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kimi ni yoseru blue
大好きな作家さんで
作家買いです(^^)
表題作は、高校生のお話。
東京から田舎に引っ越してきた
航平が悠太に一目惚れ。
悠太も戸惑いながら結ばれるお話。
ハデさはなく、ゆったりした
空間で青井さんの味が出てました(^^)
かやいいお話でしたね!
同時収録は、ファンタジーが2本
現代のお話(?)が1本入ってます。
一番良かったのが
同時収録作の「Night&Go」
長年片思いしていた友人が結婚。
その結婚式で
同じく辛い片思いをしていて
同じ境遇から高校時代
お互いを慰め合っていた
先輩と再会するお話。
短いお話だったのですが
とっても良かった(^^)
特に大きな見せ場は無いけど
雰囲気とか良かったです!
残りのファンタジーは、
難しかったかなー^^;笑
狐とお坊さんの話も難しかったし
その後の脚本家の話も難しかった‼︎
けど、脚本家の話も好きでした‼︎
バリエーションの多い短編集で
読んだ後、現実か幻想か
不思議な感じの1冊でした。
透明感溢れる、非常にリリカルな短篇集。
清明な余韻を楽しむのが第一で、決着が明らかにならなくても頓着しない。
純文学的なといったらいいのかな、
見たまんまエロとは対極の作品たち。
清らかな気分になりたい時はうってつけ。
間違っても、
とにかくエロ!
汁!
ドロドロで、グッチャングッチャンで、ねばねばしたヤツで滾りたいんだよ!
って作品をお探しの方にはお薦めしない。
いや、むしろ、そんなやさぐれた気分が浄化されて、それはそれで効果的かも。
イメージする言葉は「アメリカの夜」
昼なのに夜、夜なのに昼。
どのお話も淡く切なく爽やかな恋物語りですね~。
表題作は哲くん視点ってのがまた面白い。
ファンタジー色の強い坊主と狐のお話は、透明感のある青井さんの作風とマッチしていて良かったけど、ラストの「雨のゆめふる」がとても好き。
ヴィム・ベンダースの『ベルリン・天使の詩』へのオマージュを込めた作品かなと思うけど、時代背景はもっと20年ぐらい前っぽいかな。
キャラが魅力的だからもっと先が読みたくなるんだけど、最後を読者に委ねるような余韻の残しかたは、うますぎて憎い。
脚本家・・・なるほど~と唸りました。
相変わらず精妙な線画で人を選ぶ作風、
ストーリー自体はオーソドックスなアオハルなので余計に青井さんの特異な作家性が浮き彫りになってます。
作中でも言われてる通りに船から降りるだけの動作でさえ映画のワンシーンの様だし、
どの登場人物の目にも琥珀や翡翠が埋まっているよう。
好きな作家さんが編集さんに言われたのか売上を気にしてか、
急に小綺麗になって個性を捨ててしまった例を見てきたのでそうならないよう祈ってます。
自然や生き物の美しさを織り交ぜた話を描く青井秋さんですが、今回は人の心の機微を繊細に描いた短編集です。
表題作『アザーブルー』
東京から小さな島の学校へと転校してきた航平と一番の友達になった悠太。
二人は無人の浜辺で共に過ごすようになり、航平は悠太に惹かれていきます。
くらげが好きという航平。くらげを入れた瓶を通して笑う悠太を見つめる航平の表情がまた良いです。
ある時、航平には好きな子がいると知った悠太は航平とずっと一緒にいられなくなることに一人寂しさを覚えます。初恋も知らない悠太。けれども今は友達と居る方がいいと思っています。
「今は航平と居るんが一番たのしい」
照れくさそうな悠太のこの無垢な気持ちも、航平の恋心も、どちらも本当に初々しくてじんわりと染み入ります。
何事もないような出会いから、二人の気持ちが重なるまでの純粋な恋のお話。
『アザーブルー 風待ち』
好き合う同士となった航平と悠太。けれど二人の距離は相変わらず。航平のことが好きだけれど、どう接していいのかわからずに戸惑うばかりの悠太。大晦日の夜。二人きりで夜道を歩いていると、航平が悠太の手をそっと握ります。
実は航平も同じように悠太のことを意識し過ぎてしまい、自分の感情にひそかに戸惑っていたという。怖気づいていたのは自分だけじゃない。それがわかった時、二人の距離は一歩前進します。
青春ラブストーリーというよりは好きという気持ちの初心を繊細に描いたお話です。
純真で柔らかな彼らの恋心が青井秋さんの美しい絵と相まって実に素敵なお話となりました。彼らの初々しい表情を見ているとこちらも心が洗われるような気持ちになりました。
『Night&Go』
高校時代から友人である久に密かに想いを寄せていた和洋。大人になっても想いを告げることのないまま久は結婚し、その結婚式会場で高校時代の先輩、東と再会します。かつて和洋と同じように実らない片想いをしていた東。そんな辛い境遇から偽物の恋人同士だった過去を持つ二人。五年ぶりの再会した東は、和洋に自らの想いを告白します。
「真似事でも良かったんだよ。お前と居られるのなら」
今と過去を行き来しつつ描かれるお話ですが、東の告白の後から描かれる過去はとても意味を持ったものに変わります。偽物と言いながらも本物だった東の気持ちに触れ、和洋自身も気づかないうちに東への想いが芽生えていたのかもしれません。短いながらも心に残る良いお話でした。
『不帰の森』
不帰の森に住む"狐"は山寺の僧坊、佐彦のことを気にかけていた。
時折会っては酒を飲み交わす仲だったが、佐彦は内臓を患い余命幾許もない様子。
佐彦が病に苦しむある夜「こちら側に来る気はないか」と狐に問われ、応えた瞬間、佐彦の魂は瞬く間に狐に食われてしまう。
初めて食らった人の魂の重さに苦しむ狐。
狐と同化した佐彦も初めて見る世界に言いようのない苦しみを覚える。
今回最もファンタジー色の濃いお話です。
森に住む狐は魂の守人のような仕事をしています。
彼らは人の魂を食うことで、その人間を自分達と同じ存在にする力も持っているようです。その時魂を食われた人間は、自分を食らった妖と同じ世界を見ることになるという。人の身では決して見ることのできない世界が見えてしまうのですね。
脆いだけと思われた人の生が抱える重さ、人とは全く違う世界を生きる妖たちの見てきた世界。狐と佐彦、別々の存在だった彼らが同じものとなり、それぞれが得た言い様のない切なさと苦しさを分かち合い閉じられるお話。
一番短いお話ですが作者さんらしい世界観が現れていて素敵でした。
『雨のゆめふる』
彼ら「脚本家」は受け持つ対象者のもつ可能性からおおまかな人生の路を原稿に書き記すことで、人は脚本の筋書き通りに生きていく。彼らの人生を導いていくのが脚本家の仕事。
脚本家である安田が受け持っているのは瀬川信之という少年の人生。
ある日安田は瀬川の落としたノートを偶然拾ったことで彼と知り合うことになってしまう。
脚本家が対象者と直に接するのはタブー。
しかし安田は瀬川を対象者としてではなく、一人の人間として知りたいという思いのまま、今まで知ることのなかった彼の心の本質へと触れていく。
様々な理由から一人孤独に苦しんでいた瀬川。それは脚本家として安田が書いたまごうことなき瀬川の人生。安田にとってそれは仕事で、そこに感情が介在する余地はない。けれども安田は胸に痛いほどの苦しみを覚えてしまう。
多くの人間の人生を書きながらも、瞬きのような人の生に惹かれた脚本家と孤独な少年のお話。
とある映画から着想を得たというこちらの作品。実は私もこの映画観ていまして、成る程と思う部分もありました。
脚本家の安田が瀬川と出会ったことで今まで目を向けることのなかった人の心に触れ、その複雑で力強い不可思議な存在に興味を持ち始めます。
今まで脚本家であったが故に安田は表情を表に出すということがほとんどありません。
まだ自分の感情というものを上手く表せないのかもしれません。台詞よりも独白が多く、本を読んでいる気分になりました。
『アザーブルー』・『Night&Go』は割とBL漫画的なお話。青井秋さんの絵やお話は好だけれどファンタジー要素は苦手ですという方でも読めると思います。
『不帰の森』・『雨のゆめふる』は幻想的なお話ですが、今までと少し視点の変わったお話です。
どのお話も心にささやかな波紋を残すような、仄かな切なさを帯びたお話ばかりです。
登場人物一人一人の持つ震えを丁寧に描いています。
青井秋さんの作品は、萌えるという要素よりも、物語を楽しみ感じ取るという要素が溢れているように思います。うっとりと静かに感じ入ってしまうのような。そんな魅力を堪能できる作品でした。
今まで出された作品の中で、この本が一番好きです。
この方の作品を初めて読みました。
田舎の港町を舞台にした静かなお話。
物静かで淡くて悪い人は出てこなくて、あまりに綺麗にまとまってるので物足りない感じもしましたが、心洗われる、という表現がぴったりな作品でした。
東京から引っ越してきた航平と、地元の学生・悠太。悠太が使う方言も、かわいいです。
お話は、何が起こるというようなものではありません。
告白されたりキスされたり、それに悩んだり…その時々の悠太の態度が乙女ぽい気もするんですが、リアルさはないけどこういうのがBLだなあと思います。
タイトルになっている「君によせるブルー」はおまけの短編でしたがこれがよかった。
航平と悠太は仲がいいと回りから言われます。友達は二人の関係に気づいているようですが、あれこれ口に出さずにふーん、というくらいなのがいい感じでした。
こういう、町の情景やそこに住まう人々が上手く描かれている漫画って感心します。
残りの読み切りは独特の不思議な雰囲気のものが多く、ピンとこないと合わない作風かもしれません。
私はちょっと読みにくいと感じるものもありました。こればかりは好みだと思いますが、雰囲気漫画という感じですね。
他の作品ではどうなのか、他の既刊も読んでみたいと思いました。
ファンタジーが前面に出ていた前作2作とは違ったアプローチ。
普通の高校生だぁ…と読み始めたら後半にはファンタジーも収録されていました。
浅瀬にたゆたう陽の陰りを思わせる爽やかな色彩!!
【アザー・ブルー】
【アザー・ブルー風待ち】
【君によせるブルー】
東京からの転校生:航平と人懐こい地元の高校生悠太。
心細いところに注目され居心地悪そうな航平の心にスルッと入り込んできた悠太の明るい笑顔はあっという間に航平の心をほぐしてしまったんでしょう。
海の情景や服装からふたりが緩やかに重ねた時間(季節)がうかがえて、穏やかな気持ちになります。
緻密に描写されていた海月やウミウシが青井秋さんらしかったです。
一緒にいる時間が増えるにつれ大きくなる航平の存在を『航平といるときが一番楽しい』と表現した悠太に航平は自分の恋心をぶつけてしまいます。
爽やかな無自覚天然高校生め(笑)
ふいに自覚した恋愛感情に比例して恐いという感情も膨らむ悠太。
ゆっくり手探りで相手に近づく初々しい姿が微笑ましかったです。
彼らが躊躇わなかったのが印象的でした。
同性を好きになるのが恐い、と思っても相手に手を伸ばすことをやめはしなかった。
相手に惹かれる気持ちを海月になぞらえるモノローグがあるのですが生物や自然をこういう形で使うことで、ごく普通の話を光るものへと押し上げている作品となった気がします。
勘の鋭い同級生:哲くんの苦労性な独り言がキュートです(笑)
彼にしてもふたりのことを否定せず心配しているわけですから、おおらか。
仲良しをとられちゃった裏話があると楽しいなぁ。
【Night&Go】
ずっと片想いしていた親友が結婚してしまうというバッドエンドな始まり!
和洋が親友の結婚式で5年ぶりに再会した先輩の東はかつて和洋の想いを知りつつ、男に片想いする同士として『手の届かない本命の代わりに』と慰めあった相手。
ロン毛でチャラそうな先輩の一途さに胸がズキンズキンしました。
高校時代のはすっぱな声のかけた方も酔いつぶれたのもわざとですよね。
種明かしの後の回想で和洋に触れる東の優しげで嬉しそうな表情がいじらしくて切なく、もっと読みたいと思いました。
【不帰の森】
狐(社の眷属?)とお坊さんの恋情という枠では括れない、もう少し広い意味での愛情の話。
しん、とした森の静寂すら耳に届くような描写が美しい~。
相手を食らうことで同化し同じ世界を見るという設定が面白かったです。
人として天寿を全うするか、人ならざるものとして生き続けるかという難しい選択を重みを残したままファンタジーとして巧く纏めてありました。
甘くないところがよかった。
【雨のゆめふる】
人間の人生の脚本を書いている『脚本家』と呼ばれる者たちがいる、いう設定。
映画【ベルリン~天使の詩】にインスパイアされて、とのことですが着眼点がすごい!!
脚本家の安田は自分が脚本を受け持つ瀬川という少年とふとしたことから接触をしてしまいます。
彼の自作の詩から人となりを知り、興味以上の興味、、恋におちる安田。
人と交わることで人間になる彼ら。
傍観者として人の人生を書く永遠よりも当事者として好きな人との限りある人生を選んだ安田。
大人がはにかみながら年下に告白する姿って可愛い…ちょっとだけエッチを思わせるコマがあります(ここ重要!!)
過去に何やらあったような安田の同僚の脚本家の柔らかい眼差しが好きです。
‐‐‐‐‐
繊細な絵柄と文学的な雰囲気からファンタジーの印象が強い作家さん。
硬質な線から生み出される空気感と余韻が持ち味だと思うのですが、現代ものも充分イケるという新発見でした。
青井先生らしい静かな作品集です。繊細で、作中に流れる空気もゆったりしており、穏やかな気持ちで読み進めることができます。
今作は過去に刊行された二冊と比べ、接触するシーンが多く少し驚きました。(特にため息が漏れたのは、雨のゆめふる)基本的にはキス描写のみで匂わせる作品が多いため、裸で布団にいるだけでなんとも言えない背徳感があります。シンプルながらも艶っぽい絵柄であるからか、しっかり描かずとも伝わる淫靡な雰囲気がたまりませんでした。
[アザーブルー/君によせるブルー]
高校生同士の甘酸っぱい(思わず口から出るくらい、あまずっぱい~!)恋模様がとても可愛らしくてニヤニヤします。
男前だけど照れ屋で人付き合いがへたっぴな航平が、優しくて気遣いのできる悠太に少しずつ惹かれる様子も可愛いのですが、ミニ水族館を掲げて悠太を向こう側に見ながら「好きだな」というシーンなんて特に甘酸っぱいです。
面と向かってまだ言えないことを、ちょっとだけ吐き出しては悩んでいたのだろうかと考えると、そのじれったさに悶えます。
一編目では彼らが無事結ばれる夏の終わりまで、二編目ではほんの少し進歩している一年の終わりが描かれていました。
描き下ろしで、表題作でもある「君によせるブルー」は一編目と二編目の間のお話でしょうか。それとも一編目の途中かもしれません。まだそういった関係になっていない時かなぁ。ふたりの関係性の変化と、(少なくとも)航平の気持ちは見抜いてしまっていますね。
二編目の終盤で、航平と悠太が近々次のステップに進むんだろうなぁと感じることができました。割と悠太の方が、思い切りもあるし性格的には男前ですよね! 高校生カップルらしい、キラキラした作品でした。
[Night & Go]
お互いの、長い長い片思い期間を経て……。
あの当時に先輩に対する感情で埋まっていた心を、もう一度呼び起こすことができるのならば、ふたりはまた先に進むことができると思います。
手馴れていそうな先輩でしたのに、真似事をして自らの思いを昇華していたのだと思うと侘しさを覚えました。先輩が言うようにゆっくりでいいのだから、どうかきちんと両思いになりますように。
[不帰の森]
和風ファンタジー! 鉄板である妖狐! いや妖ではないやもしれませんが、白狐ではあります! 三つ目も出てきます!
さほど長いお話ではありませんし、ボーイズラブのくくりにするには少し匂う程度かなと思うのですが、この雰囲気のものは延々見ていたいです。青井先生の引く細い線にはファンタジーがとにかく合いますね。
病に蝕まれ知らぬうちに屍となる前に、喰らって”こちら“へ寄せた狐の気持ちを、いつかこの僧がしっかり知る時はくるのでしょうか。何百年も、先かもしれないなぁ。
[雨のゆめふる]
あとがきでイメージソングがメトロポリタンミュージアムであると仰られていて納得しました。ポップな曲調です(例にもれず幼い頃は大変怖かったです)が最後はあれですし、あの不思議な空間とこの「脚本家と演者」の微妙な関係性の雰囲気は近しいと思います。
一冊のなかでこの作品が一番印象的です。人の生を綴る脚本家。
瀬川の人生を綴り、彼のすべてを作り上げていたはずの安田が、禁忌を冒して接触を求めてしまったのが、果たしていいことなのかそれとも悪いことであるのか……。
こうして安田も誰かの脚本に沿って歩むことになるのでしょうか。それは元同僚であった彼に綴ってもらえているのかな。
この作品内で、匂わすだけながらもベッドシーンがあります。匂わすだけであるからこそ、妄想を掻き立てますね……ッ!
青井先生の作風が『叙情的』と某誌のあおり文で称されており大変納得しました。
そうだそうだ、こういう雰囲気が叙情的なんですよね。
揺るがないしっとりとした作風、水晶玉のようにきれいな瞳、美しく線の細いキャラクタたち。相変わらず魅了されております。次作も楽しみです。
青井先生と言えばファンタジーものが多いですが、今回は日常系も半分あったので、なんだか新鮮でした。
■【アザーブルー・アザーブルー(風待ち)・君によせるブルー】
・高校生×高校生
ある小さな島の港町に東京から転校生がやってきた―そんな所から始まる日常系のお話でした。
読んですぐに方言に「あ!」と驚きました。
慣れ親しんだ方言だったからなんです。
そういえば青井先生は私と同郷人だった!と思い出したのでした。
イントネーションも意味もばっちり分かる!w
それからある島の港町という設定でしたが、そうなんです。
島の多い県なんです。
私の親せきも島に住んでいるのでとても地元感が出てるな~と嬉しくなりました。
そんでこの高校生君たちみたいに、夏休みには飽きもせず毎日海に泳ぎに行ってたなぁ~って思い出しました(小学生までの話しですが)
実際の夏の港町は灼熱地獄&潮の生臭い匂いが充満している&海にクラゲが大量発生&フナムシが時々サササと岩陰に隠れていくのが見えるのですが、
さすが!青井先生の手にかかればさわやかなマリンブルーの風が吹いてくる!!
それにしても。友達が二人の仲に気づいているっぽかったので、そこから先の話が読みたかったなぁ。
そこで終わってしまったのが残念ですー!!
■【Night&Go】
こちらもファンタジーではなく日常系。
結婚式で再開した先輩と後輩、この二人は高校生時代に片思い同士で「慰めあう」関係だった…。
はっふん!
青井先生にしては設定自体がエロい!!(ハァハァ)
でも過去の二人はどこまでのお付き合いだったんですか!?
絵はキスの所までしか描いていませんが。
キス止まり?体まで?下衆いですが知りたい←帰れ
■【不帰の森】
和風ファンタジーです。
狐と坊主(頭はハゲていない)のお話。
和風ファンタジー大好きなんですが、いかんせん短くて…
内容どうこう言うより雰囲気が良いです。
■【雨のゆめふる】
舞台の脚本を書く脚本家のように、人の人生を書く「脚本家」が存在している―――というファンタジーものです。
「脚本家」はおおまかに人間の人生を描くことが仕事です。
対象者に接触してはいけないなどの掟があるようなのですが、この「脚本家」は対象者の少年にのめり込んでしまい、
ついに…というお話。
これもなかなかに…。
青井先生にしてはエロ表現が入っている。
もちろんバーンとエロが描いてあるわけじゃなく、服を脱がせるところまでぐらいの感じですが。
青井先生の絵でぐしゃぁぁぁぷしゃぁぁぁなのは見たくないけど、でもこれよりもう少しエロ度が上がっても作品の雰囲気を壊すことはないんじゃないかと思いました。
私の場合エロくないとダメってわけでもないので(というかエロが全くないもので好きな作品もけっこうありますし)、
何が何でもエロをもっと描いて欲しいとは言わないですが、もし青井先生が濡れ場を増量してくださったらそれはそれでテンション上がっちゃうだろうな、勢いで10冊ぐらい買っちゃうかもしれないな、なんて思ったり思わなかったりしました。
表題作の君によせるブルーの二人が出てくる話と、ほかに3つのお話が収録されていますが本当にどのストーリーも綺麗です。透明感があってじーんとしながらも楽しめる。
表題作は受けの子がバリバリ方言なので方言好きの方は是非。二人のやりとりも本当に純粋で可愛くて素晴らしいです。可愛いな〜。
短編は、個人的には雨のゆめふるが好きです。少し不思議なストーリーなのですが読んだ後もしみじみとあの話よかったなあとなる感じ。
普段ぐっちゃぐちゃのヌメヌメのドロドロのBL漫画を一生読みすぎて胃がもたれている方是非読んでみてください。BL界の胃腸薬みたいなとこある。