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sonomamade
コミック「保健室まで何m?」収録の「そのままが。」の16ページから始まった相沢・辻シリーズ、ついに最終巻です。同人誌をあわせると、表題だった「保健室まで」より長くなったのでは…。
5で、入院した父親の世話をするために実家へ帰った相沢(攻め)の下へ、辻(受け)は電車で1時間半をかけて毎週会いに行きだして、数ヶ月経った頃の話です。
絆を深める二人。そんな中、相沢の兄に二人の関係がバレてしまいます。そして相沢の父親が亡くなります。家の片付けの途中で、縁側で話す二人。同居、そしてプロポーズ…最終巻に相応しい内容でした。
話が進むにつれて、辻がどんどん相沢を好きになっていくのは感じていたのですが、プロポーズをしたのも辻からでした。これと決めたら迷わない辻。誠実だけど、相手を思う余り引いてしまう相沢をぐいぐいと引っ張っていく辻は、本当に格好良いです。そしてちょっとおバカなところは可愛いです。
作者様があとがきで書かれていましたが、相沢も辻も名前が登場しませんでした。言われてみれば、お兄さんも父親も友人も名前は出なかったです。
おまけの、同居する部屋の検索が進まない話。辻のラブモードに圧倒されている相沢が面白かったです。そのくせ、もうひとつのおまけ、「生活は始まった」は、ボンテージテープを購入した相沢に、辻が驚く話でした。
表紙は、「5」の相沢と対のような感じです。ただ、思い悩む相沢と対称に、辻の表情は晴れ晴れとしていて桜の花びらに囲まれています。
表紙の辻の横顔を見たとき、「年とったね…」と思ってしまいました。年を重ねて作り上げた二人の関係なのですね。二人とも大好きです。今後はぜひ、何かの作品の脇キャラででも、登場して欲しいです!
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