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3巻目に入って、田村×堺の関係はある程度安定してきました。その分堺のヤキモチ焼きな性格があらわになってきて、相変わらずのツンですが、ポジティブ田村はそれすらも可愛がっちゃう。
この巻の半分は若いカップル、井村×重藤のお話です。
重藤は過去の恋愛のトラウマを抱えており、井村は自分の性格に自信が無いので、お互いがお互いを思いながらも微妙にズレてしまい、丸く収まるまでに時間を要しました。20歳のカップルですが、可愛い恋です。
若い二人の恋の行方を見守る余裕も出てきたものの、将来のことを考えると行き詰まりを感じる二人ですが、なかなか素直な心を表に出せなかった堺が素直になり、田村への独占欲をあらわにしたとき、二人の進むべき道がはっきりとします。
パーフェクトな世界を求めるのではなく、不完全な世界を二人でどうやって生きていくかが重要だということに気付いたのです。
田村くん地道な努力が実ってよかったよかったです。
補足:この作品3巻を通して、ベッドシーンはそれなりにありますが決して露骨ではありません。しかし、キスシーン・抱擁シーンが大変色っぽく、これを見るだけでも読む価値があるかなと思います。
シリーズ第3巻!完結編!
田村は、『優しい関係』に登場した最初の頃は、余り好きなキャラではなかったものの、当て馬ながらも巻を追うごとに目が離せないキャラになっていきました。
凄くいい人なのに、いつも貧乏くじばかりな健気な姿に絆されてしまったのかも(笑)
一癖も二癖もあるような気難しい堺ですけど、本当は寂しがり屋で、繊細で優しいんです。
堺という恋人を手に入れることができて本当に良かったと思えるハッピーエンドでした。
第3巻は、田村の愛情深い根気と努力が身を結びます。
堺の娘の誕生日を祝うため、堺は元妻と娘に会うため東京へ…
そして田村に一緒にいって欲しい頼みます。
(東京へ一緒に行くだけで、誕生会には田村はついて行きません)
この堺の心の変化が見所です。
元妻の再婚話や、田村が失恋相手で後輩の村瀬にあっていることに嫉妬したりと、素直な気持ちを表に出すようになっています。
田村への独占欲をあらわにした時、2人の進む道も、はっきりとしていきます。
大切なのは、完璧を求めるのではなく、茨の道だとしても、今後2人でどうやって生きていくのか!
どんな事が待ち受けても、恋を貫抜いていくことを決めた2人!
ちょっぴりせつなくもあり、2人で切り開いていこうとする、爽快な喜びが心地良かったです。
家族へのカミングアウト迄の展開はないんですけど、納得のいくラストだったのではと思います。
ただ⁉︎
あとがきにもありますけど、田村の長かった敗者復活戦は…残念ながら言葉の表現としては…失敗という結果に…(笑)
相手は堺ですから『好き』と言う言葉が聞ける道のりは、田村には酷ですけど、まだまだ長そうな予感(笑)
最後まで、いい人過ぎて可哀想な田村ですけど、堺の心をしっかり射止めた田村の気長さは、本当に凄いな〜素敵だと思います。
再び惚れ直しました。
若者カプの井村×重藤も、最悪の出会い〜友人〜そしてそれぞれの葛藤をへて、可愛らしい結末を迎えてくれて一安心!
『パーフェクトワールド』だけでも十分お話は楽しめると思いますけど、『優しい関係』も合わせて一緒に読むと、より充実した内容になり、読み応えも増すのではないかと思います。