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gakushara katharsis
前作は、とにかく読めと猛烈におすすめされたのがきっかけで。不動のお気に入り本棚入りとなったので、首を長くしてリリースを待った本作。
こちらも表題作+短編集で、それぞれツボはたくさんあるのですが...
短編なのに、テイストも全部違うのに、じっくり読めるというのがすごく魅力的。癒しの作家コメントもいいです、爆笑です。
でも、なんといっても表題の、究極の年下ワンコ攻めがよかった。
表紙を見てのとおりおバカですが(100点持ってるけど)。
木戸ちゃんにはこの男が必要だったんだ、どうしても、と思えるようなワンコを用意してくれてありがとうございます、という感じです。
先にレビューされている高律さんも書かれていますが、表紙がすごくステキなんです。ごちゃごちゃしているのに無機質な中、ふたりだけが色づいている。
作者名はできればシルバーじゃなくて、もっと浮き出る色にして目立たせてほしかったけどね。
早く次が出ないかしら、ものすごく楽しみです。我守丸作品!
どうしてこんなにも抱きしめたい男前ばかり出てくるのでしょう。
しょう油顔だけど一度見たら忘れられない。
ぜひ読んでみてほしい一冊です。
今年出た単行本「臆病者はしたたかに愛す」が面白かったのでこっちも読んでみました。
全部で4作品収録されていますが、ダントツで好きなのか表題作でした。
【がむしゃらカタルシス】
工業高校に通う生徒と先生という組み合わせ。
生徒の広瀬が清々しいほど真っ直ぐなわんこ。ちょっとお馬鹿だけど、明るくて素直で単純でもう可愛くて可愛くてたまりません。究極の年下わんこだと思う。100点満点のわんこです。
わんこ好きで表紙の様子にピン!と来た方は、読んで後悔しないと思います。
それに対して先生の木戸は広瀬に対してクールな態度をとっています。
本当は自分のほうが広瀬に惚れていると思いつつも、広瀬はこの年代特有の熱にうなされてるだけで、これからもっと広い世界に進んだらどうせ自分のことなんか飽きられてしまうだろう、という恐れを抱いているので、先生大好き!大好き!と突き進む広瀬に対していつもはぐらかしたりかわしたり…。
そんな先生がようやく覚悟を決めて広瀬に気持ちを伝えた後。先生の素直な気持ちがモノローグで何回か語られるんだけどそこがすっごくいいです。
「俺が最低な人間だと気づく日まで なるべくながくこの幸せが続きますように」「こんな必死でかわいいの 手放したくないな」「絶対絶対手放したくないんだ」
それから初めて先生のお宅へ訪問した日の広瀬の様子が死ぬほど可愛いのと、手を出してこずにすやすや眠ってしまった広瀬を見てブチ切れる先生のエピソードがとても良かった。
「たてていい!たてろ!!たたせてんだよ!!!」
先生、怖い(笑)
そのほかの三作品も萌萌くらいです。どれも無理やりな展開ではなく、少し不器用な人たちの恋愛模様がどこかユーモラスな調子で描かれていて面白かったです。
表題作「がむしゃらカタルシス」
表紙が素敵です。
おそらく職員室なのでしょうか。
教員の机や職員室にある様々な事務用品がすごく細かく描かれています。
その中に木戸先生と広瀬の笑顔が引き立っています。
木戸先生の手にあるのは赤いペンなので、テストの採点してるのでしょうね。
広瀬が持ってる100点の答案は広瀬自身のものなのかなぁ・・
表紙だけでいろいろ妄想できてしまいます。
先生と生徒のラブコメです。
数理の先生木戸とおバカな生徒広瀬。
「期末で全科目50点以上取ったらご褒美やる」と言われて俄然頑張る広瀬。
広瀬のほうがべた惚れと見えて先生好き好きは学校でも有名で。
だけど本当は木戸先生の方がもっともっと広瀬のことが好きで・・・
先生だから卒業までは・・・のよくある流れですが
徹底して一線を引いていた木戸先生、
卒業を期に思い切って行動に移します。
本当は好きなのに、全部飲み込んでクールな自分を演じている木戸先生。
ハイテンションで天然な広瀬に手を焼きながらも
自分の気持ちが今にも全部零れ落ちそうになりながら頑張る木戸先生が
可愛くもいじらしく感じられ、自分たちの関係に揺れる
木戸先生の気持ちがわかる気がしました。
卒業式の日広瀬の胸の中に飛び込んでいく木戸先生は可愛くてきゅんと来ます。
卒業後二人は付き合い始めますが、天然おバカキャラの広瀬に
木戸先生もとまどいをかくせません。
でも、二人の明るい未来が垣間見れるラストでした。
他ショートストーリー4編収録。
どれも、短いながらも切なかったり笑えたり満足いく作品です。
特に最後の「ぽんちこぽんち」はある日目覚めると彼氏のカラダが女に・・
中身はそのままなのに外見だけが女になってるというもの。
「女体化」は遺伝で成人するまでに一度はなる。
1種間ほどで元に戻る・・・
なんだ、その設定・・と思いつつ結構笑いました。
十代の高校生ワンコが恋する力で突っ走り、年上の教師とくっつくお話と、他に短編が3本+1の詰め合わせ。
そんな中での気に入った作品は、悩めるゲイ男くんが作る垣根をと、ノンケの無神経パワーでバリバリ乗り越える「つめたい熱」と「ぽんちこぽんち」。
この新見のような押しの強いタイプの攻めは、一歩ずれると地雷キャラになりかねないんだけど、新見が女体化してしまうとんでもストーリーの「ぽんちこぽんち」で、うっかり新見に泣かされてしまった。
この同人誌作品を一緒に収録してくれて感謝だな。
どの作品も可愛くて萌えたのですが、もっとこの2人のこれからを読みたい!と思ったところで終わってしまうので、少し消化不良な読後感が残ったため萌評価にしました。でも、短編ながら1つひとつに萌えとストーリー性をしっかり詰め込んであって、満足度は高かったです。
◆がむしゃらカタルシス(表題作)
やっぱりこの2人のやりとりをもっとたくさん読みたかったな、というのが本音。いわゆる生徒×教師ものですが、お調子者で自分の好意を所構わず伝える広瀬がとても可愛くて、表面上は淡々と受け流しながらも内心そんな広瀬の言動に一喜一憂している木戸もまた可愛いんですよね。広瀬の将来の可能性を妨げたくない、と一度は考え込むところは王道ですが、彼が卒業したその日に、素直な感情を伝えた木戸が素晴らしい、と思いました。広瀬に負けない、真っ直ぐな告白。恋に大人も子供も関係ない、ということを改めて知らされるような作品でした。
◆つめたい熱
他の同時収録作もそれなりに良かったのだけど、表題作の次にお気に入りなのはこちらかな。表情筋がまったく乱れない眼鏡の後輩が、ノンケの先輩によって開花させられるのがいい。この先輩がまた、気持ちのいい性格で好感が持てるんですよね。爽やかな組み合わせのカップルでした。