羊、鹿、鬼──哀しさを秘めた、有角人たち。

逃げたヒツジの捕まえ方

nigeta hitsuji no tsukamaekata

逃跑羔羊的捕获方法

逃げたヒツジの捕まえ方
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神36
  • 萌×238
  • 萌21
  • 中立9
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
22
得点
404
評価数
109
平均
3.8 / 5
神率
33%
著者
青山十三 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
価格
¥670(税抜)  
ISBN
9784829685556

あらすじ

ようやく探し出した謎の天才数学者・イーライは、羊の角を持つ有角人だった。
記者のヒデは、取材を断固拒否する彼をどうにか籠絡しようとする。
だが、居場所を知られたから引っ越すというイーライは、まるで何かから逃げているかのようで……。

表題作逃げたヒツジの捕まえ方

記者
天才数学者,羊の有角人

同時収録作品キラキラのキミ

高校からの友達,大学生
ツノが生えている大学生

同時収録作品転校生のツノイ君には角が生えている

ツノが生えている転校生
高校生

同時収録作品ニルの湖

屋敷の次男
鹿の有角人

その他の収録作品

  • my name (描き下ろし)
  • カバー下:角memo & 各話あれこれ (描き下ろし)

レビュー投稿数22

ツノ萌えに目覚める

表題作は4話+おまけ、他短編が3つ。全部有角人のお話です。
表題作はとにかく羊角が可愛い!訳アリ博士とそれを追う記者のカプ。逃亡生活を続けるイーライはヒデの策略にハマり、まんまと居候を許してしまうわけですが、お互いがお互いに惹かれて人生の優先順位が変わっていくようなところが良かったです。二人とも反応が大きくて賑やか!
イーライの事情は想像以上に酷いものでした。それでもヒデの受け入れ方が良かったし、逆にヒデの決断に対するイーライの陽気な返しが素敵です。終わり方も明るい気持ちにさせてくれて最高でした。
短編は「転校生のツノイ君~」がすごく印象的。かなり怖くて酷すぎる背景のお話ですが、具体的なところは想像に任せる描き方で、ただただ今後の彼らの幸せだけを願えるエンディング。続きが欲しいようなここで終わって欲しいような、いろんな感情が渦巻きました。
気になったのは、イーライのなんかすごいらしいキス。口の中のつくりが違うってセリフがあるんですが、具体的にどんなキスでヒデを腰砕けにしたんだろう…そこ詳しく絵で見たかったです笑。

0

ツノに萌えたり、悩んだり

「ツノが好き」の一言で、これだけの物語を創り出す青山さんはすごい。
そして「ツノが好き」と言う作家さんに、GOサインを出せる編集さんもすごい。

ツノとの恋、4種です。

【逃げたヒツジの捕まえ方】(4話)【my name】(描き下ろし) 萌
あまたの数学者が挑んでは挫けた「アリス予想」を解いた天才数学者にまつわる噂と、真実を暴いて記者としての地位を確立したいフリージャーナリスト。
信じたい気持ちを利用しようとして、ミイラ取りがミイラに?というストーリー。
一瞬、有角人にビッチ疑惑が湧き上がりそうになる方もいらっしゃるかもしれませんが、描き下ろしまで読んだら、可愛くて一途な恋にときめくはず。

【キラキラのキミ】 萌
ツノが生えた途端にモテ始めた士郎と、ツノが生える前からの友人・祐人。
ツノがあってもなくても、という話。
こうやって、自分自身を見てくれている人がいるって、素敵なことですね。

【転校生のツノイ君には角が生えている】 萌2
これは…、目頭が熱くなる。
転校生のツノイと、隣の席の緒方の話です。
誰とも交わらず、馴染まない。壁の向こうにいるようなツノイの角に興味を引かれた緒方は、あることから次第にツノイと親しくなっていくが…。
「誰もが」興味を持つ。「誰もが」魅了される。
その「誰も」にはなりたくない強い想いが、「誰だって同じ」という諦めを吹き飛ばすというストーリーで、ラストはそこにたどり着くまで捨てきれない一縷の希望だけを支えに生きてきたであろうツノイに胸が締めつけられます。
妄想力総動員でどうぞ。

【ニルの湖】 萌
優秀だった兄が死に、その弔問に来た有角人。
完璧で冷徹に見えた兄の知られざる一面を知った弟は…。
うーむ、短くて妄想に翼が広がりきるにはもう少し!
最低限必要な情報は得られたものの、そこからのラストに気持ちをどう持っていっていいものか悩んで終了してしまいました。
兄目線の回想話があったらすごく萌えそうです。

学者や研究者の話は好きなのですが、表題作はいまいちハマりませんでした。
その代わりにツノイ君!
こちら、おすすめです。

0

童話のような美しい短編集

青山先生初読みです。
最初、少しガチャガチャっと進む?印象だったけど、テンポ良く読めた。

しれっと有角人とあり…何?と思っていたら中盤で説明あり、そういうことなのねと。
(事前情報入れずに読むので。表紙見たらわかるんですけどw)

キスとか、絡みのシーンが流れるような線と絵できれいだった。
いい攻めと受け。
お似合いですね。

他3本も全て、いろんな角が生えた人が出てきた。
角の本だったw

どれも、きれいな童話のような恋のお話でした。

0

美麗

切ない話多めで性描写が控えめな印象
ケモノ耳やモフモフに注目した作品は多いけれどこの1冊の主役はツノ
ツノ好きを公言している青山十三先生のツノへの愛とこだわりは半端ない
ツノの美しさや種類、生え方から伝わってくる
世界観も作り込まれていて短い話でもちゃんと入ってくる
表紙の美人さんで表題作に登場するイーライさんのツンデレや骨格が最高
同時収録作の「キラキラのキミ」士郎の生え変わったばかりの小さいツノもよかった
ツノの魅力が存分に味わえる1冊でした

0

角の悲哀

表紙が美しいですね。クールビューティーかなと思ったのですが、とっても可愛い草食系舐めんな!な羊さんでした。

記者のヒデとの攻防。イーライが可愛くて。事情があり居所を世間に知られるわけにはいかず絶対に取材は受けないと。
ヒデもどんどんイーライにひかれていき、いつもなら口説いて落としてでも取材するのに今回はやめておきます。
イーライやコニアの事情も気の毒ですがなかなか駆け足気味でした。
ヒデにならとイーライが取材を受けようとしたところが健気で。最後は追い付いて一緒にいられるのかな?

他の短編も角があるから研究対象にされたり急にモテだしたり伝説があったりさまざまなお話でした。

角BLってジャンルも良さそうですね!想像が広がります。

1

角は勿論なんだけど、私的には尻尾萌vvv

とにかく表紙のイーライ先生が魅力的v
大きな角が付いていたりすると、
ついついファンタジーチックなお話を想像してしまいますが、
どれも普通の生活の中に有角人が生活している。

それでも、やはり少ない種族らしく、
珍しがられたり、実験動物扱いされたり……

そんな中でも自分らしく生きようとしている姿に惹かれます。

どのお話も少しの哀しみが漂う。
けれどもその哀しみも、側にいる優しい誰かが癒してくれる。
ホントに優しい物語たち。

共通のモチーフである角は勿論魅力的なのですが、
私はイーライ先生の腰からお尻、そして尻尾へのラインに激萌vvv

青山さんの、優しく色っぽい絵柄とストーリーがベストマッチv

私的には、
どうしてもらぶらぶいちゃいちゃになりきれない所に引っかかりつつ、
もうほとんど神に近い「萌×2」!

0

タイトルがぴったり

表紙の横顔が気になってから読むと決めるまで、長い間購入候補に入れていました。
羊の巻いた角は、よく見ると美しいですね。

記者の英美(ヒデ)は、数学界の世紀の難問を解いた天才数学者イーライのインタビュー記事を書く為に
居所不明のイーライを見つけ出し、潜入を試みます。
ヒデは何かの薬と酒を飲んで意識を無くし、イーライの家へ転がり込む事に成功します。
イーライは羊の角を持つ有角人でした。
看病したイーライは、ヒデが取材に来た記者だと知り追い出しにかかります。
ヒデが出ていかないとわかると、イーライは一緒に住んでいるコニアと引っ越そうとします。
イーライ達は、これまで居場所がわからないように引っ越しをくり返していました。
実はヒデのルックスや人柄は、イーライの好みのタイプだったようです。
ヒデはそれを知ると色仕掛けで記事を書こうとしますが、イーライには逃げる理由があるのです。
イーライとコニアの抱える秘密。
それを知ったヒデは記事の為にイーライを裏切ろうとするけれど、情もあるんです。
一緒にいるうちにイーライとの恋に落ちるヒデ。
ヒデは記事を諦めるのか。

引っ越ししたくない理由の一つが、素数の番地が惜しいからというイーライがかわいいです。
ヒデは人間味があってどこか憎めないキャラクターです。
イーライから数学の問題を出されたヒデが、ご褒美にイーライのキスを要求しますが、
ご褒美に関係なくキスするくだりが面白いです。

ファンタジーだけど世界観がしっかりしていて読み応えがあります。
それでいて想像の余白も残っています。
私の予想とは結末が違いました。
ぜひ読んで確かめて欲しいです。

1冊のうちの5分の3が表題作で、他に3編の短編が入っています。
全て角を持つ種族、有角人のお話です。
恋人未満の話もあり余韻が楽しめます。

2

ツノ祭り

ツノが大好きだとおっしゃる青山先生の、ツノに対する愛情たっぷりな一冊です。

表題作はとにかく、イーライ(受)がカワイイ♡
題材的にはありえない人物設定ですが、でもそのツノ(有角人)のためにいろいろと苦悩して、逃げて、逃げて、逃げて...
追いかけてきた記者のヒデ(攻)と恋に落ちる。
ある意味、捕まった、ですね(笑)

天才数学者、イーライ・Y・サフォード博士は、姿を見せることない謎の人物。
その人物を見つけて、特ダネにしようと試みる記者、及川英美。
とっても心優しいイーライが、あるきっかけでヒデと一緒に生活をすることになり(ヒデが勝手に居座った...)取材を受けてくれと懇願される。
イーライはそれを頑なに断り続ける。
それは居所を知られたくない理由があって...

いろいろと複雑な有角人特有の理由があるんですが、罠に嵌めてイーライを売ろうとするヒデの心の変化がよかったな...
天才かもしれないけど、ホントに純粋でカワイイからな〜、イーライは♡

普通の恋愛話とはちょっと違うかもしれませんが、イーライが守ろうとしていたもの、ヒデがそれを受け入れてくれたこと、そしてなにより「逃げ回る生活の中で、いつか誰かが僕にたどり着いて... 好きだと言って...くれたら」という、イーライの気持ちをヒデがちゃんと受け止めてくれたこと。
はぁ〜、ホッとしました。

青山先生はとっても絵がお上手!
仕草、表情、お洋服の感じもすごくステキ!
もちろん、身体もいい!(笑)
私のお気に入りは、斜め角度からのちゅーです。
ヒデがイーライにするこのシーンは、もうめっちゃ好き♡
ヒツジ〜だけじゃなく、その他の作品(靴屋シリーズや、友口説など)でもほぼ斜め角度からのちゅーは出てきます。
こだわりかな?
もう、これだけでたまらなくなりますよ〜

2

角萌え(*´Δ`*)

有角人という共通のテーマで描かれた短編集。
4CP出てきますが時代や場所は違いました。

あ、でも表題作の『逃げたヒツジの捕まえ方』と『ニルの湖』に出てくる青年の故郷は場所が比較的近いようですね。(カバー下参照)

羊=ニル湖北西部に居住。
鹿=ニル湖南東部に居住。

らしいのでΣd(´∀`*)



■逃げたヒツジの捕まえ方/my name■【羊】海外?
及川 英美(記者)×イーライ・Y・サフォード(天才数学者)

ようやく探し出した謎の天才数学者・イーライは、羊の角を持つ有角人だった。
記者のヒデは、取材を断固拒否する彼をどうにか籠絡しようとする。
だが、居場所を知られたから引っ越すというイーライは、まるで何かから逃げているかのようで…。

体外受精とはいえ自分の子供たちが次々と死んで、遺体が川に流されていく様は想像しただけで本当にゾッとする…。
「川に流しちゃえ」って言葉…最初は読み流してたけど…笑えない、笑えないよーコニア。゚(ノ□`。)゚。。

…尻尾でベチッてされたぃーhshs(*´Д`≡´Д`*)hshs
あと口の中の構造も人間とは少し異なるようで、チューでイーライ博士をからかったらパニクった博士から逆にチューされてメロメロにされるというねwww
グルグルした挙句にプチッとなって「そっ草食なめんな!!」って顔真っ赤にしながら叫ぶイーライ博士めちゃくちゃ可愛い(*´Δ`*)

名前の由来が悲しい…。
“イーライ”=E部屋
“サフォード”=ヒツジの角を持つ一族
…研究対象を扱う上での記号みたいなものですよね。
そんな彼が唯一“名前”として感じられたのが、アジア系の医師が呼びかけてきた“ヤン”という呼び名。
イーライ博士を天才として有名にしたアリス予想の証明もこの医師が「おまえ数学好きだろ。解けたら教えろよ?」って渡した紙に書いてあったもの。
“ヤン”…羊、大切なもの。
いつの日か再会してほしいなー…なんて願ってしまう。
あと、コニアの病気が発症しませんように…。

…イーライ博士の舌が気になって「ヒツジ 舌」「ヒツジの舌」で検索掛けたら中々のグロ画像(食用?)出てきたので要注意((((;゜Д゜))))

■キラキラの君■【丸角】現代日本
望月 祐人(大学生)×都筑 士郎(大学生)

有角人になってから女の子にモテモテな士郎。
断り文句は俺?それとも角?
変わらない存在の祐人に…。

生え変わり…(*゚∀゚)=3ムハー
この話は普通に可愛かった!

■転校生のツノイ君には角が生えている■【鬼角】現代日本?
角井 竜(角の生えた転校生)×緒方 修二(高校生)

転校してきた角井くんには鬼の角があった。
ざわつく教室を一睨みで静かにさせた彼は、腫れ物扱いとなった。
けれど話すと意外にも…?

この話が一番有角人の哀しさが直にきた。
やっぱそうなるよね…。
しかも“鬼の角”は絶滅危惧種、薬効が期待される。
当然…そんな存在だから様々な製薬会社からお呼び出しを掛けられる。
角を削られ、腕の関節には逃げられないよう発信機を埋めこまれ…。
んもぉ…角井くんが痛々しい…。
最後、再会できたけど…腕なくなってたね。
逃げ出すために発信機邪魔だったから…腕を…。゚(゚´Д`゚)゜。

■ニルの湖■【鹿】結構前の日本
高木 秋生(屋敷の次男)×ニル・J・グレイス(亡くなった兄の留学時代の知人)

亡き兄(宗平)を訪ねて鹿の角を生やした外国人男性が屋敷に来た。
彼が近所の子どもたちに語った故郷に伝わる有角人と人間の悲しい話を聞き、生前の兄の言葉「ニルの湖にとらわれたんだ」を思い出し…。

お兄さんがストイックな方だった模様です。
折につけ思い出しては「あの鹿め!(##゚Д゚)」と罵る姿に愛を感じます←
生きている間に再会できたら良かったのに…。

1

ツノ!

Dr,イーライ。
読めば読むほどにカワイイ人。
ツノはもちろんいいアクセントであり
その特殊な舌がどうなっているのか気になるところではある。
有るのだけれど、誰よりも人を拒絶しているようで欲している。
好きだといえば頬を赤くし受け入れる入れないを葛藤している姿が
如何せんもどかしい。
素直になった姿もまたかわいいよね。
素っぽい姿なんとも萌えました。
攻も「おれは・・な人間だ」といいながらというのがいい。
結局はハマってしまった。というのがシックリくるのかどうなのか。
コニアカワイイ。長く生きてほしい。二人にも幸せに。

◆キラキラの君
生え変わりwwww
恥部っぽくてよいです。手篭めにしたry・・(殴

◆転校生のツノイくんには~
夢の中でツノをなめるシーンがエロ!

◆ニルの湖
鹿の角・・・じゃまくさくないんかなー
な印象が強烈でしたw
大事なのはそこじゃないよっていうな。

>全体的な雰囲気が良い作品でした。

3

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