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shouwa genroku rakugo shinjuu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
過去編が完結して、後半助六編が再開。
田舎の温泉宿での寄席の後、
菊比古、助六、みよ吉の間に起きた事件が明らかになる。
久しぶりに客の前で演じる助六の「芝浜」、
それを袖で聴く菊比古、かぶりつきで聴く小夏、そして……
その後に起きた事件……
この一連は読んでいて鳥肌が立つようだった。
時は巡り、与太郎を巡る話に戻って来る。
孤独の中齢を重ねた菊比古改め八雲の心と、落語界の変遷。
八雲とは真逆な、バカというか真っすぐ明るい与太郎を軸に
どう盛り上がって話がまとまっていくのか。
八雲や小夏、凍えた彼らの心の行きつく先は……
毎度のことながら、落語シーンも素晴らしく
読みでのある一冊だった。
前巻が気になるところで終わっていたので、どうなることかと読み始めました。
八雲と助六の過去編が完結し、与太郎編に戻ってきます。
わだかまりの謎がやっと全部解けて、新たな気持ちでお話は続きます。
この収集のつかなさそうな人間ドラマも、きっと雲田さんは飄々と予想外の着地をやってのけて読者を驚かせてくれるのでしょう。先がどうなるのかは読めないけれど、なぜだかそう確信してしまいます。
この濃さでBL作品も書いてくれないかなぁ…。
みよ吉が本気でないとしても菊比古に一緒に死んじゃおっか?と言うのもタイトルにかかってますね。
助六とみよ吉の人生が変わってしまったのはある意味菊比古のせい。
2人が死んでしまったのも。
菊比古にとっては因果ですよね。それをずっと背負って生きている。
そしてまた孤独になった。
本当の名など とうに忘れてしまいました──。のページ(八雲と助六篇ラスト)が痺れました。
菊比古の本名って出てきてないですもんね。八雲師匠に弟子入りしてからの名前でずっと生きている。
そして、助六再び篇。
与太郎が小夏に一緒になってくれるんだろ?という場面
「これだって立派な情だ」
「何の情だかよくわかんねぇけどよ とにかくアネさんはオイラにだって大事な人だ」
と言うのが与太郎らしいなと。
好きとかの告白ではないんだなw
小夏に「ありがと……」言ってもらい、喜ぶ与太郎がかわいい。ほんまいい奴。
菊比古が助六、みよ吉、小夏と一緒に住もうとしてできなかったことを与太郎がしたいと言ってきた。これも因果ですね。