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kameba kamu hodo
吸血鬼のお話が読みたかったので探していて
こちらの作品に辿り着きました。
吸血鬼モノは2作品収録されていましたが
どちらも想像以上にライトめでした。
表題作はわりとエロに偏っていて吸血鬼っぽさはあまりなく、吸血鬼要素は必要だったか?と思ってしまうほど。
軽いノリというかギャグ寄りなふたりのやり取りは最初こそ微笑ましいなと思えたけれど
それがずっと続いていて、途中からお腹いっぱいに(汗)
ピリッとしたりキュンとしたりするようなエピソードが何かあれば良かったなと思いました。
電子発コミック「欲しいのはキミの血とエロいカラダ」を改題したものと読みきりが収録されています。なので、「噛めば噛むほど」という題名の作品はありません。
「欲しいのはキミの血とエロいカラダ」全4話
祥行(攻め)は吸血鬼。日の光で灰になりませんし、仲間を増やす事もできませんが、血以外の食べ物は味がせず美味しくありません。吸血鬼だと知ってからも態度を変えない暁人(受け)が好きで、吸血の際には負担が軽くなると嘘をついてエロいことをしています。両思いなので見ていて楽しいです。
「共に暮らせば暮らすほど」は、前作の続編。社会人になった二人。祥行が血液パックを飲むのが気に食わない暁人の甘い話です。
「温和怜悧な君」
セシルという吸血鬼が登場します。着物が普段着の時代に、京都で勇と知り合いますが、滞在は半年で…という話です。身体の関係はありませんが、セシル(攻め)×勇(受け)だろうなとは思います。
「淫乱だけど、可愛いの。」
単独の短編16ページ。保険医×高校生が、保健室でエッチをする話です。最初から最後までエロいです。
「待ってよ、先生!」
8ページ短編。高校生の山越が、教師の七澤に告白する話です。
「対角線上の恋」
32ページ。前作の教師・七澤が大学生の頃の友人との恋の話です。
「先生その後。」
5ページ。前作のその後、「待ってよ、先生」のその後にもなります。七澤が山越と待ち合わせている時、大学時代の友人とその娘と会います。明るい笑顔なのに、私の読後の印象はちょっと切なかったです。
「淫乱だけど、可愛いの。」以外は、吸血鬼シリーズと先生シリーズに分かれます。程良いエロさの作品だと思います。次のコミックが楽しみです。
明るくてライトなBLストーリーでエロ度も標準的でしたが、とても好みの絵柄で構図も巧いので萌×2の評価です。
表題のヘタレ吸血鬼な祥行×黒髪男前の暁人のカプは吸血鬼設定をもう少し生かすか、もしくは現代っ子で大学生なら大学生活を絡めて深く掘り下げて描いて欲しかったです。折角いい設定なのに物足りなくて、もっと続きを読みたいと思いました。
その点では祥行のご先祖様のストーリーの方が吸血鬼設定を生かせていて、エロシーンは無いのに雰囲気が淫靡で良かったです。これから勇と同居してどうなるのか、今後が楽しみな終わり方でした。
後半の先生×生徒ものは、メインカプが1話ごとに変わるのでじっくりとひとつのカプの話を読みたい自分としては好みではありませんでした。ただマニアックなエロシーンもあるし、全体の流れとしてはストーリーがちゃんと完結していて完成度は高かったです。
吸血鬼といっても、現代っこになってまして…
なんか軽いです。
コミック全般軽めの仕上がりでそこまでの情熱がないような気もします。
内容が薄味で、自身には若干物足りない感がありました。
表題の吸血鬼のお話よりも、後半にあった先生と生徒もののほうが好みでした。
何より『待ってよ先生』から『対角線上の恋』からの『先生その後』の流れが好きでした。
同族同士で若気の至りありきにぶれに若干惑わされつつも結局付き合うこともせずそして、時間経過しその後が描かれているあたりはハッピーエンドで無難にまとめているよりも良かったです。