アーサー・ラザフォード氏の遅すぎる初恋

Mr.Arthur Rutherford no ososugiru hatsukoi

アーサー・ラザフォード氏の遅すぎる初恋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神35
  • 萌×254
  • 萌22
  • 中立4
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
22
得点
461
評価数
121
平均
3.9 / 5
神率
28.9%
著者
名倉和希 

作家さんの新作発表
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イラスト
逆月酒乱 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
アーサー・ラザフォード氏の遅すぎる初恋
発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784861348235

あらすじ

「この私が、今さら恋だって?」
百戦錬磨のプレイボーイが落ちた瞬間とは――!?

高校教師の時広は同僚の男性教師のストー力ー行為に悩まされ、退職することに。
しばらく自宅を離れたい時広のもとに、ホテルに滞在しての日本語教師の仕事話が舞い込む。生徒は国際企業の日本支社長に就任したアメリ力人・アーサー。
映画j俳優ばりの容姿の彼は名うてのプレイボーイでゲイ!
彼にとって小柄で童顔、純朴な時広は全然食指が動かないタイプだと思っていたのだが――!?

地位もお金もあるハンサム支社長×童顔・子供体型、まるで冴えない元教師

表題作アーサー・ラザフォード氏の遅すぎる初恋

30歳,米国保険会社日本支店の支社長・アメリカ人
28歳,元英語教師

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数22

”初恋”に悶える30歳スパダリ攻め様がここに!

いや〜〜〜、これを「溺愛」と言わずして、なんと言う!?

あらすじは他の方がたっぷり書いてくださっているので、感想のみを。

もうね、攻めのアーサーの「包容力」そして「溺愛っぷり」といったら!!
これが想像を上回っていて悶えました。


初対面では「なんだーがっかりー子供みたいな体型でタイプじゃないわー」とツーンとしていた攻め様が、受けの健気さにやられて落とされ…

というよりも勝手にどんどん落ちていく(笑)様子にニヤけました( ̄∀ ̄)

執着して受けを監禁したり、酷いことしちゃう攻めのお話も好きなんですが、このアーサー氏は真逆も真逆。

時弘のことを好きだと自覚してからは、徹底的に守って守って溺愛して…

読みながら足元から蕩けそうになりました。冬なのに真夏のアイスクリームみたいになりましたよ…笑

両手両足の全指を足した数より多くの相手と浮名を流してきた攻めが本物の恋に落ち、”初恋”に戸惑い胸かきむしる様子を堪能しました✨

ストーカーによる監禁・暴行により心に大きな傷を負ったトキ(=時弘)に寄り添い、懸命に心を解きほぐそうと努力するアーサーが素晴らしく格好よかった!!

受けのトキも一生懸命で健気で魅力たっぷりなんですが、それを凌駕するアーサー様のスパダリっぷりにどっぷり溺れた一作でした〜◎

0

ストーカー野郎が胸糞悪いけど、、、

今更ながらに読みました!評判がいいだけあってすごく面白くて満足です。
分厚いし読み応えも抜群。ただ最初と最後に主人公にストーカー監禁暴力したクソ野郎が出てきてしんどい描写があるのでそれだけ注意。無理な人はそこだけ数ページ飛ばして読んでも話はわかるし何も問題ないです。オール甘々だとおもってるとちょっとキツイかも。
中盤はずっとアーサーがかっこよくて大好き。真面目で紳士だししっかりしてるから印象も良き。たまに変態だけど外国人だから許せる。190のイケメン社長外国人なら大抵のことは許されるよね!笑
なんだこの子猫ちゃんは〜とか言うのもアーサーが言うなら許される。
ハッピーエンドで大満足でした!

0

運転手さんのプロ意識よ

溺愛攻めと言えば名倉先生。
疲れた時に、癒されて甘々に浸りたい気分にはおすすめの作家さんです。

竜シリーズ、神様、おねがい、を読みましたが、初めてのレビュー。どの作品も素敵なのですが、シリアスと甘々のバランスが好きであっという間に読破してしまいました。

好みとは程遠いトキのことを最初は全然良く思っていなかったのに、トキがふらついたときには、さっさと抱き上げて助けてあげちゃうアーサーは、やっぱり育ちが良くて基本的にはとてもいい人です。
冷静で大人っぽいと自負しているのでしょうけれども、とても愛情溢れていて所作もスマート。う〜ん、間違いのない攻め様です。

そしてトキちゃん。なんていったってアーサーとの身長差と体格差。
もう、好き!
過去のいろいろで痩せてしまってふらついている姿なんかも、私としてはたまりませんでした(最低)

2人の想いがやっと通じあって睦ごとを繰り返している車中(アーサーの泊まっているホテルに向かっている時)の会話なんて、マジで聞いていられないくらい甘々です。
よくぞ運転手さんは表情にも声にも出さずプロフェッショナルを貫いて下さいました。
甘々やないかーい!と読んでいる私はすごく騒がしかったです。

そしてだいちくん。
いい人過ぎない?!
え!スピンオフは?!
と思っていたら2巻で彼のお話が読めるんですね。
すっごく楽しみ〜〜〜!

なにはともあれ読んで元気になれる作品て貴重です。
とっても幸せな時間でした。

0

純・シンデレラストーリー

シンデレラストーリー嫌いな人いる????
私は大好きです!!!

受が不憫で健気、攻はスパダリで仕事ができて遊びで恋愛している人。
それが、健気でかわいそうで庇護欲を掻き立てられる日本人・トキと出会ってすべてが変えられてしまう。
希少動物であるトキのように、時広には遊びで触れられないとアーサーが自重しまくる話です。
名倉和希先生は天才だよぉ……。

ただね、私が萌にした理由は、ずっともだもだと片思いしてアーサーが希少生物であるトキに遠慮して手を出さないことですかね。
やっとおせっせに持ち込んだときに、アーサー視点で「いやああhっほおおおおおおあぁぁぁああ!!!!トキかわあああいあいあいいいい!!!ベロベロベオrベオロロ」っていうところが見られたら神になってたけど、アーサーは紳士なのでそんなことしないし、そんなヘンタイではありません。
紳士は多少ヘンタイのほうが性癖です。

けど、スパダリの溺愛が好きならぜひ。満腹になります。
このあと、何巻か続きますが、この巻は序章です。
私は一巻で満たされすぎておなかいっぱいだなって思いましたが、私の知らない内に二巻が手の中にありました。きっと無意識のうちに電子書籍買っちゃったんでしょうね。こわ……。
アーサー×時広って際限なく摂取できる…こわ……モグ…ムシャアァ……。

0

攻め←←受けが、攻め→→←←受けになる


外国人支社長×トラウマ持ち童貞受け

攻め←←受けが、どんどん攻め→→←←受けになっていくお話でした。

最初は受けの一目惚れから始まり、中盤まではずっと片思い。
受けは臆病で控え目、童貞恋人歴なしピュアッピュア!
カッコイイ攻めを前にしても見ているだけでも充分という奥手な性格。

なかでも攻めの心の変動は、面白かったポイントでした。

エリートで女も男もとっかえひっかえ、遊びと割り切るタイプの賢い攻め。
見た目も中身も全然タイプではなかったのに、受けの抱える孤独な背景とストーカー事件を知るうちに同情→心配→保護欲→恋心というようにシフトしていき、放っておけなくなります。

しかもスマートだった攻めも、初めての恋を前にしてはドヘタレに…。
お互い好きなのに短期滞在の攻めは思うことがあり、すれ違いが発生。
とはいえ、端から見たら甘々な二人。

執着攻めばかり見ていた私は糖分過多(笑)
腹黒さからはかけ離れた甘々なお話でした。

ちなみにピュアピュアなのでエッチなんて最後の最後。
それまではキスくらい。

攻めの女性秘書がナイスアシストで女性キャラとしては好感を持てました。

1

じっくり恋に落ちて行く過程

私が先に読んだ名倉作品2つ(恋は晴天の霹靂、竜は将軍に〜)が早々に両思いになるので、今回もサクッと気持ちが通じて甘々でコメディな作風を予想してたのですが、日本情緒も織り交ぜて初恋がじわじわと育っていくお話でした。

トラウマ持ちの時広はトキと呼ばれ、その無垢さにアーサー達から天然記念物扱い。
スパダリと豪奢ホテル暮らし(部屋は違うけど)だけでなく、日本家屋や風鈴とキス、蒸し暑いお盆など瑞々しい日本風景が心地よいです。
相手への好意に気付いていく過程が和と洋のイベント(プールやお盆、ブランデーに日本茶)を印象的に織り交ぜながら描かれ、納得しながら読み進められました。
個人的にはもっとコメディ感があると思っていたので、甘々はまだかと急いてしまいましたが、切ない&ほのぼのトーン強めでした。時広のトラウマがあるから余り明るくなってもという気もしますが。でも精神的に辛かった時広を癒しまくる描写はもっと読みたかったです。アーサーが時広の裸の細い背中や腰を想像したり、跡の残る首をキスマークで上書きするのがとても良かったです。
しっとりした両片思い描写を楽しみたい時におすすめ。

1

さすが!

プレイボーイが初恋でおかしくなっていく様を楽しむ本ですね。

好みじゃなくても落っこちた恋に我を忘れてしまったアーサーが可愛く思えてきます。

トキがストーカーにえらいこっちゃな目に合わせられながらも、前向きなところが魅力的です。
事件のあとすぐに教師を辞めずになんとか続けようとしていたのに辞めざるを得ない状況になった時は、悔しくなっちゃいました。
日本語教師を引き受ける勇気もえらいなぁ。と近所のおばちゃん目線か?って感じで読みました。

挿絵がイメージとマッチしてた!

2

時広よ幸せになって…!

時広の受けた仕打ちが理不尽すぎて、あまりにもかわいそうなので、はやく幸せになってくれと本気で思いました。
友達の大智に紹介された、アメリカ人支社長相手の日本語教師の仕事に就くも、最初は印象がイマイチだったようで…。
どうなるかと思ったら、美人秘書のエミーが時広をみごと大変身に成長!
アーサーの帰国が決まって、泣いちゃう時広が可愛かったなぁ。
時広が変態ストーカーに襲われた場面でアーサーが助けに来たのは本当に安心したー。
最後のエッチは甘くてすごく良かったです。
エミーが美人で、とってもいい人で大好き!
エミーのオフの生活がすごく気になります…

0

私の溺愛といえばこちらのシリーズ。

 先日のちるちるさんで実施されていたの溺愛のアンケート。
私の中の溺愛といえば、これだなぁ、と真っ先に思い浮かんだシリーズです。
ただ今再読中です。


 受け様は、ゲイであり英語教師をしていた時広。
同僚からストーカーされたあげく拉致監禁の被害を受け、その傷が癒えないまま、攻め様であるアーサーの日本語教師として出会う。

 攻め様のアーサーもゲイであり、ティーンエイジャーの頃から夜の方は切らしたことがない百戦錬磨のプレーボーイ。
イケメンでお金も、能力もあり、モテモテだったよう。


 ホテルのロビーで初めて会った時、アーサーってばトキのことをまるっきり論外だとガッカリ。
なのに、身なりをちょっと整えてみたら、案外キュート。
ものなれない初々しさは庇護欲をそそり、素直でかわいく、それでいて芯は強い。
一緒に過ごす内に、気付けばアーサーは、トキの事ばかり気にかけるようになる。

 期間限定で日本に来ている自分は、いずれアメリカに帰らなければならないから、トキを泣かせたくはない、と手を出してくてもぐっと我慢のアーサー。

 初めはその気じゃなかった攻め様が、受け様にメロメロになっていっちゃう姿、ソーキュート。
私が好きな展開が繰り広げられていて、とっても楽しくにやにやしっぱなしでした。

 トキが、再びストーカーされていた元同僚に襲われた時、アーサーが激怒してストーカーを撃退。
助けられはしたけど、トキをこんな怖い目にあわせてしまった自分を許せないアーサーの意気消沈ぶりも、そんな攻め様の姿が大好物なので、萌えがあふれました(*´∇`*)

これから続くアーサーのトキへの耽溺ぶりが、何度読み返しても大好きです(≧▽≦)



6

攻めの脳内が楽しい作品

名倉先生作品の中でも、なぜかまだ読んでいなかったこちらの有名シリーズを読んでみようと手を伸ばした結果…
いやはや、とっても面白かったです!
てっきり貴族ものかと思っていたのですが、そうではなかった。
同僚のピンチヒッターとして急遽会社の日本支社長を任されることになったアメリカ人と、ワケありの日本人元英語教師という組み合わせでした。

両視点で描かれる、焦ったくてもだもだとした大人の恋模様がすごく可愛らしくて。
特にアーサーの脳内の混乱っぷりがおかしいんですよ。
タイトル通り、不思議の国ニッポンで大和撫子のようなトキという青年にいつの間にか心奪われつつある自身の気持ちから目を逸らそうとあらがい、結局あらがえていない様子がなんだかクスッと笑えてしまう。
アーサーにとってトキは恋愛対象としては全く好みのタイプではないですし、服装も何もかもが野暮ったい…と、出逢った当初の印象は最悪とまではいかないにしても、芳しくないものだったのですよね。
しかし、そこから彼の内面を知っていく内に、気付けばどっぷりとトキという沼にハマっていってしまう。
守備範囲外は興味がない→ちょっと気になる→可愛くて頭を抱える→好きなのではないか?→初恋かもしれない→好きすぎて触れられない!と、段階を踏んで脳内で漫才のような葛藤を繰り広げる、果たして本当に初心なのはどちらなのか?となってしまうアーサーの姿が見どころです。
理想のタイプと好きになる人は違ったりする。
この辺りが恋愛の不思議さ、面白さだなと思います。
ピュアなおぼこ受けにどんどん余裕なくのめり込んでいく様子が可愛らしくも、ところどころに育ちの良さが見られたり、トキを優しく庇護しつつ、強引さはなく最後まで誠実だったのが素敵。
全てトキ限定なところが好きです。

そして、アーサーではなくともどうしようもなく庇護欲を掻き立てられてしまうトキこと時広という人。
こんな出来事が起きれば泣き寝入り、もしくはしばらく立ち直れなくなっても無理もないよねと思うのですが、それでも少しずつ前に進みたいと考える彼は、決して大人しくて弱々しいだけの存在ではないんじゃないかな。
亡き祖母を大切に想う優しい彼が、傷付いた心ごと包み込んでくれるアーサーと出逢い、少しずつ救われて愛される様は名倉先生らしい溺愛ものでありながら、受けである時広のシンデレラストーリーでもあるのではないでしょうか。
どうかこのまま甘く幸せな日々を送って欲しい。

ストーカー男やトキの学校関係の面々に関してはなんとも言えない気持ちになりましたが、エミーをはじめ、周囲の登場人物がとても魅力的でした。
トキの愛らしさに初めから気付いていたエミーの審美眼とアーサーに対する物怖じしない物言いが好きです。
アーサーとエミーのやり取りが読んでいてすごく楽しかった。
トキの友人の大智も魅力的で、ノンケなのは分かっているけれど、この世話焼き加減さを見ると大智のスピンオフも読みたいなあなんて思っていたら、あとがきで先生が言及されていて、もしあるとすればどうやら受けになりそう…?
(勝手に攻めかなと思っていました)
この2人が今後どう絡んで来るのかも楽しみです。

あとですね、西洋系外国人×小柄な日本人カップルの定番描写である、攻めのあれが大きすぎて少ししか口に含めない描写が定番だけれどたまらなく良かったです…
1作目は出逢いからくっつくまでがメインだったので、190cm近いアーサーと165cmのトキ…と、体格差のある2人のあれこれについては続編でじっくり読めるのかな。
溺愛度もきっとパワーアップしてくれるのではないかと期待をしながら、続編も楽しく読みたいと思います。

3

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