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即使我只是他的替身
新刊チェックで『たとえ身代わりでも』の題名と粗筋が、雑誌で読んだ記憶があり、
雑誌で読んだ時は確か単行本になったら購入したいと思った記憶があったので、
また、今回は特典ペーパー付きということで、いつものお店で予約して購入しました。
『たとえ身代わりでも』
1話目は雑誌で既に読んでいました。
雑誌で読んだ時も同じ感想でしたが、攻めの想い人の身代わりを続ける
受けの辛さや苦痛がとても伝わってきました。
想いが通じ合った後は、元々ノンケだった攻めが、
いつかノンケに戻ってしまうのでは?と不安な気持ちでいっぱいになる
受けの心情がとても伝わってきました。
『つきあえない理由』、『抱けない理由』、『謝れない理由』
攻め受け攻防で、毎回、攻めに上手く躱されたり騙されたりして、
なかなか攻めになれない受けの様子が面白かったです。
受けは天然が入っていて、強気で前向きな思考の持ち主で、
明るく軽快な印象を受け、好感を持ちました。
攻めに対して、なかなか下剋上が実現しない受けに、
いつか下剋上を果たせる時が来ることを願い、
読後は受けを応援する気持ちで満たされました。
『乱暴な純情 番外編』
既に雑誌でこの番外編を読んでいました。
雑誌で読んだ時も同じ感想でしたが、受けが攻めにギャフンと言わせるための企みが、
仕返しする計画を立てている時の様子や、その内容がとても可愛かったです。
また、「頭隠して尻隠さず」状態で、攻めに企みが筒抜けになっているのに
受け本人は気付いていない、というのがとても萌えました。
受けの悪巧みを知らないフリをして、甘んじて受けて耐えている攻めの、
受けに対する愛情が伝わってきて、攻めに対して好感度が上がりました。
受けに、いつか攻めを負かせる時が来ることを願い、
読後は受けを応援する気持ちでいっぱいになりました。
カバー下は1コマ漫画で、『たとえ身代わりでも』と
『つきあえない理由』の番外編でした。
どちらも同じ引っ越しがテーマで、
『たとえ身代わりでも』の二人は、ほのぼのとした雰囲気で、
二人らしさがとても伝わってきました。
『つきあえない理由』の二人は、噛み合っていないようで息がピッタリで、
相変わらずな二人が面白かったです。
今回の評価は、あまり迷うことなく「萌×2」です。
物語の内容や展開、人物設定、絵など、とても萌え、とても楽しく読みました。
胸が詰まるような想いが伝わる作品と、
なかなか下剋上が出来ない受けたちの悔しさが面白く伝わる作品と、
相反する作品で構成されていて、バランスが取れていると思いました。
RINOさんの作品は4作目ですが、やっぱり面白いしキュンキュンします。
王道の嫉妬深いイケメン攻め×健気な受けです。
表題作 身代わりものが大好きなので、ドキドキしながら読み始めました。
身代わりものの切なさといったら、「攻めの好きな人の代わりに抱かれている。 抱かれて嬉しいはずなのに、段々身代わりだという事が辛くなってきて…」だと思います。
本作でも受けの三浦と共にその切なさが味わえるのですが、なんと言うか岸本が告白するのが早すぎて…もうちょっとお話を引っ張って、すれ違いの切なさを味わいたかったな。
途中で女性が出てきて、三浦は身を引こうとします。欲張りかもしれませんが、こちらももう少しすれ違いをやきもきしたかったです。
RINOさんのお話、ちゃんとハッピーエンドだし大好きなのですが、せつないお話も読んでみたくなりました。
三浦の男同士である事に引け目を感じている様子や、それを飛び越えちゃう岸本など短いお話の中でたくさん詰まっていてよかったです。
書き下ろしやカバー下など、二人の関係性がよく現れていてとてもよかったです!