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iikankei de komatteru
【イイ関係で困ってる】
「彼女作る暇もないほど忙しい時期に、同じ職場にいるゲイのおっさんがちょっかい出してきて、なんとなくこーいう関係になってしまったというそれだけの話」と受けは、自分たちの関係を自嘲ぎみに説明してるけど、いやいやいや……!!と色々ツッコミたい。
恐らくノンケと思われる男が乳首開発されるほど男に抱かれまくってるって、端から見ればすごい事だと思うんだけど、あえてそれを「それだけの話」と言っちゃうあたりに、ねぇ……と。
手料理も作ってもらってエッチも気持ち良くしてもらって至れり尽くせりで楽なイイ関係。
恋人でもないし、ただやるだけのセフレでもないし……と、その関係を曖昧なままにしていたけれど、第三者の登場でその関係が危うくなって、ようやく気づく…というやつです。
【冬の下】は幼馴染の中学生同士 【星の下は】彼らが成長して高校生になった姿が描かれてます。
攻めは近所から評判の良くない家の子なんだけど、受けはそういう事を気にせずに何かと付いて回り、そしてひっそり攻めに恋してる。
だけど、攻めは突然「会いたくない」と言い出し、理由がわからず呆然とする受け。
「おまえがいなければ、オレひとりでもへいきだった」と攻めは言うんです。
受けがいつもいてくれたからこそ、自分の弱さを知り、一人でいる怖さを知ってしまったという攻め。
彼が味わってきたものを考えると苦しくなるものがあります。
受けはどこかポヤンとした子で、そこにいつも攻めは救われているんだと思う。
【キラキラどうでしょう】
税理士事務所の新入り君は、明るくてアホっぽくて先輩の橋本にとって癒し系。
「橋本さんは俺にとっての人生のキラキラなんです」なんて言いながら好意を伝えてくる新入りくんを見ながら、こんなキラキラしたものを大人のファンタジーワールドに連れていくのは気が引けるなぁと思った橋本は「大人のギラギラも身につけないとね」と宿題を課すんだけど、どうかなぁ?彼は永遠のキラキラくんでいて欲しい気がする。
【誘う図書館】【恋う図書館】
てっきり高校生×司書だと思ってたので、逆で驚いた。
名の知れた政治家一家に生まれ将来を期待されている高校生の戸田にとって、この関係がマイナスにならないのか尋ねる司書に対して、「マイナスにするような生き方はしない 心配なら人生をかけて証明する」と言い切る高校生ってすごい。
卒業してからは、全く会っていなかったのかなぁ。
どういう別れを経たんだかそこらへんが描かれていないので気になる。
でも再会してもすぐイイ感じなので、きっと悪い別れではなかったのでしょう。
戸田から別れを告げたのではなく、大人である司書があえて手放すような前向きの別れだったんだと思う。
私は、表題作の二人の関係がすごく好きです。
セフレから始まった、友達以上恋人未満からのほだされ愛!ちゃんとお仕事もしつつ、気負わずに自然体で恋愛してる感じが、本当に理想的な大人の恋愛関係だなと思いました!
そして、エロ方面も、町屋先生のプロフィールにある『得意分野=絵柄に似合わないエロさ』の期待を裏切らない官能的なエチシーンで、存分に楽しませて頂きました!
それ以外の作品は、残念ながら正直いまいち私の琴線には触れなかったので、表題作だけで一冊ならよかったのに、と思いました。
友人に借りた雑誌に収録されていて気になっていた作品です。
そのときに気になった「りんごの天ぷら」もレシピを調べて作りました。
本当にアップルパイみたいで、お菓子より簡単で、おいしかったです。
このカップルで1冊読めると勘違いして購入したので、2話だけだったことにがっかりしたのも束の間、他の話も良かった!
【イイ関係で困ってる】萌2
同じ会社の先輩後輩。忙しい職場で彼女をつくる暇もない。だから同じ時間帯で動いている同士で食事もするし、セックスもする。便利でイイ関係。
イイ関係は居心地が良い関係で、困るのはもう「便利」以上の思いがあるからなんですよね。
当て馬風の出現に一瞬ひやっとしましたが、イイ関係がよりイイ関係になってよかったです。
【冬の下/星の下】萌2
家の事情で周囲から浮いていたいじめられっ子と、その子と仲良しの男の子。
中学3年の冬と、高校生になってからの1話ずつでした。少年期特有の脆さと万能感、この関係がずっと続くと信じて疑わない無邪気さと、これから環境の違いでどんどん変わってズレていくであろう価値観を予感させる儚い作品だと思いました。願わくば変わらずにいてほしい…。
【キラキラどうでしょう】萌
税理士と事務所の癒し系新人社員の話。
ソファで体育座りする社会人が見どころでした。キラキラ、大人のファンタジーワールド、ギラギラというキーワードだけで笑えそうな方は楽しめるはずです。
【誘う図書館/恋う図書館/面影/花火】萌2
高校の司書と図書委員の話。
高校生が魔性すぎました。本当に17歳?実は34歳くらいなのでは…というくらい素でおとなと駆け引きしちゃってますよ。それだけに続編を読んでかなり驚き。やっぱり若さの熱だったのか…と思いながら読んだ最後の花火で納得。4つできれいにまとまった美しい作品でした。
シリアスが似合う絵のタッチとそこここに散りばめられた笑いポイントのバランスが少しだけ佐々木倫子さんっぽくてツボにハマりました。
他の作品も探しに行ってきます!その前に資金を…。
町屋先生の新刊『ちょっと待ってよ、花屋さん』のちるちるランキングがアップしていくのを嬉しく思いながら、トップページを眺めてます。
この本から3年半、新刊が出るまでの町屋先生の奮闘が報われてますね。
「イイ関係で困ってる」
カラダの関係を続ける同僚の鳥羽と小野坂。
セフレというにはカラダだけじゃない心地良さがあって、恋人というほど依存してるわけじゃない、まさにちょうどイイ関係。
たぶん鳥羽の方が年上で、小野坂の好物・リンゴの天ぷら(アップルパイみたいで美味しいらしい)を作ってあげたり、大事にしてるのは伝わってくるけど、小野坂がいまの関係を心地良いと感じてるのがわかってるから、あえて”恋人”って言葉で縛ろうとしないのが、”大人”って感じでまたイイんです!
小野坂のちょっぴりの嫉妬と裏切り(勘違い)から軽くすれ違ってしまうけど、それがお互いの大事さを自覚して、気持ちを伝え合う良いキッカケに。
キャラの真面目さや相手に対する優しさ、やっぱり町屋作品は心に沁みてきます!
エロも素晴らしいと評判高い町屋作品。
でも攻めがガンガン突いて受けが達してしまうスピーディな表現はあまりないんです。
相手に触れて、反応をみながら、ひとつひとつのステップを大事にしながら次に進んでいく、スローフードならぬスローセックス。
気持ちがあるからカラダも愛おしく感じて激しく求めてしまう、それももちろんイイです!
でもカラダ自体も愛してる”男の欲望”みたいなのが、ゆっくりした慈しみ合いから透けて見えるのがたまらなくエロく感じてしまうんです!
「冬の下」「星の下」
大人な表題作から一転、中学生の話です。
訳ありで家族ごと浮いてる孤独なヒサシと、普通の家で育った優しい岡。
岡はヒサシが大好きで、ずっと一緒にいたい、こわばった背中を抱きしめてあげたいって思ってるのに、ヒサシは働く自分と高校に行く岡とでは生活が変わるから「もう会わない」と言う…
ヒサシの本音「ひとりでも平気だったのに、おまえのせいで弱くなった。ひとりが怖くなった」が痛すぎて、ヒサシに一生懸命気持ちを伝える岡が健気で、自然と涙がこぼれてきます。
「キラキラどうでしょう」
税理士・橋本と、天真爛漫な見習いスタッフ・平井君。
平井君のほんわかした明るさに癒されてるのは橋本のほうなのに、「橋本さんはぼくのキラキラなんです」と臆面もなく言っちゃう平井君は眩しすぎる!
平井君が大人のギラギラを身に付けた後日譚も見たかったな。
「誘う図書館」「恋う図書館」
学校図書館司書・千尋と優等生・戸田。
千尋は「生徒には手を出さない」と恰好つけてるけど、戸田のまっすぐな視線に捕まってしまう。図書館での逢瀬は情緒がありますね~。
政治家になる戸田にとって、自分との関係はマイナスになると千尋が心配すると、「マイナスにするような生き方はしない。人生をかけて証明するよ」って高校生とは思えない大人発言!
その答え合せは、後日譚の「面影」と「花火」に描かれてます。
町屋作品は本当にイイ!
『イイ関係で困ってる』、イイ本すぎで萌えすぎて困ってます。
個人的に新刊の鉛筆スケッチ風な画風より、この頃のシャープな線のほうが好きです。
短編集です。
なのにどの作品も短編とは思えない読み応え。
「イイ関係で困ってる」
肉体関係になろうなんて思ってもみなかったのに、いつの間にかかけがえのない相手。ちゃんと言葉にする2人が収まるところに収まる話。エロシーンのエロさが妙な生々しさがあるのです。
「冬の下」「星の下」
ちょっと変わった家の子、ヒサシ。ぶっきらぼうだけど大好きで…。高校に入ったらもう会わないというヒサシに大智は必死になって告白してしまう。
その後、進学した大智と働いているヒサシは秘密の恋人。2人できちんと大人になるために努力を誓うのです。
「キラキラどうでしょう」
税理士事務所の新人君は、まっすぐに懐いてくる。言うことをよく聞く素直ワンコだから、仕事で鍛えて後でご褒美、という話。ひねりはないけど可愛らしい話です。
「誘う図書館」「恋う図書館」
この図書館の連作は実に素晴らしい!
高校の図書室の司書・崎谷と、文武両道の高校生・戸田の恋愛。
あまりにもまっすぐで凛々しい戸田に思いっきりグラつき、崎谷は誓いを破り生徒の戸田と関係を結ぶ。
政治家の家に生まれてその道を進むことを期待されている戸田は、同性愛がマイナスにならないのか、と問う崎谷に『マイナスになるような生き方はしない』と告げる。かっこよすぎる〜
「面影」「花火」
図書館、のその後。
戸田は議員になっている。母校の入学式に招かれたらしい戸田は、懐かしい図書室で崎谷と再会する。(どうやら途中別れがあったようです)
そして今度は大人同士の恋が始まる。(戸田は独身。だから倫理的にOK!)
「花火」における崎谷の醒めたような、いつでも終わっていいと思っているような、ただ今を生きているというような、そんな佇まいの余韻の凄み。
町屋さんの本は全部読んでますが、町屋さんの作品の中では
セフレっぽい関係のちょっと珍しいタイプのカップルかなと。
前半はわりとガッツリベッドシーンで挿入もありなんですが、
際どいエロじゃなくて、ちちくり合ってるってゆー表現がぴったりのかわいらしさ。
程良いおっさん加減に、かわいいほのビッチ(語弊があるかな)なふたりのほのぼのエロ♡
「冬の下/星の下」中学生のもだもだがかわいい!
「キラキラどうでしょう」 天然癒し系のワンコがむちゃくちゃかわいいー!
16ページと短いお話ですが、一番好きかも!これだけ書き下ろしがないのが残念...
大人のギラギラも見たかった...
「誘う図書館/恋う図書館」
図書館司書と学生。高校生のくせに男前すぐるー!
あれ、こっちが受け?って思いましたが最終的にリバっぽい感じになってる?(希望含む)
くっついて終わってますが、書き下ろしでその後の話が入っていて、再会モノになってます。
それから察するにこの2人は一度別れたんですね。
本編だけだったらそうでもなかったかもだけど、この書き下ろしでこの作品の萌度が上がりました!
表紙だけでもうすごく好きだっ。
このデニムや綿シャツの質感!色!柔らかそうな髪の毛、素晴らしいですよ~。
町屋さんはデビュー作が大好きで、当時の雰囲気のする表題作に、わ、昔に戻ってる♥って思ったら実際昔の作品なんですねこれ。
あとから描き下ろしの作品を見ると、絵がやっぱり違ってて、さらにお上手になってることがはっきりわかるので、そんな意味でもこの作品は楽しめました。
図書館の二人のお話は、一冊で長く読ませてほしかったなあ。
初期作品に続きの描き下ろしを加えた作品集。
絵の変化にほとんど違和感がないので、後書きを読むまで「キラキラ~」だけが古い作品なんだと思ってた。
で、どのお話も、実に「イイ関係」で、、
イイお話で、
この、イイお話っていうのが、一番感想が書きにくいという、、、
表題作は、単に居心地の良い「イイ関係」と思いながら同僚と付き合っていたけど、
実は、お互いに口に出していなかっただけで、ちゃんと愛を育んでいたんだなぁ、、、
と、しみじみしたイイ話。
「冬の下」「星の下」初恋をしっかり育むイイ話。
「キラキラ~」は素直なイイ子の話で、
「誘う図書室」以降は高校の図書館司書の青年と高校生君が、絆に導かれて大人同士として愛し合うようになるイイ話。
どれも、みんな文句なくイイ話なので、イイお話で、心洗われるとイイと思う。
セルフつっこみ
これもドナドナ箱から発掘。
レビューの本体にも書いたけど、こういうイイ話が、一番感想書きにくい。
なので、レビューを後回しにして、ドナドナ箱に眠っていたのでした。
四つのお話が盛り込まれた、とっても楽しい一冊です。
表題作の同僚リーマンもの、中学生もの、上司と部下もの、高校生と司書もの。
いやぁどれも面白かった!
読んだのは少し前ですが、訳あってレビューをとっておきました。
『イイ関係で困ってる』
会社内でなんとなく関係を持つようになった二人の話です。
なれそめとかはありません。
先生の後書きにもありますが、エロはしっかりあり。
そして恋人でもないのにラブラブ感半端ない!
社内だし微妙な関係の二人というのが、実際にありそうでドキドキしちゃいます。
この関係は確かに良すぎて困るなぁ~。
そして、このお話は69シーンがしっかり描かれておりまして。
このシーンの二人がカワイイんす♪
昨日は69の日だったので、このレビューを書くつもりでしたが…。
気がついたら寝てましたw
ほのぼのエロがほんわかする楽しい作品です。
『冬の下』
無愛想で変わり者のヒサシと、ピュアな大智。
小学校から大智はヒサシに何度も話かけて、中学では友達に。
そして、もうすぐ受験の中3の冬のお話。
人は他の人との関係で、良くも悪くも変わるのだなぁと思います。
この二人の関係は、プラスにはたらく関係。
優しくて、ホッとするお話でした。
『キラキラどうでしょう』
冬の下、のピュアな少年が、そのまま大人になったようなお話。
人懐こくて前向きで明るい平井くん。
そんな彼を便利に使っていて、お礼にと自宅に招いた橋本さん。
平井ワールドへ持っていかれるかと思いきや、橋本ワールドはもっと大人で…♪
二作続けて、ピュアっピュアなお話でした!
平井くんみたいな人が近くにいたら、構いがいがあるなぁ~。
『誘う図書館』他
視線をおくる高校生、視線に困る図書館司書のお話。
視線って、不思議ですね。
喋った事もないのに、視線で恋におちる。
しかも、ちゃんと種類があって、使い分けたりする。
視線には、いったい何の力が備わってるんでしょうか?
人類の不思議だ~。
このお話、エロがしっかりあり。
後日談含めて四つお話があります。
この二人がとにかくエロい!
表題作がコメディタッチなら、こちらはシリアス気味でした。
どちらもオススメです!
表題作含め4話収録された短編集!
2005年〜2007年に描かれている作品なので、多少の絵のバラツキや、初コミックに入っていてもおかしくない作品も混じっているそうなのですが⁉︎古さは全く感じさせられませんでした。
町屋先生の描く、恋に奮闘する様々な男達の真の強さや、それぞれの幸せオーラが満載!
リーマンカプに、年の差10年越し再会愛!
持ち味でもある絵の綺麗さ、大人の男達の男気、エロス、ドキドキ、キュンキュンといった心情面を追う丁寧さも堪能!
そして新鮮だったのが、今回はキラキラ要素も含まれているという美味しさ♡
町屋作品と言えば、私の中では大人カプのイメージだったのですが⁉︎
なんと、とっても淡く切ない中にも、ピュアな優しい幸せを感じさせてくれた少年カプ愛も登場してます。
キラッキラッしてて好きでした。
町屋先生と言えば、ドキドキさせられる位、綺麗で結構生々しいエロ描写の濃厚さも見所だと思うんですけど⁉︎
改めて、それだけじゃない作家さんだなあ〜とファンとして嬉しかったです。
キャラ設定はもちろん、ストーリー展開の見せ方の旨さ!
どの作品も心を温めてくれる素敵なお話ばかりでした。
中でもオススメは、表題作の『イイ関係〜』と『誘う図書館』です。
リーマン&再会もの好きの私のこころを擽ってくれました(笑)
『イイ関係〜』は、ちょっぴりオヤジ風な攻男性が出てくるのもオヤジキラーとしてはニマリ♡
読み始めから、いきなり無精ヒゲのオヤジ風なイケメンさん登場に、ガシッと心掴まれてしまいテンションあげあげ、ルンルンでした(笑)
受様も一生懸命で可愛らしく、好感!
『りんごの天ぷら』が登場してますけど…揚げるとアップルパイみたいになって、食べ出すと止まらなくなる位、私も大好きなんですけど!
まさしくこの2人の関係も、りんごの天ぷらのように、ヤミツキないい関係で、ほわんほわんとしていて癒されました。
あと、気になるのは2人の会社の社長さん!
天然そうで、結構腹黒魔性タイプの予感にスピンで読んで見たいかも⁉︎と思わされました(笑)
『誘う図書館』は、生徒と司書という年の差カプもの!
2人の微妙な距離に引き込まれました。
再会後の「えっ!逆転」予感に2人の今後の展開が気になるところ。
この2人のリバなら読んでみたいかも⁉︎と思いました。
最近は、榎田尤利先生との原作漫画が続いていたので、久々の町屋先生のオリジナル作品が読めて幸せいっぱいでした‼︎
とても楽しめる読み応えある一冊なのでオススメしたいと思います。
4カップルが収録されており、描き下ろしもたくさんございます。町屋先生の描くボーイズラブには不思議なセクシーさがありますよね。それを充分満喫できるかと思います。
雑誌掲載作は、表題作の片方(2話ありますがその間数年開いております)を除いてすべて5年以上前のものでした。そのため現在の絵柄とはやや異なっていることを了解済みで手に取るのが良いかと思います。
[イイ関係で困ってる]編
りんごの天ぷらがおいしそうで羨ましい。
近すぎず遠くならない居心地の良い関係。特別な名前をまだつけていない関係。
それが二人にとっていかに穏やかなものであるかが、作中から伝わってきます。互いの良いもの好きなところをそれなりに知りうる関係、セックスの相性も良いようで体の悦びひとつひとつもしみ込んできました。
あえて名をつける関係になることを、望む場合もあれば避けるときもあるように、このふたりはその特別さを重視していない間柄でした。きっとそれは、どちらかが一歩踏み出せば良いのでしょうが、そうしようとしないまま何年も時が経ったのでしょうね。
2編目で十悟からきっかけを作ったことでより一層『イイ関係』へと変わったふたりにほっこり萌えでした。
そしてこれらで一番の萌えは、社長の新巻鮭への情熱ですね。人たらしっ!
[冬の下]編
JUNE的な雰囲気を感じさせる作品です。
大智の一生懸命さと真っ直ぐな性格が愛おしく思えます。その情熱を向けられていれば、そりゃあヒサシからも好意を持ってしまいますよね。
まだまだ幼いふたりだった本編ですが、描き下ろしでつづられた数年後のふたりも素敵でした。でもきっといつまでも、ヒサシは大智の未来を考えたり悩んだり、それぞれの差を思って辛くなったりするのだろうなと感じます。どれだけ、大智が受け止めてあげられるだろうなぁ。
[キラキラどうでしょう]
攻めてる受けかな!? これはなんというんだろうな! 肉食系受けなのか、ロールキャベツというやつなのか!!
この作品に描き下ろしがなかったことが少し残念! その後このほんわかさんはどうなったんだろうと気になってやみません! 平井君超愛され系だと思います。
[誘う図書館]編
高校生×司書かと思いきや司書×高校生でした、なんか彼はこう、もっとグイグイきて崎谷先生にガバッといくのかと思って……!
しかしこの戸田の妖艶さたるや。誘い受けの片鱗も見せるという何層もの顔を持っているように感じました。特に[面影]の彼らふたりには色香がむんむんです。
愛を伝えた当初は高校生だった戸田も、描き下ろしでは大人になりそして政治家として生きています。ある意味でこのふたりもイイ関係だなぁ。永劫変わらないんだろうな、と感じるだけにホッとするお話です。
あとがきネタですが、町屋先生の月代や坊主も拝見したいなぁ。
BLの森のくまさんはまず王道を指し示していましたが、ぜひとも近寄るな危険ゾーンへも突き進んでいただきたい……一読者のあわよくばな希望です。
過去の短編を集めた作品集とのこと。
町屋さんは、榎田尤利先生とのコラボ作品で初読みだったが、
結構露骨なH描写もあるのに、全体の雰囲気が優しくて
気持ちのいい作風だと思っている。
描かれた時期によって絵に変化は見られるが、
この作品集でもその作風は健在。
表題作は、一緒に仕事をするセフレのような関係の二人が
実はかけがえのない存在だと気がつくまで話。
脇役もいいし、エロい大人だけれどピュアな感じがなかなか良かった。
人たらしの魅力的な社長さん、スピンオフでの登場を待ってます!
「冬の下」は、2005年頃の作だそうで、絵が大分ザックリしている。
中学生二人の切なく優しい関係が、プラネタリウムや星空をバックに描かれていて
全くエロはなしですが、じんわりしてこれもいい。
中学卒業後の二人も描かれているが、一緒に幸せに大人になっていくことを
祈りたい気持ちになる。
図書館の司書と、彼に片思いしていた高校生の話は、
性的な関係も持って……
その後がどうなったのかは語られないまま、
大分時間が経って高校生が大人になっての再会に繋がる。
一緒に花火も見て、またここから新しい関係が始まるのかな。
これは、予想と攻め受け逆だったんですよね……
再開後はリバありでしょうか?
と、どれもとてもイイ感じで読了。
ただしひねくれ者なので、好みとしてはもうひと味何かが欲しいところ。
その関係に名前をつけないまま、うまくバランスの取れた付き合いをしているような鳥羽と小野坂。
けれど、その心地よい関係はふと立ち止まって考えてみるとちゃんとしっかり名付けた方がいいような。
曖昧に過ごしてきたからこそ、感情もだらだらとしたものかと思えば、実はしっかり確実に芽生えていて。
本来気安い感じの相手には芽生えないはずの罪悪感が芽生えたり。
なかなか楽しかったです。
ほかにもいろんな雰囲気の作品が。
図書館のお話は私てっきり学生の方が攻だと思ってましたよ!
受だったのには驚き。
まあ、えちってる時とか色気もあるし受でも全然やっていけるんですが、なんか逆だと思ってました。
いやいや相変わらず雰囲気のあるストーリーで大満足な1冊でした。
口絵からして雰囲気にのみこまれる感じで、まったくいやらしく感じない!!
ガツガツとする恋愛もいいのだけれど
この何とも言えないゆっくりとした流れみたいなものに惹かれます。
若い恋から大人の恋までとても入り込める内容でした。
特に最後のストーリーは大人になっていく受けの成長がいいです。
途中離れる時期もあったみたいですが
大人になってからの再会とこれから始まる2人の関係がいいなぁvv
これはたぶんリバになると思っていいのかな??
雰囲気的にそんな感じが漂ってました。
ひょっとするとこんな状態、泥沼になったっておかしくないんじゃない!?という二人の関係をそこは素晴らしいバランスで愛しく描かれているのが魅力でしょう!
小野坂の心地よいものには流される素直なお人柄、好きです笑
びっくりするくらいのエロさとびっくりするくらい純なかわゆさが同居している作品です。
個人的には人たらしの社長の恋愛話しが見たいなぁ…♪
鳥羽と小野坂は会社の同僚なのですが、恋人でもセフレでもありません。何かの形に縛られていないのに、とても楽しそうで気ままな関係に見えました。二人の関係はただ相性が良かったから続いているようにも思うのですが、「恋人になろう」とか明日の約束をしないところがいかにも男性的だなと思いました。
楽ちんな関係、体からの関係がどこへ落ち着くのかがとっても気になりながら読み終えたお話でした。
図書館司書でゲイの崎谷と、その学校の生徒である戸田とのお話の「誘う図書館」「恋う図書館」「面影」「花火」も面白かったです。二人に、はっきりした恋心があるわけでもないのに、体の関係中心で物語が進むのが男性的で、「感情」より「体」を優先させたところに驚きました。
甘くはないけれど、すごく現実的なお話で、本当にありそうとどきっとしたお話でした。
困ってるってホントに困ってるのと、ホントは困っていないけど困ってると表現しちゃう困ってるとあるような気がする。
関係について困ってるといえば。さらに色々考えられる。
今の状態が心地よすぎて次に進めない。
今の状態をおわりたい、しきりなおしたいけど、決定打にかける。
さらに、いい関係とついたときにや、大変だ。
そんななこんなを読み始める前に考えすぎて購入してからしばらく読まなかったこの作品。
やっと読んだ感想は
重く無くて良かったでした。
シリアスな展開を想像しすぎて
読む前に疲れていたのですが
良い感じの困っているでした。
表題の作品は満足したのですが
最後の作品。
これ不完全燃焼というか
モヤモヤしたままです。
二人がよければそれでいいですけど、ストレスがドットたまりました。
何を伝えたかったのでしょうか。
描き足りない?
読みての私の理解力?
疑問しか浮かばない。
忙しさに意味を考えず、暖かな場所を共有するように体の関係を持つ2人。
約束した訳でもないラフさにあぐらをかいていながらも、他の人と一夜を過ごしたかもしれないとなると様相が違ってきます。
罪悪感に落ち着かず心無い一言を投げつけてしまったりと、思わぬ本音が出てきて…。
結局の所暖かく居心地のいい場所なら、どんな呼び名であろうと変わらない。
少しだけお互いに対する特別を知り、これからも続くだろうイイ関係に微笑ましくも羨ましく、当てられてしまいます。
「冬の下」
中学生同士の閉じた世界の中で、両手いっぱいの幸せを分け合いながら、夢見がちな子ども心と大人になる不安が混ざり合う。
2人の「好き」という気持ちひとつで前に進める強さに溢れていました。
「誘う図書館」
戸田の好奇心では終わらせることの出来ない視線に釘付けの崎谷。
おかしなことにならないようにと先に忠告するも、それをきっかけに戸田の素直な気持ちに触れて手を出してしまう。
戸田の敷かれたレールに一夜の過ちで済ませるはずが、可愛い一言にこれから続く秘め事の香りが濃厚に漂ってきます。
どれも2006年・07年の作品ばかりですが、書下ろしにて成長した大人の色気が存分に堪能でき、温かい空気感だけでなく大人の男の本音と建前を踏まえた駆け引きめいた会話など、これからの作品がより好きなテイストになりそうな予感と、それを上回る力強さに期待して次作を待ちたいと思いました。
比較的古めの06、07年の作品で構成されている1冊。
番外など現在の筆による描き下ろしが大量にはいって、絵の変化を感じます。
しかし、はとこさんの漫画は本当に雰囲気と居心地がたまらなくいいですね!
どれもこれもキャラクターにも展開にも滅茶キュンキュンしちゃいました♪
表題は、同じデザイン事務所で働くゲイの鳥羽と、仕事が忙しく女を作る暇もなく、流れで関係をもち、その居心地の良さに恋人?とも呼べないようなセフレ?のような関係を続けている小野坂とのお話
このキャラクターと関係が実にいい。
重すぎずさらっと実に大人の関係。
鳥羽はエロオヤジと小野坂に呼ばれているけれどスーパーでスタンプカードを出してエコバッグを使う律儀さを見せ、料理は上手くエッチも上手く小野坂との相性もよい。
小野坂はちょっぴりヤンチャ風味を見せながら、実は鳥羽に甘やかされているよな?
この二人のエッチのやり取りが実にいいのです!
して欲しい事、したい事を口に出し堪能し絡むシーンは、二人がその快感を愉しんでいる、まさにボディランゲージで互いの相性の良さをみせているのですよv
これが心憎いですね~♪
彼に甘えていた事に気付いて必死で鳥羽を追いかける小野坂もまた美味しい。
ゆる~く、ぬる~く、無理しない二人の関係は、とても素晴らしい自然な姿でした。
脇の社長も小野坂の相談相手も何気にゆるくて、とても居心地のよい作品なのです☆
【冬の下】
今のはとこさんの絵を思うと、主人公が子供~中学生という設定もあって、目が大きくてとてもキラキラしたお話の気がします。
これがまた!すっごくキュンキュンしちゃうの♪
家に事情があって周囲を拒絶するヒサシが気になって、ずっと側にいてもう彼の事を見ている大智。
ヒサシが星を好きなのだと感じとり、おじさんの勤めるプラネタリウムへ誘う大智。
手をつないでもいいかな?って一人でふわふわ夢見ごこちになりながら寝てしまう大智の手にそっとその手を重ねるヒサシの柔らかく頬を染めた顔。
いつもツンツンと突っ張って意地張ってる彼の本当の優しさや想いがにじみ出て思わずキュンv
どうしても大智に素直になれないヒサシにはその後の不安があるのです。
彼等に待ち受ける進路。
大智もヒサシも健気で更にキュン。
描き下ろしで高校生になった大智と、働いているヒサシのその後の姿が見られて、二人を思わず応援したくなる、素敵なお話でした。
【キラキラどうでしょう】
税理士事務所に入った新人の平井はアホっぽいけど明るくてちょっぴり天然?
そんな平井をセンセイの橋本はとても気に入っているというお話。
キラキラして真っ直ぐに好意の目を向ける平井君を大人のファンタジーワールド(爆)に連れて行くのは気が引けると、「大人のギラギラも身につけないとね」といなすセンセイ・・・調教するのか!?(笑)
こちらの関係もまたゆるく、のんびりと、そしてクスっと笑えて居心地がいい。
【誘う図書館】
こちらは司書に恋する図書委員の生徒と司書の関係を描いた作品ですが、その後の描き下ろしが大量にあり、しかもその将来は何気にリバ!?を思わせる♪
ああーーー!リバ、リバ!欲しかったのになぁ~~~
黒髪の生徒が一見ストイックそうながら、「受け!」だった驚きと、それが醸す色気にキュンキュン♪
その後、議員となって地元に戻ってきた生徒と、また司書として学校に復活した先生の再会が。
きっと高校を出てから別れがあったのね、と思わせるのだけど、それはきっと子供が大人に追いついて肩を並べる為のブランクだったのね、と前向きの別れを想像します。
はとこさんの描く、しっかりした身体の男性に浴衣は実にしっくりきます。
先生、素敵です☆
どの作品一つとってもどれも選べないくらいに素敵で居心地がよい話ばかりです。
穏やかで優しい、なのにキュン。
恋愛で惚れた腫れたの展開では無くて職場のスタッフ同士で彼女を作る暇もない時期に
社長の片腕でもあるゲイの鳥羽に誘われ関係を持った小野坂。
二人の恋人でもセフレでもない一緒にいてとても楽な関係を描いた作品。
もともとゲイの鳥羽が小野坂にちょっかいをかけた事から始まった関係ですが
これが小野坂にとってはクセになるほど心地よい関係でいつの間にかヅルヅルです。
恋愛的な気持ちが先にないからなのか、束縛しあわないあっさりした関係なのに、
二人が醸し出すぬるくて暖かい雰囲気が妙に素敵で大人の関係ですね。
それでも、やはり嫌いな相手とは成立しない関係なので、知らないうちに独占欲風な
気持ちも少しは生まれる訳なんです。
社長と鳥羽の仕事で結びついた絆に敵わないと胸にモヤモヤ感で、
仕事上で付き合いのあるデザイナーにちょっと飲んで愚痴相手になってもらうが、
酔って目覚めれば、デザイナーと一夜を共にしたみたいだと焦る小野坂。
恋人同士でもないから貞操観念云々や罪悪感を持つのも変だと思いながらも
その日鳥羽にいつもと変わらぬ調子で誘われたのに、動揺して思ってもいないことを
口走りすれ違ってしまう。
イイ関係には、やっぱりどこかで心が通じ合うものだと感じる素敵な作品でした。
表題作以外は古い作品が多め。最近の作品だけを読みたい方は要注意です。
『イイ関係で困ってる』(2007年12月、2013年8月)
セフレでもなく恋人でもない「イイ関係」。
いやいやこれはただの恋人同士でしょう!と思うばりのラブラブさ。
はとこさんのコマ割りはいつもドラマチックで素敵。
恋愛シリーズではあまり色っぽいシーンが無かったけれど、オリジナルとなると安定の濃厚描写!
シックスナインの出現率よ……
無自覚に誘い上手の十悟さんマジエロい。
『冬の下』(2006年1月)『星の下』(描き下ろし)
わー絵が古い!(笑)
そしてキラキラしてる……
初出の時点で中学生って……
高校生になってからの2人も微笑ましかったけど、もっといちゃいちゃするシーンが見たかったなぁ……
『キラキラどうでしょう』(2007年12月)
この時代のはとこ作品を象徴しているなぁ、という印象。
勢いとか、ノリとか……?
15ページくらいしかない短編ですが、なんだか可愛らしい作品。
シリアスじゃないのも面白い。
『誘う図書館』(2007年7月)『恋う図書館』(描き下ろし)『面影』(描き下ろし)『花火』(描き下ろし)
こういう体育会系?っぽい受け珍しいなぁ。
卒業してから2人は全く会ってなかったのかな??
なんだか少し切ないなぁ……
再会してからの2人はイイ感じに渋い!!
リバのえちシーン見たかったなぁ……
っていうかえちシーン自体高校生の頃しか無かったし。まぁ濃厚だったので良しとしよう……