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俺たちは一緒に死ぬのさ。 真の恋人が運命づけられているようにーーー。
tenshi no kage
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ミステリーのネタバレはしないようにレビューします。
本格派ミステリーの中に織り込まれたBL。読み物としてクオリティが高く最後まで息もつかせず読ませます。(しかし、本格ミステリーとまではいかない)
シリーズ5作で完結ですが、この1作目は執筆当初は当然単発として書かれたのでしょう、この作品だけでさわやかなBLとして読めます。
体の弱いアドリアンと、ひたすら強い男、ジェイク。ジェイクは寡黙で自分を外に出さない、王道攻めキャラで、ここが作品のポイントでしょう。
なぜか事件に遭遇しやすい(お約束)アドリアン。本屋経営の傍ら執筆活動もする美青年。しかし彼の事件に対する好奇心は誰に求められません。彼が雇っていた同級生が亡くなったことから事件は始まり、捜査に当たった刑事のジェイクは事情を聞くためにアドリアンの元を訪れます。
出会ったとき、ホモフォビアのような態度だったジェイク。しかし、事件を独自に調べるアドリアンと、半ば個人的な交流の中で協力して事件を解決に導きます。
そして、どうしようもなくアドリアンに惹かれてしまうジェイク。事件の緊張がどんどん高まるクライマックスの直後、二人のプライベートな関係に兆す予感で心が温かくなるラストでした。
アドリアンはエイドリアン(ロッキー。。。)でもいいと思いますが、一般に女性の名前ですね。外見は華奢でも事件となると男前な受けでした。
個性豊かな脇役が多く登場しますが、色々な理由で続編には出てこないのが残念ですね。特にカフェ・ノワールのおフランスかぶれなクロードがよい味でした。
名著である。
間違いない。ただ、一巻だけ読んでもその良さは解らない。
全巻完結まで読んでみて、多分素晴らしいと気づく。そんな本だ。
一度腐女子なら読んでみて、損はない。
アドリアンは美しい男で、品がある優美さを兼ね備えた黒髪で背が高く、地中海を思わせるような瞳の色をしている。
そんな男が、ちょっと古いホテルを改装した本屋を経営していて、名画のように収まっているのは想像してみると相当見ごたえがある。
そんなアドリアンはゲイで、ちょっと美しすぎて品の良い色気のある男はなかなかにいないから、そういう人をゲイと間違える人が多いように一目でゲイと看過される。
そんな彼が事件に巻き込まれていく話だけれども、見所はいくつもあって
おそらく初めからアドリアンに心を奪われただろうジェイクは、In the Closetの男だった。
In the Closetは、秘密を隠し持つこと。ゲイであることをひたすらに隠しているということにも使われる。
社会の中で、様々な差別が語られて、人権だのなんだのと騒ぎられているが、そういう主張を聞くよりも彼らが何を恐れているのかが
全巻を通すとゆっくりと見えて、社会の中での生きにくさというのが深く感じられる。
アドリアンシリーズの凄いところは、押しつけがましくなく日常的な生きにくさ、悲しみ、苦しみがほのかに見えるところにあると思う。
そして、In the Closetであるジェイクは自分の生き方にずいぶんと苦しいんでいる。
彼が言う「女は好きだ。けれども男はもっと好きなだけだ」というようなセリフは、苦しみをよく表しているし、深く考えさせられる。
ジェイクは必死に、警察というゲイを好まない団体の中でまともであろうとしている。
それでも、生来から持つ「好き」という感覚はおそらく止められないだろうし、生きていくうえで必要なものであるから、彼は自分の中の矛盾を許せずに苦しんでいる。
様々な生きづらさ、いじめの問題など社会的な要素が絡まって見える一巻である。
人は誰にでも生きづらいような秘密はどこかにあって、大なり小なり悩んだり悲しんだりする。
そんなな中でも、性向というのは生きている根幹的な部分であるから、その悩みや生きづらさは深いだろう。
自分としてどうやって生きて行くのかというのは壮大なテーマだと思うが、誰もが抱えているものでもあると思う。
その生きている困難さが、とてもうまく描かれている。
本としても本当に面白い。
ジェイクとアドリアンの関係を見ていくのはハラハラさせられる。
よんだあと、おもしろかった!というだけではなくて、きっと心に残るものがある。
そういう本だと思う。
私は強く勧めたい。
気になりつつも海外物に苦手意識がありまして、手をつけてなかったのですが偶然機会を得て読んだところ面白いのなんのって読み終えないうちに最終巻までポチってしまいました。
はっきり言って表紙や挿絵の漫画絵に助けられたことは間違いありません。原書のリアル系表紙じゃあ全く妄想が掻き立てられないどころか、門前払いされている気分になったかも。改めて日本の萌え文化は素晴らしいと感じました。
内容に関してですがシリーズ通してほぼパーフェクトで大好きです!
自分がゲイであることをことさら強調したり嫌悪したりっていうのは、あまり日本のBL作品では見ないので新鮮でしたし、アメリカ社会でのゲイの立場を意識させられる場面も多く興味深かったです。会話も無茶苦茶楽しくてですねぇ…外国小説の面白さを思い出させてくれました。第一巻はほぼ恋愛過程無しなんですが、だからこそ貴重な二人のシーンを何度も何度も嘗めるように読み返しました。そして二巻でやっとラブい関係なったと思いきや、すぐさま三巻で叩き落す鬼畜っぷりときたら…比較的多くのBL小説を読んできたと自覚する私も「お行儀よくするか?」「ハイ……マスター」ってなもんですよ!
シリーズまとめて一気読みしました。一巻ごとに書くか迷ったんですがまとめて感想書きます。
読み応えがあって、とても面白かったです。アドリアン視点一人称視点描写ですがミステリと一人称視点は相性が抜群だなと。
受け:アドリアン…心臓の弱いミステリ作家+書店主、ゲイ
攻め:ジェイク(リオーダン)…刑事、ゲイだけど隠している
・ジェイクが自分がゲイだというのを隠している&普通じゃないのを気にしていて、アドリアンのことが好きだけど女性刑事ケイトとも結婚前提の付き合いをしている。
↓
・付き合うようになってからも二人の関係は秘密で、男とキスするのに抵抗がある(けどキスできるようになり、セックスもする)←ここがとても美味しい。
↓
・ジェイクは40歳という微妙なお年頃で普通の家庭への憧れがあり、子供を作るタイムリミットを意識している。ケイトとも付き合いを継続していて、ジェイクが入院したときアドリアンは家族&ケイトがジェイクを囲んでいる光景を目にして傷付く←つらい
↓
・ケイトが妊娠して「普通になるチャンスなんだ」とジェイクに言われて別れる←つらい
さよならして関係を断ったけどジェイク側は友達として関係したかったらしい←関係切られてジェイクがつらくなったやつ(美味しいやつだ…)
↓
・二年が経ち、アドリアンはガイという当て馬(?)と恋人として同棲みたいになってたけどジェイク&ガイの元々の想い人が同時に二人の人生にまた関わるようになって相互嫉妬からの~相互元鞘(かな?)…という
アドリアンがしんどいしんどいってなるんですがそれが何故か萌えてしまって美味しい…ああしんどい美味しい…ってなりながら続きを読む手が止まらない、そんなシリーズでした。
ハッピーエンドだとわかってて読んだのも大きかったかなと(途中つらいほど最後に昇華されるから最後まで読むぞって)。
学生時代に周りの友達みんなして読んでた小さくて薄い推理小説シリーズ(男性バディもの)とか思い出しました。
楽しかったです。ずっとこのシリーズを読んでいたいってなる感じ。
ジェイクが結構酷い男なムーヴをかますのですが、ゲイ蔑視のある世界観とか普通の家庭への憧れ+子供を作りたいけど年齢的にそろそろぎりぎり、という当事者の気持ちを考えるとジェイクもしんどいと思えるので。
「蔑視されてたり子供がつくれないことに苦しむメンズラブ、最終的には二人で生きていく決断をする」という重たくてしんどいものを凄くまじめに描かれたんだなって。
ケイトも素敵な女性で、しかも流産してしまうのでつらいんですが…お互いの家族も良い感じで。ジェイクの家族がケイトと良好だったのにアドリアンを受け入れてくれるんですね、そのエピソードがつらい&とうとい。あと6巻のクリスマス編にリバがあるのですがそこまでの二人のしんどさが積まれていると苦手な方でもたぶん「この二人なら」みたいに喜べると思い…苦手な方はそれでも苦手かな…?私は大丈夫でした。
濡れ場はちゃんとありますが喘ぎ声がセリフとしてないので、落ち着いていてとても上品です。
しんどくてつらいけど素晴らしい、そんな作品でした。
続き読みたいってなってますもん。読み終わっちゃってつらい。もっと読みたい…終わらないでってなる。そんな良さがありました。最高。
書店を営みながら小説を書くアドリアン
ゲイ
心疾患があり、どことなく儚げなイメージ
皮肉屋で会話も刹那的
そんな彼に疑いの目を向ける刑事・リオーダン
長身・威圧的でゲイフォビア
アドリアンに対しても差別的
この二人がある事件をきっかけに出会い、惹かれ、葛藤し、最終的には、、、
シリーズを通して一つの映画を観ているよう。
天使の影(本作)が第一作目
以下
死者の囁き
悪魔の聖餐
海賊王の死
瞑き流れ
So This is Christmas
と続きます。
草間さかえ先生の挿絵も秀逸
ただ、私には
アドリアンは007のQ、ベン・ウィショーでした笑
ということはリオーダンは、、、
この作品の出版当時新聞の年末書評総まとめで、三浦しをん氏がその年のベストを何冊か上げてる中にこの作品があり、面白いんだろうなぁと思いつつ何故か食指が動かず月日は流れ・・・ Kindle Unlimitedで見つけて今更ながらようやく読んでみました。
いやースゲェ。めちゃくちゃに萌える・・・!
久々に睡眠削って読みました。というか、眠くならない!二人の先が気になって!
なんだろう、一応ミステリなんだけど、底流にはハーレクインロマンス感があるような。読んだ事ないけど。アドリアンには持病があり、男なんだけど、マッチョなジェイクに守られる立場になってるからでしょうか。
シリーズ最初のこの作品は、正直なところ少々読みづらかったです。まだ作品世界やキャラクターに馴染めないうちにストーリーが進んでいく感じ。でも、ここからです!
読んで良かった!と心底思えたシリーズでした。
アドリアン・イングリッシュシリーズは、海外ミステリーが好きでたまたま手に取った作品で、購入時はBL作品だとは知りませんでした。シリーズごとに、アドリアンとジェイクの恋愛関係に変化が見られるのが面白く、どこに落ち着くのか先が気になりながら読んでいました。また、ミステリー要素もしっかりしていて、いろいろな殺人事件が登場するので、とてもワクワク、ハラハラする要素があり面白いです。BLもミステリーも同時に楽しめる作品なので、個人的に美味しい作品です。
いや…深夜に読み始めて、途中から脳内アドレナリン大爆発。
一気読みでした。
刑事もの・事件もの大好きな自分。こちらの本も名前だけは知っていたものの
手には取っておらず…だったのですが、Kindleアンリミに入っているのを知り、
拝読。
読み終わってすぐ、2巻も購入しました。
謎解き部分のネタバレなしで書こうとすると、書ける感想が少ない…;
切なく、胸が締め付けられる事件でした。
おおいに歪んでいるけれど、確かに一つの愛ではあったんだろうな、と。。
真夜中だけど、これから2巻も読みます。
ジョシュ・ラニヨン作品の邦訳3冊目は、
人気シリーズ<アドリアン・イングリッシュ>第1巻(全5作完結)。
ゲイの主人公が、恋や事件に傷つきつつも
身近な人々と関わっていく様を描いた人生の物語です。
アドリアン・イングリッシュは、本書の語り手(僕)。
ゲイの32歳で、書店を営むかたわらミステリ小説を書いている。
友人のロバートが刺殺され、LA市警は彼と最後に会ったアドリアンを疑う。
汚名をはらすため独自に事件を調べるアドリアンの元に、
差出人不明の不気味な手紙が届き、さらに身近な人物が次々殺され…。
今まで邦訳された作品と同じく、
ミステリよりドラマ部分を楽しむ作品であると思います。
アドリアンは、強くて弱いとても魅力的な人物。
ゲイであることと、心臓に持病があり常に死を意識しながら青春時代を過ごしたことから(恋人が去っていったのも持病が一因のようです)、いつも一歩引いた「皮肉な傍観者」として自分を守っている。
自分を疑う刑事にユーモアの効いた皮肉で応対し、自力で事件を調べようとする彼は強いけれど、反面いつも自分の強さをアピールしなければという思いに囚われているようにも見え、その危なっかしさが愛おしい。
早く誰かと幸せになって欲しいと願わずにはいられません。
彼が関わる人々も、一筋縄ではいかない。
ゲイの記者で、カミングアウトして親に勘当されたブルース。
アドリアンを疑う刑事で、ゲイに差別的な言動をするリオーダン。
殺されたロバートや他の友人など、普通に接している時には分からない「素」の部分が、事件を機に垣間見える様がリアル。
また、事件を調べる過程でハッキリ出てくる、人々のゲイへの偏見。
高校の恩師らのそうした態度に触れ、人知れず傷つくアドリアンが切ない。
そして、その類の悪意がすべての根幹と分かるラストには
何とも言えないやりきれなさが。
しかし、ズーンと気分が落ち込むような作品ではなく、
皮肉屋だが温かく、人好きのするアドリアンの目を通して描かれる
個性豊かな人物達(ミステリ同好会のメンバー達の会話は楽しいw)や食事風景など、眼前に浮かぶような生き生きした描写が楽しいです。
BLとしては、誰がアドリアン(受)のお相手になるかが読みどころ。
二人のこれからを予言するかのような、
意味深かつシンプルなラストの台詞がとても好きです。
読み返してみると、
こんなこと言ってるけどこの時から既に…的な妄想でニヤニヤできます。
本格的な関係の進展は、同時発売の2巻で♪
【余談】
アドリアンの好きな作家レスリー・フォードは
コージーミステリの先駆者と言われる女性作家。
友人ロバートが好きだったマイケル・ナーヴァは
ハードボイルドな作風のゲイ作家。
(個人的には『このささやかな眠り』等の弁護士シリーズが好き)
こうした嗜好一つからも登場人物の(特にロバートの)人となりが伝わってきて、上手いなと思います。
登場人物多し…ミステリー物だから仕方ないのかな。
こういう時は海外物って有難いですね。
一般小説でもたいていそうですが、海外物は登場人物一覧がついているので。
ちなみに受けの一人称です。
********************
受けは書店店主で32歳のゲイ、アドリアン。
長身ではありますが華奢なタイプで、心疾患があり薬を服用中。
攻めのリオーダンは、ゲイフォビアと見られるような発言の多い刑事。
ガタイが良く、威圧感のある人物。
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1999年のロサンゼルス。
高校時代からの友人で、アドリアンの書店店員でもあるロバートが刺殺されたところからのスタートです。
その犯人としてマークされていると見られるのが、アドリアン。
アドリアン自身はロバートに出会ってから、ほぼ困らされたり迷惑をかけられたことの方が多いのですが、周囲はそうは見てくれていません。
二人ともがゲイだったことでロバートの別れた妻や警察に、恋人同士であったのではないかと疑惑を持たれているわけです。
リオーダンは登場時からかなりアドリアンを敵視している雰囲気で、刑事と容疑者という正反対の立場であるのも手伝って萌え要素はひじょうに少ないと言えます。
萌え萌えを求めて読むとガックリしてしまうと思います。
彼らの関係は終盤には変化が見られるもののこれも少しなので、ふたりのラブシーンはなしです。
アドリアンと他の登場人物とのシーンはあるのですが。(これが苦手な方はご注意を)
事件自体は一般小説にはおよびませんが、他のBL作品のミステリーよりもだんぜん良く出来ていたと思います。
洋物MMとBLを、まず並べて比べるのが間違いかもしれませんね。
まあ、萌え要素にページ数を割いていないので余裕を持って書けるのかもしれません。
濡れ場もないですしね。
萌えというよりも、人物の心情や社会というものが大きく、わたしは楽しめました。
続きも購入しましたので、読むのが楽しみです。
ただ、今後はもっとふたりの関係にヤキモキさせられるようなので、全巻発売されてから読むのも手かもしれません。