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宵闇の茶室を舞台に、クールなイケメン茶道家と和菓子見習い職人が繰り広げるエロティック・ラブストーリー!
yoigoshi no koi
記憶喪失(のフリだけど)の相手に「きみの恋人です」と偽る元同級生 × 記憶喪失のふりをしている男。
「嘘」をテーマにした川琴先生のお話、萌えた〜〜✨
攻めが和菓子屋の息子ということで、和装男子なのが更に萌えを増長させますね。。
和菓子の色に絡めて、色々と和風の色の名前が出てきて、一つ一つの情景が色を伴って鮮やかにイメージできるのが、とっても良かった…!
攻めの凖平は執着心の強い自分自身を「腹黒蜘蛛男」と評してますが、こんな格好いい攻めになら絡め取られたいわ…!って思っちゃいました。
エッチの時にちょっと意地悪なのも最高で…
最初の時は「擦っていいよ」って言ったのに、後半のセッッでは”前も擦って”と懇願する深尋に「……駄目」って…!
深尋の背中にあるホクロを知っているのは自分だけ…と優越感に浸る姿もまた良かった。。
乱れる深尋の姿も色っぽくて、たまりませんでした。
そしてそして「宵越しの恋」ってタイトルもまた、秀逸だなあと。
作中に先人の教えとして「宵越しのお茶」=「一晩おいて時間の経ったお茶は毒になるから飲むな」=”飲むべき時に飲んでおけ”という言葉が出てくるんですが、それがこの二人の11年越しの恋の中身と見事にマッチしてる。すごいなあ。
どのシーンも美しくて好きだけど、最高だなと思ったのは、高校時代の准平が、ずーっと大切にちぎり絵の金色のかけら(?)を持ち続けていたこと!
美術の授業で使ったちぎり絵の紙の残りを深尋が教室の窓からバラまいて先生に叱られるんですが、たまたま髪についてしまった一枚を、ずっとずっと大切に10年以上も持ってるんです。さすが蜘蛛男…じゃなくて、きゅーんとするエピソードでした。
受けの深尋も好きだけど、一途攻めの魅力が特に輝いてる作品かと。
橋本あおい先生の描く和服男子イラストも、眼福でございました✨
初の作家先生です。
あんまり重過ぎないけどそこそこ展開が激しくてハピエンな作品が読みたいなーと思い読んでみました。
記憶喪失モノって、「そんな都合よくエピソード記憶ばっかり抜け落ちるもんか?」とツッコんでしまうのであまり読んでおりませんでしたが、なかなか楽しめました。敬遠するのも良くないですね。
以下ネタバレ含みます。
物語は、受け様・深尋が夢から覚め病院で覚醒するところから始まります。夢の中では高校生だったけど、どうやら現実ではもうとうに大人になっていて……と謎多き導入なのですが、そこに恋人だと名乗る男性・准平が現れます。
で、この准平に合う寸前で深尋は記憶を思い出すのですが、記憶が戻ったと言いそびれたまま准平に会い、恋人だと名乗った真意を探ろうとするわけです(もうちょっといろいろ思惑はあるのですが)
よかったのはまず、深尋がすぐ記憶戻るおかげで謎要素が増えて読み応えがあるところです。私の印象だと記憶喪失モノって『愛する人との記憶も全部なくなっちゃってあぁ悲しい!!』みたいな不憫ストーリーなイメージだったのですが、このお話ではすぐ記憶戻っちゃってますしそのまま過去との照らし合わせになっていくので面白かったです。
また、受け様も攻め様も思慮深い感じの性格してて魅力的でした。特に受け様、自分が同性に惹かれたことを隠すのに一杯で、気持ちに素直になるまでにずいぶん遠回りしてしまいましたな……准平に助けてもらえてよかったね、再会できてなかったら沼のままよアナタ……。
あともう一つ!エッチがエッチで良い!!!途中気持ちが通じる前にそういう行為が入ってしまうのも、気持ちが通じてからももりもりそういうシーンがあるのもよい!そして文が!!漢語がたくさんあって格調高い雰囲気の文体なのもいい!
途中入る橋本あおい先生の挿絵もね……文に合ってるんですよこれが……
小説は良いですね、心中が生々しく表現されるから想像もはかどって。
また読み返したいと思います。
頭部を打つ怪我をして記憶喪失になった深尋。
直ぐに記憶は戻ったけれど、高校の同級生である准平が「実は恋人なんだ」という。
深尋は記憶喪失が戻っていることを隠して准平にしたがう。
この、二人の気持ちの動きや行動が中々面白い。特に深尋のネガティブな思考から准平に対する変な誤解がすれ違いの元なのに、それに気づかず、というか気づかないようにしているというか。臆病なんでしょうね。
そんな二人にも嘘が隠しきれない状況になってきて。
和服萌、そして焦ったい萌、で面白く読めました。
普通によくある記憶喪失モノとはちょっと違うテイストで、最後は深尋が学生時代から実は准平に思いを寄せていたことを告白して結ばれる。
准平の、ゲイであることを自覚していたゆえに、深尋に対する思いを押し込め、それでもずっと思っていた、切ない気持ちが伝わってきました。
黒い准平(笑)
その黒さってよくわかるな。誰しも、本心を隠して望みを叶えられるなら…
っていう気持ちはあるもんね。
高校時代の罰ゲームで笑った准平の気持ちとそれを誤解しつつ受け止めた深尋のチグハグさが良かったです。
挿絵目当てで購入しました。
記憶喪失×再会モノ。
深尋が記憶喪失になった時に、恋人でもない准平が
恋人だと言って同居することになるのですが
一切手を出さない准平に紳士さを感じていました。
※恋人じゃないのに同居するところには思う所もありましたが…。
深尋には深尋で、過去の話になんだかなぁ…と思っていたのですが
准平の深尋への想いを見た時にその気持ちは消化されました。
准平の粘り勝ちだなぁって。
考えてみれば准平も結構ぶっ飛んでるし
執着心が凄いと思うので、これで良かったんじゃないかな。
深尋の過去に対する後悔も払拭されただろうし
これからは二人で新しい思い出を沢山作っていって欲しいです。
きゅんとするし、切なさもあるし
エロもしっかり詰まっていて最高の作品でした!(*´▽`*)
受けと攻めが「記憶喪失」「恋人だった」とお互い嘘をついたことから始まった恋人ごっこのような同居生活。元々は中高生時代の同級生で冒頭はいじめ状態の攻めが気の毒でヒリヒリする展開。惹かれあっていたのに周りの無神経なガキどもに嫌がらせを受け、遠回りした恋。受けの友人ヅラしたいじめっ子の児島!こいつが1番許せん。×ゲームで男にキスしてこいってどっちに対しても酷い。大人になってもこんな奴と友人だなんて。
まあ小説の話なので怒っても仕方ないですが、そういう残酷な青春時代にも振り返ってみればキラキラした思い出が少しはあって良かった。後々髪についた花吹雪のエピソードは泣かされました。交換日記エピソードといい攻めの准平どこまでいい奴なんだ。受けの深尋も過去の自分の態度をずっと後悔してたけど反省を態度に表すのが遅くなりすぎなくて良かった。10年かかったけど。
攻めは実家が和菓子店で茶道の先生で着物が似合う和風イケメンです。受けの深尋は色白で可愛いタイプの元パティシエで橋本先生のイラストも可愛い。カップルになってからのHシーンは結構ねちっこくエロいです。攻めの兄も子持ちだけど離婚済でバイという設定だったのでフルール文庫がまだあれば子育てBLスピンオフもあり得たなと思います。
面白い話ですが、最後まで嫌な奴だった児島!お前が1番謝れよ、反省しろよ、とモヤモヤが残りました。結果的に子供の時も大人の時も2人のキューピッド的役割にはなってるのですが。事故の時も一緒に飲んでたらしいので。
読後最初に思い浮かんだ、口に出した言葉が、その作品に対する素直な感想だと思う。
ちなみにこちらを読み終わった私、
良いえろだったわ!でした(˘⌣˘)
お話の最後と、SSにギュッとまとめられていて数は多くないんですけど、ええ、ホント良いえろでしたとも。
ストーリーも面白かった。あまあまで優しい溺愛。
深尋が目を覚ますとそこは病院。転落事故の影響により一時的に記憶が飛んでいて、まさにここはどこ?私は誰?状態。
しかしその混乱も長く続く事はなく、すぐに記憶は戻るのだが、それは、失恋と同時に失業、あげく酔って階段から転落するという思い出したくないような現実で。
転落時助けてくれた人物が深尋を心配し、再度病院を訪うてきたのだが、まさかまさかの中高校時代の同級生。深尋にとって苦い記憶が残る准平だった。
その准平は、深尋が記憶喪失のままだと思っており、自分は深尋の恋人だと言い出し…と、続きます。
深尋は准平がなぜこんなウソをつくのかを突き止めるべく、准平のウソにのっかり、記憶を失ったままのフリをして准平との同居が始まるのですが♡この共同生活があまあまで幸せに溢れていて、読んでいてこちらまで幸せでしたー!
准平がめちゃくちゃ優しい。
深尋が持つ中高校時代の苦い記憶ってのが、ホモと噂のあった准平を仲間と揶揄っていたからなんですが、よくもまぁこんな良い人を揶揄っていたわねってくらい准平が優しい〜(;ω;)
深尋も当時のことをすごく後悔しているから、私もそう腹を立てず、穏やかにふたりを見守ることができました。
受けである深尋視点でお話が進むのですが、深尋が自分の日常にいる事が嬉しくて仕方ないという准平の気持ちも手にとるように分かり本当あまい♡
私は無類の溺愛好きでして、攻め視点の溺愛描写がたまらなく好きなのですが、このお話は、攻め視点が無くても満足できました。それくらい准平の愛が溢れていた。
深尋の後悔、気持ちの変化もとても丁寧に書かれています。
深尋は健気受けでもないし、聖人君子なわけでもない。誰もが持つような打算も持つし、自分本位な部分もある。でも、深尋頑張れって応援したくなるような人。
丁寧な感情描写はお話に入り込めやすいので良いですね。
深尋は記憶が戻っていないと准平に嘘をついているままだし、過去の反省も伝えたいし、今の自分の気持ちも伝えたい。
それを打ち明けるにあたりちょっとしたハラハラドキドキもあったのですが、それでもお話のトーンはあまくて優しかった。
そして、冒頭で触れた気持ちが通じ合ってからのえろ。素晴らしい。
これだけ丁寧に書かれたえろは読み飛ばしてしまったら勿体ない(^ω^)
SSの2篇も良かったです!そのうち1篇は准平視点。
後日談なのでそりゃもうあまいのなんのって。
溺愛がギュッと詰め込まれたSSというのはご褒美以外のなにものでもないですね。
准平視点のお話は、着眼点に対し、おぉ!確かにそれを感じられるのは准平だけだわ。と納得してしまう独占欲にまみれた良いSSでした♡
記憶喪失ものはあまり得意ではないものの、大好きな川琴先生の作品なので読んでみました。
攻めの准平と受けの深尋は高校時代の同級生。
深尋が事故で一時的に記憶喪失になり、和服の似合うイケメンになった准平が、かいがいしく深尋の世話を焼くのがキュンとしました。
深尋がだんだんと記憶が戻っても、記憶喪失のふりをしているのがもどかしいものの、准平が深尋に対してどう接していくのか、この先二人はどうなるのか気になりながら読みました。
准平が凛としたイケメンなのに、むっつりスケベなゲイで、深尋のことを長い間ずっと好きでいることが、私は好きなポイントでした。
准平がお茶を点てる場面や、酒まんじゅうや色んな和菓子が出てくる場面は、読んでいると実際に和菓子を食べたくなりました。
准平みたいな和風が似合うイケメンがいる茶道教室があったら、ぜひ訪れてみたいものだなぁ。
作家さんのツイッターで、電子のセール情報とともに「恋人のふりをする男と記憶喪失のふりをする男のラブストーリーです」とあって、積み本だったを思い出し読んでみました。
あいつには嫌われていると思っていたのに、何故恋人のフリなんかするんだろ?と、受けは不思議でならないんだけど、「そりゃ好きだからに決まってるでしょ!」とツッコミ&ニヤニヤしながらの読書は楽しかった。
二人とも嘘をつきながらの同居生活なんだけど、恋人のフリをする攻めが嘘の中に本音を曝け出すところが、とにかくたまりませんでした!
どうやって恋人同士になったのかを尋ねた受けに対して、何食わぬ顔して嘘の出会いから落とすまでを語る攻め。
予想以上の情熱的な架空ラブストーリーを聞いて、こんな熱い男ではなさそうなのに……と意外に思った受けに対して
「本当に欲しいなら、なりふり構っていられない」
に、キャー!!
あれこれ細々と世話をやいてくれるんだけど
「深尋じゃなかったら、ここまでしない」
に、きゅん。
恋人だと偽って自宅へ連れて帰った初めての夜、ベッドで寝ている受けを見つめながら
「深尋がいるのが嬉しくて」
に、なんか泣けた。
リップサービスではなく本心だというのがわかるので、もうどんだけ受けのことが好きで、好きで、好きなのよー!とたまらない気持ちになりました。
凛とした背中が美しい端正な和装男子のアツい内側がチラチラ垣間見えるとかたまらん。
ここが最高の萌えどころだったなぁ。
自称・腹黒の蜘蛛男だけど、BL界に数多いる腹黒攻め様に比べれば、全然腹黒でもないし蜘蛛男でもないよ〜!
(それこそ川琴先生の「妄愛ショコラホリック」のあいつに比べたら、砂場の山とエベレストくらいの違いがある)
冒頭で登場した金色の紙があそこで登場するとか、やられたわ!
全然キモくないし、一途で好き。
そして成就して良かったねと言いたいです。
恋人だと騙してすぐに体の関係に持ち込むといった卑怯な男ではないので、エロは「少なめ」となっているけど、回数は少ないながらもねちっこいおしおきエッチとかしちゃうので「少なめ」とは思いませんでした。
もっと早く読めば良かったなぁ。
買ったはいいけどあらすじ忘れてしまい、表紙を電子本棚で見かけるたびに「宵越しの銭は持たねぇ!系の落語家のやつだったはず。落語家は気分じゃないなぁ」と思い込んでたんですよね…。
とんだ勘違い……。
室町時代から続く神楽坂の和菓子屋の次男坊のお話でした…。
願わくばもうちょい攻め視点のSSが欲しかった。
そしたら神でした。
ーーーーーー
一つ違和感を感じたのが、攻めの甥っ子(7歳)の発言。
ちょっと前までは攻めにベッタリだったのに「男とは一緒に寝ない」と言って拒否されるようになったとの事だけど、女だったら共にしたいってこと?
鼾がうるさいとか、寝相が悪いから嫌ではなく、性別で一緒に寝るか寝ないかを区別してる7歳、どんな刷り込みされてるんだろう?とそこが気になった。
客観性を楽しむのがBLの醍醐味の一つですが、この話はとことん受の立場になって胸キュンが楽しめるお話です。
温度の低そうなイケメンが受にだけ、嘘をついてまで必死に近づく姿は本当に羨ましい。
読書好きにとっては、切なくて、激甘な定番のラブストーリーはハードルが高いのですが、時間を忘れて楽しむことができました。
二人がくっつくまでの過程はハラハラしますし、過程が面白いのでHシーンは准平がしつこくてエロい(笑)
橋本あおい先生のイラストも小説とぴったりでした。
手のひらから色とりどりの紙がヒラヒラ落ちていく、という美しい描写から始まる本作。
橋本あおい先生の挿絵も相まって、最初から最後まで美しくてキュンキュンする小説でした。
いちゃいちゃのシーンは勿論大好物ですが、
このお話に限ってはこの美しい冒頭が1番印象的です(*´∪`)
目覚めたら病院で、記憶が曖昧な中、学生時代に嫌いだった男が今の恋人だと現れて…というストーリー。
あらすじだけで萌える!
読んでいる途中はハラハラしましたが、
受けが恋に落ちていくところや、攻めの可愛いところ、エロシーンではちょっといじわるなところがすごくツボにハマりました。
今年読んだ小説で(まだ始まったばかりですがw今のところベストです♡)
表題作とショートが収録されています。
表題作「宵越しの恋」は、深尋の視点で語られています。
深尋は事故の現場に居合わせて、自分を恋人だと偽る准平(攻め)が何を考えているのか知りたいと、記憶が戻っても記憶喪失になったままのフリをするものです。
もっと記憶喪失の時期が長いかと予想していたら、意外と早かったです。
その分、後ろめたさやバレたときのドキドキは大きくなり読みごたえはありました。
ただ、私は気づかなかったのですが、准平の兄の「頭沸いてる」指摘にそういえばそうかもとはっとしました。その序盤の深尋の思考に疑問を感じてしまうとんん?と感じてしまうかもしれません。
あとがきで前作「今夜、きみを星につなごう」と同様「嘘」をテーマにされたとありましたが、確かにあちらも思い切った嘘だったので、前作のストーリー展開に無理を感じる方には難しいかもと思いました。
ショートは「朝な、夕な、酔いどれの恋」というタイトルがぴったりの甘ーい後日の生活について深尋の視点で語られています。背後からのエッチ場面のイラストも艶っぽいです!
ラストの3ページ「背中越しの恋」では准平(攻め)の視点で、深尋の黒子について語られているのですが、いやほんとエロい思考でした。表題作での准平の強い思いが伝わる内容で素敵でした。
和服が好きなので、手を出しました。初めて読む作家さんです。
准平の方は、あきらかに高校時代から深尋を好きだったみたいですが、深尋の方は若さ故にゲイである自分のことも、准平のことも受け入れられない。
高校卒業から10年後、大人になった二人は偶然再会を果たす。
さて、あらすじはここまでにして感想を…。
あまあまといえば、あまあまなんでしょうけど、准平の方は辛かったと思いますね。深尋を好きになり、罰ゲームとはいえ初めてのキスをし、高校卒業後離れて、再会し二人の思いが重なるまで…。毎日不安だっただろうし、後ろめたかったりもしたんだろうなー、と考えると切ない。
わりと周りに流されやすそうな深尋ですが、准平のことは一生愛して欲しい。奇をてらった作品ではないが、ほんのり切なく甘い私好みのストーリーでした。
あと、橋本あおいさんの絵が素敵です。
普段は漫画派なんですが、そろそろ小説も読もうかと買ってみたものの、ようやく読めました(笑)
最近は小説初心者におすすめの本は?というトピも見かけますが、初心者の目線ですが、初心者におすすめのさらっと読める小説じゃないかなぁと思います。普段小説読まないけど…って方に。よし読むぞ!ってなってからはすぐ読み終わりました。
濡れ場が漫画よりえろく感じますね…!この感覚懐かしいです。笑
状況説明とかキャラに実況解説とかさせまくってるわけでなくすごく読みやすかったです。
話としては「嘘」がテーマのお話です。恋人という嘘と、記憶喪失という嘘。
学生のころいじめ、いじめられの関係だった彼らが大人になってから偶然再会し…。と物語はすすんでいきます。
重そうなテーマですが、一切そんなことはなく、という感じでした。良くも悪くもさらっとよめます。強いて言うなら、過去いじめられてた攻めが、同級生をいじめた(本人はからかっただけと言い張る)兄の息子へかけた言葉からは当時の苦しみをかいま見れます。
大した波もなく、終始ラブラブしている二人ですが、嘘をお互い告白し、晴れて本物の恋人になった後はより一層ほほえましかったです。
橋本あおいさんのイラストが決め手となって手に取った作品ですが、読んで良かったです☆
記憶喪失ものってBLの定番だと思いますが、いきなり記憶が戻って記憶喪失のフリをするっていう展開は珍しいんじゃないでしょうか。
しかもフリをしたまま一緒に暮らすとか、これ危ういよ絶対っていう(笑)
でも、面白いなぁって思ったのは、どちらも嘘をついているんだけど、片方は嘘に気付いていて、もう片方は嘘に気付いていないということ。
同じ嘘なんですが、
①なんでバレるのわかってて嘘ついてんの?
②嘘ついてるけどバレたらどうしよう!
の2パターンの嘘を楽しめるのが面白いなぁと思いました☆
それと、導入が2人の学生時代のエピソードだったのが良かった!
最初に2人の過去の関係性や感情が読み取れることで、嘘を重ねた生活の中でお互いの気持ちの近づいていく様がより自然に感じられるように思えます。
特に、深尋の人間臭さには妙な親近感を覚えたり。
誰にも保身ってありますからね。
それに対する後悔も。
准平の嘘に乗っかって新しい自分に生まれ変わってやる!という深尋の気持ちにはすごく共感できました。
後回しになってしまいましたが、この作品をより魅力的に見せているのは、作品全面に散りばめられた和テイストです!
和菓子に茶道、陶芸、夜桜云々。
後、日本独特の色表現☆
緋褪色、薄紅梅色、若苗色…こういう色表現は日本の伝統色と呼ばれているんですが、四季がある日本ならではの色の呼び方はとても雅を感じられて素敵ですよね♪
着流し姿の男性が凛とした佇まいでお茶を点てる姿とか、想像するだけで本当に萌えます☆
優しい心のふれあい有り、甘々いちゃエロ有りで、好きなものだらけのこの作品、とても楽しく読めました♪
転落事故により記憶を失った深尋。だけどそれは一時的なもので、すぐに記憶を取り戻す。
病室のベッドの上、 まだ混乱する深尋の前に現れたのは、かつての同級生准平だった。彼の出現に、深尋はますます混乱することに。
彼との間には苦い思い出しかないのにもかかわらず、准平は深尋を恋人だと言い出したからだ。
准平はどうやら、まだ深尋が記憶を失っていると思っているようで、どうしてそんな嘘をつくのか真意を確かめようと深尋は記憶喪失のふりを続けることに───。
ふたりの学生時代にあった苦い思い出のエピソードからお話は始まります。
恋人だという准平、記憶喪失だという深尋。
二つの嘘がお互いの気持ちを複雑にし、けれど嘘によって近づいていく。
ストイックかと思いきや腹黒でいじめっ子な准平がイイです。
仕事に対しても深尋に対しても真摯な彼の評価はうなぎ登り(笑)
かなりの執着っぷりですが、執着どんとこい!
あぁ、和菓子食べたい、お茶飲みたい。
准平がお茶を点て、深尋が作った和菓子をいただく。そんなお茶事があったら是非行きたい!
巻末のお話はいちゃいちゃらぶらぶで、可愛かったです。
橋本あおいさんの挿し絵が素敵!
エッチシーンのアングルはどツボです。
同級生の再会と記憶喪失、定番な題材ではあるけれど展開にテンポがあり飽きさせません。深刻な話になるのかと思いきや早々にふたりの日常のお話になり明るい雰囲気で進むので軽快に読み進められます。
導入から次の展開にいくところで、あっ!と思わせるところかいいです。
ワタシが単純だからそう思うのかもしれませんが、初っぱなからやられたという感じでしたw
深尋は失恋してやけ酒をして鉄橋から転落したらしい。
気がつくと病院でそれまでの記憶がなかった。
付き添いとして来たのは、同い年くらいの男で深尋の恋人だと言うが…
高校の同級生と病院で再会。
深尋は高校時代に准平をいじめていた自分に恋人と偽ってまでどうして面倒をみるのかわからずそれを知りたくて、深尋もまた、まだ記憶が戻っていないと嘘をついて准平の自宅で世話になることにする。
准平の想いはもうダダ漏れなのですが深尋は理解できず昔の仕返しのつもりだと思っています。
ですが、准平は本当に親切でやさしく、もちろん手なんか出したりしません。
記憶が早く戻るようにとつけ始めた日記でふたりはいつしかエア交換日記を始めます。
書いたことをリアルでは答えないけれどそれとなく答えを伝える。
なんとも微笑ましくこのじりじりした感じがたまりません!
准平は老舗の和菓子屋の次男で外商を担当し、兄が跡取りで和菓子職人をしています。その日本的な雰囲気も物語に花を添えます。
着物を着ることも多く、茶道教室をしたりいろいろなことを吸収して活かすために習い事をしたり、そんな准平にいつしか影響され惹かれていく深尋。
高校時代のことを反省し、嘘をついてることも苦しくなってきます。
ふたりの同居生活を中心に物語りは進みますが、准平の家族が暖かくて良いです。
ゲイと言うことはカミングアウトしていて、しかもバツイチで子供のいる兄はバイで、兄にうっかりいきさつがバレてしまった深尋の相談に乗ってくれたり、障壁は低いのです。
あとはお互いの気持ちを確かめるだけ。
あまりはらはらドキドキという展開ではなく、静かにふたりの付かず離れずの生活が描かれているところが気に入りました。
たくさん和菓子の説明も出てくるし准平がお茶を立てる雰囲気がいいです。
自分でも久しぶりにお茶を立てたくなりました!
とりあえず和菓子を買いに走ります(笑)
表紙からステキでした。
めちゃめちゃ甘くて優しい表情の攻め様の准平。
バックの色、あれが瑠璃紺色なのかな?
そんな色の名前、初めて知りました。とってもきれい。
内容の説明はすでに分かりやすく皆様が書かれているので、言いたい感想を。
ともかく攻め様の准平が優しくて甘いっっ。
記憶喪失(すぐ思い出したけど)で恋人だって言って同居に持ち込んだ受け様の深尋が大好き、今、隣にいるのが嬉しくてたまらないって態度や表情に出しまくりで。
受け様が大好きーーっていう攻め様、という関係が大好きな私としてはもういいわーいいわー、でした。
和菓子や桜、茶道、といった和テイストがちりばめられていて、そり辺もよかった。
深尋が子供みたいに素直にきらきらと和菓子を見てるから、私も食べたなりましたよ。
最後に2人で嘘をついてことを話して好きだって言い合って、その後のえちもあまーい。
橋本あおい先生の挿絵もとても優しく甘くてとっても合ってました。
正直、他の川琴作品はピンときませんが、このお話はフルールで毎週展開が気になっていたお気に入りの作品の文庫化ということで購入しました。
買って良かったです!
少しずつ読んでいたものを一気に読み直すと、また違った面白さ がありました。が、なんといっても34ページと3ページのSSがとてもよかったです。
作品を通して、恋人になるかならないかの甘い雰囲気やドキドキ感を味わう事ができます。
また攻の健気さもキュンときます。
オススメ作品です。
川琴さんは初読みですが、橋本さんの表紙&着物男子に釣られ購入してみました。内容は皆さま書いてくださっているので感想を。
受けの深尋がすごく人間味あふれるキャラでした。
中・高校生の頃って人の目が気になるし、反抗期で素直になれないお年頃だと思う。悪いことをしてるという認識はあれど集団の輪からはみ出して目立ちたくない、という気持ちも分かる。
彼が積極的に意地悪をしていたわけではないが、でもだからと言っていじめをしていい理由にはならないので、彼が大人になり、そんな子どもだった自分を反省する姿にちょっとホッとしました。
対して攻めの准平。彼もすごく良い子で良かった。この話はマイノリティであるゲイを仲間外れにするシーンもあり、ともすればシリアスになりがちだけれど、いい意味で准平が大人びていて暗い話にはなりません。
「自分はゲイだから」と卑屈になるのではなく、マイノリティだからこその引き際を彼が理解しているからこそ明るいトーンで話が進んでいく気がします。悲しい思いをしたこともたくさんあるであろうに、それを悲観せずにいい意味で諦めを知っている大人なナイスガイです。
中学生のころから深尋の事が好きだった准平。深尋が記憶喪失だと聞いて、とっさに「自分が恋人だ」と嘘をついてしまう彼の恋心にきゅんときました。彼がやなヤツだと「嘘つき」になってしまうのですが、素敵な人ゆえに「そこまで好きなのか」と好意的に受けとれてしまう。うん、人徳だなあと思いつつ。一途に深尋を思い続けていた彼にエールを送りたくなりました。
着物で事を致すシーンには萌えまくりでした。橋本さんの挿絵で着物が乱れてるシーンがあったらなお良かったな、と思いました。
和菓子屋さんが舞台ですが、和菓子のように綺麗ですっきりとした甘さの作品でした。
川琴ゆい華先生の作品は初めてだったのですが、ハマりました!
苦い思い出とともに心に引っかかっていた初恋を実らせるお話し。
同級生の再会もので、記憶喪失とか、事故現場に偶然居合わせるとか、突拍子もない出来事から物語は始まりますが、ずーっと止まっていた時が動き出したかの様に受け様と攻め様が恋仲になって行きます。
過去の後悔とか、将来への不安とか …。日常のエピソードも絡まって、丁寧に描かれていて。この二人はこうなる運命だったんだ。と納得してしまいました。
「宵越しの〜」の言葉の意味を作中で説明しているのですが、まさにその通りで本当によく描かれていると思いました。
着物とか、和菓子とか、お茶とか、桜とか…。和で雅な設定が作品の世界観にしっとりさを加えていたのも良かったです。
エッチも描写がちゃんと書かれていてエロスを感じました。
橋本あおい先生の挿し絵もエロ可愛くて悶絶ものでした。
年の差物を好みとする自分ですが、同級生物の中でも
楽しく読めたく作品でした(*´∀`*)
受け様は一時的に記憶障害になり、病院でどうしようかと
困惑していましたが記憶が入院中にすぐに記憶が戻ります
攻め様は偶然に受け様の事故に居合わせて、受け様を病院へ
そして自分が受け様の恋人だと「嘘」をついて
受け様に接してきます・・・・が、
その時、受け様は記憶が戻っています
それでも受け様は攻め様の家についていって
お互い「嘘」を付きながらの生活が始まります
昔、受け様は攻め様をホモだとから、かったり無視していて
負い目があって自分を許せないでいます
改めて攻め様と話すようになって、昔自分がしてきたことはと
苦悩します
負い目がある受け様に対して、優しく接してくれる攻め様に
受け様が嫌いになるわけでもなく・・・好きになりますよねw
互いの嘘がばれてからの、過去のネタばらしは最後の最後で
とても面白かったです
攻め様がかなりの間、受け様の事が好きだったことや
罰ゲームのキスなんて・・・攻め様が興奮していたことや・・・
シビヤな話かな?と思っていましたが
けっこうな甘いホワホワしたお話でした
もうっ!なんとも可愛い!
子どもっぽいというのではなく、年齢相応の大人さはあるし
そもそも、これはお互いに嘘をついている話なのだけれど、
心根がピュアで、二人とも可愛いのだ。
そして、纏まってからのお互いカワイイカワイイ言っている二人が
また可愛い。
川琴さんの描く人物は、この可愛さというのが特徴だろうと思うが
他のレーベルでは結構捻りが利いていたりするのが
前作の『今夜、きみと星につなごう』も良かったが、
このフルール文庫では非常に素直に可愛さが際立つ。
ただし、コテコテの可愛さや甘さじゃあなくて
後味スッキリ、糖度は高いんだけれど雑味のない可愛さ甘さ。
それに橋本あおいさんの挿絵がまたよく似合っていた。
さて。
失恋して深酒をして階段から落ち記憶を失くした深尋の前に、
恋人だと言う男が現れる。
この男、かつて中高で同級生だった老舗和菓子屋の息子・准平。
程なく記憶は戻った深尋だったが、
それを隠して准平の世話になることになる。
彼に関して深尋の心の中には、消化しきれない記憶があって……
記憶を失ったという深尋の「嘘」と、恋人だと名乗る准平の「嘘」。
互いの嘘が絡まり合って、二人の間には新しい関係が作られていく。
設定は面白いし、それに絡む気持ちの動きは
中高時代の記憶も含めて細やかで、惹き付けられて読み進めたが、
嘘のバレ方バレてからの展開は、アッサリスッキリ。
修羅場になることもなく、優しい人達と優しい顛末は
川琴さんの味わいとプラスに捉えるべきなんだろうなぁ……。
(性格が捻くれているので、些か不満ですがw)
エア交換日記へのケチャップ血文字の返事とか、
キスの意味を問うた時に下の方に書かれた思いとか、
初キスについて語った准平の感想や
「蜘蛛男の真骨頂を見るがいい」と深尋の掌にのせた物や……
細かいエピソードが可愛くてキュンとさせられる。
纏まってからのHも、甘くてエロくていいなぁ。
二人ともこちらが恥ずかしい程素直にラブラブ、
定番の温泉露天風呂や、黒子話もございます。
※
室町時代創業の老舗和菓子屋……というと、
塩瀬みたいな感じかな?
舞台として神楽坂の風情はなかなか味があり、
着物の描写、和菓子の描写、和の色……と彩りを添える。
が、「蟀谷=こめかみ」みたいな表記は些かやり過ぎの感も……
ちなみに、茶道の習い始めに畳の目を16目を数えるのは、
至って普通です。
川琴先生は、初読みです。
着物男子に導かれ、つい手に取っていました。
最近なぜかBL以外も含めて記憶喪失話が続いていまして。
またか~、と思っていましたが。
この話では記憶喪失は良いスパイスといった感じになっていて、かなり楽しめました。
中高一貫の学校で出会った二人。
いじめる側のグループにいた深尋。
ゲイ(深尋を好き)という疑惑でいじめられるが、いつも飄々とかわす准平。
深尋はまわりの目を気にしていじめる側から抜け出せなかった事を、大人になっても悔いていた。
ある日、記憶を失った状態で病院のベッドにいた深尋。
泥酔して階段から転落したらしい。
そんな深尋を助けて救急車にも付き添ってくれたという男が、見舞いに訪れた。
そこに現れたのは准平だった。
准平は深尋の「恋人」だと言ってきて…?
この二人は、昔話風に言えば。
狐と狸の化かし合いって感じでしょうか?
しかし悪戯や悪意の化かし合いではなく、愛情ゆえに。
好きだから嘘をつく。
相手の気をひきたいから嘘に嘘を重ねる。
そんな二人が、とても愛おしくなります♪
そして、沢山のアイテムが楽しい!
深尋の記憶日記。
口では言いにくい、聞きにくい事を書き留めたりして、なかなか気のきいたスパイスになっていました。
他にも色々な専門世界とか。
着物、茶道、和菓子、スペイン菓子、焼き物、和色etc...。
どれもかなりしっかり書かれていて、かなり面白かったです。
京都に住んでいたのに習わなかったお茶の世界。
すぐ近所にあったのに、深入りしなかった和菓子の世界とか、着物の世界。
懐かしいと共に、勉強しておけば良かったなぁ~と思いました。
今からでも習い事はじめたくなります!
和色は大好きで、これは色見本表ももっていました。
でも、配色割合を言い当てるのは無理だわぁ。
そのあたりもすごく楽しかったです♪
宵越しのお茶、とか。
私は毎日飲んでるなぁ…と反省したり☆
茶道の世界の考え方、利休の言葉。
とてもわかりやすく書かれていて、すごく楽しめました。
もしもエロ無しでも、全然大丈夫なくらい。
話のスパイスたちがすごく面白かったです!
和菓子の解説も楽しくいただきました。
ごちそうさまでした~。
追記:
ネタバレしすぎかも、注意☆
と書いたんですが。
自分で読み返してみて、思ったほどネタバレしていなかったので消しました。
ネタバレ度合いの感じ方は、人によりますが…。
色マニアな私。
この小説には色彩がちらほら出てきます。
和の要素がふんだんに散りばめた奥ゆかしさがたまらなくて神評価です。
小説の詳しい内容は他の方のレビューを御覧になると解りやすいので
私は勝手ながら省略します。
この小説に出てくる色について(もはやレビューではないです)
【緋褪色(ひさめいろ)】
緋色のあせたような鈍い調子の赤系の色。
古代から赤には厄除けの信仰があった。
【若苗色(わかなえいろ)】
田植えの時期の若い苗のような新鮮な黄緑色のこと。
夏の色として平安時代から使われてきました。
【黄檗色(きはだいろ)】
黄檗(おうばく)キハダの樹脂で染めた赤みの少ない黄色。
【淡水色(うすみずいろ)】
万葉集には、水色は水縹と記されてます。
平安時代の散文には水縹と水色が使われ、中世以降は水色が主流になった。
縹色(はなだいろ)とは薄い藍(あい)色。
【躑躅色(つつじいろ)】
つつじの花のような紫色の鮮やかなピンクのこと。
アザレアピンク。
季節の色に囲まれているこの日本はとても素敵で幸せだと改めて感じました。
和菓子の名前が頻繁にこの小説に出てきますので老舗の和菓子屋へ行きたくなりました。
お抹茶と共に。
着物を装着しますと背筋ピーーーーーンってなりますのは私だけではないことがわかり、橋本あおいさんの挿絵よかったです。
記憶喪失のままのふりをするという設定は目新しく新鮮で、展開を想像するだけでワクワクしました。
お互いの嘘から始まった二人、その嘘がいつ何処で明らかになってしまうのか…
自ら漏らすのか、それとも自らの意思とは関係なくバレてしまうのか…
それを考えるとハラハラさせられました。
しかしながら、その緊張感が甘いストーリー展開上での良いスパイスになっていた感じがします。
深尋視点でじっくりと心理変化を見てとれたのも嬉しかったです。
昔から変わらずの意気地の無さには若干イライラさせられましたが、性分はそう簡単には変えられないということ、更には過去のこともありますので、今置かれている状態を大切に思えば思う程に失いたくないと臆病になるのは無理もない、それが記憶喪失のふりをするということなのだろう…ストーリーが深まるにつれてそんな風に思うようになりました。
記憶は戻っているけれど、エア交換日記は記憶の断片を見付けるような感覚。
そして、深尋が自分の本当の気持ちに気付いて受け入れる流れは、失われた記憶が蘇ってくるのを彷彿させられるような気がしました。
准平も嘘をついてはいましたが、深尋が過去に囚われない新たなスタートを切れたのも全ては准平の愛の深さ故なんじゃないかな。
准平の優しさ、思いの深さには感動させられましたね。
それを証拠として長年大切に持っていたのもロマンチックでキュンとなりました。
こんな蜘蛛の巣があったら飛び込んじゃいたいですw
黒子にまつわる後日談は、黒子好きの私にとっては嬉しいお話でした。
ほくろん男子、色っぽくて萌えます。
フルール文庫の川琴さんの作品は可愛いので、大好きです。
今回も中身を確認せず予約。
今年に入ってからかなりのハイペースで出版されていますが、個人的にはフルール以外の作品はピンときませんでしたねえ。
こちらの作品、川琴さんのHPでSSが読めますよ。
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受けの深尋は、スペインで洋菓子の修行をしたパティシエ。
何事にも流されるまま生きてきた結果、彼女に浮気され仕事も一緒に無くしたあげく、事故で一時的に記憶喪失となる三重苦を負ったお気の毒な青年。
攻めは、実家の老舗和菓子屋で対外的な仕事や茶道教室を手伝う准平、29歳。
深尋とは同級生で、今も昔も確固とした意志を持つ、穏やかな立ち居振る舞いの和装男子です。
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中高一貫校で同級生だったふたり。
その頃、准平が同性愛者であるとか深尋を好きだとかいう悪意ある噂があり、それに意識してしまっていた深尋。
実際、准平の方は否定も肯定もせず淡々と生活していたのに、対象とされた側の深尋の方が内心は青くなったり赤くなったりしていたわけです。
深尋の方は結果准平を徹底的に避け、卒業後進路が分かれたふたりが11年ぶりに再会したのは、深尋の転落事故でした。
記憶喪失の深尋に自分の恋人だからと刷り込もうとした准平を、わたしずっと深尋が記憶が戻っていたことに気づいていて、それでも一緒にいたくて深尋の演技に乗っかっているのだと思っていたんですよね。
実際は違っていたんですが。
だとしたら准平は必死に今の世界を守りたかったでしょうに、それでも深尋の記憶がはやく戻るように(実際は病院ですぐ思い出していたのですけど)協力を惜しまなかったのは、あまりに男らしくて惚れました。
健気攻め?とでも言うのかな?
記憶喪失を結果的に装うこととなった深尋は、毎日あったことや直接准平に尋ねにくいことを日記にしていますが、それを見た准平の答えの伝え方が可愛いくてお気に入りです。
いつだってほぼ攻めしか重要視しないわたしにとって、准平はかなり好きな攻めさんで、自称蜘蛛男の真骨頂もあのクールな風貌とのギャップがたまりませんでした!
SS二本はひたすら甘くて、特に二本目の准平視点がもっと読みたかったー。
体位にバックが多いのはそんな理由でしたか(笑
川琴さんの作品にしてはえっち度は低め?(それでもラストにかけては多いですが)ですが、その分心情がたくさん表現されていて良かったですねえ。
Krovopizzaさま
こんにちはー、Krovopizzaさま(*^^*)
おっしゃる通り、1番は『今夜、きみと星につなごう』です。
あれで川琴さんにハマって、全部揃えてしまいました(^^;;
合わないものは合わないですし、みんながみんな好きだというわけではないのですが、最近他の作家さんのものでもフルールで当たりがあったので期待しておりました。
川琴さんのサイトでショートも読めます(*^^*)
ココナッツさま こんばんは~
「2番目に好きだ!」と来れば1番が気になるところですが、同じフルール文庫の『今夜、きみと星につなごう』でしょうか(あれも可愛いお話でしたよね♪)
記憶喪失の件、私も准平に関してココナッツさまと同じような予想を立てていたのですが、みごとに外れでしたw
でもそういう素直なところも魅力の素敵攻めでしたね☆
准平視点の話、私ももっと読みたかったですv
WEB公開で読んでおり、設定の絶妙な上手さと、キュンとくる切なくも甘い展開にやられ、「これは文庫されても買い!だな!」と思っていました。
記憶喪失だと嘘を付く攻め准平と、嘘をつかれていると気付きながら記憶喪失のフリをする受け深尋の、今にも壊れてしまいそうな絶妙な関係性。交換日記を通して少しずつ探りあったり、同居生活や和菓子屋という准平の家業と通して近づいて行ったりしながらも、常にお互いに嘘をつきあっているという後ろめたさ、本当は恨まれているのではと言うの不安感が交錯しています。甘いんだか切ないんだか、ハラハラしっぱなしでした。
2人とも嘘をつかれているので、表の顔と裏の表情が違っていて、キャラクターに多面性があるのも良い。
そのうえ、読んでいて常に「一体いつこの嘘がばれるのか!?」という緊張感があるので、BLとしてだけでなく単純に読み物として面白かったです。
彼女にフラれ、仕事もクビになったあげく
歩道橋から落ちて一時的に記憶を失った深尋(受)。
病院へ現れたのは、
学生時代「ホモ」と揶揄されていた同級生・准平(攻)。
准平によると、自分と彼は恋人同士だったと……
記憶はすぐ戻り、准平の嘘にも気づいたものの
学生時代准平をハブにしていた罪悪感&この際ロクでもない自分の人生をリセットしたいと
記憶喪失のふりをして准平の嘘に乗っかることに。
パティシエの深尋は、前いた洋菓子店でも
彼女(店長)の浮気が原因で破局&クビを言い渡され、再就職口もないのにそのまま大人しく辞めてしまうような、ちょっと情けない男w
しかし菓子職人としては豊かな感性と情熱を持っていて、ただのヘタレじゃないのが良かったです。
記憶喪失後、すぐ思い出したのが自分の作っていたお菓子の映像だったり、
准平が深尋に惚れたきっかけも、そんな深尋の感性に惹かれたからだったりと
和菓子屋の息子×菓子職人という設定がよく生かされていたと思います。
嘘から始まった同棲生活は、意外なほど可愛い。
交換日記でファーストキスはいつ?
と尋ねれば
翌朝のオムレツにケチャップ文字で
「中二」とかww
同じベッドで眠っても、深尋を気遣って手は出さない准平は男前すぎて軽く惚れますv
優等生なだけじゃなく、ユーモラスだったり執着心が強かったりな一面も面白い。
初エッチに突入する前の
「蜘蛛男の真骨頂を見るがいい」
というセリフがすごく准平らしくて好きです。
記憶喪失につけこんで、優しくジワジワ網を張って…って確かに蜘蛛っぽいw
二人とも温厚なので
嘘がバレてからの展開もごく穏やか。
なのでドラマ性にはやや欠けるものの、
彩り豊かな和菓子の数々や
和菓子職人をめざす深尋の奮闘など
日常に即した描写の一つ一つが素敵。
ラスト~約40ページもある後日談は
イチャイチャエロラブシーン満載でさすが川琴さん!
橋本あおいさんの豊富なエロ構図も
さすがとしか言いようがないエロ美しさで必見です☆
*タイトルの「宵越し」とは
宵越しの(一晩置いた)お茶は(毒だから)飲むな
という言い伝えにちなんでいる模様。
コミュニケーションにも例えられる「お茶」と
なかなか想いを伝えられない(お茶を飲めない)
二人の関係を的確に表した良いタイトルだと思いますv
ココナッツさま、コメありです☆
来週まで封印ですか!
それはかなりの焦らしプレイですね(違うか)
川琴さん良いですよね~
ユーモアセンスとラブ甘なエロ描写がすごく好きです(^q^)
ココナッツさまのご感想も楽しみにしとります~☆
こんにちはー、Krovopizzaさま!
わたし川琴さんは好きなので予約してあったのですが、諸事情で来週まで封印(T_T)
なので、Krovopizzaさまのレビューワクワクして読みました。
はやく読みたいなー。