条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
remote control kareshi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
この先生の作品は初めて読みますが大当たりでした。ともかくテンポ良く、キレイな絵なのにちょいちょい笑える。3カプ登場しますが、最初の2カプは最初攻め目線、次に受け目線でお話が描かれるという面白い構成で、視点を変えるだけで見えてくるモノがこうも違うのかと楽しみながら読むことが出来ました。
【リモコン彼氏】
工業高専に通う溝呂木は研究オタクのコミュ障。人間ロボット化プロジェクト(外から電気信号を与えて相手をプログラム通りに動かす)ための被験者を募集したところ、やって来たのは頭も顔も人当りもいいスクールカースト頂点の小園葵。周りから散々キモがられてきた、ほぼ趣味でやっている実験(?)を初めてすごいと言ってくれた葵を好きになり早4年。早くどこかで発表しろという葵ですが、この装置には致命的な欠点が…。
葵に最適化した結果、このプログラムは他の人間にはほぼ無効。今では好きな子に自発的にエロい行為をしてもらうための「E―Rゼロ」のプログラムを何十万行も書いているという残念っぷり(笑)。
そんなある日、いつものように実験中、なぜか「E―Rゼロ」が勝手に発動し、葵が制御不能状態に。キスされ、全裸で迫られる溝呂木。理性で留まろうとするも一線を越えてしまいます。これは葵自身の意思じゃない。全部自分の書いたプログラム。それでもちょっと感動してしまう溝呂木の複雑な感情が非常に切ない。
素に戻り「なんでガマンできなかったんだ」と、床を殴りつつ後悔する溝呂木。実験に使っていた電極バンドを手にした時、ある事に気がつき…。
基本ツンデレの葵がエッチの最中見せる表情、最後に溝呂木に全てバレてしまった時の顔を真っ赤にする所、本当にかわいくて、そりゃ溝呂木も惚れちゃうよな~なんて思いつつ、ああ、やっぱりお話の見せ方がとても上手い作家さんなんだな~と感じました。
【ノーコン彼氏】
こちらは葵視点で進むストーリー。前作の補完も兼ねていて、葵の本音ダダ漏れになっております。今回は当て馬後輩の世良登場。溝呂木のサポートの為に常に2人が一緒にいることにヤキモキする葵。
個人的には髪を切った溝呂木のイケメンっぷりにびっくりでした(でも長髪もわりと好きだった)
全ては葵とつりあうため。そんな溝呂木がとっても健気。
ベースは変人なのですが、どこかズレていて憎めない溝呂木。
何気に好きなキャラクターです。
同時収録【トナリノナデシコ】と【今さらながら初恋ですが】も表題作ほど濃くはありませんが、キャラが立っていて非常に面白かったです。
全作品通して感じたのですが、物語の引きがとてもいい。
あとはキャラの感情を目で表現するのが上手いな~と感じました。
ちょっと変わったコミカルな作品を読んでみたい方におススメの一冊です。
3組のカップルが登場する短編集です。
私はやはり最初のリモコン彼氏が好きでした。
人間ロボット化プロジェクトって、なんか面白そうだし、それでやらせてることが編み物とかクスッと笑ってたら、やっぱりエロプロジェクトも妄想してプログラムに加えてたし。
ただ、なんで葵は溝呂木に好意をもちはじめたのか、その辺が描かれてなくて、そこがもっとちょこちょこと描かれてれば萌×2でした。
普段コミュ障の溝呂木が葵も経験がないと知り、プログラミングに操られているとは言え、葵に全てやらせるなんてできない!とガバッとひっくり返って男気を見せるとこは「よしっ!」とガッツポーズが出てしまいました。
二番目のお話、山田くんと夏のお話では、夏の今までの彼氏の数が12人という設定で、「え?なんか節操なくてやだ」と思いかけましたが元カレからの話で、そのどれもが振られていて、その理由が男同士で長続きするわけないということと元カレの人数にびびってと言うことだったので、夏が悪くないと言うことで私も山田くんと同じく「夏、ごめん!」と思ってしまいました。確かに、元カレがたくさんいたから=節操無しではないですよね。
コミ障:溝呂木道郎×リア充:小園葵の大学生ものです。
いや~ぶっちゃけ、逆なんじゃないの??って思いました。
コミ障がどうやって攻めるんだ??って思っていたのですが、まさかの機械まかせ的なw
しかも小園が機械に操られているフリをしてヤってしまうとかww
この話はあまり深く考えないで読んだ方がいいかもしれませんね。
ていうか機械に操られているフリとかよく出来たなーとか普通に思っちゃいましたw
で、なんじゃーかんじゃーとあって両想いになったのですが、お約束の嫉妬編ですね。溝呂木の後輩が出てきてケンカ?しますが、それもあっという間に終わり・・・。
後輩くんも別に恋愛感情があるわけでもなかったし、意地悪いこともしていないのでむしろ後輩くんは被害者的な??
【トナリノナデシコ】
山田賢人×河原夏ですの大学生ものです。
この話もちょっと微妙でした。ていうか、賢人が自分勝手だなぁ~と思いましたね。自分で反省していたのでまぁいいっちゃいいんですけど・・・。
良妻賢母で黒髪で黒い瞳の大和撫子を恋人にするって、なんじゃそりゃ?みたいな。しかも偶然、作りすぎたのでどうぞと持ってきた夏に告白まがいなこと言って、なんじゃーかんじゃーと付き合うことになったけど、夏は実は良妻賢母でもなんでもなく元カレがたくさんいるような人物で夏祭りに行った日に何人もの元カレに会ってしまいます。
しまいには好色家呼ばわりするし・・・。まず、大和撫子なら付き合うかどうか微妙なときにしゃぶらせたりしないw
とか普通に思ってしまったので個人的には合いませんでした。ごめんなさい。
【今さらながら初恋ですが。】
シングルファザー:百地×リーマン:茅原です。
この作品は短編だったのでレビューはしにくいのですのですが、この話はもう少し続きが読みたかったですね。
一応子供は出てきますが、あまり出てこなかったですし、寝不足のところに風邪を引いてしまって百地に一発ヌイてもらったところで終わったのですが、カバー下の漫画を読むかぎり最後までした感じだったので、すごいもったいないなーって思いました。
このカップル、アンソロで前に読んだことがあるのですが、あれ?あのときより面白い…(すみません)
通して読むとよかったです。というのもその時のアンソロの特集が「お仕置き調教」だったのでこれのどこがだろう?^^;と思ってしまったからです。
電極を身体に付け、思いどうりに他人の身体を動かせるというプログラムの実験をしているオタクで非モテ系男の溝呂木と、それに付き合う大学一モテモテの葵。
志々藤さんってえろ度は薄いイメージがあるのですが、この本でこの1話だけ肌色率が高いですね。テーマのせいなのか…
自由に身体を操れるなんておいしい設定なのに、ガッツリえろくならないのはやはりこの作者さんだからか、ちょっと惜しい気もしました。
せっかく面白い設定なので。
2話目の「ノーコン彼氏」のほうがこの2人の関係がわかりやすいです。モテ男と非モテという。このオタクのどこがいいの?てところなんですが、非モテを嘆く溝呂木に「俺以外にモテなくていいだろ!」ていう女王様な態度が面白いと思います。
「トナリノナデシコ」
帰国子女×大和撫子。
山田くんという帰国子女らしからぬ(?)名前が可愛い主人公なのですが、日本の帰国子女の彼女がほしくても帰国子女はモテるという定石に反して何故かモテない。
お隣りに住む夏が和食を差し入れしてくれたのを機に、「これからも毎日みそ汁を作って!」と頼みます。
日本ではポピュラーなプロポーズの言葉を、ゲイである夏は鵜呑みにしてしまいます。
も~スッゴく可愛いお話でした。この話大好きです。
二人ともすごく可愛い。
いたせりつくせりなのに意外と好色の夏と、直情型で純真な山田。
学生同士の可愛いお話なんですが、夏は見た目の印象と違って経験豊富なんですね。
実は今まで10人以上と付き合っていて、なぜ続かなかったか考える山田。夏が恋人と長続きしない理由、恋人を切らせられない理由がもうちょっとしっかり説明してくれてもいいなあと思ったんですが、この人にしてこのコありと思う幸せな組み合わせだと思います。
「付き合うなら結婚前提だ!」とか「アメリカの法律で結婚しよう」とか「もう失恋しなくていい」とか、添い遂げるなら一生という日本の美徳をテーマにしていてきゅんとさせられる台詞がいっぱいでとても幸せな気分になりました。
清々しいカップルを見たなぁという感じでした。
どちらの作品も、1話目で電撃的にお付き合いすることになって、2話目で仲を深めていくのがよかったです。
最後の「今さらながら初恋ですが」これだけ単品で子連れものです。
父親のほうが見た目がチャラいんですが、受けのなれてない感じがよかったです。しかし子供が居る人なのにどうしてゲイに?ていうのがあんまりかかれてないんですが…。
個人的には子連れモノ、特に女の子がいるお話は大好きなので楽しめました。
子供が女の子の場合っておませな子が多いですが、可愛くてよかったです。
カバーしたのおまけもよかった。
3作品ともじっくり丁寧なお話で個人的にはハズレがなくて、買ってよかったなぁと思います。
あれ? レビューも評価も全然されてないのですね。
私は結構好きです。自分のBLに求める大きな要素に「単純に楽しめるラブコメ」があるんですが、それにぴったり合った作品でした。
それに、表題作とトナリノナデシコは攻がへたれてるのでそこも好みでした。深く考えたりせず、ただただ楽しめました。