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おまえが他を見んのも触んのも許さへんくらい、俺は日夏が好きや
nande sonnani kawaiino
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
表題の高校生カプから始まり、その兄の話、そして高校生の友人の話、と関連ある人々合計3組の恋模様が描かれています。
恋愛とはその互いの関係が変わる形の一つの表現方法ではあると思うのですが、この3組にはそれぞれの形で違った味を見せてくれました。
全体を通して共通するのは、一途な想い。
1読目より2読目、3読目と、読みかえすほどに味わいを感じていきます。
【なんでそんなにかわいいの】
兄が家出をした為に家業の老舗旅館を継がなければならなくなった次男の龍は、それまでは自由にさせてほしくて家から遠く離れた学校へ通っている。
そして、そんな龍の目付けとして同じ歳の日夏がついてきて、一緒に暮らしている。
龍は本当は日夏が好き。
だけど日夏は家出した兄が好きだと思い込んでいる。
そんなすれ違いを経て、二人が想いを通じ合わせるまでのお話。
日夏は健気です。
かわいいのですが、ヤンチャしている龍をたしなめる姿はまるでお母ちゃんみたいです。
が、しかし!料理は苦手らしい(目玉焼きだけw)
突然降ってわいた跡継ぎですが、日夏が「一緒に頑張ろう」と言ってくれたから決心できた龍なのです。
和解するのは龍が一人で想いをこじらせたため。
それから生じたすれ違いも、日夏のかわいらしい嫉妬と龍への想いがあるからこそ。
日夏もかわいいが、可愛らしい二人の恋だと思えます。
【ヒナ鳥のゆくえ】
老舗旅館の跡継ぎが決まっている長男の燕は、家を継ぐ事を当たり前のように受け入れてきて真面目で真っ直ぐなキャラの若旦那として過ごしていたが、日々のストレスを浜辺で3本のたばことカップ酒で紛らすのが習慣だった。
そんな素顔を旅行客に見られたのだが、彼は宿の宿泊客。
その客・花鶏(あとり)は宿の常連客となり、彼が来るのを楽しみにするようになる燕は花鶏に恋を。。。
しかしある日、彼はキスをしてきてお別れを言いに来たのだと。
今まで自分の与えられた運命を受け入れてきただけだった燕が、ほんとうに欲しいと思うものができてそれを選択するという話でした。
ある意味駆け落ち。
だから龍が跡継ぎになったのね、というものですが、その展開に龍には日夏がいるし燕は自分勝手だとは決して思わないです。
【くちびるまで何センチ?】
龍の友達で同級生の寅ちゃんこと正臣年上の幼馴染でカフェをやっている茉也がずっと好き。
だけど茉也には好きな人がいるのを知りその想いは片想いで秘めている。
そんなある日、茉也の好きだった人が結婚することになり茉也は振られた事をしり正臣は激しく怒り、想いを告白する。
「好きな人の一番になれない寂しさはわかる、それでも茉也も誰かの一番だから」
この正臣の真摯な言葉、きっと誰かが誰かを想って誰かの一番なんだという言葉にちょっぴりキュンをもよおします。
こうして、正臣の想いを知った茉也が、はっきりと正臣を好きになって両想いになる話が【恋になるまでどのくらい?】になります。
くちびるまで~の場面ではちょっぴり子供っぽい顔つきだった正臣が、その1年後では青年らしくなっている描きわけがわかるあたりが彼の成長かな?と思います。
しかし!日夏と二人であるいてるシーンは日夏より背が低い!?
年下ワンコ攻めになるのでしょう。
片思いの切なさを感じられる話ですが、攻めが関西弁で、受けになるお目付け役の
日夏が何故か標準語なんですが、子供の頃からのお付き合いなのに不思議だと
ちょっと突っ込み入りそうになりました。
攻めの龍は地元では大きな旅館の跡取りで、兄が家を出てしまった為にお鉢が回る。
それでも、日夏から一緒に頑張ろうと言われた一言で跡取りを決める。
長い間片思いしている相手に背中を押されて決めた結果なのです。
でも、日夏が好きな相手は消えた兄だと思い込んでいて、片思いの辛さから
少しでも離れていたいと、地元から離れた学校へ行くが、お目付け役として
日夏もアパートで同居しながら学校へ通うことになります。
何度も諦めようと思っても、自分以外を見る日夏、クラスメイトと話す日夏、
そんな姿にいらだちを募らせ、くすぶり続けた思いを爆発させてしまう。
誤解とすれ違いがありながらも恋する心を止められない胸キュン系のラブ。
そして、実家から出て行った兄の恋の話や、龍と日夏のクラスメイトのトラの
片思いの切ないラブも収録されています。
全体的に切なくて甘い胸キュンな作品ばかりです。