かしい昭和の
味わいは潜んでいます。
その味わいが、世情との境に引かれた一線を
より深くさせているのでしょう。