せんせい、ぼくの初恋もらてくれますか?

好き、だから触れたい。

suki dakara furetai

好き、だから触れたい。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神36
  • 萌×247
  • 萌16
  • 中立8
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
18
得点
424
評価数
112
平均
3.9 / 5
神率
32.1%
著者
松本ノダ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
G-Lish Comics
発売日
電子発売日
価格
¥638(税抜)  
ISBN
9784864570718

あらすじ

「せんせい、ぼくの初恋もらってくれますか?」
松本ノダが描く、究極のラブストーリー

歯科医の小野の前に、謎めいた青年“マサキ"が現れる。まるで子どものように、四六時中「好き」と伝えてくるマサキ。彼が時々みせる憂いを帯びた大人の表情に、小野の心はざわついてーー。
日常がちょっぴり愛しくなる、甘く切ないファンタジックラブ

表題作好き、だから触れたい。

謎の青年,年齢秘密
歯科医師

その他の収録作品

  • はつこい
  • あとがき(カバー下コメント+イラスト)

レビュー投稿数18

賛否両論どちらもわかる

神! だけど勿体ない!

問題は最終話とエロシーン。


良い部分の方が圧倒的に多かった。



物凄くネタバレを言うと幼稚園児が幽体離脱して、成長した姿で大好きな歯科医師の先生と交流する話です。

主人公は歯科医師の先生で、幽霊が幼稚園児だとは知らずに、友好を深めて行きます。
幽霊だと思ったら生霊だったパターンは王道ですが、恋愛もので相手が幼稚園児だったってのは初めて見ました。



私は思いっきりミスリードされて、先生の初恋の女の子が実は男の子で、幽霊になって逢いに来たのかと思ってました(笑)

結婚指輪を知らなかったり、子どもとは会話ができたり、幼稚園児だったこと自体は納得の展開。

が、エッチなことよく知ってたな!? 
ストーリー上で違和感のある部分は主にそこです。

幼稚園児の思うエッチなことって何!? おっぱいとかでしょ!? (ド偏見)



正直言ってちびっ子に手を出す大人とか地雷も地雷なのですが、年齢の事は知らなかったし、完璧に先生の心の支えになっていたので、先生が相手を好きになった事自体はスッと入ってきました。

しかし最終話、幼稚園児と知った時、エロ込みの恋愛感情があるにしては葛藤が無さすぎる。


幼稚園児なら、成仏してもう逢えなくなるのが個人的には理想だったかな?

というか全てエッチさえなければ納得出来ました。せめてエッチなこと=セックスじゃなければ…。



再会して完結しますが、その先に色々あるだろうからこの話はこれで良いのだと思うことにしました。

どんなに好きでも答えられないですからね、先生。

てか本来の姿の彼と接していたら恋愛→親愛に変化しそうだなと思いました。



先生が亡くなった恋人の幻覚を見てるとか、悪夢に魘されてるとか、恋人との設定や表現が凄く良かったです。

全体の空気感、絵柄や間合いも最高だった。


悪夢のシーンはあからさまに怖いわけでは無いのですが、主人公にとって怖い記憶というのがヒシヒシと伝わってきて良かったです。
風の音とか聞こえてくる感じ。

恋人の描写も良かった。
顔が描写されないので、うわぁ…(察し)、と思いながら読んでいましたが、まさか部屋にさえ入れていないとは思いませんでした。

忘れてくれって言われてた事と色々リンクしていたのかな……?

幻覚を見なくなったこと、指輪の返却を断らなかったこと、読んでいてお腹が痛くなりました。

とにかく恋人関連、全部良かったです。



結果、地雷なのにめっちゃ好き。

今後の展開(空想)によっては完璧な地雷になりうる。


エロ不要!!

1

雰囲気が神

※ネタバレします。

こういう雰囲気の漫画が好き。

本当に日常に出てきそうな雰囲気の漫画が好きです。まるで本当にどこかにこういう人たちが存在するんじゃないか…なんて。

ぱっと見、「青年×歯科医師」なんですけど、実際は「幼稚園児×未亡人」として受け取りました。

以下いくつか気になった点です。

・幼稚園児、精神年齢大人すぎるな!?
攻めであるマサキが実は青年でもなく幽霊でもなく、幼稚園児だったんです。確かにフラグがあったね、あーはんはん。確かにいたずらな可愛さがあったな。冒頭とかどっちが受けなんだ?と一瞬悩んだ。
語彙力や包容力があまりにも幼稚園児じゃないので、これがファンタジーBL幼稚園児なのだ、と納得させました。

・受けの恋人について
小野先生はまだ恋人さんが好きなんだね、と思うような描写。ここは胸がグッときた。本当に愛し合ってたんだなと、数ページで感じたのです。
小野先生は葬式には出れない、指輪は返してしまったそうだけど、看取りはしたのかな。恋人さん、幸せな気分で亡くなってほしかった。この二人はハッピーエンドなのか?この点がムズムズする〜んだよなぁ。

・バッドエンドなのかハッピーエンドなのか
私はハッピーエンドだと受け取ったし、これからもハッピーエンドレスで続いていくんだろうなと思いました。
この終わり方でマサキが年齢を重ねて他の子に恋をしたら泣いちゃう。だってこれBLだもん…山あり谷ありハッピーエンドレスでいてくれ(汗)

よく考えたのですが、婚約と結婚という言葉が何回か出てきましたよね。これは「これからはマサキが小野先生を守っていきますよ。もう悲しい思いはさせませんよ、先生も二度と指輪は返しませんよ。大きくなったマサキは先生にプロポーズして、ずっと指輪をつけて二人で歩んでいく」ということな気がしてきました。

ハッピーエンド(マサキ×小野)とバッドエンド(恋人×小野)が入り混じった漫画でした。

0

良いね~からの地雷

触れたいのに触れられない、マサキは小野先生を慕っているけど、踏み込み過ぎずに寄り添って、でもくまゴローを介して欲望を伝えちゃうのとか可愛なぁとほのぼのな気持ちと、小野先生が抱えているのもの深さにヒリヒリ。優しさと焦燥感、不思議な雰囲気が良いなぁ~どうなるのかなぁと楽しく読んでたのに、最近の子はマセてるってね…マサキのことでもあったなんてね。小野先生はマサキの本当の年齢は知らなくて、マサキの存在に救われたところがあったと思うけど、真の姿を見ても恋心保ってたら、ちょっと…無理。それでも待ってる!のが醍醐味なんでしょうがショタをエンタメにするのは生理的にムリなので、微笑ましい場面も複雑な心境。事故ったのは園児だけど、長年眠ってて 今は…ってのに望みをかけたのに…歯医者を嫌がる年齢、無邪気さで園児なんでしょうけど、これからどうすんだろ…途中までの儚さと甘酸っぱさ、話の展開が面白かったのに、ショタってだけでこんな気持ち悪くなるなんて自分でも驚きました…

1

救済の寓話

「待てない犬の躾け方」で初めて出会って、遡る形で読んでいる松本ノダ先生。
まぁ〜引き出しが多い先生ですね。
どエロいの、ダーク、人外などなど。
感服。
そして、絵がうまい。絵、というか、この角度から体/顔はこう見える、というのが。
何もエロの体位ばかりでなく、ふとしたカットの絵なども毎度すごいなと思う。

さて、本作は「幽霊もの」。
でも、私の受けた印象はファンタジーというより「メルヒェン」的な?
幽霊であるマサキの造形が可愛らしいから、初めはほのぼのしい。
だけど、この物語には喪失、慟哭、不安、閉塞が常に見え隠れしている。
哀しみ。
忘れられない想い。
毎夜見る悪夢。顔のない恋人…

途中の展開は少々ホラーじみていて、この物語はどこに行くんだろう?と思ったけど、可愛い幽霊のマサキがやっぱり救いになる。
この作品の「結末」はこの作品の当初のほのぼのイメージに戻る感じなんだけど「これから先」というのは読者の思いに委ねられてる、と感じた。つまりは…
(ちょっとネタバレ)
↓↓↓↓



マサキの成長を待っていくのか。
マサキが大きくなる過程で少しづつ忘れて、道が分かれるのか。
私は…
後者だと思って読んだ。
それでも小野は十二分に救われたんだと思う。

1

あ〜、そっかぁ〜…

なんとも不思議で、読了後の後味も独特なファンタジー(?)でした。
ネタバレ無しで読むのがオススメな内容です。
ので、出来る限りネタバレなしでレビュー…に努めたいと思います。

歯科医の小野だけに見える幽霊のマサキ。
彼が誰なのか、何故小野の元に現れるかは分かりません。
小野は男性と同棲しているようなのですが、会話も無く男性の表情も分からずなんだかちょっと不気味。
小野が見る夢もなんだか不穏で…といった謎だらけの展開が続きます。

中盤から一気に明らかになってくるので、ドキドキしつつページを捲る手が止まりませんでした。
でね、マサキの正体なんですが…あ〜、そうなんだぁ〜…っていう感想でした。

ちょっとネタバレに触れます↓

マサキがああなってから何年か経ってる設定で、年齢がせめてローティーンくらいにはなってたらなぁ、と思いました。
2人のその後がちょっと予想できないので、読了後の自分の気持ちがよく分からないモノになってしまいました。

最後まではめっちゃストーリーにハマり込んでただけにもったいないと思ってしまいました。
お話の独創性は素晴らしいです。

0

ぼろぼろになった心の、再生の物語

皆様書いていらっしゃるように、
とにかく切ない。

始まりも途中も、
少し苦しいくらいに切ない。

勘のいい人はすぐにその切なさに気づいてしまう。
そこに引きずられると、
もう後は辛いばかりなんだけれども、
そこを救うのが謎の少年『マサキ』。

とても深い悲しみを知っている人は、
その分優しくなれるのでしょうね。

小野先生にその悲しみから抜け出す
きっかけをくれたのがマサキだった。
そしてマサキに希望を与えたのも小野先生だったと。

あの終わり方は、
私的には先が長いなと、
苦笑いな感じではありますが、
決して嫌なラストではありませんでしたv

途中辛いのとラストの引っかかりに、
評価は神寄りの「萌×2」で!

0

愛の傷に、恋の力

 あらすじを確認せずに読み始めることが多いので、まずは幽霊が登場したことにびっくり。そうか、それでこのタイトルなのか、と納得。だけど、亡くなってしまったマサキが何故だか会ったこともなかった小野の所へ来てしまって、幽霊になってから彼を好きになった、とかいう単純な話ではなくて。マサキが小野の所へ来た理由も、彼の元を離れられない理由も、ちゃんとあるんですよね。幽霊という1つの題材だけじゃなく、ストーリー展開にも非常に魅せられた作品でした。

 小野が何度も目にする悪夢。現実世界で何度か登場するのにまったく表情の描かれない恋人の姿に悪い予感はしていましたが、やはり恋人は既に亡くなっていて。悪夢の正体には胸が痛みました。愛し合っていたのに、葬式にも出れないどころか、その身体が焼かれて出た煙を、遠くの丘から眺めているしかできなかった自分。誰よりも彼を支えていたのは小野なのに。彼も小野を心底愛してくれていたのに。こんな最期で終わったというのなら、忘れられなくて、幻覚を見て当然だと思いました。

 マサキは恋人の死後の姿なのかとか、傷心の小野のために来てくれたのかとか一瞬都合よく考えたりもしてしまう。けれど、彼は彼であって、彼もまた幼稚園児でありながら、小野に恋をした男なのです。小野を守れるほど大きくなりたいと願ったら、大人の幽霊になれたという。本来は幼稚園児というところが引っかかる方も多いでしょうけれど、私は素敵だなと感じました。子供でも、好きという感情は大人と同じ意味を持っている。小野に恋をしたおかげで現世に引き止められ、結果的には傷心の小野を癒すこともできた。それだけの力が、1人の幼稚園児の恋に宿っていたのです。もちろん、彼は幼稚園児に戻ってしまうわけですが、彼が成長するのを小野が待つでも、成長と共に小野への好意が薄れ、別の誰かを好きになった彼を小野が見守るでも、どちらであっても小野も読者も受け入れられるんじゃないかと思います。不思議だけれど、確かな因果で繋がっていたあの日々。小野が覚えて大切に胸にしまっていれば、もう何も恐れる必要はないのだろうと感じました。

2

評価が難しい

評価がものすごく難しいです。松本ノダ先生の絵と作品の空気感は大好きです。この作品も他と同じように、絵や設定やキャラクター、漫画の描き方はとても好きです。

この作品をエンタメとして消化するだけで罪悪感を覚えるので、正直評価はできないのですが、おなじモヤモヤを誰かと共有したい気持ちもあってレビューを書きました。BL漫画にする必要は本当にあったのだろうか…皆さん少しずつ気になるところは違うようですが、概ね似通った点でもやもやとしています。

1

評価に困る



恋人を亡くした歯科医小野(受け)は少し前から幽霊と思しき少年マサキ(攻め)が見えるようになります。
小野は恋人を亡くしたことが受け入れられず、亡くなったはずの恋人を幻視してしまっているのですが、表面上は普通に生活しています。恋人がそこにいるかのように生活しながらも、夜になるとうなされる毎日。そんな中、マサキが癒すように絡んでくるのがなんとも切なくて・・・

盛大にネタバレされているのでそれも含めて感想を。
話はとてもよかったです。小野がちゃんと現実を受け止めることができ、それを見届け、実は生霊だったマサキが自分の身体に帰ったマサキとの再会シーンには感動しました。

これがBLでなく普通の話であれば普通に感動だったんですが・・・
マサキが幼稚園児っていうのがなぁ。
がっつりではないけど、一応絡みもあるのです。マサキが攻めで・・。
青年姿なのでビジュアル的に抵抗はなかったですが、幼稚園児にそんな知識あるんだろうかとかいくら成長させてたとはいえ中身は幼稚園児、生理的にできたんだろうかとか下世話なことを考えました。せめて、小学校高学年だったらもう少し納得できたんですが。

私が気になったのは、ショタがどうのっていうことではなく、彼らはこれからどうするんだろうということです。
私はいつか終わってしまうかもしれない愛ではなく、これからも続く愛が読みたいのですが、この二人でそれは可能なのかなと思ってしまいます。
小野の年齢はどう見ても20台後半。マサキは幼稚園児。初恋というのは特別ではあるけど、人の特に子供の想いは移ろいやすい。二人の想いがずっと変わらなかったとしても小野はあと何年待たないいけないのだろうかと思うと、恋愛という意味でのハッピーエンドといっていいのかなと考えます。

そういうことを考えないなら、話の展開自体はとっても良かったです。マサキが小野に恋した幼稚園児ではなく、中学生か高校生だったら良かったなと思うのです。
でも、幼い子供だったからこそ、事故にあったときに小野に会いたい一心で小野のところに飛んでいくことができ、年齢すら成長させ時には具現化し、現実を受け入れられず堕ちそうになる小野を助けられたんじゃないかと思うと一概にそうとも言えないなと思う自分もいるのです。感動したと同時に複雑な気持ちで読了した不思議なお話だったと思います。

3

まさか・・・お話の種明かし部分が地雷だった・・・。

途中までとても面白いと思ってました。

マサキという自分の名前しか記憶にない幽霊の青年がある日突然、歯科医をやってる小野先生の前に現れます。マサキの姿は先生しか見る事ができません。
マサキは明らかに先生に純粋な好意を持っているようで・・・

うーん、幽霊相手にハッピーエンドってどうするのかなぁと思ってました。
マサキの正体の他にも、小野先生がときどきうなされている夢の真実、隣に寝ている恋人らしき人の存在、など謎解きも含めて面白かったのですが、マサキくんの正体を知った時の衝撃といったら・・・・・・!!

ーーーーーーーーー
ネタバレです。
まさかの幼稚園児でございました・・・。
幼稚園の歯科検診で訪問した時に、優しく接してくれた先生のことが好きになってしまったそう。
そして幼稚園児マサキが交通事故にあい、魂だけが飛び出して、先生に会いたい一心で青年マサキの姿になったらしい。幼稚園児マサキの肉体はいまだ病院のベッド。

幼稚園児か・・・
これは私としては地雷そのもの。まさかの最後で落とし穴が・・・。
だって青年マサキの肉体で、先生とやってるんですよ。マサキが攻めとして。
体は青年でも、中身が幼稚園生というのはどう考えてもいかんでしょう。

これを我が子に置き換えて考えると鳥肌がたちます。
まだまだ純真無垢だと思ってた子供が、意識飛ばしてるうちに初体験済みだなんてドン引きですよ・・・・。
魂が肉体に戻る時に、そういう記憶は消えるのかなと思ったけど、「忘れられるわけないよね、あんなにすごいことしちゃったのに。」とマサキは言ってて、ああ忘れないのね。(涙)性の芽生えが早すぎでしょう。
せめて設定を中学生にしてくれよ・・・。頼むから。(希望としては高校生)

そしてマサキが先生と付き合えるようになるまで、先生をどれだけ待たすつもりなんでしょうか・・・。
むごすぎます・・・。

4

フランク

masuminさま
コメントどうもありがとうございます!
私もショタ要素が入ると完全アウトなのです。
ネタバレになるのと、エッチシーンの見た目は青年ということで攻めの属性にショタのチェックが入っていないのだと思いますが、ショタ地雷の人にとってはダメージが大だと思います。



masumin

地雷踏むとこだった。参考になりました。ありがとう。ショタ要素入ったらアウトなので。

可愛くてきゅんとするエロじゃない松本ノダさん

夏の初め頃にちるちるさんがアップしたオカルトBL特集の記事で取り上げられていた作品。
そう言えばこれまだ読んでなかったなと思って手に取ってみたら、思いのほか良くって「ちるちるさんありがとう!」って感じです。
松本ノダさん×オカルトで勝手に想像した自分のエロ脳をしばいてやりたい、超ピュアなほんわかラブストーリーでした。

しかしながらレビューがとっても難しい。
あれもこれもどれもそれもがネタバレ(オチバレ)に繋がっちゃう。
何を書いていいのやら。
でもすごく良かったからレビューは残したいなぁと。

全身全霊の初恋に胸キュンしたい人は是非読んでみてくださいな!
エロが好きで買う作家様なので、こんなお話も描かれるんだと少し驚きました。
あ、でも「勇気をだして」にこういうトーンのお話が一つあった気がする。
絵で読ませる、映画のような作品です。

3

不思議すぎてなんか萌えるっ!

ふ・・・不思議すぎます!!ファンタジーとSFと感動と暗さとほっこりが一緒に詰め込まれて新種の缶詰みたいになってます!!普段ネタバレよりも地雷を気にするのでレビューとかじっくり読む派なんですが、これは予備知識なしで読んで正解だったかも。不思議発見したかんじww

ーと言いつつ、ここからネタバレー
まずですねぇ、受けの小野先生はトラウマを抱えた歯医者さん(26ぐらい?)です。彼は結婚まで約束した彼氏を病気で亡くして以来、亡くなったはずの彼氏の姿が見えるようになってしまうんです。これだけでも多少ファンタジー/ホラーですが、攻めのマサキの設定がとにかくすごい。彼は小野先生のことが大好きな幼稚園児なんです!でも、交通事故にあった瞬間彼の魂は体からポンっと抜け出て、体も高校生ぐらいの見た目になっちゃいます。彼はただの魂なので、誰にも見えません。でも、失意のどん底で亡き恋人の姿が見えてしまっている小野先生にはマサキのことも見えるんです!!マサキとの交流を通して小野先生の心は徐々に癒されていくんですが。。。その2人が恋に落ちるなんて。しかも合体まで行くんですよ!見た目は高校生x社会人ですが、実際は幼稚園児x社会人。しかも幼稚園児が攻めてる~~ww

ちるちるのノダ先生の紹介文に「オリジナリティーに溢れたストーリーが持ち味」って書いてあるんですが、オリジナル過ぎるでしょww ふつうにビックリしました。最後は、これはハピエンなのか!!??って感じなんですが、そんな摩訶不思議な終わり方もこの作品には合ってる気がしました。人が病気で亡くなるとかすごい個人的な地雷なんですが、読んで後悔はしてないです。あ、たぶんそのくだりは泣く人多いと思います。私は泣きました!

1

予想外の歳の差

見た目に反して、知識が幼いマサキがちょっと可愛くてツボでしたwでも、とんでもねー幼稚園児ですよねあれ…ww
歯医者フェチ?の私としては小野先生の治療してる姿は本っっ当に最高でした…!!!
小野先生も色々過去に抱えつつもマサキに救ってもらったり…切ないけど雰囲気は可愛い感じだと思いました!
丘の上に立って煙を見つめてる小野先生の不思議な雰囲気が印象に残ってます!何度も出てきますがあのシーン好きです♡
マサキは幽霊だったので、ハッピーエンドにはならないのかなとハピエン厨としてソワソワしながら読んでいたのですが、そうでもなく普通にハッピーエンド…なのかな?w
でも現実を考えちゃうとそれ犯罪なのでは?というような歳の差なのでどうなんだろう…w

1

地味に個性派。

前作を読んでいなかったら、この作品と出会うこともなかったかと思うと…。

松本ノダさんは絵柄が不思議。不安定と捉える方もいらっしゃるかもしれませんが、全体的にはササっと描かれたようなラフさがあってほのぼの可愛いかと思いきや、時々ハッとする美しさや、ちょっとトガった後ろ暗さも感じる。

このお話はファンタジーとして読みました。時空を超えたラブに弱い。のっけから戸惑うシチュエーションですが、読み進めていくにつれ物語に引き込まれ、いつのまにか主人公の気持ちにシンクロしていました。生と死が、悲しみと喜びが、始まりと終わりが交互に提示され、それでも読後は明るい希望に満ちています。

もちろん、BLですから目玉はエッチでございます。個人的にはエッチシーンがツボな作家さまなので、そちらも込みでお気に入り。

4

これはハッピーエンド…なのかな

とてもいいお話。

いい話だけど、
BLとしてハッピーエンドなのかはちょっと疑問が残る…
最初に読んだ時もそう思ってモヤモヤしたのですが、
再読してもやっぱり同じ感想でした。

歯科医の小野と、小野にしか見えない幽霊のマサキ。

小野は男の恋人を病気で亡くしていて、
それをまだ現実として受け入れられていません。

マサキと何気ない話をしていていも、
その恋人との色んな思い出が浮かんできて、
ただ自分の部屋で寝ていても、
今はもう存在しないはずの恋人が隣りにいるようで、
その心の囚われ方の描写がとてもリアルで、胸に迫るものがあります…

大事な人を亡くしたことのある人は、
自分の経験と被って読むのが辛いかもしれません。

ほんとうは触れることができないはずの幽霊のマサキが、
小野の手や身体だけじゃなく、
恋人を失って一緒に冷たくなっていた小野の心にも触れ、
そのあたたかさで、小野は前を向いていけるようになります…

そして明らかになる、マサキの正体。

マサキが本当の幽霊じゃなくてよかった、
触れて、抱きしめて、また一緒に歩くことができる。
でも…
でも…
( ↓ネタバレが嫌な人は見ないでください↓ )

まだ幼稚園生って…

6歳以下ってことは、たぶん20歳くらいは小野と歳が離れています。
辛い想いをした小野には、幸せになってほしいなぁ。
セックス=幸せというわけではないけど、
それも大事なことだと思うし、
(実際、一度セックスしてふたりはより近くなったと思うし)、
小野が寂しさを感じる夜に抱きしめに行くことすら、
というか、好きな時に会うことすら叶わないって…!
う~~ん……この後、小野は何年待てばいいの?
そう思うと、
いいお話だとは思うけど、わたしにはモヤモヤが残りました…
せめて、小学校高学年とか中学生とかじゃ、ダメだったんだろうか…

5

切なく甘く不思議なお話

イラストがとても好みだったので購入しました(*^^*)
松本ノダ先生の作品を初めて読ませて頂きました。

最初読んでいるときは「なんだこの話…」と思いました。
幽霊との恋愛なんて成立するの…?と少しもやもやしながら読んでいましたが
最後まで読むとなんとも言えないほっこり感が心に残ります。

小野先生の過去、夢の真実、マサキくんの正体、読んでいくうちに謎が解けていくような不思議なお話でした。

とても描写が上手いなという印象も受けました。
小野先生の夢など台詞がない描写が多くあるのですがその表現がとても上手いです。
こういう描き方好きだなぁとお話だけでなく一コマ一コマ注目してしまう漫画でした(*^^*)
キャラクター1つ1つの表情に感情が出ていて台詞が無くてもしっかりと伝わります。
良いBL読んだなぁというよりは良い作品読んだなぁという感じです。

ちゃんとBLなのですがBLじゃないような感覚になる不思議な話です。
一言で言えば小野先生を助けるためにマサキくんが頑張る話なのですが
マサキくんの小野先生への愛情がとても純粋で綺麗だなと思いました。「えっちなこと」もするんですけどそれでもなんだか綺麗な綺麗な感情だなと思います(笑)
小野先生が大切なんだなとすごく伝わってきます。
最後まで読んで幼い恋心だからこんなに純粋で綺麗なんだなと納得しました。

本当に不思議なファンタジー系のお話ですがしっとりほっこりが読みたい方にはとてもオススメな作品です(*^^*)

6

明るい未来

うおおおおー!と心の中で絶叫した、体毛に萌えた前作
今回はどんな話を見せてくれるんだろう?もうドキドキワクワク☆
そうしましたらね、
意外というか何と言うか、
そうなんだろうな~という予感はしたのですが、まさか、よもやまさかの!!
本当に驚かせてくれます♪
でも、そこへ至る過程がグイグイと引きつけてやまないその展開。
ちょっぴりオカルトチックで不思議な世界もあり、
でもとってもハートフル。
心を鷲掴みにされて、また今作もやられました☆☆☆


冒頭の入りでアレ?この子スタッフなのかな?診察室にいるし、でも~?
と思いきや、先生が入ってきたところで通り抜けたような1カット。
なんとその青年は幽霊!?
歯科医の小野田には触れないけど見えるユーレイのマサキが側にいるのです。

そして小野田が眠ると見る夢は煙の出る煙突の付いた建物を丘の上から見ている構図。
家に帰ると恋人が寝ているのだが、ただ寝ているだけで会話はない。
職場では明るく楽しそうにしている小野田なのに、帰宅すると暗さを伴う。
一体彼にはなにがあるのだろう?

こうした不思議と疑問を含みながら、マサキと小野田の会話によってそれが解き明かされていくのです。
小野田の寂しさ、切なさ、恋人への断ち切れない思い。
寂しくて仕方ない小野田の心を癒していくマサキの純粋さに心奪われます。
この青年は一体何ものなんだろう?
マサキの正体がわかったとき、それまでのマサキの純粋で真っ直ぐな理由が判明します。
それが・・・驚愕なのです!

小野田の心の見せ方の場面選び
恋人への思いはひしひしと伝わり、共感を生みます。ちょっぴり涙も誘われながら
だからこそのマサキの救いはすごく納得するものでした。
しかし!この小野田とマサキエッチしちゃってるんですが、ですが、ですが、、、
すごーく心中複雑です(汗)
バラしたら面白くないので秘密にしておきますが(笑)

インタビューでも作者さんが答えられているように絵の不安定さがちょっぴり目につきましたが、それを凌駕するストーリー展開と人物の魅力がありました。
明るさと暗さがないまぜになりながら光の方向へ歩き出す。
そんな印象のする作品。
今回も夢中にさせてくれました!

5

切なく甘い、終わりと始まり。

 未来を感じるという理由で子どもが好きです。
まさに未来を感じさせてくれる子どもが出てきました。
これ以上ないと思える悲しみを癒してくれる力。
 少なめの台詞と、絵だけで読ませるコマ運びから与えられる情報は大容量。
2度目はさらに新たな発見を楽しめる、読み応えたっぷりな物語でした。

 「勇気をだして」で体毛ビームにやられ、「ともだちがおかず」ではストーリー性のあるエロにやられながらも流されてはいけないと思い「萌×2」評価でしたが、俺達そろそろ…いんじゃね? というわけで神評価です。
 作品萌えはあっても作家萌えまではいかない事が多いのですが、毎回異なる作風で最大の萌えを提供してくださる松本ノダさんに惚れてしまいそうです。

 現実から目を逸らし生きている歯科医の小野。
ある日突然現れた謎の青年、マサキ。
マサキの純粋さとまっすぐな気持ちに癒されていく小野ですが、
触れる事ができず、小野以外には姿が見えないマサキ。
触れる事ができるのは唯一、小野が寝ている時だけなのでした。
寝ないで、でも起きないで―。
まどろみの中で触れ合う2人。
触れたいと思う気持ちがこんなに切ないなんて!

ハッピーエンドを予測できなくなった時、1人の幼稚園児が希望を見出してくれます。
この子が可愛い! しかもおそらく史上最年少××です!

切なさの中に甘さがあり、儚さの中に希望があり、終わりがあって始まりがある。
傷を優しく癒して明るい気持ちにさせてくれる物語でした。

子どもの10年間と大人の10年間には大きな違いがありますが、これからの10年間を想像するのもまた楽しい作業でした。

5

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