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23:45
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
1人の青年の幽霊が見えるようになってしまった大学生のお話です。
まず、かなりストーリーを深く考えて描かれておられる作品だなと思いました。途中どうなる事やらと不安になりましたが、綺麗にまとまっている作品で読後感も良かったです。
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ここから完全にネタバレになりますが...
最初の出会いを繰り返す描写が最高でした...
そしてなにより、幽霊の間の記憶が無いにも関わらず、あの頃の生活・感情に引っ張られるラスト...素敵です........
絵が綺麗!すっきり可愛い絵柄でとても好みでした。内容は深夜に読むのが良さげな雰囲気。セリフやモノローグが激しくポエミーなので、このノリがOKになる時間まで待ってからが良いと思います…。
正体不明のイケメン幽霊と、なりゆきで同居することになった陰キャオタクのお話。
幽霊モノで、触れたり透き通ったり何でもアリですが、不思議な点にはだいたい育がツッコミを入れてます。たまにメタ思考に感じることもあって、感覚より頭で考えて描くタイプの作家さんなのかと思いました。
歌詞のようなセリフとモノローグが続き、PVのようにお話が流れます。幽霊だから当然かもですが、未森の人柄が見え辛く、どういう人か分かりません。ずっと育が一人でポエムを綴ってて、入り込んで読めませんでした。
ラストはよく分からなかったので、続編を読みます。
なかなかに凝ったストーリーでした。
幽霊(物理)の理由など、ハッキリと描かれていないところがあるため、最後まで少々不可解な部分を感じたのが正直なところです。
モノローグの言葉選びが独特で、その辺り好みがわかれるかも知れません。文学的というよりはやはりポエムっぽい。そこがこの作品の個性でしょうけど。
しかしながら作者さまの繊細な絵柄がこの作品の世界観にとてもマッチしており、作品としての完成度は高いと思いました。読み易いとは言えませんが。
攻めが復活して受けのことを全く忘れてる時の受けの気持ちが、すごく切なくてキュンときました!
初読でレビューを残していなかったことが悔やまれる作品があります。
読み直したときに感じたことと、1回目で感じたこと。
あのときの自分はこの作品を読んで何を感じたのだろう?評価すら入れていなかったということは、きっとすぐには文字に出来なくて、もう少し時間が経ってから書こうと思うくらい何かを感じたんだろうなとか、いろいろ考えてしまう。
歩道橋の上の幽霊と、その幽霊を見える、話せる、触れる大学生の話です。
幽霊話には、完全に死んでいるものと意識不明のものの2パターンがありますね。
この作品は「きっとそっちだな」という予感を抱きつつ読み進めるうちに、「そっちであってくれ!」と予感が願いに変わります。巧みな人物描写と表情豊かな作画で、どんどん登場人物たちに引き込まれていくせい。
そして願わくば「あのセオリー」が発動しないでほしい、とまで祈ってしまう。
「あのセオリー」とはあれです。
「意識がない間の記憶が消えている」という王道の設定です。
考えなしに発した自分の言葉がひとを殺すかもしれないと知った高2のときから、育にとって生身の人間と接するのを恐れています。虫すらも「自分の目の前で死なれたらいや」。二次元は自分に影響を受けない。幽霊ももう死んでいるから死なない。
現実世界と自分の間に液晶画面を挟んでいるかのように、ひとと距離を置いていた育が未森にこころを許せたのは「もう死んでいる」から。
これを未森に打ち明けたシーンは、相当衝撃でした。残酷なことだと分かっていながら伝える育の気持ちも、それを聞いた未森がどう感じたかも、どちらも痛くて。
「学歴」や「家柄」、「周囲の人間の評価」や「集団での立ち位置」。
そういうレッテルのようなものは一切ついていない、ただの「瀬尾未森」という人柄だけを深く知れば知るほど、惹かれていく思いは本物。条件や表面じゃない、そのひとそのものが好き。
「未森が生きている」と知って、内面だけじゃなく未森のすべてを知って慕っていたひとたちがいることを知った育の複雑な気持ちは察するに余りありました。泣きたい。
そして時が流れて。
「あなたはあのときの!」という風には都合よくいかなかったけれど、忘れてしまってもなお、何かが残っている。2人が通い合わせたこころの奥底に、消えないものがある。
そう感じさせてくれる素敵な作品でした。
いまさら評価は遅い気がしますが、簡単に・・・
ストーリー。一言でいうと、「ほかに類を見ない」です。展開の仕方とかはすこし王道気も入っていますが、ほかの作品と群を抜いて違うのが「メッセージ」です。こういった生命に関することを書くといかにも説法気味てしまうのですが、それがありませんでした。そのおかげもあってか、作者が何を言わんとするかが抵抗なく伝わってきました。場面を追うにつれ変わっていく主人公の心情表現も目を見張ります。
作画もとてもきれいで、素晴らしいです。間違いなく神作品。少なくとも私にとっては。数百冊ほどBLものは読んできましたが、これを上回る作品を知りません。
「23:45」という珍しいタイトルとあらすじに魅かれ購入。
ストーリーはしっかりしており、非常に雰囲気のある、優しくて暖かい物語でした。
このタイトルが意味するものはなんなのか。
なぜ育にだけ幽霊である未森の姿が見えるのか。
育が大学に入ってから二次元にハマリ出した理由。
時折入る、病院のベッドの上にいる育の母のモノローグ。
ほのぼのした未森との暮らしの中垣間見える生と死の境界。
育が大学でひっくり返った蝉を戻してあげていたのも伏線だったと後にわかる。
悔やんでいた過去と向き合い少しずつ変わっていく育。
海底に沈む魚(命)を今度はちゃんと掬いあげられたね…。
いい人を演じ続けその結果何かいいことがあるかもしれないと無意識に期待していたのに、そこにあった自分は「どうでもいい人」だったことに気づいた未森。それがほんの一瞬穏やかじゃないほうに作用し、思わず飛び降りてしまった。
一方、自分の言葉で母を自殺に追いやってしまったと後悔し続ける育。
「さびしさは 寄り添う」
ただの傷の舐めあいだったとしても、ふたりが出会って体を重ねる事が未来へ一歩踏み出すきっかけとなるのであれば、十分意味のある行為だったと私は思うのです。
ジーンとくるシーンや切ないシーン(特に女手ひとつで育を育てた母と思春期故に母の生き方を肯定出来ない育のモノローグ)もあり、キレイに纏まった美しい作品だとは思いました。でも、全体的に淡々としたトーンで、盛り上がりには欠けたのが非常にもったいなかった。
そしてラスト。基本的にはハピエンが好きなのですが、こういったジャンルの場合、もう亡くなっていて二度と会えない存在になっていたほうが個人的にはずっしりくるし、泣ける作品として心に残ったかもしれない(あくまで個人的な意見です)。
育のお母さんも薬をアルコールで流して…とあるので、これは恐らく睡眠薬かな?現在の睡眠薬は安全なのでいくら度数の高いアルコールを使っても、何千錠も吐かずに飲まない限り死ねない為、自殺未遂というよりは、疲れて心が壊れてしまっただけなんじゃないかなと余計な事が気になってしまったり(せっかくの雰囲気台無しにしてしまってごめんなさい)。
やや気になる点はありつつも、人の命のはかなさと、それとは真逆の誰もが持つ強い生命力。
生きるということについて考えさせられる良作でした。
絵がとてもキレイです。
幽霊との出会いで徐々に変わっていくコミュ障の男の子のお話。
透明感があってどことなく夢のようなフワフワした雰囲気が印象的でした。
が、しかし。
そのせいか読後の満足感も通り抜けていく…。
ようやくこれからって時になんでやの…(´•̥ ω •̥` )
続編が発売されたので言えるのですが、
この本は「23:45 Re;」序章のような感じです。
個人的には続編まで読んでようやく萌えることが出来ました。
今作では幽霊と人間という形での出会いを経て、育の性格が前向きになり。
"イイヒト"と言われる未森の本音を聞いて。
そんな2人が向き合う恋模様が本格的に動くのは次巻なので
是非合わせて読んでほしいです(*´꒳`*)
評価は…この本だけだと中立寄りの萌えかな。
一冊で完結したと思っていたデビュー作のこちら。続編を描かれていたのですね。明日『23:45 Re;2』が発売です。続きが見たいなぁと思っていた二人なのでとても嬉しいです。
自分にしか見えない幽霊が話しかけて来て、そして自分にだけは触れることができる。しかもその幽霊は穏やかで優しくとても人懐っこい。オタクの育は人と変わるのが苦手な大学生。ひょんなことから同居を始めた二人ですが…。
ちょっとまどろっこしい展開ではあるのですが、幽霊の未森がそこにいる理由や、育が人と係わることを恐れる理由なども丁寧に描かれていて、二人の出会いはただの偶然ではなかったと感じられます。
二人が惹かれあう中でそれぞれが抱えていた過去が明らかになり、前へ進んでいくストーリーは心を打つものがありました。絵柄はちょっと少女漫画的ではありますが、とても綺麗で見やすくお上手です!
続編が出ると知ってから読み直すと、二人が結ばれるシーンが気になりました。育の未森に対する恋心は描かれていたと思うのですが、未森から育への気持ちがどうにも掴み切れないのですよ。幽霊になってしまう寸前まで未森は女性と付き合っていて、ゲイでもバイでもなかったんです。この一冊で完結なら結ばれるまで行くのはBLのセオリー通りかなぁと思うけれど、続編があるのならここではキスとが抱き合って眠るだけの方がよかったかもしれないなと思います。そうは言ってもベッドシーンはサラリとぼかして描かれているので、生々しさはないからこれでもいいのかな?
幽霊の時のことを忘れてしまった未森と全てを覚えている育。記憶がなくても育の部屋への道を足が覚えていた未森に育は意を決して「好きです」と告白します。失くした記憶は彼らのこれからを後押しするのか、それとも阻むものになるのか。
こちらは育視点のストーリーでしたが、あらすじを読むと続編は未森視点のようです。対で楽しめるのは嬉しいです。ハッピーエンドでありますように!
冒頭から物語の世界観に入り込むまで少々頭を使いましたが、まるで長編アニメーション映画を観ているようでした。とても絵が綺麗で今どき。アニメ風の絵柄はアニメで観たいかなぁと、コミックスだと少し抵抗があって、ずっと積んだままでした。
主人公は心に傷を抱えている大学生でアニメおたくの栗原育。コンビニのバイト帰り、通り道の歩道橋で幽霊の未森と出会ってしまう。
育がなぜ二次元にはまっていて、眼鏡をかけているのか。幽霊の未森には生前の記憶が無くて、夜になると同じ場所に戻ってしまうのはなぜか。そもそもどうして育にだけ未森に触れられるのか。そういった不思議にはちゃんと説明がなされていて、ちょっと理屈っぽ過ぎるかなと思われるほど破綻なく描ききられていました。
幽霊というダイレクトなモチーフが主要キャラクターとして登場することで、生者と死者の境目って結構曖昧なものなんだよ、と作家さんが伝えようとしているメッセージの一つが強く響いてきます。生死の境界線は、他の色んなことにも置き換えて読むことができる。捉え方によっては、とても深みと広がりのある物語ではないかと思いました。
涼しさを感じ始めた季節にぴったり。切なさ、淋しさがすーっと心に沁み込んできて…。悲しいようで希望に満ちた、温もりのある良作です。
初コミックス初読みの緒花さん。
偶然の出会いから、いつしか、少しずつ、お互いを思う心が育っていく繊細なストーリー。
カバーイラストの感じだと、当世風のほっそい描線系の作風なのかと思いきや、キャラクターが結構かわいくて読みやすい。
特に女性キャラがかわいいのは、乙女系の挿絵をなさっているからなのかな。
ストーリーは、主人公の心の動きがメインで、エロなし。
でも、胸キュンでロマンティックなキスはあり。
全体のコマはこびや、レイアウトは少女マンガ風味。
それでも、少女マンガの女の子をただ男の子に置き換えただけって感じはしない。
少女マンガを読んでいた方が、BLデビューするにはオススメ。
すごく好きです。
切なかったです。
ちょっと泣きそうです。
表紙大好きです。
だんだん可愛らしくなっていく育も好きです。
育の、未森の表情がすごく好きです。
しかし何より未森がめっちゃ好きになりました。
なんかいろいろこう思うことがあるのですが、うまく言葉にできません。
育の思いとか未森の思いとか。
未森と出会ったことで、育のお母さんとの時間も動き始めたようで良かったなぁって。
お母さん、生きてて良かった…。
未森も生きてて良かったです。
「幽霊」だから、これどうなるのって思ってたけど。
でも、「幽霊」の間の記憶がないのが切なくて。
だから、巻末の「おかえり」がすごく嬉しかったです。
切なくてあたたかいお話でした。
ちるちるさんの作家の紹介の記事を見てずっと気になっており、みつけたので購入しました。
時間がタイトルになってることや幽霊との物語ということで、珍しいなとわくわくしていたのですが、絵も綺麗でお話もわかりやすく楽しかったです。
(自分的にはビジュアル面で育くんの眼鏡がもうちょっと大きくて丸っこかったら尚良かったです)
このお話でお母さんとのエピソードが間に入っているのですが、その話があることで育くんの人間性の魅力や二人の間の惹かれ合う根っこの部分というか...なんだかその話があるからの『23:45』なのかなと思いました。
好きなフレーズがあって
「自分なんて全く取るに足らない人間だと思っていて それなのに俺の言葉ひとつでこんなにも簡単に生死を左右される人間が この世に存在するということに恐怖すら感じた」
このフレーズはなんだか自分にはぐっとくるものがありました。
最後のページで「初めまして」と言っているのもなんだかいいな。
緒花さんのデビューコミック『23:45」という珍しいタイトル
!是非!
作者さんのデビューコミックスということですが、絵も丁寧でかつ読んでいて腑に落ちないところがない、しっかりと仕上がった一冊になっているんじゃいかと思います。最近新人の作家さんのマンガを読むと、話の展開のペースや荒い線、内容の薄さに引いてしまうこともあるのですが、個人的にこちらはすごく安心して読めました。
読む前から、幽霊との恋ということは悲しい終わり方か、実は意識不明で生きているかどちらかなんだろうな、と考えながら読んでいたのですが、ありがたい事に結果は後者でした。死ネタは辛いので良かった……。でも、幽霊になっていた未森が目を覚ました時、育と過ごしていた記憶がないというのが切なくも良い。そしてまた育と接して、体が育との時間を覚えているというのも、二人が過ごした時間が現れていて素敵だの思いました。
未森は育に救われただろうし、育も大きく成長できた、二人にとってかけがえのない時間と出会いだったんだろうと思います。二人がまた幸せになれますように……!
自分の言葉で未来を大きく変えてしまう・・・
そんな力が自分にあるなんて思ってなかった
きちんと向き合わなかった
すれ違い、後悔、思い残し・・
二度と貴方を死なせない
初読みの作家さんしたが、新作の紹介での数ページで魅かれたので
本屋で迷わず手に取りました
栗原育(オタク)と瀬尾未森(幽霊?)は お互いの過去の出来事の中に
事の詳細は違えど共通の思いがシンクロして奇妙な同居生活を送ることになります
二人とも過去の出来事のせいで、あえて誰にも心を許さず一人の世界にいることで、何とか自分を保っていました
でも、二人で暮らして日常のささやかな幸福に触れていくうちに、今という時間を失いたくないと思うようになり、ついに二人それぞれが向き合わなくてはならない事について紐解いていきます
あの時、自分は どうしたかったのか・・・
そして未来に向かうために問題の原点に戻ります。
誰にも言えず心の奥に沈ませてた
さびしさを癒せて本当の自分をさらけ出せるのは、
ただ一人だけと気づいたから・・・
読み進めて行くうちに、幽霊という立場を清算するならば、きっと悲恋になってしまうだろうと思ってましたが、最後はピリっと少し痛みのあるハッピーエンドだったのでほっとしました
Hシーンに濃厚さはありませんでしたが、歩道橋でのkissシーンはキュンとしました
受けの育のどんな状況であっても未森のそばにいられたらいい、と思う一途さにも、心を打たれました
この作品がデビューコミックスとうことでしたので、次回の新作も期待したいです