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Charaコミックス初登場! ! 草間さかえの芳醇な夜の香り漂う珠玉の作品集。
akegata ni yamu ame
黎明停息之雨
正しいことをする人、出来る人、何が正しくてなにがいけないのか、
思い込みと冷静な思考の判断、隠し通すと思い詰めた秘された思い、
それでもやはり愛しい人に告げたかった一方的な思い、それがエゴで相手を傷つけても。
う~ん、奥深くて人それぞれの思惑や思いが交差し合って心を揺さぶられる。
大まかに3編で分けられるのですが、表題は禁忌の思いを抱いた弟が自殺をし、
遺書ともいえないものを残し、全ての身辺整理をして消えてしまう。
そして残された兄は、弟の死を探るが、そこには仲の良かった何でも話せる兄弟でも
言えなかった事実が見え始める。
弟が唯一兄に残した1枚のメモ、死にゆく時に見せた愛する者へのエゴが切ない。
しかし、そのメモを兄が目にする事は一生無い、弟の自殺を担当した刑事が
そのメモを隠してしまう、これはその刑事がゲイで、そのメモ1枚で全て理解し
咄嗟にメモを隠したことから、その兄と共に弟が死ぬ前の足跡を共に辿る。
正しき人をこれ以上不幸にしない為に、いつしか愛してしまったと自覚した時、
刑事は弟が残したエゴを隠し通す事を誓う。
スリリングな雰囲気に苦しさ切なさ生きていることの辛さと幸福をそれぞれに
込めたような感じがして心に余韻を残すような作品でした。
やっぱり草間ワールドは奥が深くて素敵です。
草間さかえ先生の自分語りが面白い。
【園芸に激しくはまってます。
以前まで「変態と年寄りの趣味だ」と
偏見を持っていました。
さすれば自分が現在、変態で年寄りということです。】
それ~、私も同感ですがな~。土いじりは楽しいですよね!草間先生!
そんなこんなで、本編も超面白いです。短編7話入ってます。
受け達の初めて*の相手が素敵な攻め達で良かった~。
このコミックは、ネタバレ無しで読んだ方が絶対いいですよ!
3組の恋愛が謎を解きながら楽しめます。カバー下にも♪
1作目で薔薇が出てくるのですが、薔薇は育てるの本当に難しい。虫もつくし。
魑魅魍魎さんと同じく、私も先生の挨拶文を面白いと思いました。
草間先生はちょっとしたコメントにも、ハイレベルなセンスがあふれていますよね。
時系列バラけさせるの流行り?
憂いが滲み出る深い色をたたえた表情からしばらく目が離せなかった。
【夜更けに花降る】
裁判所事務官の山田は隣人:高天のうさん臭い人柄とクセのある煙草の香りに興味を持ちます。
バラが縁で親交が深まるふたりのチグハグな会話が可愛い。
天然で真面目、思い込みで突っ走る山田と飄々とした高天は良いコンビです!
高天が山田に告白する部分だけが要領よくなくて不器用で良かった~。
あのまま玄関エッチになだれこんだらどうしようかと…それはそれで萌える(笑)
【明け方に止む雨】
弟の自殺の真相を探る兄。
それは弟が意図的に封印せざるを得なかった秘密に迫ることになるのですが、刑事:結城は自身がゲイであることから放っておけず兄と行動を共にします。
そうして辿り着いた真相の前で自責の念にかられる兄と、弟の遺した想いに自分の想いを重ねる結城。
大人にはあえて答えを出さない、という選択もあるはずなのに、弟の死で行き止まりな事実でも自分の中で消化しきれない兄。
そのどうしようもない辛さが、そぼ降る雨夜のイメージと重なります。
弟の想いを知るために男と寝るノンケ兄ってすごい。
無鉄砲で無防備な兄の強さと脆さを見守る結城視点が柔らかいです。
告げずに逝ってしまったけれどメモを遺した時点で弟は『想いの欠片』は知っていて欲しかったんでしょうから。
それをわかっての結城の行動と捨て台詞が憎い!
騎士と女王受の誕生にニヤリとしてしまいました。
【小夜啼鳥の夜】
【初対面の宵】カバー下
疑似小舅と化した里村におちょくられながら頑張ってほしい高天&結城!
結城は使ってるんですね…あの夜、里村が買ってきたモノw
【歌わない鳥】
【風景画家と肖像画家】
【鳥と木】
豪農の3男坊ジョゼ×人殺しの孫と蔑まれるアーサーが絵を通じて生きていく3作。
埋蔵金(笑)あり駆け落ちあり、立身出世ありのハピエン。
お坊ちゃまなジョゼが意外とやり手なのがイイ!
アーサーの罪悪感を埋める最後の台詞が泣かせます。
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1冊通して視点をズラした家族の話に思えました。
家族だから譲れない(明かせない)ものもある。
でも、その譲れないものを捨てずに新しく家族を築くことはできるんだよ、と。
逝こうとする誰かがいたら、逃げても、隣の部屋に伸びても(薔薇)、生きている限り人を繋ぐことはできるんだよ、と伝えたくなりました。
先日、草間先生のBL漫画を全て読み返して、こんなに面白かったのかと見直したところで、本日、こちらの最新刊を読み、存分にその魅力を堪能できたのが、漫画が面白かったことと同じくらい嬉しくて迷わず「神」です。
私の、BL読解力と草間先生への理解が深まったのだと喜んでいるのですが、それともこの本自体がずいぶん分かりやすく描かれているのでしょうか。
登場人物の顔にも、一目で反応できました。(一年前はあまりピンとこなかったのです)
特に里村さんは、濡れ場でなくても妖艶と言ってよいほどの美しさです。流し目がたまりません。
話も文句の付けようがありません。
これから他の方のレビューを読んで、心の中で感動を分かち合わせていただきます。
むぼちさま
こんにちは。
むぼちさんのレビューの意味が、自分も草間先生の作品を初めて読んでみて分かりました。たしかに、草間先生独自の思考回路みたいなものがありそうですよね。
それに慣れるとどんどん面白くなる感じ。分かります。
むぼちさん、こんにちは
コメントありがとうございます。
草間絵はノスタルジーを感じさせて、少し暗いのかな?という印象を与え、案外に登場人物が考えこんでしまうせいで、ちょっぴり深刻なのかな?とも思ったりします。
でも、その結末はとても本人の考えすぎということが多く、「重いのに軽い」という表現を使ってみました。
それが作品の魅力でもありますよね♪
草間作品は本当にはまってしまいます。
むぼちさま
コメントありがとうございまーす♪
私はペーパー入りを買いそうになる気持ちをおさえています☆
草間先生の魅力って、なんだかジワジワ沁みてくる感じですよね。
絵も、あの間も、一度沁みこんだらもう抜けられない感じ。
それにしても、私の変な例え話だらけのレビュー読んでくださって、本当にありがとうございます。
もうちょっと、うまくレビューが書けるようになりたいです☆
rose-lilyでした
草間作品初読みです。
こちらのレビューを読み、表紙絵が好みだったことが決め手で購入。大正解でした。
まずは期待以上に雰囲気のある絵に感動!
草間さんの描く、程良く油の抜けた男性、色気がありますね。決して女性的な色気じゃなくて、手なんかすごく骨ばってるし、スーツの襟元のラインのたるみ方まで、ちゃんと男性ならではの色気。
ストーリーも良いなぁ。
小洒落た喫茶店で香りのいいコーヒーでも飲みながらゆったり味わいたいような、気負わず居心地の良い世界観。
重くないけど奥行きがあって、しかも、かなり緻密で論理的な作りだと思います。
綺麗な絵や雰囲気を軽く楽しむ読み方もアリ、でも深読みしたい人向きでもありますね。
さて、この本には3カプのストーリーが収録されていますが、個人的には裁判所書記官の山田と、アパートの隣人の高天(たかま)の恋の始まりを描いた「夜更けに花降る」「小夜啼鳥の夜」が面白かったので、こちらのレビューを。
(この作品が一番レビューのネタがあったので…本当は三作品全部好きです。)
◆「夜更けに花降る」「小夜啼鳥の夜」◆
この作品、山田が担当する刑事事件に関するモノローグから入るため、てっきり事件の顛末が軸で山田たちはそこに巻き込まれていく展開なのかと思いきや、事件は風景と同じくストーリーの背景にすぎません。
ただ、この事件、さりげなーく本筋に絡んでるんです。
事件を巡る会話を通じて、山田と、先輩の里村(「明け方に止む雨」の受けとしても登場)の性格の違いを見せているだけでなく、この事件で山田が得た教訓が、高天と山田の恋を大きく飛躍させるという。
「あ~、こう来るのか」という意外なオチが用意されてます。
高天と山田のカプ、好きなんですよね。
いかにも公務員っぽくて堅物そうな山田(ノンケ)と、レストランの料理人で、見た目水商売風の高天(多分ゲイ)。
組み合わせの意外性もイイのですが、料理で巧みに山田を釣っていく高天のアプローチの仕方がすごく自然で好感度大。
二人の縁をとりもつのが、山田がベランダで育てていた薔薇と、高天がベランダで吸ってた異国のタバコの香りというのも新鮮で。
日常の隅に落ちているさりげないきっかけを、うまく拾い上げた感じです。
しかも、そこに山田の職業や性格が作用していく…
作品に登場する要素全てを撚り上げて二人が結ばれる必然に繋げていく辺り、さすがですね。
二人の仲にやたら干渉してくる山田の先輩・里村の存在も、良いアクセントになっています。
そして、彼が二人の関係を妙に鋭く言い当てたのは、実は彼自身「経験者」だからなんだ…ということが、次の「明け方に止む雨」で判明。
何しろいろんな点で、計算され尽くしてるなと感じさせられます。それでいて、その計算が血の通った人間像として表現されてる。
や、とても良い作品だと思います。
それにしてもツボったのは、山田君がベランダで完唱してるらしい「ノラえもんの歌」。
これって、あの「こんなこといいな♪できたらいいな♪」で始まって「あんあんあん(←喘ぎじゃないですw) とっても大好き♪○ラえもん~」でリフレイン入るあの歌ですよねwww
こんな意味深すぎる歌をベランダで無心に熱唱しちゃうって、うわ~山田君らしい♪
高天君は仕切りの向こうで聴きながら悶え死んでたんじゃないかと…(笑)
草間先生は、あとがきやちょっとしたコメントも漫画と同様の表現方法をされていて、芸を感じますね。
理解できたときの楽しさが格別です。
yoshiakiさんの、「緻密で論理的」「気負いがない」との評に全く同感です。肩に力が入りまくった私は、かっこいいなあと憧れるばかりです。
まだ読まれていない草間先生の漫画がたくさんあるyoshiakiさんが、心からうらやましいです。
コメントを下さり、とても嬉しいです。
ありがとうございます。
例えが良くないかもしれませんが。噛めば噛むほど、と言いますか。初見でもとても楽しめるのですが、繰り返し読むほどに味わい深くなります。
何度読んでも面白いのは何故かなーと考えてみるとストーリーが面白いというのは勿論なんですけど、キャラクターがとても魅力的なんですよね。
それぞれのキャラがしっかりと個性を放っていて独立しながらも寄り添ってて。そして、それぞれの持つ雰囲気が違う。それは目に表れているような気がします。真面目そうだったり色気があったり堅物そうだったり。
そして今回、何度も見てしまうのが表紙です!
なんと美しいー
受けの里村さんが何とも妖艶な表情で攻めの結城さんの膝枕でソファに横たわっていて。その足先には顔のない男の人が里村さんの靴を脱がしている。きっとこの顔のない人は里村さんの弟さんなんですよね。
中の“明け方に止む雨”での挿し絵にも後ろ姿の人が里村さんを支えていて後ろからは結城さんが。この絵だけで物語を表しているんですね。
ウットリしてしまいます……
映っていない弟さんの表情は、どのようなものなのか。
本当に草間さんの作品は書かれていないその奥まで考えて楽しめる作品ですね。
重たくなりそうな題材なんですがオチだったりアフターストーリーだったりあとがきだったりでクスリとさせてくれて、気持ちのいい読了になれます!
表紙をめくった裏も……イイ!!!笑
タイトル通り、静かな夜のイメージが詰まった作品集。
最初の連作の自殺した弟さんの話が切ないです。
全くお兄さんは、そんな事思いもしなかったのですね。死なずとも良かったと思うのですが、もしかしてこれは死んでお兄さんの心に一生残る傷を付けたかったという事でしょうか。
その結果、別の男に寝取られてしまうのも、何とも皮肉で切ない。
巻末は草間さんでは初めて見た、外国の話。
草間さんの海外物もいいですね。
特にこの時代の空気が描ける方は貴重だと思います。
表紙の絵がとても好みなので、Wカバーじゃない特典を頂きました。
ドラマCDが気に入ったので原作を読みたくなりました。
ほぼ原作に忠実に作られイメージ通りだということがよくわかりましたが、やはり絵で見ないとわからないことはあるんですね。
声での演技で十分に表現さていて不満はありませんでしたが、セリフのない人の表情や雰囲気は見ることでより補完されたので原作も読んでよかったと改めて思いました。
『夜更けに花降る』
真面目な裁判所事務官山田くんの恋の始まり。
隣のベランダから香ってくる妙な香りのタバコが気になる山田。もしや、麻薬とか?
水商売風なのにあいさつだけは爽やかな隣人とは付き合いはないし、なんの関わりもないのに正義感から犯罪を見逃したくないという思いと、知り合っていくうちに惹かれていく気持ちの狭間でおたおたしている内に知らずに恋に堕ちてしまうしまう二人でした。
話すきっかけがベランダで育てている薔薇の花が隣まで伸びていたことなんですが、夜中の薔薇というのはんとなく隠微な香りがしてくるから不思議です。
『夜明けに止む雨』
山田の上司で天然でツンなお姫様里村の恋の始まり。
『花降る』での里村は優しくて優秀で上司にしたいタイプのすてきな方なのですが、素の里村は結構適当で直情的で可愛い人でした。
出会いは、里村の弟が自殺し、その捜査担当が結城刑事だったこと。
絶対に自殺などするはずがないと思っている里村が結城の手を借りて弟の足跡を辿り始めます。
結城は弟がなぜ自殺したのか里村に見せていないメモから知り、里村が知ることで悩み傷つくと思い知らせたくないと思いながら守りたくて捜査に協力します。
やがて真実にたどり着いた里村が「男と寝たくらいで何も変わらない」ことを証明するために寝てみるという相手に結城に依頼する。
結城にしてみたら、ゲイで好みのタイプドンピシャな里村からの誘いを逃すはずなくそれはもう丁寧に抱くわけです。
時系列的にいうと夜明け〜の方が先なのですが、どうしてこの順番なのかわかる気がします。
里村の変化とその理由があるので。そして、高天に意地悪してしまう理由とかね。
どちらのカップルも、受けはノンケで男と付き合うことなど絶対に無さそうなタイプです。
たとえどんないい人できちんと告白されてもあっさり断るでしょうね。
それなのに、そういう気持ちになり今に至るまでの流れが自然で必然だったと思わせる展開と流れが描かれているので納得できました。
『歌わない鳥』とその続編の『風景画家と肖像画家』
買ってから目的の表題作とその関連作品が1冊の半分で残りが別作品と知ってちょっと残念に思ったのですが、読んでよかったと思える作品でした。
祖父が人殺しだということから村で差別を受けている画家志望の青年アーサーとその土地の地主の三男ジョゼの出会い。
短い時間にお互いが引かれていく過程が描かれ抑圧された世界から解き放たれ自由に生きていくことが2人の最善だったと思います。
書き下ろして追加された短編『鳥と木』のポール救済作がよかった。
家も故郷も過去も捨ててきた2人ですが唯一心残りだったのがポールだったんでしょうね。
二人がずっと気になっていた小さなポール坊やが可愛い娘と結婚して自分の店まで持つくらい時が経ち、二人が画家として成功しつつあるその後の姿もみられてよかったです。
普段はツンと突っ張っているアーサーもジョゼの前でだけは本心や情けない姿も見せるところが可愛いと思っているジョゼの気持ちがよくわかります。
この謎解きをしながら進行する草間先生らしいストーリーの虜。絵柄も大好き。この表紙は特に好き。短編集ですが満足度が高いです。トラブルはあるけれど、ハッピーエンドで安心して読めます。
◾︎明け方に止む雨
里村(表紙 ノンケ)が色っぽいですね〜。結城(ゲイ 攻め)が「嘘は苦手です」といいながら嘘をつくのがいい。結城には今後さらに里村に翻弄されて欲しい。
◾︎夜更けに花降る
正しい人を愛しく思う感覚、分かるなぁ。生真面目で融通がきかない山田(眼鏡 受け)の人となりがストーリーによく表れていて、山田を好きになる隣人の高天の気持ちがよく分かる。
◾︎歌わない鳥/風景画家と肖像画家
外国のお話を描かれるのは初めてなのか!あまりにもしっくりきていたのでそうとは思いませんでした。外国の、戯曲のような作品です。
※電子書籍 ひかり
カバー裏漫画有り
隠された謎が恋を呼ぶ、スリリングな3つの恋愛譚
【夜明けに花降る】【小夜啼鳥の夜】
華やかで水商売風の怪しい隣人・高天の吸う奇妙な煙草の香りから、疑心の迷路に囚われていく裁判所事務官・山田
山田さんは 正しいひとです
【明け方に止む雨】【少し戻って】
兄への恋煩いで自殺した青年の足跡を、当の兄である裁判所書記官・里村と追うことになってしまった刑事・結城
不謹慎だけど 未亡人、という言葉が 頭に浮かんだ
【歌わない鳥】【風景画家と肖像画家】【鳥と木】
町外れに住む孤独な絵描き・アーサーと、祖父が残した秘密の絵に魅入られる農場主の三男・ジョゼ
あなたの望むことを 僕が全部 叶えられたらいいのに
媚薬のような男と、それに魅了される男のはなし。