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1945シリーズ 本編・最終巻!!
plumeria no koro
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
これで最後と思うと感慨深い。
というかすごく寂しい。
本作プルメリア。
これまでのヒロイン、、、もとい、受はどちらかというと
ヤンチャな子が多かったので今回はうってかわってな印象。
高いところが怖い。戦争がこわい。人を殺すなんてもっと怖い。
震えて泣いて、吐いて叫んで。
やかましいという意味ではこれまでと同様かもしませんが(笑
貴族に生まれた受と貧乏な家庭で生まれた攻。
境遇は正反対。けれど誰にも必要とされず
どんだけ虐げられとるの・・な受とわりと愛情たっぷりでそだったんだろう攻のバランスがよかった気がします。
正直、今回の二人に関しては合体してもなお、そこまで
感情が乗せられなかったといいますか
たぶん作中の二人の気持ちの盛り上がりがさほどでもなかったのかな
というところがあり、どーなんだろうな読み進めでした。
身体はつなげたけれど、「好き!愛してる!」な感じでもなかった。
ただ、そこから少しずつ縮まっていく距離と
大事にしたいと思う心が大きくなっていく様子に
思わず引き込まれました。
これまでのカップルのような激しさはない。
けれど何よりの絆は変わらず大きい。
内地に帰ってからの二人の会話が好き。
幸せってこういうことだよな。な読後。
落ち着いたら再読したいな
もどかしく、切なくなりながら読みました。
与えられるものを受け止められずに、怖がりながら、それでも健気な千歳は可愛くもあり、腹立たしくもあり……
家での暮らしは見ていて可哀想でなりませんでしたが、あまりの頑なさに、この二人は本当に結ばれるのだろうか?千歳は生きて終戦を迎えられるのだろうか?と不安になることもしばしば。
受けというよりはヒロインという方がしっくりくる千歳が、最後には男らしい面を見せてくれたのは、カズイのおかげだと思うと、二人が出会えて良かったなぁ、と思います。
女々しい受けはあまり好みではないのですが、終わりよければ全て良し、という思いです。
1945シリーズ最終巻ということで楽しみに待っていました。内容はすでに書いてくださっているので感想を。
貧しい畳屋の息子で、出世を求めてラバウルにやってきたカズイ(攻め)。
伯爵家の息子で、軍でも少尉という位にありながら複雑な家庭環境によって軍の中でも軽視され、また自身の居場所を見つけられない千歳(受け)。
尾上さんの書かれる1945シリーズはこういう設定(向上心があり万人受けする性格の攻めに、様々な事情により周囲とうまくやれない受け)のCPが多いので、正直「またか」という感想は否めなかった。
が、千歳が健気で可哀想で思わずウルっとしてしまった。
両親ともにお互い家庭がある身でありながらの不義の子として産まれてきた千歳。どちらの家でも受け入れてもらえることはなく生活で困窮することこそなかったものの愛情を受けることなく育ってきた幼少期。
厄介払いをするように軍に追いやられ、自分の生きていく場所を見つけられない千歳が、やっと見つけた場所で起こった戦争ならではの悲劇。
両親の身分が高いがゆえに周囲からも避けられ孤独な彼。
そんな千歳を放っておけないカズイ。
人の顔色ばかりを窺ってきた千歳にとって、竹を割ったような性格の千歳がまぶしかったんだろうな、と。
しかし、千歳を放っておけないカズイが、早々に千歳を抱くのがよくわかんなかったなあ…。「ペアになる」ってそういうことじゃないと思うんだけれど。
自身のことにあまり関心のない千歳を、強引で、自分の気持ちに正直なカズイが引っ張っていくのはいいと思うのだけれど、恋愛感情という点で、その気持ちがどういう風に育っていったのかわかりづらかったのが残念でした。今巻は二人の話というよりは、千歳の生育環境が不憫すぎて泣いた、というか…。
ですが、お互い「相手だけでも生きていてほしい」と願う、その想いに泣いた。
後半は千歳が内地に帰ってきてからのお話。
泣き虫で、自分の意見を主張することのなかった千歳が、カズイという伴侶を得て自分の足で生きていこうとする姿がとても良かった。
カズイの家族にも受け入れてもらえて、着々と自身の場所を見つける千歳にほっとしました。
戦争をテーマに描かれた1945シリーズ最終巻ということで、戦後、たくましく生きる二人の姿が、優しく、そしてさわやかな終わりを迎えていました。
1945シリーズの最終巻。
明るく未来に広がるような、そんな暖かな読後感の作品だった。
舞台はラバウル。
日本に居場所がなく、追いやられるように来た海軍でも
やはり居場所がない伯爵家の息子・千歳と
出世を求めてやってきた貧しい畳屋の息子・一(カズイ)。
飛行の度に恐怖に喚き、ゲーゲー吐く千歳と組むことになり
とんだ貧乏くじだと思うカズイだったが、
実はそんな様でも千歳は非常に優秀な飛行機乗り。
一度はペアの解消を申し出るも、
彼の孤独に触れてカズイは本当のペアになろうとする……
お坊ちゃま育ちながら、辛い過去を持ちこの世でたった一人
複雑な育ち故に過酷な孤独をしょった男と、
彼と出会いその孤独に寄り添い共に生きようとする男。
その関係は前作『蒼穹のローレライ』に共通する。
だが、こちらは前作に比べると分量的にコンパクトな為か
割にトントンと話が進んでいき、終わりも明るいので
前作のような心を引き込まれて絞られるような感覚はなく、
感動ももっと穏やかな感じだった。
後半2編、『白い花の帰還』は幼い頃からの千歳の
愛を渇望する姿に胸が痛み、彼の健気さと救いに涙が滲む。
そして、『ちーちゃんせんせい』では愛を得て強く成長した千歳が
父親に別れを告げ、自分の幸せに踏み出す様が
清々しく心地よい読後感になっている。
一と千、「俺がはじめで、千歳が永遠。
俺たちは、初めから最後まで一緒にいろってことじゃないか?」
+ + +
このシリーズの牧さんの挿絵は、神!と思えるものも多い一方、
違うんじゃないかなと思うこともあるのだが
この本に関してはどちらかというと後者。
脇役としてちょこっと出てくる、月光ペアが相変わらず楽しく、
何故か仲良しの恒と千歳の会話が可愛い。
とても良かったが、前作が神すぎて同じ評価にはしがたいのと
個人的にはあまりBL的な萌という感じではなく、評価は「萌×2」。
大好きな1945シリーズの最後を締めくくる作品なので、“神”評価をつけたかったのですが、今回は登場人物に感情移入ができず…。
すみません、なにより千歳があまり好きになれませんでした。なんちゅーか…坊っちゃんを通り越して、深窓の令嬢みたいな感じで、とても軍人さんには見えないんですよ。
全然関係ないですが、某図書館を戦場とした作品に出てくるヒロインの方が、よほど男らしいと思いました。
怪我をしたカズイの護衛をする為零戦に乗った千歳。漸く若干の男気を見せてくれはしたものの、土壇場で「たすけて、カズイ」と言うのですよ。
あぁ、この子は根っからのヒロイン気質なんだ、と。
私は、どちらかといえば男らしい面のある受けが好みなのです。
カズイがあれだけ嫌がっていた千歳に惹かれたのも、突然でしたね。性格も、育ちもまるで正反対なふたりですが、お互いが刺激しあい成長していくなら結果オーライですかね。
え...これで終わりなの?こんなあっさり二人とも帰ってくるの?
これが読後の感想でした。1945年シリーズはファンも多く、人気な作品だと思いますが今回の『プルメリアのころ』はあまり趣味ではありませんでした。
まず、カズイと千歳があまりにも簡単に同性愛を受け入れているのがとても違和感がありました。突然エッチするか?って聞くカズイもおかしいですし、いいよと言って受け入れる千歳もおかしいでしょう...。仲間として大切に思う気持ちがすんなり恋愛としての感情に変わるでしょうか。そこが少し気になりました。
また、戦争という重いテーマと、その古い時代を扱っているにも関わらず、あまりその素材を上手く活かせていない気がしました。例えば、戦後に千歳とその家族との問題があまりにも簡単に片付けられました。また、カズイと千歳が誤差といっていい程の感覚で怪我をして内地に戻り、一瞬で再開してしまいます。結ばれるまでにもっとダイナミックな展開が読みたかったです。あの時代だからのこその会えないもどかしさや、家族の縛りなど、そんな厳しさが欲しかった。そこが惜しいです...あっさりと再開してしまったために、最後に一緒に暮らす二人を見てもそんなに切なくなかったです...
カズイと千歳はとても可愛いキャラクターで好きでした。お話だけだと趣味じゃない評価ですが、2人のおかげて萌え評価まで引っ張れました。
千歳のヒロイン気質に少し嫌気が指す方もいると思いますが、私は逆に彼の貴族らしい気品と強さを感じて、好きだと感じました。誰にも愛されず育ったのに、全くスレずにあそこまでお上品に育ったのは奇跡だと思います。その代わり、自分のことを大切にしない人間になってしまいましたが涙
千歳がカズイを想う気持ちは彼が千歳を想うのと同じくらい重いものでした。しかし、その愛を伝えずに自分の中に貯めてしまう千歳がいじらしかったです。愛されることを知らないがために上手く対応できないんですね。そんな彼に必死で愛情を向けるカズイも可哀想でした。
…正直、どう評せば良いのか悩んでいます。
シリーズ作の中でこう言う味わいがあっても
良いかと日和ってしまう一方、中途半端に
織り込まれたBL文法さえなければなぁ…と
言うかなり不届きな考えも浮かぶのです。
展開としての必然性は多分理解しています。
どの登場人物にも嫌悪感を抱いておりません。
なのに、何かが合わない。しっくり来ない。
物語として読むには、一味足りない。
でも、これも作中人物達の日々の記録です。
彼らは余人に魅せる為の日常を選ばなかった。
それだけの事なのでしょう。