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adekan
尚先生にしては抑えた色彩の表紙ですが好きです。刺青が色っぽい!恒例の3つ折りイラストは学ラン姿の光路郎、詩郎、安里と謎の2人の少女は赤いセーラー服姿。新キャラ登場ですね!
・『妄想』
人気の踊り子の花苑がストーカーにさらわれて、捜査する光路郎に協力する詩郎は・・・。ストーカーを炙り出すために、詩郎が花苑の得意な『菊舞』を披露します。女舞踊の菊舞は男の詩郎には縁のないものですが、俺たちに必要な物は艶だと、安里に仕込まれて覚えたようです。この時の『菊咲き』が美しいのなんのって!こんな舞があるなら本当に見てみたいです。
詩郎の協力で犯人逮捕につながりましたが、ストーカー男の使用人が組から逃亡している喜八郎(3巻『恩人』参照)だったことで、詩郎が早乙女に怪しまれることになります。半成りの末期症状の喜八郎が戦いの最中に詩郎を噛んだことで疑惑を持ったようです。「牡丹ボーヤの弟の、百合白か?」と・・・。
・『陥落のはじまり』前後編
光路郎の前で正体を明かされそうになった詩郎は感情を殺し表情に出ないように安里の教えを思い出し、早乙女は詩郎を動揺させようと、次々と秘密を話します。「万能薬である君の血肉」「君たち同族」「国軍の戦場で出会った牡丹という少年」「牡丹を殺したのは私たちだ」追い詰められる詩郎を信じてかばう光路郎は巡査長に叱責され、それを見た詩郎が見を呈して光路郎をかばい・・・。見聞きしていた百合白とあまりに違う人間らしい詩郎に、勘違いだったと思う早乙女ですが、まだ疑惑は残っているようです。詩郎は詩郎で、牡丹と呼ばれた安里を陰惨に殺したのが早乙女とルリ君だと知り・・・。これまでの謎がまとまってきました。国民には秘密にされている国軍と覇族との戦い。3年前に覇族の重要人物だった牡丹(安里)が暗殺され、弟分の百合白(詩郎)は姿を消した。牡丹が生き返ったのは詩郎の血肉のおかげ?
安里が戦うのは覇族の存続のためではないようです。それどころか覇人も人間もどうでもいいと言います。安里の「やりたいこと」が、この物語の向かう終着地なのでしょうか。
・『目で死ぬ女』前中後編
雅子が女学生の頃にいじめ抜いた女が、大臣の妻としてやってきた。記憶喪失だと言うけれど、あれはあの女に違いない。復讐にきたの?自分が人を陥れても平気だから相手もそうだと思いこむ。目は心の鏡。醜い心の目で見たものは、同じように醜く見える。そんな雅子を救おうとする光路郎の目はどこまでも綺麗で真っ直ぐで・・・。『目』がとっても恐ろしく描かれるこの話。女の執着に嫉妬、疑心暗鬼の自業自得な展開。まさに艶漢らしいお話です!雅子への復讐に加担する2人組の少女たちは3つ折りイラストの新キャラの羅ら子と深森で、南部、女子部隊の女でした。安里の命を受けて詩郎を連れ戻しに来たようです。彼女たちから頭首の透羽子も詩郎を待っていると聞かされ、安里の本気を悟った詩郎は、光路郎たちを危険にさらすわけにはいかないと決意して、ひとり幻灯町を去るのです。ーあまりになごり惜しかったー「さようなら、巡査殿」詩郎の後ろ姿が悲しいです。
詩郎がいなくなったことを光路郎が知ったら、どんなに悲しむのでしょう。光路郎のことだから、わかってあげられなかったことを悔やむだろうし、きっと追いかけるよね?頭首の透羽子の大きな秘密も明かされて、続きが気になって何度も読み返してしまいます。
次号からは詩郎の「帰郷編」が始まります。ちりばめられた謎が一気に明らかになるのでしょうか?楽しみです!