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magazine be×boy
コミックスが出るとランキング上位に食い込む作家・作品が多いのですが、雑誌としてはとっ散らかった印象でした。
★ねこ田米蔵「酷くしないで 彰編 」前編(33頁、カラー)
初恋にようやく終止符を打つことが出来た小鳥遊 彰(たかなし あきら)。
3年間セフレ関係を続けてた縞川直也(しまかわなおや)とも向き合う決意をしますが、一枚も二枚も上手な縞川が怖くて仕方ない。
彰はそつなく振る舞いますが、内面は慎重で疑い深く、過去の痛手から他人を信用するのが難しい。
サークルに入部してきた眠傘と沖野の素直さを羨ましく感じ、縞川に対して意地を張ってしまう自分を自覚してても変えられません。
そうやってもたついてる間に「大事なヒトの大事なモノを欲しがる」十太に縞川の存在を気取られてしまいました。
ところで彰の弟の十太ですが・・・。彼の彰に対する執着は兄弟の域を逸脱してないか?と感じる場面がありました。そこで取り乱した彰は、今度は縞川をとられてしまうのではと恐れたように見えます。
★市川けい「それを恋心と呼ぶのなら」第4話(28頁)
お見舞いに来た皇城(すめらぎ)に言いたいことを言って、熱でそのまま気を失った泰誠(たいせい)。それでスッキリしたのか、落ち着いた様子で登校してきた泰誠と入れ替わるように、今度は皇城がそわそわ。
――勘違いしてるだけじゃ?急に素っ気なくなった?信用なんてできない・・・と、ちょっとしたことで気持ちが勝手に揺さぶられていきます。
終盤に向けて高まっていく皇城の気持ちに引っ張られ、読み手の気分も盛り上がる展開だったと思います。次回は12月号の予定。
★桜日梯子「抱かれたい男1位に脅されています。」第1話(35頁,巻頭カラー)
元・抱かれたい男1位の西條高人(さいじょうたかと)は、出演する舞台の稽古がはじまり、一方、現1位の東谷准太(あずまやじゅんた)は、ドラマの撮影で数日間の地方ロケへ。
舞台で主演を務める新人の綾木千広(あやぎちひろ)は、初日から稽古をさぼるなど、いろいろ調子に乗ってます。
綾木の慢心をくじくよう頼まれた高人は、稽古で挑発したり、演技に身が入るように発破をかけます。思惑は成功しますが、それ以上に高人への興味を刺激してしまったみたいです。
飲み会で泥酔した高人をお持ち帰りした綾木がヤル気満々で、ここからどう回避するんでしょう?ホテルに連れ込まれた高人は裸にひん剥かれても目を覚まさないし。准太はロケで地方だから当然ピンチを知るはずも無く。
某コメディ漫画みたいに殺人的寝相で反撃・・・とかないですよね?
★街こまち「レンタル彼氏」前編(32頁)
代行業のバイトで合コンの数合わせで出席した主人公の暮島圭(くれしまけい)は、2年前に一方的に音信を絶った元恋人の藤原慎司(ふじさわしんじ)と再会。気まずいながらも何とか仕事に徹します。
一次会が終了し、帰宅してぐったりしてると次の仕事の連絡が。頼まれて始めた仕事だけど、そろそろ潮時と思いつつ「恋人代行」を引き受けます。
程よくコミカル、程よくシリアス、程よく緊張感を持たせた状態で、後編へとつづきます。
★楢崎壮太「ねこねこダーリン」第4話(31頁)
「ねこねこハニー」のスピンオフ、次男の紗以(さい)編です。
小学一年生の短い間、一緒に遊んだりもしてた紗以と善治(ぜんじ)が、なぜ避けるようになったかが説明されてました。過去、紗以には1ヶ月も猫の姿から人間に戻れなかったトラウマがあり、それは善治に関係がありました。
人間関係や特殊な設定を把握するにはコミックスを読んだほうが良いかも。(脳内補完では何とかするにはちょっとキツイ)次回は12月号の予定。
★端丘「葉山、オトート?かわいーね。」読み切り(20頁)
前もって作者コメントを読むかどうかでストーリーの印象が変わりそう。
私はページをめくった際に先に読んでしまったおかげで、主人公があたふたする姿も微笑ましく読後感も爽やかでしたw
―― 高永ひなこ「不器用なサイレント」、山田二丁目「検索:笑う猫 捕まえる」は今号が最終回でした。
[次回以降の予定]
次号予告に載ってませんが、11月号に腰乃「俺は頼り方がわかりません」が掲載される予定とのこと。
10月号の掲載作品で次々号(12月号)の掲載を予定してるのは、楢崎壮太「ねこねこダーリン」、稲荷家房之介「灰羽前線」、町屋はとこ「DUO!」、市川けい「それを恋心と呼ぶのなら」。
休載または次回掲載号が不明なのは、緒川千世「カーストヘヴン」、寿たらこ「SEX PISTOLS」です。(敬称略)