冬草
tsuduku koi
二次創作『弱虫ペダル』の同人誌に関して
わたしは、お気に入りCPの作品買いというよりは
好きな作家さんの作品買いタイプなのですが、
最近購入した作品の中で一番キュン!ときたのが今作です。
甘めの荒新で多くのファンを虜にしている作家、
ミンさんによる荒新”はじめてのH”のお話。
箱学卒業式の日、恋人同士のキスの後にささやかれた
甘い約束のような荒北くんの言葉を思い出す新開さん。
彼は今日、別の大学に進学した荒北くんに会いに静岡へ行く。
期待と緊張の中、ひとつの覚悟を心に決めて―
はあ~、もう、ミンさんの描かれる荒新は、本当に可愛いです...
とりわけ今作はふたりの”はじめて”の話とあって
相手を想う初々しい表情・言動、すれ違うようなぎくしゃく具合が
甘酸っぱく秀逸に描かれていて、悶えずにはいられません!
特に荒北くんのスーパー彼氏っぷりが素晴らしい。
新開さんへの完璧なエスコートにしても(態度や口調は悪くても♡)、
ベッドの上で相手を求めながらも、具合が悪くなっている事に気付き
すぐにテキパキと介抱する姿にしても、本当に格好良く、
ひたすら新開さんが大切に想われています。
一方の新開さんは、そんな荒北くんの態度に優しさを感じながらも
いつもの彼と違いどこかこなれている風に見えてしまって、
自分だけがジタバタとしているという焦りから
一度目の”はじめて”は敢え無く失敗に終わってしまいます。
けれど荒北くん不在の間に
目に見える優しさと、見えない優しさに改めて気づき、
もう一度頑張ろうと決めて、箱学時代のサイクルウェアで
彼の匂いを確かめながら体をならしていく新開さん。
帰宅した荒北くんと本音を言い合った後、
気取らずに、そのまましてほしい、ダサくていいからと言い
二度目の”はじめて”に挑戦します。
心と体がぴったりと繋がったときに溢れだす
『どんどんすきになる』という想いの描写は、この上なく瑞々しく
胸をぎゅっと突くような、青いときめきを感じました。
その後、大学寮に戻ったラストシーン、
新開さんの満面の笑みがすごく素敵で
序盤の笑顔の質と全く違うところにも注目です♪
魅力溢れる安定した画力
”はじめて”というテーマに沿った初々しいストーリーライン
そして、脇役を含めた二次創作キャラ達への愛情、
どれをとっても申し分のない素敵な作品でした。
ミンさんの荒新、次回作も楽しみにしています!
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