roseーlily
HARU×NATSU Summer×Summer side:c THE2ND-SENJI INTERMISSION
いきなりですが、心の雄叫びをひとつ。
ハル!!!
好~~き~~だ~~~~~!!!!!
…失礼いたしました。
はぁ、スッキリ♪
高緒拾先生の絵、BL漫画の中では一番好きです。
そして、この『三月某日、クマを拾った』『七月の交差点』、読めば読むほど好きになります。
最終巻が出た頃には、全部ひっくるめて「神」になっていると思います。
う~~ん、この好きさをどう書けばいいのかわからん…。
自分の表現能力の無さにガックリきちゃうな。
簡単あらすじ。
美大受験生のナツは可愛い容姿だが、絵に集中するとまわりが見えないちょっと変わった男の子。
美大受験三浪中のハルは無精髭が妙に色っぽい色男だが、現在スランプ真っ只中。
二人は予備校の寮で偶然同室になったが、実はそれ以前に関わりあり(三月某日…を参照)
ハルに恋をするナツ。
ナツは二回ハルに救われて(ハルには自覚なし)、その気持ちはどんどん強くなるばかり。
そんな二人は夏休み最終週、寮に二人きり?!と言いたいが、講師の川瀬も一緒で。
川瀬はハルだけを、とあるアルバイトに誘います。
そのアルバイト先にあった二枚の絵が気になるハルは…?
ハルは本当に色気のある人だなぁと思います。
人の事にはとても敏感なのに、自分の魅力には自覚がないから始末におけない。
ナツはハルが好きで好きで、そんなところがとてもキュート♪
でも、ちょっと変わった男の子なので、表現も突飛です。
その突飛さが面白いんですけどね、このお話。
ゲイバーのママがアルバイトの雇い主として登場しますが。
ああいうママの店で飲んでみた~い!!
…でも、男として行きたいから無理だなぁ。
あ、このレビューのタイトルは、ある爽やか系バンドの古いアルバム曲で。
この本を手にして読んでいたら、頭の中でぐるぐるしていました。
一途なナツのテーマ曲だな。
そしてはじめの雄叫びは、ナツの代わりに叫んでおきました。
ナツが絵で気持ちを叫ぶなら、私は自慢の美声で叫ぶのさ(←嘘です☆)
コミック『七月のクロスロード』に収録されていた「サマサマside:a」の後に当たる話しだそうです。
本当にどうしてbがないのかな?って思ったんですが、どうやら寝かし中だそうです。
夏休み、美大の予備校タマ研もその寮も夏休み。
皆帰省したり旅行に行ったりして、寮にはハルとナツの二人だけ・・・のはずなんだけど、講師の久也もおります。
せっかくハルと二人きりのはずなのにナツの渋い顔(笑)
そんなハルに久也は夜のバイトを持ちかける。
それは行きつけのバーのママの寝室の壁塗り。
色を調合した濃い紫なのは、壁に飾る2枚絵の為。
その絵はとても気持ち悪さを感じさせる。
ハルはそれにおぞましさも感じるのだ。
壁を塗りながら、ナツなら何て言うかな?と考えるハル。
今回ハルは未成年だからと連れて来てもらえなかったので(部屋の中は18禁グッズがw)
でも、ナツはその家の外で待っていたのでした。
どうやらその2枚の絵は作者さんの過去の作品(同人)の主人公・竹宮と佐久間の絵らしい。
そのおぞましさとは彼等の一途な愛が表現されているのかもしれない(彼等の話しをよんでいないので予想するしかないのだが)
きっと、そこには純粋に綺麗な愛があったのではなく何か深い思いや困難があったのかもしれない。
その絵の写メを撮って帰宅後ナツに見せるハル。
それを見て案の定「ぶわー」ってナツは言うんだけど、更に「どうしようもないもの」と言う。
この「どうしようもない」という言葉に何を感じるだろうか?
”誰にも止められない想い”という意味だろうか? それとも”周囲があきれるほどの”という意味だろうか?
3浪してもう後がないハルにとって、恋愛は受験の妨げになると思い、
でも、ナツの想いをわかって自分もナツを好きな事を自覚しているから。
そう思うと、ハルの気持ちも「どうしようもないもの」なんではないだろうか?
日本語って奥が深い。
色々な解釈ができる。
この二人の、ドラマティックでもない心に秘めて上手く表現できないそれぞれが抱える想いを何でもないような出来事と日常のシーンで、日々考えて思って、それが積み重なって過ぎていくのだと。
一言で言い表してしまったような気がした。
ハルと久也が並ぶと、ハルのほうが年上に見える面白さ(笑)
尚、バーのママは「~クマを拾った」に出てくるオカマバーのママでした♪