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natsu no nagori no bara
趣味でヴァイオリンを弾くルースとヴァイオリン職人を目指すデータの出会いをきっかけに、ルースの運命は大きく変わってゆきます。
ヴァイオリンを通じて、家族や育ての親のこと、将来のこと、様々な事に苦悩しながらも成長してゆくに連れ、二人の精神的な絆が深まってゆきます。
描写や言葉、なかにからなにまで美しい。
小説を思わせるといいますか、
自然と私の耳や目にも風景や音楽が流れてくるようでした。
身体の結びつきはなくても、心が結びついている。
ルースがデータに宛てた手紙にグッときました。
アッシャとマリスの話をもっと見てみたいです。
04年Charaで出された作品の新装版。
本書に当たっての書き下ろしはあとがきのみのようです。
その後に8コマの漫画がついているのですが、これも描き下ろしなのかな?
非常に限りなく匂い系です!
主人公達少年は初めての出会いから友情をはぐくみ、バイオリニストとバイオリン職人というそれぞれの道での1番を目指す強い絆で結ばれた”友人”として表現されています。
ただ、バイオリンを弾くルースの亡くなった兄であるマリスとその親友でルースを引き取って育ててくれたアッシャの関係は、ひょっとして?と勘ぐる事はできますが、それすらも明らかではありません。
ただ、そこには深い愛情があるのは間違いありません。
恋愛感情と明言できないだけです。
でも、「萌え」という観点からみれば例えそれが明確に打ち出されていなくてもこの世界は充分にその深い「友情」に想像をふくらませて萌えることが出来る作品なのです。
JUNE的作品に入るものになるのでしょうか。
愛や恋、それがあって当たり前。性愛が伴って当たり前。
若干そんなものに食傷気味な身にはかえってこの世界が心を鷲掴みにしてキュンキュンいわすのです。
何も知らなかった少年が、ただひたすら純粋な気持ちでいたものを、周囲と己を取り巻く過去を知ったことから大人になりたいと焦った事で学習して、そして成長していく物語。
そんな少年を一緒に頑張ろうと励まし、時に叱咤し、導く友人。
変わってしまった友人を憂い、彼の為に彼を思い、それに囚われながら少年を育ててくれた兄の友人。
主人公達に関わる人々の、それぞれの色々な愛情の表現があります。
少年の成長と、周囲の愛情物語。
これが今の自分のツボなのです。
作品の題名は、「庭の千草」の英語原詩の題名です。
日本の歌詞と全然違うんですね。
優しいけれど、どこか哀愁を帯びたメロディーはこの物語にぴったりと当てはまります。