アドリアン・イングリッシュ

本格派ミステリーの中に織り込まれたBL

アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影
レビュー数
112
得点
2691
評価数
600
平均
4.5 / 5
神率
69.5%
神数
417

個性豊かな人物達や食事風景など、眼前に浮かぶような生き生きした描写が楽しい

LAでミステリ専門の書店を営みながら小説を書くアドリアン・イングリッシュの元をふたりの刑事が訪れる。
従業員であり友人のロバートが惨殺されたのだ。
前日レストランで口論して別れたアドリアンに、殺人課の刑事・リオーダンは疑いの眼差しを向ける。
調査に乗り出したアドリアンだったが、犯人の深い憎悪と狂気はやがてアドリアンに向かう。
彼の危機に飛び込んで来たのは!?
それぞれの運命と向き合う男たちを描き上げたM/Mロマンスの金字塔、ついに刊行。

2006年ブックニュースアワードGLBTフィクション部門受賞作(シリーズ第三作「The Hell You Say」が受賞)。

翻訳:冬斗亜紀

アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影 

Aの書店主(日本の一般的な書店と異なりミステリ小説専門の書店で、アマチュア作家の批評会が開かれたり作家による朗読会が開かれたりする、本好きのサロンとしての機能を備えたアメリカの書店です)兼、駆け出しのミステリ作家である、32歳のアドリアン・イングリッシュが主人公。
良いところも悪いところも含めてゲイコミュニティーが積極的に描かれているストーリーは興味深かったし、色々制約が多いBL小説にはお目にかかれない展開もあって満足です。

アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁き 

シリーズ第二弾。シリーズ中一番甘い作品でしょう。
1作目のラストで、ようやくアドリアンへの想いを吐露したジェイク。といっても寡黙で自分を抑えるジェイクですから、はっきりと言葉にはしません。しかし、交際が始まった二人。
ジェイクは刑事という仕事柄もありクローゼット(カムアウトしていない)。ここがシリーズ前編にわたって今後キーになります。
二人は交際を始めたと言っても、たどたどしいおつきあい。そして、どうやらジェイクにはつきあっている女性がいるようです。
ラブサスペンスとしてストレスなく楽しめる作品だと思います。

アドリアン・イングリッシュ(3) 悪魔の聖餐 

アドリアン・イングリッシュシリーズ三作目です。
一作目で主人公アドリアンとジェイクが出会い、二作目で関係を深めた二人、そしてこの三作目。
「面白かった」と単純に言うのを躊躇うほど、読んでいて胸が痛くなる展開でした。
二人の関係に大きな変化があったのが今作でした。
ジェイクはアドリアンのことを誰よりも求めている一方で、普通の人生を歩むチャンスを捨てるつもりはなく、
彼の言動の節々に、彼自身が抱える苦しみや葛藤が現れていて、とても痛々しかったです。

アドリアン・イングリッシュ(4) 海賊王の死 

前巻の哀切なラストから2年後。ある事件を機に再会するアドリアンとジェイク。
この巻のテーマはズバリ「選択」だと思います。
積み重ねてきたものを擲っても、自身の正義や愛を貫くことができるか。
愛のため生き方を変えることはできるか。苦悩する二人の姿に胸が締め付けられます。
彼はとても聡明で、そして優しい人です。あのシーンで涙を流すアドリアンが、私は大好きです。

アドリアン・イングリッシュ(5) 瞑き流れ 

前巻で撃たれた左肩と心臓の手術を終え、古書店に戻ってきたアドリアン。
元恋人のジェイクは前巻で妻と離婚。カミングアウトしLA市警もやめたが、アドリアンはまだ彼と向き合うことを恐れていた。
そんな折、古書店の入っている建物から白骨死体が発見される。死体は50年前に失踪した男性ジャズミュージシャンのもので…
こんな二人が、事件を追う傍ら昔の思い出話をしたり、軽く口論したりして少しずつ距離を縮めていく展開。
もどかしいけど、言動の端々に溢れているお互いへの想いの強さが堪りません。
二人の追う事件にも、ヘテロ社会で同性と愛し合うことの困難さを感じさせる、哀しい物語があります。
一歩間違えば、ジェイクとアドリアンもこんな結末を迎えていたかもしれない。
そのことに気付き涙するアドリアンと、彼を支えるジェイクの姿に余韻が残る、大変感動的なラストシーンでした。

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アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影

アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

出版社:新書館

レーベル:モノクローム・ロマンス文庫

シリーズ:アドリアン・イングリッシュ

発売日:

価格:¥900(税抜)

神数
73
レビュー数
25
得点
572

LA市警の刑事,39-40歳

書店主で小説家,32歳

アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁き

アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁き 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

出版社:新書館

レーベル:モノクローム・ロマンス文庫

シリーズ:アドリアン・イングリッシュ

発売日:

価格:¥900(税抜)

神数
51
レビュー数
17
得点
415

LA市警の刑事,39-40歳

書店主で小説家,32歳

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アドリアン・イングリッシュ(3) 悪魔の聖餐

アドリアン・イングリッシュ(3) 悪魔の聖餐 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

出版社:新書館

レーベル:モノクローム・ロマンス文庫

シリーズ:アドリアン・イングリッシュ

発売日:

価格:¥900(税抜)

神数
60
レビュー数
19
得点
405

40歳,LA市警の刑事

33歳,書店主で小説家

アドリアン・イングリッシュ(4) 海賊王の死

アドリアン・イングリッシュ(4) 海賊王の死 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

出版社:新書館

レーベル:モノクローム・ロマンス文庫

シリーズ:アドリアン・イングリッシュ

発売日:

電子発売日:

価格:¥900(税抜)

神数
79
レビュー数
16
得点
430

既婚のLA市警警部補,42歳

古書店主で作家,35歳

アドリアン・イングリッシュ(5) 瞑き流れ

アドリアン・イングリッシュ(5) 瞑き流れ 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

出版社:新書館

レーベル:モノクローム・ロマンス文庫

シリーズ:アドリアン・イングリッシュ

発売日:

価格:¥1,000(税抜)

神数
90
レビュー数
18
得点
494

元LA市警の主任警部補,43歳

作家で書店経営者,35歳

So This is Christmas

So This is Christmas 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

出版社:新書館

レーベル:モノクローム・ロマンス文庫

シリーズ:アドリアン・イングリッシュ

発売日:

価格:¥1,000(税抜)

神数
58
レビュー数
14
得点
329

私立探偵

書店オーナー

「死者の囁き」特典封入ペーパー

「死者の囁き」特典封入ペーパー グッズ

草間さかえ 

シリーズ:アドリアン・イングリッシュ

発売日:

神数
0
レビュー数
0
得点
9

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