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ookami no miru yume wa
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ラングレーさんの三冊目の人狼本。
と言っても間に短編(こちらは雑誌掲載の後、電子化されました。別カップルです。)が挟まれましたが。
今回は一冊目の受け(キートン)の兄と、二冊目の攻め(ジェイク)の知人という組合わせとなっております。
ちなみに500ページ弱の文庫です(苦笑
ファンは嬉しい!でしょう。
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攻めのオーブリーはキートンの兄であり、レイノルズ社の社長であり、人狼、31歳。
もともとゲイですが、キートンが早々にカミングアウトしドロップアウトしたため、群れ、血筋、会社を守るために自分はカミングアウトする日はないと決めています。
受けは大学生で人狼のマット、19歳。
彼もゲイです。
ジェイクの群れの一員で、九人兄弟の長男。
流れで、オーブリー所有のマンションに同居し、そこから大学へ通うこととなりました。
リバ、一度有りです。身長はマットの方が多少高いのですが、基本はオーブリー主導で彼が攻めです。
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今までの作品と違い、スタート時から二人は親密な(体ではなく)付き合いをしている間柄です。
キートンの実家のあるジョージアへ大学進学のためニューメキシコから移り住むマットは、キートン経由で知り合ったオーブリーとメールのやりとりから意気投合し、年の離れた友人のような関係となっていました。
ただ、顔を合わせたのはマットがジョージアへ越して来た時で、そこでその瞬間、お互いがメイト(必ずしも出会えるわけではない、神が選んだ人狼たちにとっての運命の伴侶)だと気づくこととなりました。
正直はじめに今回はオーブリーの話と聞き、驚愕でした。
どちらかと言えばオーブリーは、一作目では嫌な役回りで登場していたので。
でも今作を読むと、オーブリーがいかに己を抑え律して生きているかが伝わってきました。
同性愛に頭が硬く卑下されるアメリカの南部が舞台で、CEOであってもゲイであることが知られると解雇されてしまうような土地柄。
前作までは片方がゲイでなかった為の個人間の葛藤だとか、家族に対しての有り様だとか、人狼の群れについてなどが主題でしたが、今作はメイトとしてせっかく出会えたにも関わらず離れなければいけないという、今までで一番切ないストーリーです。
オーブリーはマットへの愛と独占欲に独り闘い、運命の相手でありながら己のかせられた重責を鑑み、いつかマットを手放さなければならないという現実に苦悩しています。
しかし救いがあるのはオーブリーがいつか自分を選ぶ決断をしてくれるとマットが信じ、一心に彼を愛していること。
彼を尊重し、尊敬し、労わることが出来るメイト。
オーブリーの方がアルファ(群れのボス)的な資質を持ち得ていますが、真が強いのはマットでしたね。
キュンキュンきたのは、「シュガー」というオーブリーのマットへの呼び方。
今まではメイト同士の呼びかけは「ハニー」や「ベイビー」が多かったのですが、今回は「シュガー」でした!
甘い、甘いぞ、オーブリー!
そしてオーブリーパパも群れも、相変わらずラングレーさんの書かれる家族は最高に良かったです。
じわじわと染み渡ります。
一応今回も人狼絡みの事件がありますが、当人にはかなりショッキングでも読者的には二冊目があまりにあまりな展開でしたのでそこまでの刺激はありません。
今作はそういうものよりも、人狼たちの心情、メイトについて深く触れられていたと思います。
大人だろうと子供だろうと皆誰しも葛藤や弱さを抱えていて、それを乗り越えることが出来たか出来ないかで結末が変わるのですね。
オーブリーにはこれからも試錬の道だと思いますが、マットや家族、群れのメンバーの存在が支えになるのだろうと思わされるラストでした。
すごく良かったです。良すぎて逆に感想が書きづらい。
毎回楽しみにしている好きなシリーズですが、主役のカップリングが毎回変わるため、今回のカップリングは好みじゃなかったらどうしよう、て思っていたのですが…
3作目にして仕事のできる年上と可愛くて健気な大学生という11歳の歳の差カップルでした。
社会人×学生がめちゃめちゃ好きなので嬉しかったです。
メイトとはこのお話では「定められた運命の相手」みたいな意味で、毎回登場人物は序盤でメイトと巡りあい、そこからの紆余曲折…という流れなのですが、人狼というファンタジー要素やメイトという特色設定を抜きにしても、誰かに恋すること愛することが非常に丁寧に書かれています。
こういうところは、他の海外翻訳ものを見ていても思うのですが、家族とか環境とか立場とか性別とか年齢とか、色んな要素を抱えた上でたった1人の相手と向き合って他の何をおいてしても愛してるという結論に至るまでをとても突き詰めて長いページをかけて説かれています。
今回は1作目の主役であったキートンの兄、オーブリーが、家を継がないと結婚しないとという義務感から、運命の相手であるマットをやんわりと拒否します。
それでも好きという本能はどうしようもないので、周りには秘密にする、その時が来たら手放すという条件づけでマットを側におきます。
そんな勝手な^^;て思うのですが…
マットが出した条件はすぐにセックスをしないこと。
安易な体の関係は愛の問題をうやむやにしてしまうから、というまだ若いなりに考えて出した条件なのですが、これがまたかなり可愛く思えます。
1作目、2作目のカップルは、片方が素直になったらすぐに幸せになれるのに、という意地っ張りだからくっつくまでがじれったい感じだったのですが、今回は2人とも最初から友好的で好意的で幸せ感がたっぷりあります。
でも「今だけ」とオーブリーが決めているから、表面上は幸せそうであっても他のカップルよりは苦難が多い作品になっている気がします。
時間をかけてうちとけあい、やっと一線を越えてからは非常に仲つむまじくてえろえろな展開です。描写がすっごく濃厚です。
でも女性が苦手そうなAVぽいとかいう感じてはなくて、気持ちよさそうだなあと素直に感心できるような描写で語彙がスゴイ…と感心します。
しかしやはりこのシリーズ、リバは外せないのですね。
もう慣れたというか、前は苦手だったのですが、海外ものを読んでいてリバ描写が結構多いので、今はリバって幸せな感じに思えるようになりました。
同性なのだから上下という役割を完全に固定しないほうがいいのかもしれない…と何となく思うようになったというか。
不穏な事件は今までのシリーズ同様に起こるのですが、今回はより恋愛感が強い感じがしました。
マットはすべてを差し出す準備は出来てるのに、オーブリーは差し出してくれない。秘密もいっぱいある。ゲイだということも、自分が内緒にするだけならまだしも、マットがゲイであるという事も秘密にしろと強要する。
こう書くとオーブリーが酷い男のようですが、でも周りの皆は寛容です。
オーブリーが自分を偽らないことができるようになるまで、長い目で見守っています。
マットもオーブリーより11歳も年下なのにかなり寛容だと思う。
「ゲイだという事は弱みだ」とひた隠しにするオーブリーと「自分以外の何者かにはなれないから自分を偽りたくない」とうマットは、上手くいくのは困難が多そうだと思う。
結果、マットはオーブリーにかなり泣かされます^^;
健気受けが好きな方にはとってもオススメしたいです。
でも健気なだけではないんですよね。
オーブリーが好きだからといって言いなりにならないところが良いです。
オーブリーに強要されても自分を偽らないマットはかなり精神的に強いキャラクターだと思います。
ページ数は多いですが、それに見合う読み応えはあります。
いっぱい苦しんだのに、物語のラストの一文が全てを集約していて大好きです。
じっくり1つのカップルの出会いから終着まで、心の変化などを堪能できてなんとも言えない良い恋愛ものを読んだ!って気分になれますので、是非是非おすすめしたいです。
シリーズ進むにつれてどんどん好きになります。
◾︎オーブリー(キートンの兄)×マット
相変わらず、前巻と比べてこんなキャラクターだったっけ?となるけど、メイトから見たメイトはほとんど別人なのだと思えばそれもまた。
コードにアドバイスをしてオーブリーの怒りに触れた後、月明かりの下のマットの描写が美しくて好きです。絵画のようだ。
マットがとにかく可愛いから、オーブリーの振る舞いにずっとソワソワしてました。反省したふりをしてみても、反省しているポイントが的外れでヤキモキ。カーソンにタラの同伴を指摘されたときもそう。
「マット以上の相手を見つけるのは、この先、難しいだろう」なんて発想をまだしてるのか、オーブリー!マットと他を比べるなんて愚かなことを!と憤ったり笑
マットが「抱いてくれる?」と言って、その後のオーブリーのセリフに受け入れられなかったと勘違いするところなど、可愛すぎる…抱きしめたい。
イラストではオーブリーもシュッとした男性に見えるけど、もっとガッシリした男らしい雰囲気なのでは…と思い始めて、脳内で体重を増やしました。
オーブリーが挿入される側になるセックスもありましたが、年齢も上で社会的地位もあるオーブリーが主導権を握ってます。結局手綱をマットがうまく握れたかというとそうでもない気がしてならない。
マットのくすくす笑いで終わるところはとても愛しいです。オーブリーも大好きなマットのくすくす笑い。
一方で、無理矢理人狼にされてしまったカーソンや、ボスキーの行く末など、まだまだ気になるところが沢山あるんだけど!という終わり方でした。特に禁止されていと「狼を狩る法則」で言われていたはずの"相手の合意なしの人狼化"毎度毎度してるんだけど大丈夫なのか?命を救うため、みたいな大義名分がないところ、ボスキーはどうなってしまうのでしょうか。
今回、メイトを失って破滅した人物をオーブリーに見せつける展開で、オーブリーは幸いにも破滅の道を進みませんでしたが、なんとも苦しい。
友人の頭が目の前で爆散したのにすぐに落ち着いた日常を取り戻すマットは大丈夫か?狼で狩りなどしてるから落ち着いていられるの…か?
前作でああ来ておいてこう来るかと言う三冊目。
暫しとっつきにくい感じはありますがページを
進める内に馴染んできて速度が上がってくるのは
毎度の話。
随所にさりげなく米国という国の中で人々がそれぞれ
どの様な立ち位置にあるかという事を囁いて
くれますのでそこさえ飲み込めれば読み易いでしょう。
入り込み易い要因としては麻々原さんの挿絵の
存在もあろうかと。
ただ一点難を言えば、筋肉描写が少し薄い気がします。
登場人物達の心情を察すると誠に秀逸な挿絵なのですが、
本文に時折挟み込まれる肉体描写を考えると
線が細く感じられてしまう。
………読者の贅沢ですね。すみませんです。
第1作の主役のカップル(受け)のお兄さんオーブリーが主役
ややブラコン気味なところがありながらも間違った方向に行ってすれ違ってしまったけれど誤解が解けて弟とも義弟とも仲直り…と思ったけれどこのお兄さんには何やらまだ隠し事がいろいろあるらしいのです。
弟の友人が大学に通う間下宿させることになった
やってきて初日でメイトであることが判明!
またもや同性カップル誕生
家も事業も継ぐ身のオーブリーにとってその思いは密かに封印してなかったことにすべきなのに、そうできるほど自分は強くないと言い切り、卒表までの秘密の関係を決意するのでした。
マークにもその事情は伝え同意の元とはいえ切ないです。
けど兄の女友達もご両親もとっても物分かり良くいい人です。
後半いろんなことが全てわかった時キートンはすごく怒りました。
カムアウトで家を追い出され兄に嫌われどんなにショックだったか。
兄と仲違いしたのが一番悲しかったからちゃんと言って欲しかったと。
兄が言えなかった胸の内も、知らず傷ついたキートンの気持ちもよーくわかりました。
数年後、の話はありませんが、
大学を出たマークがオーブリーの隣で仕事をしつつ、小さな子供がまとわり付くのを抱きしめてじゃあ一緒にご飯作ろうんかって抱き上げる、なんていう風景が浮かんできました。
人狼もの。このシリーズは電子含め四冊読んだが、この作品が一番好き。
ゲイに風当たりの強い土地で地位を持つオーブリーが、男のメイトに出会い、生き方を変えられるのか?というお話。
ゲイに冷たいといっても、会話の中で出てくるだけで、実際にゲイがキツイ差別を受けるシーンなどはないため読みやすい。周囲は協力的で雰囲気は温かく、オーブリー自身の心の問題に絞られている点も良かった。
と、内面的な問題は一点に集約されているが、小さな事件はあちこちで起こりまくってしっちゃかめっちゃか。人狼設定もまた新しいものが出て来たり、希少であったはずの能力を普通に持っていたりと何でもアリに。
オーブリーはじっくり悩む暇もないほど常に何かに巻き込まれており、同情を禁じ得ない。一人で抱え込む性格や責任感に好感度が高まる。どんなときも能力のせいで相手の感情を読み取れるのもまた辛いだろうと思った。
どちらかというとマットの方が可哀想だと思うところなのかもしれないが、個人的にはどうしてもオーブリーに肩入れしてしまいたくなった。
転機となったマットが連れ去られた事件は、シリーズの別作品で語られた事件が絡んでくる。そこでオーブリーにモヤっとしていたところも晴らしてくれて、個人的にすっきり。マットとの関係への決断も、直接のきっかけはその事件だが、今までの数々の反省を終えてからになっていたので良かった。
深刻な問題が絡んでいるのに作品の雰囲気は明るさを保ち、登場人物がほぼ全員善い人ということもあり、長さを感じず最後まで楽しく読めた。
すごく好きだったのが、マットと群れの狼とのじゃれ合いシーン。変身後のモフモフ狼姿で絡まり合う様子が生き生きと描写されていて、映像が浮かんできそうでとても良かった。
気になったのは、個々人の能力の違いが様々で、把握が面倒な点。この人狼は相手の感情が読めるが自分は隠すのが上手い、みたいな特性を次々と後出ししてくる。フォロー説明を入れてくるタイミングは最適で分かりやすいが、頻出するので少々疲れてしまった。
全体的に人狼の能力設定を上手く使い、スピード感を持って話を進めてくれた。エピローグは可愛らしく、読後感も良い。面白かった。
人狼シリーズ第3弾。
第2弾の「狼の遠き目覚め」のラストからの流れでレミの弟・スターリングの話になると思いきや、1作目「狼を狩る法則」のキートンの兄・オーブリーが主人公でした。
つまり内容としては1作目の後日譚的な展開。というのも、「〜狩る法則」で起きた事件が本作で大きな意味を持ってくるため。
作品のページ数でも一番長く、登場人物たちの立場と葛藤、サスペンス的な部分もあり読み応えは充分。
特に、オーブリーが弟・キートンと同じくゲイで、しかも先にキートンがカミングアウトしたために自分は言えなくなってしまった姿。
名家の重圧、アメリカ南部のマチズモ文化に抑圧されて、前2作よりもオーブリーとメイトの絆の間に大きな障害が横たわっている…とオーブリーは考えている。
メイトを公言できず、当然隠す存在、近い将来別れる予定まで…でもメイトにそんな事はできはしない。2人は欲情の匂いに抗えず結ばれ、離れる事はできない。
それでも、オーブリーはこの事は今すぐに解決しなくても…と家族やメイトへの説明などせず、黙っているのですね。メイトには誰にも言うな、と命令までして。
そして、その事がメイトを危険にさらし、オーブリーに大きな決断を迫る展開となる…
最終盤、メイトの命の危機があり、物語は緊迫したクライマックスになだれ込み大変な読み応えとなります。最後に悲劇の側面もある大きな盛り上がりがくるので、全体が「面白かった」という印象で読み終える事ができます。
さて、辛口意見も。
オーブリーのメイトは、2作目のジェイクの仲間「ガジェット」の長男・マットでした。
この人狼シリーズ、元々の設定は、人狼は男性でメイトは一般に人間女性、そしてメイトに一生会えない人狼もいる、でしたね。
なのにこのシリーズでは、狭い狭い人間関係の中であの人もこの人も実はゲイで、そのメイトもその人間関係の構成メンバーの男性で。
スピンオフ形式の悪い面が出ている。つまりご都合。
「人狼」がそもそもファンタジーなんだから、ゲイが多い事もメイトが同性である事もごく一般的なのだ、という設定にしとけばよかったのに。
最後に一つ賞賛を。
イラストの麻々原絵里依さんのシリーズ起用はとても良かったと思う。
本来このシリーズの人物イメージはもっとガチムチなんだと思う。しかし、すっきりとした美形イラストになった事で日本のBLファンの読みやすさが格段に上がったと思います。
あと、リバ描写が一回あり。これは私にはご褒美。
分量たっぷりの人狼シリーズ第3弾。
マットは可愛いし、エロもたっぷりだし、お腹いっぱいになれます。
人狼シリーズって、オメガバースみたいに設定ありきなところが大きくて、アルファだのオメガだの、群れ同士がどうしたのって部分が、この人狼シリーズの前の本はもっと多かった印象があったけど、この作品は「メイト」に的を絞ってあって恋愛糖度は高めに感じました。
ある意味狡い大人と、純粋で健気な若者が、最初から「メイト」としてお互いに強烈に惹かれあって、セックスの相性もバッチリで、でも…。
オーブリーの苦悩や葛藤にどこまで寛容になれるかが評価の分かれ道ってことで、萌ひとつ。
物足りないと思った1作目から、だんだんこのシリーズに慣れてきたのか、今作は思いの外BL的に楽しめました。
どの作品もカップルは独立。カメオ出演はありますが。
今作は、キートンの兄、御曹司のオーブリーと、前作でやや笑いどころのキャラだったマットがかわいい受けに昇格してカップルに。
マットがどこまでも純粋なキャラで気持ちが良いです。大企業を率いる立場として、ゲイであることを隠さねばならないオープリーですが、二人がメイトであることに気づいたオープリーの父が、マットに対して、”オーブリーに負けてはいけない”と言うところが最大の良いポイントでした。オーブリーを攻めあるいは男性の象徴として、すべてのカップルに対して言える真実ですね。
脇役達が二人の応援団なので、安心して読める良作だと思います。