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ihr hertz
一年ぶりに「パパ’s アサシン。」が掲載されました。
今号の内容がストーリー途中なのと、次号に掲載予定が無いのをあわせると、コミックス化はまだ先になりそう。
ファンタジーと、ファンタジーだろそれ、な作品を取り上げますが、本誌では圧倒的に少ないジャンルです。
★SHOOWA「パパ’s アサシン。~盛りのダニヨル。~」第11話(40頁)
コミックス1巻から数えて5話目。期間があいてるので、軽くおさらい。
2012年1月号,第7話:龍之介の性癖とか色々バレる。ヴィスは身を引く。
2012年7月号,第8話:パパ(ダニエル)が命を狙われる(銃撃)。
2013年11月号,第9話:ダニエルと龍之介の逃亡生活開始。→ 国外へ。
2014年1月号,第10話:二人は恋人という設定で、逃亡先の国に潜伏中。
だんだん話題が国外へと移ってきました。
第10話では、潜伏先の宿でダニエルが龍之介に事情を説明します。
龍之介の母親の親族に親権を奪われ、ついでに殺されかけたという事実。
暗殺者を差し向けた親族が、龍之介を引き渡すように言っていること。
そして、龍之介の安全の保障が確認でき次第、どちらと暮らすかは彼自身が決めるように告げます。
(この回では、親族たちの登場シーンもあります。そのうちの一人の女性は、14年前のクーデターでダニエルが兄を殺したと言っていました。)
11話目となる今回は、ダニエルの過去の話。龍之介との逃亡劇では、隙あらばギャグを入れてきたのに、過去編はシリアスです。
若き日のダニエル。彼は国王暗殺の依頼を受けて、オーストリア周辺にある小国へ。ダリウスという偽名でSPとして潜入します。
潜入中に登場した人物は、協力者のシモン、国王とケイト王妃、外交官のブイープケ、パメラ・ミルコ夫人、アニータ殿下と呼ばれていた女性、等。
ダニエルが任務の実行に手をこまねいていた矢先、事件が起こります。
ダニエルに龍之介を託した女性は、おそらくケイト王妃。彼女には、クリステルという名の息子がいます。
しかし、龍之介は王妃の息子ではなさそう。そう思わせる終盤でした。
作中にはもう一人、王妃の近くにいることができる幼子が登場しました。
★アキハルノビタ「神様といっしょ。」第5話(32頁)
朔太朗(神様)が百果(人間)を置いて元の世界へと去ってからしばらく。主人公の九十九(人間)は、百果との同居を続けています。
それは朔太朗の頼みであり、九十九の意志でもあるのですが、百果の変わり様は両者が望んでいたものとは違いました。百果は人間との暮らしどころか、現実からの逃避を始めてしまいます・・・。
デビューコミックスが電子専門からのエロ多め作品だったから、これがコミックス化されたら印象が変わるかも。和風要素のあるファンタジーです。
肌色な場面があっても、現時点ではNOエロと言い切れます。
ファンタジーやホラーに慣れてる人は、田舎に神秘性を求めすぎなのと不遇の幼少期のコンボ設定を、ありきたりだと感じるかもしれません。
アキハルノビタさんの作画は、紙で読むとコントラストが激しくて目がチカチカしやすいと思います。グレースケールに処理する電子書籍では、色の濃淡でトーン(点々、ドット)を再現するので、チカチカが抑えられます。
( ihr HertZ は、電子書籍サイトで期間限定配信されてます。)
―― 絵津鼓さんの「ラストフライデイ(26頁)」と宮城とおこさんの「爪と棘(36頁)」は、毎度ピックアップしすぎなので今回は控えますけど面白かったです。アンケートハガキを出すとしたら、このどちらかに◎をつけてます。
羽生山へび子さんの「晴れときどき、わかば荘」後編(24頁)は、今までの総括のような終わり方。感動的で、すごく良かったです。
ヨネダコウさんの「囀る鳥は羽ばたかない(40頁)」は、前半は矢代の命を狙った黒幕の動きの流れを、時系列を戻して順に説明してました。後半は、竜崎の回想と、黒幕の動機についての説明。竜崎の回想では、矢代に対する周囲の視線と竜崎の視線の違いを、雑巾と布巾に例えてるみたいでした。
[次回予告] 表紙を飾るのはひなこ。カラーは、北畠あけ乃、島あさひ。
海生、アキハルノビタ、麻生ミツ晃、稲荷家房之介、上田規代、絵津鼓、机多子、木下けい子、黒田屑、小嶋ララ子、関口かんこ、天禅桃子、夏水りつ、宮城とおこ、明治カナ子、山本小鉄子、吉田ゆうこ、ヨネダコウ、涼子。リレーエッセイ:水渡ひとみ。(敬称略)