恋して、炎上

koishite enjou

恋して、炎上
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×213
  • 萌12
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
100
評価数
29
平均
3.5 / 5
神率
6.9%
著者
成宮ゆり 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784041010273

あらすじ

猪突猛進レスキュー×駄メンズキラー情報指令の攻防戦!? レスキュー隊所属の安達は、ある日いけすかない同僚の新森が実は駄メンズ好きのゲイだと知ってしまう。弱みを握ったと思ったのも束の間、襲われてしまった安達は慌てて形勢逆転させ、襲い返すが…!?

表題作恋して、炎上

安達光輔,消防士(レスキュー隊員)
新森水準,消防士(司令官)

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数6

二度読みをおススメ致します!w

仲が悪い二人が恋をするって、なんでこんなに美味しいんでしょうかw
もうね、最初から本当に新森が安達に対して態度悪い!!
冒頭の訓練でミスをしたのは勿論安達が悪いんですけども…。
言い草がいちいちカチーンとくるんですw

消防学校時代から新森が苦手で、
口を開けば何かとひっかかってきて、
それがご尤もな事でも言い方ってもんがありますよねぇ…。
安達は真っ直ぐタイプであることから、〝どうしようもない馬鹿〟扱いされ、
新森は〝見た目は狐、腹の中は狸、
頭には猫を被って、忠犬の仮面を着けている〟姑息なヤツw

でも、長い間競ってきたおかげで、現場に出た時は目を合わせるだけで
お互いの役割分担を把握して作業が出来るという優れたコンビだったのですが
ある現場で安達のせいで新森が命の危機に遭った事がきっかけで
新森は現場ではなく、指令室勤務となってしまうのです。
その負い目もありながら、態度はそれまでと変えず
会えばまた痛烈な口撃にあうのですけども…。

珍しく飲みの場で一緒になって、嫌々飲んでいたら
新森が潰れて不本意ながら送っていくと
まさかの汚部屋に、プロレスラー並みの男が新森に縋り付いて泣く修羅場に出くわし
ゲイだと知ってしまいます!!

そんな弱点を見つけられても、安達が童貞だと知った新森が
「その年まで純潔守ってどうすんだよ。守るべきものは他にあるだろ」って!!
酷くないスか!?w
こんな言い草ばっかりなのに、ある日その場の流れでフェラされて
しかもHまでしちゃって…!!!
売り言葉に買い言葉、ご馳走……。
新森はタチ専だったのに抱かれるというのも良かった!!
初フェラも筆下ろしも新森相手で
後日初デートも新森っていう事実に
「全部俺が初めてなんじゃないか?」と言われ
恋を自覚して告った安達が「それのどこが悪いんだ」と言う男らしさにきゅん!!

新森は、安達の勘違いだから落ち着けと言い、
女性とスるチャンスを作ったり(これは流石に安達に対して失礼だと思う…;)
事あるごとに安達の気持ちを否定して軌道修正をはかってやろうとしますが
実は訓練生の頃から安達に片想いをしていたのです!!!
最後の最後でこれを知った時「マジか!!??」と私が大興奮でしたよ!!!
ツレなくしていた今までや、
酷い物言いの裏でずっと想いを寄せていたなんて……。
これをふまえた上で二度目読むと、ニヤニヤが止まらなくなりますww
安達のまっすぐさも報われるってなもんです!!

一人で放火犯を捕まえようとするところも
新森の父親が消防士で殉職した事と相まって
そんな気持ちを安達はわかってあげられる
これ以上ない人生のパートナーだと思いました。


ちなみに、安達が、失くした御守りが「ない」と言うと
「脳味噌が?」「緊張感が?」って返す上司と後輩もかなりいい味出してました♪
新森を「見ようによってはかわいくないか?」と言い出した時
「眼もやられたんじゃないですか。いや脳なのかな。
大丈夫ですか?119します?」って容赦の無いツッコミしてくれる後輩・都野。楽しいww
安達と新森が付き合っていると知った後でも相変わらずでしたし!


反発し合っていたようでいて、今はその分強く惹かれあうって最高じゃないですか!!
とにかく新森のデレが……素晴しかった……!!

8

押し倒したはずが押し倒される

消防士が主役のそれこそ燃え上がる恋!かと思えば自分よりもガタイのいい相手で
尚且つダメダメな男を相手のする司令官とその同期でライバル関係にある
童貞消防士の安達との目を合わせればケンカばかりしている二人の恋バナ。

消防学校の同期で二人とも消防士だったが、ある現場で新森が負傷し、
現場から一旦静養の意味もあり指令室へと異動になり、その現場で共にいた
学校時代から犬猿の仲でもある安達は、自分が新森の指示に従わなかったからの事故だと
罪悪感を持ちながらも、新森が前と変わらない様子で辛辣に自分に接してくるから
自分も同じように変わらずに会えばケンカばかりの関係を続けている。

そんな日々に変化か訪れたのは、酔った新森をマンションへ送っていった時に
男同士の別れ話の現場に遭遇し、ライバルがゲイだったと知った後に、
落したものを探す為にまた新森の所へ出向き、そこで再び男同士に修羅場に巻き込まれ
流れで自分が新しい男だと言い放ってしまう安達。
何故かそこで童貞だとか試とかいう話になり、安達は新森にベッドに押し倒され
初めは抵抗していた安達も童貞ゆえに快感に逆らえず、新森相手に盛ってしまう。

しかし、実は新森はゲイのタチで自分より大きい男を組み伏せるのが好きな性癖、
童貞で何も解らない安達はそんな事など考えようも無く新森を抱いてしまう。
身体の関係が先になって会えばケンカばかりする相手を実は好きだったのだと
気がつき、新森相手に好きだと告げてもノンケで童貞だから、寝た事で勘違い
していると言われ、気持ちを信じてもらえない。
それと同時に管内で起こる悪戯電話と放火事件を絡みながら新森の過去なども絡め
恋と仕事をバランスよく描いている作品でした。
後半で解る新森の実は安達に片思いしていた事実は、どれだけツンデレさんと思う程
強固な態度だった気がします。

7

水と油ならぬ、火と油

童貞の熱血消防士・安達("俺")と、冷静沈着な指令官・新森は、消防学校から犬猿の仲。
二人が抱えるトラウマ。
それは、かつて火災現場で安藤が無鉄砲な行動をとったせいで
新森が死にかけたというもの。
その後、新森は消防隊から指令室へ異動、安藤もミスが多くなり…
ある夜、新森がレスラー並の巨漢に泣きつかれているのを目撃した安藤は、新森がゲテ喰いのゲイであると知る。
挑発に乗り寝て以降、新森が可愛く見えて仕方なく…。
新森に惚れた安藤が、単独で放火事件を追う新森を心配して行動を共にし、互いのトラウマを克服していくという内容です。


新森(受)は、自分よりデカイ男を組み敷くのが好きなタチ専。
(すごい汚部屋に住む残念なイケメン&手錠好きでもあるw)
なのにドーテーと馬鹿にしていた安藤(攻)に勘違いされヤラレてしまいますw
周囲からは「家庭内暴力的凶悪獰猛美形」と恐れられていますが、安藤に抱かれ可愛い反応をしたり、亡き父のトラウマから放火犯を一人で追うなど、たまーに見える脆さ・繊細さが魅力です。

安藤(攻)は20代童貞ですが
女性と知り合う機会がなかったというだけで、普通にイイ男。
新森に馬鹿にされても一歩も引かない天然の強さが良いです。
先輩の勧めでレスキュー隊(←現場に入り人命救助を行う機会が多い)の試験を受け、新森にも消防隊に戻ってくるよう勧める。
こうした前向きな素直さは新森にはないもので、そこに新森も惚れたのでしょう。


エロは、安藤が童貞パワー全開でとにかく突っ走る!
新森の腰のホクロを、服の上から思い出し…等、ことあるごとに欲望と戦ってますw
面白いんですが、3回ほどある絡み全て似たパターンなのでやや飽きる…?
もう少し攻防戦や新森の誘い受なども見てみたかったですw


ラスト、新森が安藤に昔から片思いしていたと判明。
イイ男が二人して真っ赤になったり、ずっと一緒にいる指切りをしたり…
前半の丁々発止なやり取り~ラストのホントに炎上しそうなラブラブまで、関係性の変化が楽しい作品でした☆

ただ、新森はなぜ安藤に告白されすぐ頷かなかったのか?という謎が残りました。
やはり大事な人を失うのが怖いトラウマからでしょうか。
9/30発売のCIEL11月号で新森視点のSSが読めるそうなので
そのへんの心情とか、片思い期の「攻」としての安藤への想いとか、今後の展望とかが分かるといいな♪

9

タイトルからいって笑える!

暑い(熱い)BLということで教えて頂いた作品。
攻めの一人称という珍しいタイプですが、なぜか最近この手法に当たっております。
ただ一人称でもウジウジくんではなく、攻めがサバサバした男っぽいタイプなので良かったですね。
あと、一人称の書かれ方がうまい!
えてして自分日記に陥りがちな一人称ですが、読んでいての違和感は皆無でビックリしてしまいました。
多分今まで読んだ中で一番スムーズです。

**********************
攻めの安達は外見に似合わず、実は(も、なにも、知る人は多い)童貞の消防士。
過去の火災現場でのトラウマ継続中。

受けの新森は生粋のゲイで、安達とは犬猿の仲の同期。
仕事中の事故で今は内勤となっています。
**********************

消防士のお話ということで、ふたりとも男っぽいです。
このふたりがデキちゃうの?と半信半疑(BLなんだからラブがあるのは当たり前といえど)でありました。
だってもともと仲良くない同期だし、安達のミスが要因で事故に合い、新森の方は怪我してしまったし。
イラストですと受けの新森は華奢綺麗系なようですが、特にそこまでな記述はなかったような(読み落としたかもしれませんが)。
同期でリバもいけそうなカップルは基本苦手です。
が、面白い!
何がと言えば、新森のキャラです。
ツンツン受けは苦手要素のはずなのですが、なにせ凶暴でえっちの後に回し蹴りはするわ、トイレに蜘蛛の巣張ってるような汚部屋だわ(苦笑
照明のリモコンさえ見つからず三年も探し続けてるって、あーた、思わず吹きましたよ。
なので、肌色シーンもなんだかスポーツのような気分で読みました。
萌えツボは入りませんでしたが、とにかくコメディとして面白いです。

イラストの桜城ややさんのイラストは、個人的には苦手。(なので萌×1にしました)
でも、安達はカッコ良かったですねー。
消防士って雰囲気のある体育会系って感じで、イメージぴったりでした。
ルビー文庫は苦手ですが、ザ・男カップルがお好きな方にはひじょうにオススメですね。
あ、あと、ブフッと笑える物がお好きな方にも!

5

ココナッツ

Krovopizzaさま

Krovopizzaさま、こんばんは!
お勧めいただき、ありがとうございます(*^^*)

やー、久々にすごい強烈な受けさんを読みました。
タイトルからしてコメディなのだろうと思っておりましたが(教えていただいてそのまま注文したので内容はわかっていませんでした)、成宮さんてそういう印象まるでなかったのですよー。
うーん俄然成宮さんに興味が湧きましたが、角川専属の作家さんなのでしょうか。
わたしが今まで読んだ物も確かルビーでしたねえ(^^;;

とにかく、自分では選ばなかったようなものを教えていただき感謝感謝でございます(*^^*)

Krovopizza

ココナッツさま こんばんは~!
レビュー大変面白く読ませていただきました☆
新森の狂暴なキャラと汚部屋はほんとすごいインパクトですよね。
リモコンの下りは私も吹いたな~と思い出しましたww

私は桜城ややさんのイラスト結構好きなんですが、たまに細すぎ?って思うことも多いので、苦手と仰るココナッツさまのお気持ちも分かります~(^_^;)

出版されたのは9月だけど、読むならこのクソ暑い季節が相応しいような気がしますw
ココナッツさまのレビューを読んで、久々に読み返してみたくなりました~ありがとうございます(*^▽^*)

消防士はやっぱり萌えるw

消防士というだけで萌増しです^^;

安達と新森は消防士で同期。過去に出動した現場で新森はけがを負い現在は指令室勤務だ。その時のことで安達は新森に責任を感じてはいるが、ふたりは水と油いや火と油と言われるほど仲が悪かった。
ある日新森の自宅で修羅場に居合わせ彼がゲイでしかも駄メンズばかりと付き合っているとわかり…

この新森がツンデレならぬほぼツンツンです。
読んでいて、これはどうなんだろうなんかとっても面倒くさいしちょっといらいらするぞと思いましたが…
究極の照れ隠しだったという事で、実はずっと想っていたらしいですw

新森は想い人の安達から猛プッシュされてもぜんぜん心を開きません。
安達は安達で好きなのに、初めてはほぼ強姦だし二回目はトイレだし、なにやってるんですかね。このふたり(笑)
でもこのもだもだ感が読み進めていくうちに癖になると言うか、妙に萌えました。

そもそも新森は攻だったのに安達にはあっさり?とやられちゃって初めてを奪われてる時点で気持ちは出ているかもしれませんが、とにかくデレな雰囲気は一切なくひたすらけんか腰なのです。
それでも、少しずつお互いへの労りの気持ちが見え隠れします。
安達は現場に戻ろうとしない新森に気を使ってなかなかレスキューの試験を受けようとせず、新森はそんな安達の背中を押そうとして、自分もある放火事件を調べることで立ち直ろうとします。

後輩くんにふたりのことがバレたときの後輩くんの狼狽えぶりや安達にノロけを聞かされキモいと言って蹴られたり、新森がずっと安達に片思いをしていたと知って安達より先に反応してしまった後輩くんかなりよいキャラでした。

最終的に想いがちゃんと通じ合ったふたりですが、それでもやいのやいのしてます。きっとこれが新森の最大限のデレなのだと思います。

電子版特別収録短編「愛して、純情」
これは新森視点の消防学校時代のエピと、安達を抱こうとしていたのに抱かれてしまった時のことや、デートしたいと安達に言われてそれが実は嫌じゃないと思っている気持ちがわかるSS。
これで少し新森のデレがわかりますw

3

今ひとつ乗れなかった

美人のツンツンした受けと、鈍感ワンコの消防士同士のカップル。受けの新森がひねくれすぎていて、きらいきらいも好きのうち、みたいな印象は全くなく、ちょっといらいらしました。

一方、安達は、レスキューを受けるくらい優秀な設定だと思うのですが、今一仕事が出来るという描写ではなく、どちらかというと失敗ばかりの印象。
過去の火事のトラウマがあるものの、最後のリベンジの場面でも、やはり冷静な判断ができず突っ走ってしまう辺り、もやもやとしてしまいました。

成宮さんのお仕事描写はいつも深くて楽しませてもらっていますが、こちらは手応えがなかったですね。
ラブの方も、ケンカップルの設定だと思いますが、色々と無理が目について乗り切れませんでした。

1

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