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tamayura
個人的なことですが、商業BLを読み始めた頃に手に取った思い入れの深い作品です。
(ずっと二次創作畑にいたので商業BLに目覚めるのが遅かったのでした)
▼キーワード
『大正浪漫、全寮制の旧制高校で幼馴染が再会、切ない、美しい』
▼絵柄
ノスタルジックな雰囲気のストーリーに説得力を与える圧倒的画力。
キャラの感情が髪の毛一本にさえ込められているかのような、繊細な描写が印象的です。
▼所感
なんと10年前発刊の作品なのですね…!
令和の世においても色褪せることなく、後世へ語り継ぎたい作品としてマイベストBL上位に変わらず鎮座しております。
時代が時代なので、現代以上にままならぬふたりの恋が、切なくて切なくて…。
悲恋モノなフラグがすごくて、光属性の私としてはだいぶ怯えるのですが、ちゃんと結ばれますのでホっとしました。
時代、葛藤、憂いを含んで一層色っぽさがにじんでしまうような、控えめなのに漏れ出てしまうような上質な色香を存分にご堪能いただける作品です。
※番外編が電子発行されていたことをつい最近知りまして…!
そちらも併せてお楽しみいただけます♡
舞台は大正、西洋化に伴い同性愛にも厳しかった時代。
貿易商の跡取りだが愛人(外国人)の子供として生まれたハーフの主人公と作家志望の庶民の2人が何度も離れ離れになりながらも惹かれ合います。
旧華族スタイルや袴姿が登場人物のカッコ良さを引き立てて良きです。
果たして2人は結ばれるのか?立花の生前最後の原稿の行方は?
エピローグのラストシーンはエモすぎて号泣しました。人生って尊い。愛するって素晴らしい。そう思わせてくれる素敵な作品でした。
もう、何回読んだことでしょう。第一部の最後の一ページの圧倒的な芸術性。ペンと紙でここまで抒情が表現できるなんて。炎に焼かれて燃え上がり、灰になって落ちてくる燃え殻。それが音の響きを想像させる、壊れたラムネの瓶から弾け飛んだ飛沫に変わる。走る少年の後ろ姿は、走っていながら止まっている静止画のよう。美とは何か、定義することは難しい。けれどもゆき林檎先生の作品を読めば、美を目で見て、そして心で感じることができるのではないでしょうか?
時々目にするこちらの作品、高評価で試し読みも面白かったので読んでみました。
まずタイトルは「たまゆら」なんですね。ずっと「たまひびき」と思ってました^^;
大正時代のお話。
学生で幼馴染の再会ラブストーリー。
受けの浅倉はハーフで美人、攻めの立花は女性にもモテる男前です。特に立花には憂いを帯びた色気があって大変良きです。
浅倉は貿易商の息子で華族、一方で立花は平民です。
大正時代なので同性愛が難しい上、身分違いという要素もあり、とてもロマンチック且つドラマチックで萌えました。
表紙のイメージ通りの、美しくて切ないラブストーリーでした。
絵の美しい時代物がお好きな方には、ぜひとも読んでいただきたい良作だと思いました。
電子で「或る日」という番外編があります。
これが甘々ですっごく良かった!
本編が楽しめた方は、ぜひ、いえ必ず(笑)こちらも読んでほしいです♪
紙本 修正は白抜き
【幼馴染再会モノ】では自分的には断トツのぶっちぎりで至極の1位はずっと変わらずゆき林檎先生の『玉響』!!!!
ホンっっっトにほんとに大好きです!
現在2023年、こちらの初版は2014年・・・!
9年も前の作品とは思えない、、、
そして読む度に何度でも感動出来る、、、
多くのセリフやコマ、凝った設定、モチロン”THE王道”で魅せる作品もBLらしさがあり好きですが、先生の作品はセリフ選びや行間、そして絵で
『読ませる』
事にシンプルにずば抜けて長けていらっしゃる。
特に『玉響』では必要最低限のト書きに必要な分だけのセリフ、擬音表現がないのに音が聞こえてくるような表現力、、、
格段に魅せ方、読ませ方が上手過ぎる!!!
何年経ってもプロの仕事はその輝きを失わず魅せ続けて下さいますよね。
自然と読ませられている=惹き付けられてるから、作品への没入感が半端ない。
どんな環境下で読んでも多分外部の音が入って来ないんじゃないかな?って位、読んでる間は作品にのめり込めます。
もし、万が一まだお読みになった事がないお姐さんがいらっしゃったら読んで欲しいなぁーーーーーと願いながらレビューしてみました。
本編のみの余韻を楽しむのもモチロン素敵ですので好みもあるかと思いますが、2020年に既刊同人が電子化されておりますので是非、セットで読む事を私はおススメします♪
明治/大正/昭和初期あたりの我が国は、切ない匂いしかしないですよね、、!
その昔、男色は貴族や武士の嗜みであったけれど、西洋化していく中で、それは禁忌になった。キ●スト教的な思想に従ったそれは、いつしか、産めや殖やせやの号令と合わさって、どんどんと強力なものになっていく。
そんな時代においても、突然ながら、同性を愛する人はいて。性別だけで無く、家制度にも縛られて。
この国の生きづらさは、家制度にあると思う。それは、今も昔も変わらない。個人対個人の契約であったならば、今よりどんなに自由なものか・・・!
読む前から切ない話になると分かりきっているような表紙、時代背景、それぞれの立場ですが、先が分かっていても、じっくり読ませる力のある本です。素晴らしい作品でした。
読了後に「はぁ〜〜〜」と、感嘆とも安堵とも言えぬため息がでました。
きっと呼吸が浅くなってたのかも。
子供の時に唯一の友人だった立花からあるきっかけから姿を消した麻倉だったが、全寮制の高校で再会する物語。
時代背景は大正から昭和初期との事で、同性愛への風当たりや2人の置かれた環境もあり、伝えられなかった想いを立花は麻倉に伝えた事から、麻倉も自分の気持ちを自覚しはじめるのですが…。
時代や環境に翻弄される2人が切ない。
すれ違いにすれ違うのですが、それでも諦められずまた会えた時は感動の嵐でした。
本編内では幸せな期間の描写は少ないのですが、きっと2人で居られた時間は濃密で幸福に満ちたものだったんだろうと思いたい。
切ないお話を作者さんの美麗な絵がさらに盛り上げてくれていますね。
後日譚の「或る日」も楽しみに読みます。
まず、ゆき林檎先生の描かれる顔がめちゃくちゃ好きです!
特にこの作品の頃の絵が好きなんですが、作品の時代背景と相まって、そこはかとなく漂う品としっとりとしたエロスが半端ないです!(エロそのものは少なめです)
幼馴染の立花と麻倉。
麻倉の留学により二人の交流は途絶えるが、高校入学を機に寮の同室生として再会する二人。
家の都合で学校をやめなくてはならなくなった立花の意を決したキスシーン、めちゃくちゃ好きです。
その後、震災もあり二人は再び離れてしまう。
結婚を先延ばしにしてずっと立花を探していた麻倉。
再び再会したとき、麻倉の溢れる気持ちに思わず泣いてしまいました。この麻倉からの告白シーンは何度読んでも泣いてしまう。
でもね、立花はほんと罪な男だと思う。菊がちょっと可愛そうだった。で、麻倉も破談を決意する。
死に際にいい人生だったと笑いたい・・・ほんとその通りなんだけれども、それぞれの相手の女性のことを思うと少し複雑。
しかしですね、この「いい人生」っていうのが、書き下ろしの「餞」で見事に回収されていまして。もう最後の一コマで涙腺崩壊でした。ここで神決定!
ストーリー的には1冊でまとめるには足りないような、少し駆け足の部分もあって、ほんとは2巻くらいかけてじっくり読ませていただきたかったな。
大正時代、幼馴染、切ない恋…。
大好きな要素がたくさん詰まった、名作と感じずにはいられない作品です。
ゆき林檎先生の繊細で綺麗な絵柄と、幼馴染との切ない恋の組み合わせは、本当に心に響きました。
お互いのことを好きなのに、世間体、家のため、ずっと一緒にいられなくて…。
どうやって2人が結ばれるのか、それとも離ればなれになってしまうのか…結末がものすごく気になって一気に読んでしまいました。
2人の濡れ場は、ものすごく綺麗で、色っぽくて大好きだなぁ…と思いました。
ゆき林檎先生作品 絵がきれい(2回目)
細部にまで神経を行き渡らせて描いていらっしゃるんだろうなと思うほどきれい。
好きなのに素直になれず…でも気になって距離が近くなっていく過程のドキドキがいい。
想いを貫いてのえっちもきれいでかわいくてエロいのがすばらしい ハピエンよかった✨