条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
kowaiihito
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
表題作含む、2つの作品が収録されています。お話は可愛いし、時々クスッと笑えるしで、明るいラブコメを堪能できました。おまけに、表題作では大好きなギャップのある攻めだったので、ニヤニヤが止まりませんでした。
◎表題作
学校最強でアクマと呼ばれている佐久間に呼び出されたのは、同級生で平凡すぎる優人。恐る恐る向かった先で、決闘を申し込むような表情の佐久間に告げられたのは、愛の告白でした。断ろうとする優人でしたが、佐久間の迫力にビビり過ぎて、ついOKしてしまいます。そして、始まる恋人としての関係…。
2人のかみ合わない会話や行動が、微笑ましくて可笑しかったです。
何と言っても最強佐久間の、本当は不器用で優しくて可愛くて一生懸命なところがキュンキュンします。昔から優人に片思いしていたのも萌えました。
一方の優人も、本当の佐久間を知るたびに惹かれていくんだけど、初めての恋愛に振り回されてる様子が可愛くてキュンとなります。
そんな2人の、初々しさと不器用さが可愛いピュアなラブストーリーでした。
『初恋チェリーボンボン』
世間知らずなお坊ちゃまと、バイト先のコックとのお話です。
お坊ちゃまの月彦の、突拍子のないセリフや行動が可笑しくて笑えます。そんな月彦に、愛想も尽かさずに接客のノウハウを教えていく夏樹との、ゆっくりと恋が育っていく様子が良かったです。
バイト先への挨拶にバイト代より高い高級牛肉を持って行ったり、初めての恋心を(お約束だけど)重病だと思って百科事典で調べたり、1秒単位に細かく言う執事がいたり、笑えて読後感が良かったです。
コメディ色の強い2作品が入っています。このコメディ感は好き嫌いがわかれそうですが、私はこれが好きでつい買ってしまう作家さんです。
「コワいい人」
親が極道という噂の強面・佐久間に告白され、恐いからとついOKしてしまう優人。
出だしは恋心など何もないのですが、とにかくテンポよくギャグが面白いので楽しかった。でも恋愛ものとしてのストーリーそのものはスダンダードだと思います。
恐くてみんなから一歩引かれている佐久間が実はいい人だとか、その優しさを知って次第に惹かれていく様子は当たり障りが無いお話といいますか。
ずっとギャグかというとそうでなく、シリアスも取り混ぜてコンパクトにまとまったお話でした。
「初恋チェリーボンボン」
コック×お金持ちのお坊ちゃん。こちらもコメディです。働いたことのない主人公・月彦が飲食店でバイトをするお話。そのあまりの世間知らずさをギャグにしているのですが、それに根気よくつきあい面倒を見てくれる夏樹への恋心がちょっとシリアス。
ライトにさらりと読めるお話でした。
でも一緒にいて面倒を見てくれる夏樹が兄のような存在にも思えるので、男同士なのにいきなり好意=恋となるのは説得力がない気もしました。
この方の描くギャグはゆるい面白さというのでなく、たたみ掛けるような本格的なギャグです。なのでBLにこういうのは求めないって人も居そうなんですが、女性作家さんでこんなにギャグを描けるって感心します。
正直に言うとどちらもカップリングがすごく萌える!という作品ではなかったのですが、読んでいる間は楽しい!という感じがいつも味わえる作家さんなのでおそらく今後も買い続けると思います。
表題作は、そのままカワイイ人。
強面の佐久間に告白されて、怖さのあまり承諾してしまう優人。
喧嘩が強くて、「アクマ」だと噂されている佐久間に一方的に惚れられて、
だんだん絆されていく。その過程をとってもコミカルに描いていきます。
最初ガクブルと震えていた優人も、佐久間の優しさに触れるうち、意識する様になっていて。
ちょっと顔を赤らめたりする。その顔を見て、多分ムラついてしまう佐久間がカワイイ。
「心臓がもたねぇ!」と、焦っている様子。書いてないけど、佐久間の顔に『うおおおぉー‼︎』と、
雄叫びが見えるようで。彼の一生懸命さは、まんまカワイイ人。
手先が意外に器用で、優人の為に手編みのマフラーをプレゼントしたり。
うさぎのマスコットの絵を描いたり。趣味もカワイイ。
マフラー編んでるとこ、見たかったな。
美少年風の優人より、多分中身は、佐久間の方がずっと乙女でカワイイです。
なので、そのギャップをもっと感じられるエピソードをいっぱい描いて欲しかったな。
同時収録は、世間知らず過ぎなボンボンの月彦が、初めてのバイトをして世間と庶民の生活を知る、
「初恋チェリーボンボン」
北大路家が、いまひとつどういうお仕事で、月彦の「決められたレール」がどういうものか分からないので、世間知らずというより、バカなのでは? という不安があります。一応大学に通っている様子なのだが、ご学友もいないみたいだし。
月彦の奔放ぶりにギリギリしている執事と、バイト先の夏樹さんの間で、恋が揺れるのかと思いきや。執事には、月彦の兄・夜彦との恋の予感が…。という、なーんだ的な。当て馬不在の肩すかし。
BL的「決められたレール」の展開でした。
こちらの作品の方が中編と、長く。描き下ろし付きなのですが、表題作の方が可愛くて好きです。
表紙買いです。
なんとなく表紙だけで見てストーリーを想像していましたが、本当に想像通りでしてかなりベタベタな展開です。斬新さがなかったというか・・・
そして所々に入るギャグが私には合いませんでした。
代表作のほかに世間知らずのお坊っちゃん(受け)がアルバイトで飲食店で働く話の方が私の中で、これありえん・・・という展開で。
パスタだったかのメニューを600円台は安すぎるし、一桁間違いだからと勝手に0を一つ増やしてみたり(てか本当のそういうお店は値段が書いてないんじゃなかったかなとか思ったり)そんなむちゃくちゃやってて、お客さんにはこの事はくれぐれも内緒で・・・とかもう人としてどうよ?
(しかしここは真面目に読むところではなくかるーくギャグで読むシーンなんですが)私自身そういうギャグが苦手なので(そんなのばっかじゃないのですが)久々にこれじゃない感を味わいました・・・。
世間知らずをはるかに通り越してこのキャラ受け付けない・・・
本当にすみません!
うーん、アレコレ深く考えたらいけませんね。頭の固い自分に合っていなかっただけです。