淫らな罪の連鎖

途切れることのない禁忌の連鎖にゾクゾクします

大好きな兄弟もの、ということで手に取った作品です。
最後の終着点がどうなるのか気になって、一気に読んで、次男の壊れた執着にもゾクゾクして、最後まで飽きることなく読めました。
お話は、３兄弟の禁忌な愛について、エロエロに書かれてます。

兄弟といっても、次男と三男は血の繋がった兄弟で、長男は２人と血が繋がっていなくて父親の再婚で兄弟になったのでした。
この作品が他の兄弟ものと違うところは、長男は三男に、次男は長男に、三男は次男に…と、それぞれに片思いしていて、その相手を手に入れるには３人が協力するしかなかったことです。

そんな、一見すると切ない関係だけど、３人が兄弟として、又は愛する相手として、一緒に居られる今が幸せそうなのが良かったです。そして、禁忌に悶えながら、その関係にのめり込んでいく長男の様子も萌えます。一番執着が強かった次男が、長男を手に入れるのに、三男を利用したり、睡眠薬を飲ませたり、その異常さも萌えました。
エッチのシーンも、毎回違っていて、おまけに黒田さんの綺麗な絵にノリノリで楽しめます。
兄弟ものの変化球を読みたい時に、ピッタリな１冊だと思います。