ブライト・プリズン 学園の禁じられた蜜事

ブライト・プリズン 学園の禁じられた蜜事
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神130
  • 萌×232
  • 萌11
  • 中立10
  • しゅみじゃない9

--

レビュー数
16
得点
821
評価数
192
平均
4.4 / 5
神率
67.7%
著者
犬飼のの 

作家さんの新作発表
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イラスト
 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
シリーズ
ブライト・プリズン
発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784062868150

あらすじ

龍神の寵を受けて神子になった薔は、その事実を隠して陰神子として生きる道を選ぶ。恋人の常盤と過ごせる儀式の夜を心待ちにするが、謀略により追い詰められて!?

表題作ブライト・プリズン 学園の禁じられた蜜事

常盤,教団御三家西王子家の嫡男で龍虎隊隊長,30歳
薔,教団・王鱗学園の高等部3年で贔屓生,18歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数16

相関図が出来上がっていく


一巻は、常盤のことが大好きなのに想いが報われない切なさ。
二巻は、好き合っているのに他の童子に対する罪悪感とのせめぎ合いの切なさ。

こんなに幸せになってもいいのかと、薔が思いやりのある子だからこその葛藤が苦しかったです。

また、今回は視点が多数入れ替わります。
椿→薔→風雅→薔→剣蘭(エピローグ)で、ああなるほどそう思ってるんだ…と、それぞれのキャラの思う所が新たに発見できます。

一巻では薔に意地悪なことをした椿は相変わらず常盤のことが好きだし、風雅が椿を想っていることが判明した時は正直、驚きました。

二巻も薔に不安を煽るようなことを言いつつ、常盤にはいい顔をする…。
他の攻めとくっついて、そこで幸せになってくれよ!と思ったけれど、まさかの風雅。
一巻の感じから総受けを匂わせてきて期待していただけに、少しガッカリ…。

さらに巻を増すごとに学園の背景が明確に…。
一巻と入れ替わりに新しい登場人物も増えたことにより、誰が誰を好きなのかがゴチャゴチャになってしまうので、自分で関係図を書いて整理したりしました(笑)
そして相変わらず最初のページの人物紹介はありがたい…。

メインのカプですが普段は厳格でクールな常盤ですがその分、嫉妬大爆発のシーンがより一層際立って最高でした。
このシーンだけでも読んで良かったと思えました(笑)

エピローグは謎を残す感じで終わったので、早く続きが見たくなります。

それにしても、毎巻バレないかとヒヤヒヤの私。
こういう感覚は滅多に味わえないで希少なシリーズです。

1

薔の幼さにイライラ

二巻目再読終わりました。

椿が誰かと密会していた、薔が降龍殿で襲われる、杏樹が神子として学園にやって来るという朧げな記憶があったので細部を確認出来ました。

思ったのは「暴君竜シリーズ」は攻めの成長物語でしたが、こちらの「ブライト・プリズンシリーズ」は受けの成長物語なんですね。

それもあってか薔の幼さにハラハラして、何度も繰り返す失敗にイライラしました。

でも結局は常盤が学園に現れてからの薔の反発は、常盤の気を引きたい為だったんですよね。記憶は無いのに無意識に執着していた点では萌えました。

漸く人間関係が徐々に分かって来た時点で終了してました。これから未読の三巻以降を読むのでとても楽しみです。

今のところ「暴君竜シリーズ」みたいにハマってません。登場人物にそれほど肩入れ出来ていないのが原因だと思います。
可畏の場合は凄く最低の印象から巻が進むにつれて良くなったからとても萌えたんです。
薔の場合は愚かでも最低では無いので、あまり印象が変わらないのが原因かもです。

それからちるちるさんの「ブライト・プリズンシリーズ」のページの各巻の紹介文?で良いのかな…。
ちょっと書いた方の主観が入り過ぎていて、どうかなと思ってしまいました。(担当した方ごめんなさい)

なので文庫本のカバーあらすじだけを読むことにしました。

0

まだ謎だらけ

うん、面白かったと思います。
が、乗り切れないのは、登場人物たちをあまり好きになれないからかもしれません。

薔へのお仕置き……あれ、酷くないかなって。
言葉で言えばいいものを、わざわざ恐怖を与えて分からせるっていうのが納得いきませんでした。
常盤も椿もあまり好きじゃない。
もっと言えば、薔もそんなに好きじゃない。
強いて言えば、楓雅が好きです。

ただ、次はどうなるのかな?というワクワクも感じます。

陰神子続けるのって怖いですね。
私だったら耐えられないー!
元陰神子の紫苑の存在が不便でならないです。
こんな教団絶対入りたくない。
龍神コワイ……

0

だましだまされ、という流ればかり

シリーズ1冊目から、続けて読了。
設定があれこれあって、いささかやりすぎと思える点も多いが、これだけ作り込んだ世界を主人公がどう壊すのか(壊すんだよね? 外の世界に出たがってるし)、それが気になる。ただ、二冊よみおわっても、まだ好みのタイプのキャラクターがいない・・・・・さらに視点人物が学園の謎をさらりと明かす展開が多くて少々辟易。この作家さんは、こういう書き手なのか? だましだまされ、という流ればかり。

3

シリーズ2作目

大好きな犬飼のの先生の、
学園もの(と呼んでもいいのかどうか)第2巻。

常盤・薔・楓雅・椿の関係性や、
椿の本性が徐々に明らかになっていきます。





いままであまり出てこなかった大学部の詳細や、
学園の地下の描写が出てきて驚きです。
敷地が広いってのはわかっていたけど、
想像以上に広かった!
そしてまさかそんなものまであるとは。


白菊の復帰や杏樹の来訪で
休まることなく波乱続きです。
このシリーズは読んでいて辛くなる...。

でも、贔屓生の桔梗と青梅が、
薔に対して言う悪口の内容がちょっと笑えて、
特殊な環境で育っている子たちだけど、
年相応の子供らしい所もあるんだなと
(いや、高校生にしては子どもっぽい悪口かな?)
なんだかちょっとだけ安心しました。

4

暗雲垂れ込める第2巻

シリーズ二作目。今巻も安定した面白さでした。前巻でお互いの気持ちを確かめ合い晴れて恋人同士となった薔と常盤ですが、白菊の復帰や神子・杏樹の再登場などによって2人の周りに不穏な空気が漂い始めます。常盤は薔が陰神子だと発覚しないように信心深いふりをしたり椿と付き合っているふりをしたりと忙しい男なのですが、その大変さをわかっていながら気持ちを割り切ることがなかなかできない薔くんがもどかしいですね。それにしても、常盤の教団に対する忠誠を示すために杏樹にあんなことをされてしまうなんて可哀相すぎます…今後薔くんはどうなってしまうのでしょうか?お互いの立場があるので人目も気にせずイチャイチャ…とはいかないこのカップルですが、乗り越えなければならない障害が多ければ多いほど2人の恋が燃え上がるようです。次巻ではもっと2人が幸せになっていますように…と言いたいところですが先の展開を知っているので少し複雑な気持ちです。常盤は早く薔だけに心を決めなさい!!

4

多少甘さも出てきてBLとして楽しめる

犬飼ののさんはとてもBLらしいBLだと思う。
BLのための特殊設定を嬉々として編み出している。
今作もそう。1巻はその設定に終始していたが、ついにストーリーやキャラが動き出した!と思う2巻目。
多少、甘さも出てきてBLとして楽しめる内容。

面白いんだけど、薔があまりに拙い…。
突っ掛かるくせに、自分の感情を表現できない。
短絡的なのは、まだ18歳だからまあいい。
が、思っていることとは裏腹に、反射的に言い返して、ぐるぐる悩む…の繰り返しに飽きる。
キャラの台詞で話を展開させないと!漫画的小説なので。

269P
「駄目だ…もっと、しっかりしないと…そんな夢は、ただの破綻だ」に薔の成長を感じた!
これが一番印象的でしたね。

続き物なので、今回はこれくらいでしょうか。

1

蜜。やっとほんのり甘口に…

1巻が椿の謎で終わりましたが、2巻でそれを知り得た状況が早速解明されたのはすっきりしたのですが、椿の怖さを感じました。
並外れたプライドの高さと内面の荒れ狂う思いを微塵も感じさせない意志の強さにも感嘆しました。
背徳に苦しむ者を黙って眺めていたいというのもゾッとしたけれど、わかる気がします。純粋培養で育った身でも、外界で何年も過ごし隠された事を知り得る立場になれば余計に、自身の不運や得られない多くのものに対して腹いせにも似た気持ちになってもおかしくはないでしょうから。
そういう意味では親近感を感じます。
外面菩薩、内心如夜叉と自認している通り怖い人です。
手のひらで転がされる剣蘭のリベンジはあるのかな。

3度目の逢瀬、降龍の儀で常盤背徳に目一杯甘い言葉をくれるのに、ツンデレ薔ちゃんは愛されたいし可愛いと思われたいのに嬉しがらせる言葉も可愛いことばも口にできない自分を歯がゆく思いながらますます溺れていくモノローグがすごく可愛かったです。
恋する乙女ですね。
儀式以外に愛の行為をしたいと考える薔と常盤をこのまま幸せにしてあげたいとは思いますが、それでは話が終わってしまうという気持ちが勝ちますが…。

でも、白菊復活の時の悩める薔はいただけませんね。
薔の正義漢や優しさは好ましいのですが、自分だけが楽をしている狡さを自己嫌悪し罪悪感から逃れたいがための行為に多くを傷つけそのことにまったく気がつかない傲慢さに怒りが湧きました。
そんな薔へのお仕置きはかわいそうでしたが常盤に賛成です。
でも、薔を傷つけようとしている椿の企みはまだまだ続くんでしょうか。そんなことをしてしまう椿の心情を思うと許せないけど哀しい。

7

最強のナンパ師!?

これまで犬飼ののさんの作品は初期のものを中心に何点か読みました。
文章はきらびやかだし、独特の世界観も確立されてるのですが
①さしたる必然性も感じられないところで攻めが受けに暴力をふるう
②同じく、受けが女装する
③途中で攻めがヘタレる
   などの点でいまひとつ趣味にあわなかったためしばらく遠ざかっていましたが・・・

 このシリーズは文句なく面白かった!普通年の差カップルで育ての親子とかだと、
どうしても若紫願望が鼻に付くというか、攻めが受けを自分の好みの色に染め上げようとするのがヤなんだけど、こちらの主人公2人にはあまりそれが感じられない。むしろ若い薔のパワーと予測のつかないはねっぷりに、一回り上の常盤が引きずられ気味で、でもなにしろベタぼれなのでそれすら楽しんじゃってますよね。

 薔はまだまだ成長しそう。本来の資質はとても伸びやかで、閉鎖的な学園や教団に収まりきれそうにない。常盤という最強の相方を得て、陰神子という残酷な運命にも果敢に
立ち向かってゆくことでしょう。

 当面最大の謎は、誰がなんのために赤ん坊の薔と剣蘭をすり替えたのか。椿と楓雅の関係も気になります。次作が待たれるところですが、これまで二巻で四月から七月までしか時が流れてませんので、12回の儀式を終えるまでには単純計算でもあと四巻?・・・長い!

 高評価には当然ながら彩さんの美麗すぎるイラストの力も多分に含まれます。
あれだけ大勢の美形を描きながら、すべて見事に描き分けてて、しかも文章から
立ち上ってくる各人の面影をひとりもはずしてない。常盤と椿の軍服姿なんて
下手な絡み画像より百万倍エロティックです。できれば次回は黒羽二重でもろ肌脱ぎの
常盤もぜひお願いしやす。

 それにしてもこの二人、すべての始まりは18年前、生後間もない薔が、中学生だった常盤の指をギュッと握ってニコニコニコーっと笑いかけた、その瞬間にもう勝負あった
って感じ。これってナンパですよね!?史上最年少にして最強のナンパ師、おそるべし、薔!








16

スルメ本

読めば読むほどハマっていきます。
自分はかなり速読でバーっと読んじゃう方なのですが、この本は設定が凝っていて、人間関係も複雑だし、それだとだと上っ面しかつかめないんですね。
で、もう一回読み直すと
「あれ?あそこってどういう設定だっけ?」
とか、「あの時のあの人の感情表現をもっと深く掴みたい。」
ってなって、結果的に何度も何度も読み返してます。
伏線もいっぱいありそうだし、色々妄想してしまって、気づくとすっかりハマってました(笑)

個人的な萌えポイントとしては、受け様と攻め様の年の差ラブ感です。
受け様は反抗期というか、ちょっと素行不良ぶってるのですが、元々がイイコなのと世間しらずなのが滲み出ていてカワイイんですよね…。
環境や、自分の感情や、運命。色んなものに翻弄されながらも必死に向き合っている様子がいたいけです。
クールで、厳しくて、策略家で、黒い部分も持っている大人な攻め様が、世慣れしていない子どもな受け様を全力で大事にしているところに萌えます。

5

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